黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.123 2019/03/20 10:32
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
その頃あおいは、エスカレーター進学できる黒百合女学院中等部ではなく、お受験した共学の中学校の合格発表を見に来ていた。そこにいるのは、あおいを含む黒百合初等部の成績上位常連だ。
しかも学年トップの桃井カネコ、次席の高田ゆかり、4位の立花美佐まで含まれている。実は受験した多くが、あおいに付き合ってのお受験してるのだ。
さらに、あおいの赤井家は高額寄附トップだ。美佐の立花家は3位の高額寄附だしゆかりの高田家は6位の高額寄附家庭だ。
これでは黒百合女学院が、あおいの真鍋への恋路を無視できず、真鍋を高等部教師に採用する理由が頷ける。トップクラスの頭脳と寄附の十数名を、むざむざ他校にそれも一学校にまとめて与えねばならぬ謂われはない。
「あったー!わたしの番号あったー!」
何と言う幸運!。気まぐれ気分次第でテスト結果が乱高下する、このわたしが合格!。飛び跳ねて全身で喜びを表現するあおい。そして、お付き合い受験していた、黒百合初等部のトップクラスの頭脳、明暗が判明してくる。
お受験していた、あおい五人組は全員揃って見事に合格だ。てか黒百合からの受験生の、ほとんど全員合格だ。望みさえすれば共学校に行ける喜びを、肩を組んで表現するあおいたち・・・。
そんな合格発表の帰りの、黒百合近くのマクドナルド。ここはあおい組の溜まり場だ。さっき肩を組んで喜びを分かち合ったものの、皆を自分に巻き込んだらいけない!そう思うあおい。
「ゆかりぃ、アンタ付き合わなくていいのよ?。待った先生が好きなんでしょ?。側にいなきゃ取られちゃうよ?」
「カネコもね、今のまま黒百合で内部奨学受けたほうが、カネコには絶対に得だって!。わたしに付き合ってついて来ちゃダメよ」
そう二人に話してるのは、今日で仲良しあおい組を解散するつもりのあおいだ。続けてちはるとみずきに
「ちはるぅ、みずきもだけど、剛くんね、見直してよく考えてみたら、剛くんって素敵だよね!。瞬お兄ちゃんを諦めたわたし、今日からアンタらのライバルだからね!」
「美佐ぁ、中等部の後藤亜希ちゃん知ってるよね?。自分を男の子って言い張ってる子。美佐が好きなんだって。だから黒百合に残ってあげたら?」
「じゃあね!今日はわたしのおごりだ!」
そう立ち去るあおい。
「あおちゃん、待ってよ!」
ゆかりたちの声がむなしく響く
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