黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.125 2019/03/24 05:59
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「童貞のかわいそうな先生にぃ、わたしのヌード二回も見せてあげてぇ、卒業までお世話になりました!ってよりはぁ、エッチな意味でお世話してあげました!って感じよね?」
そんなあおいに、ついつい叫んでしまう待った先生。
「わぁー!誤解されるだろが!。さっさと(クラスに)帰れっ!」
「きゃ!怒った先生って、カワイイ!」
そう職員室を後にし、クラスに戻る。
入試合格の報告はしたのだからと、もう学校には来ないつもりで、卒業式にも出ないつもりで、教室の机の中からロッカーからと、荷物を纏めていて、ふと自分を見つめる視線というか気配に気付くあおい。振り向くと
四年生の雪穂が今にも泣き出しそうな瞳で自分を見ている。
「あら、雪ちゃんどうしたの?いじめられた?」
仲良しの剛くんの従妹の雪穂に、そう優しく声をかけるあおい。
「せんぱいっ!。せんぱいとはお別れなんですか?」
「わたし、わたし、せんぱいと離れたくないっ!」
なんで?。なんで、それ知ってるの?
そう思いながら
「馬鹿ねえ、中等部はすぐ隣の校舎よ。会いたかったら、いつでもいらっしゃい。そしたら淋しくないでしょ?」
「ウソ言わないで!。せんぱいは他中学に行くの、わたし、わたし知ってるの!。せんぱいが好きなの!離れたくないよぉ!」
「何言ってるの?。違うわよ。運試しに受験しただけなんだから」
誰よ?わたしが他中学行くのを漏らしたのは・・・。
雪穂を宥めながら頭を巡らすあおい。
みずきかちはるね。あの子たち剛くんラブだから。そう気づき頭が痛くなってくるあおい。
そもそも、あおいが黒百合から他中学に行くのを決めたのは、想い人だった真鍋が、黒百合女学院の高等部教師を志望してるのを知っているからだ。
まだ小学生の自分は大人の女の子には勝てない。あおいはそう思い、真鍋を諦めることにしたのだ。姉の緑なり他の女なりと結ばれた真鍋のしあわせな顔を見るのは辛すぎる。そう思って。
が、まさか後輩の雪穂が自分に百合の恋していたとは。
うーん、嘘は嫌いだし、でも黒百合の中等部には行きたくないし。どうやってこの場を切り抜けよう・・・。
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