黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.128 2019/03/25 14:31
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「松田先生、ちょっといいかしら?」
五時間目の授業中、クラスに顔を出した保健室の石内先生。
「お前ら外に出るなよ!」
クラスにあおいがいないから
あおいちゃんは本気で自分達と別れるつもりなんだ!。と騒然となっていた六年一組。その様子を業務連絡に来て見ていた石内先生は、松田先生に持ちかける。
「松田先生、ここは女のわたしの方が。任せてくださる?」
「えっ?。でも私のクラスですし」
「松田先生は女心に鈍いじゃないですか」
渋々クラスを任せた松田先生。
珍しく教壇に立つ石内先生
「皆さん、赤井さんは四年生の唐沢雪穂さんが発熱したので、雪穂さんを送って帰りました。赤井さんにも熱があったので、赤井さんにも早退許可しました」
「そういうことにしてあげてね」
「でも、先生、あおちゃんは・・・」
「そうです!失恋したばかりです!心配・・・」
そう反発するゆかりたち。ゆかりは待った先生が大好きだから、同じく歳の差の恋してるあおいが心配なのだ。
「だから早退したことにしてあげてね。」
そう話しはじめる石内先生
「皆さんにも好きな人、いるでしょ?」
「皆さんの好きな人が、自分が一番仲良い人の恋人になっちゃった。先に自分が付き合ってたのに奪われた。皆さんはそのラブラブなしあわせを近くで毎日見て、その上に笑って応援できますか?」
「赤井さんは、好きな人を自分のお姉さんにあげたんです。いいえ、そうすべきか迷ってるんです」
「皆さんはお友達が信頼できないの?。赤井さんはいつも皆さんを守ってたんじゃないの?。中等部や高等部の先輩の理不尽から」
「気持ちが決まって落ち着いたら、また来てくれるんじゃないの?」
「で、一緒にいるのは、赤井さんに恋してる雪穂ちゃん。赤井さんが雪穂ちゃんの想いを無視する、そんな冷たい女の子じゃないのは、仲良しの皆さんは知ってるよね?」
「雪穂ちゃんたちを心配で放っては置けなくて、帰ってくるかも知れない。そんな赤井さんの性格は皆さんが知ってるよね」
「見えないふりするのも優しい応援です。わかるわよね?」
ゆかりや美佐は泣き出してる。
これで良し!と思う石内先生。
「じゃ、クラス運営、クラスの方針は松田先生と皆さんで決めてね」
クラスを出て
次は雪穂ちゃんのクラスね
四年三組に向かう石内先生。
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