黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.132 2019/04/12 07:10
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「このワンピの染み、無くした財布、どうしてくれるのよ!」
そう雪穂の胸倉を掴みあげ、平手打ちするうな。
「ごめんなさい!ママに言って弁償します!もうゆるして!」
泣きそうな雪穂。
「ママに弁償させる?。子供の喧嘩に親を出すな!卑怯者!」
ますます怒りの火が燃え上がるうな。
「ご、ごめんなさい!。うわぁん!。あおいお姉ちゃん!助けてよぉ!」
泣き出した雪穂。
しおり先輩にメイクして貰ったものの、馴れないメイクに気持ち悪さを感じ洗い流していたあおいは、トイレの外の雰囲気に、「何事?」と出てきた。
そんなあおいに雪穂の泣き声が届く。見ると、同い年か少し上の女の子が雪穂の胸倉を掴んでいる。駆け寄るあおい。
「あんた!わたしの後輩に何してんのよ!」
「そうかい、こいつが騒いだせいで出来た、ワンピの染みと無くした財布、どうしてくれるの!」
「雪穂ちゃん、それ本当?」
そう聞きながらしおり先輩を目で探すあおい。しおり先輩は外の公衆電話だ。仕方ない、自分でなんとかしなきゃ。そう思うあおいに
「わたし、わたし、弁償するって謝ってるのに叩かれた!」
「何ですってえ!」
雪穂が悪いなら素直に謝り、代わりに弁償する気だったあおい。それを聞いてキレる。
「あんたさぁ、わたしより偉そうにすんじゃないわよ!。わたしは黒百合女学院の赤井あおいだ!」
「そうかい!わたしも黒百合だよ!。わたしが顔を知らないってのは初等部だね!。生意気な!」
「ふうん、わたしを知らないってのはお嬢様なりすましの外部入学生だよね?。知らないよ?わたしと喧嘩してどうなっても!」
「ふーん、面白い子だね、かかって来なさい!」
掌打を挨拶代わりに撃ち込むあおい。手加減しているが八極拳の金剛八式の震歩探馬掌、あおいの祖父の系統にしかない、一歩で三連打を撃ち込む特殊な技だ。ボクサー並のスピードを持つあおいのそれを避けた人はいない。
うながあおいの腕を掴みながら背後に回る。あおいも反応し、掴まれた手を小纏でほどき、うなの背後を取ろうと、八極拳の歩法を劈卦拳の歩法に変化させ劈掌から靠につなげるあおい。それをかわすうな。
は、速い!。それにこの身法は八卦掌か合気道?。まあ、かなり手加減してたから
そう思うあおい。うなはうなで
危なかった!。この子、速過ぎる!。
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