黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.17 2018/07/23 14:12
あかいあおい ( 36 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
保健室でゆかりは松田先生に全て打ち明ける。事の発端を。そしてさっきの自由体育での、隠れ鬼ごっこ集団エスケープも話し始める。
「それとね、さっきの隠れ鬼ごっこエスケープ作戦も、あおいちゃんは悪くないの。先生にあの本を見つかって、わたし恥ずかしくて落ち込んじゃったの。松田先生が好きだから。」
「あおいちゃん、わたしが先生を好きなの知ってるから、先生と二人っきりにしてくれるって。先生と話しておいで!って。」
「あおいちゃんが言うには、あの本はお姉ちゃんが原因なのに、もし初等部のみんなを校則違反で処罰なら、それはおかしい!って。」
「抜き打ちの持ち物検査なんて、黒百合はしたことないのに、いきなり没収はおかしいし、それは泥棒じゃん!って。わたしたちのいないときに持って行ったんだから!って。」
「初等部はあまりいないけど、中高等部には学校に要らない物を持ってくる人はたくさんいる!。中高等部を味方につけて、全員を共犯にして学校が誰も処罰できなくしてやる!って。」
「前例ない持ち物検査と没収なんて、自由と生徒自治の黒百合で、用務員さんや松田先生や初等部だけの独断で出来るわけがない!とまで言ってました。あおいちゃん頭いいから。」
「こんなこと出来ちゃうあおいちゃんは怒ったら怖いけど、普段は思いきり優しくて。あおいちゃんが騒ぎ起こしたのは、わたしが緑先輩の忘れ物を直に緑先輩に届けなかったからなの。」
「だから、あおいちゃんは悪くないんです。叱らないでください。悪いのはわたしなの。」
「わたし、先生が好きだけど、先生はこんな悪い子のわたしは嫌いだよね。」
事のあらましを思い詰めた顔で話すゆかりに、待った先生は時間をとって向き合うことにした。
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