黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.21 2018/07/23 19:43
あかいあおい ( 36 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
『初等部篇 恋のエスケープの時間の後半』
「先生が好き」
高田ゆかりにそう言われてしまったからか、柄にもないことを言ってしまった!と、内心で照れながら保健室を出た待った先生。
すると、血相を変えた中等部一番の鬼教師の黒木良枝先生に捕まってしまった。
「中等部の廊下を走り抜け、何やら喚き散らして行ってるのは、松田先生、あなたのクラスの生徒ですよね!」
「新任先生でもないのに、生徒に脱走されたんですか?。市立じゃあるまいし学級崩壊ですか?。情けない!。」
「中等部はより良い学校目指して外部の高校に進学したい子もいるんです。それにほとんどが内部進学希望でも、成績上げて高等部で自分を有利にしたがるんです!。内部での高等部や大学部進学は枠がありますからね。」
「初等部とは違うんですよ!。皆に迷惑でしょうが!。さっさと中等部に行って捕まえて来なさいっ!」
「申し訳ありません!」
そう叫んで中等部に走って行く待った先生。
一方、その頃、六年生と一年生共同の自由体育で隠れ鬼ごっこ集団エスケープ騒ぎしたあおいたちは?と言うと。
美佐は六年一組と二組で分担して、中等部と高等部に斯々然々と伝えた後、皆を初等部六年の各教室に戻していた。
みずきは六年の他のクラスに斯々然々をして、その後、ちはると一年生をそれぞれの教室に戻していた。
ちはるは、みずきが一年生をそれぞれの教室に戻せるよう、一年生を呼び集めていた。と、言うより最初から一年生を班ごとに集まる場所を決めておいて、先生に見つからぬよう移動させていた。
先生たちがわたしらを必死に探してるのに、なぜかみんなが教室にいて、いい子で自習してるって、おちょくっていて楽しくない?の、あおいの発案のままに。
そして、黒百合女学院初等部リーダー格で、この隠れ鬼ごっこ集団エスケープの主犯のあおいは、この騒ぎでほぼ無人と化した初等部職員室の隣の用務員室にいた。
待った先生によれば、ゆかりとみずきに美佐の机の中からあの本を見つけたのは、用務員さんらしいからである。また、あの本が職員室全体の問題になり、教頭先生や主任先生の手にあの本が渡ったか?を確かめるには、職員室を無人にする必要があって、職員室を調べるつもりだった。
小学生の彼女なりの目には目である。勝手に没収したのだから、勝手に取り返してやる!だ。
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