黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.4 2018/07/20 17:31
あかいあおい ( 36 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
話はさらに三ヶ月遡る。
デートしている二人。別にイチャイチャしてるわけではないが親密そうで仲良さそうだ。
二人はあおいの九つ上の姉の黒百合女学院大学の緑と、その婚約者で緑とは遠戚の、あおいとは一回り年上の現在は県外の塾講師の真鍋瞬だ。
そんな二人を羨ましそうに、しかし何かを疑い見つめる二つの赤いランドセルがあった。あおいの同級生の高田ゆかりと立花美佐だ。
このあおいの姉の緑は、先週は違う男とここで仲良さげに話し込んでいた。その前日はまた違う男と。
実は美佐もゆかりも、あおいが姉の婚約者の真鍋瞬に片思いしてるのを知っている。それで緑が違う男と会っていたのをあおいに知らせるべきか迷っているのだが、今日は緑が真鍋とデートしてるので、それに遭遇してしまった二人は
男女のことに興味もありで、ついつい様子を伺っている。
そんな二人だが、消極的な性格のゆかりが耐え切れずにデートしている緑と真鍋に遠慮するかのように
「もういいでしょー早く帰ろうよぉ!」
とでも言いたげに美佐の袖を引っ張るのだが、極めて積極的な美佐は自分も緑とは遠戚でもあるしで、思いきって
「緑お姉ちゃん、こんにちは!」
「立花の美佐です!お久しぶりです!」
と、話しかけてしまった。仕方なくゆかりも
「緑先輩、こんにちは」
と挨拶する。
美佐と会うのは何年ぶりかの久しぶりで、顔を忘れていた緑。人違いされてるの?と一瞬思ったものの、名前を聞いて思い出したのと毎日のようにあおいと遊びにおうちに来てるゆかりが一緒だしで
「こんにちは。きちんと挨拶できて偉いわね。」
と微笑んでみる。しかし積極的な性格の美佐は核心を探ろうとする。
「いいなぁ、緑お姉ちゃんには彼氏がいて。」
「どうしたら幼稚部から大学部まで女子校の黒百合で出逢えるんですか?。わたしも彼氏欲しいです。」
と、聞いてきた。しかもすぐに核心に触れる。
「わたし、先週もここであおいちゃんと待ち合わせしてたんですけどぉ、緑お姉ちゃん、いらしてましたよね?」
「あのお兄さん、格好良かったなぁ!わたしのタイプなんです」
と、まるでナイショ話するかのように、緑の耳元にささやいてくる。
まるで自分の浮気を疑っているかのような美佐の質問に驚きを隠せない緑
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