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黒百合女学院中等部 恋の時間割

No.63 2018/12/23 13:54
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫61

「お兄ちゃん、抱っこぉ!」

自分に一方的に初恋する、初等部一年生のあおいにジャンピング抱っこで抱き付かれ

この甘えん坊め!と言いながら赤井家のダイニングに顔を出す真鍋。

「いつも晩御飯用意していただいてスミマセン」

と言いながら



その声に振り向いたのはあおいのママ桃子だ。

「あらあら、あおいは今日も瞬くんに貼り付いて剥がれないのね。」

「あおい、もう遅いから歯磨きして寝なさい」

「はぁい!お兄ちゃんお休みなさぁい」

ダイニングを出るあおいを見送る二人



桃子が真鍋に言う

「瞬くん、いつもあおいと緑の面倒みてくれて有難うね。」

「あおいね、緑のお転婆に懲りたから拳法習わせるつもり、なかったの。まだまだ小さいしね。」

「でも去年藍子が事故で死んでからというもの、ますます内向的になっちゃって、初等部でいつもいつも泣いてるみたいなの。」

「だから瞬くんも来てるうちの道場、明日から通うの。瞬くん、明日から指導員見習いでしょ?。おめでとう。」

「瞬くんの初生徒、瞬くんの開門弟子というには少し早いけど、初生徒には変わりないのね。よろしくね。」



「いやーそんな、僕なんかまだまだ修業足りなくて。こちらこそ宜しくお願いします。」

と真鍋。



いつも素直で誠実かつ真面目な真鍋に、瞬くんカワイイと思ってる桃子は、真鍋をからかい半分に

「そうそう、瞬くん、おじいちゃんはああ言ってたけど、わたしはね」

「瞬くんには緑じゃなくあおいのお婿さんになって欲しいな~なんて思っちゃうのよね。気づいてる?。あおいは瞬くんに初恋で夢中なのよ。」

「お転婆な緑を瞬くんにあげるのは悪いから、あおいを貰ってくれてもいいのよ。あなたたちお似合いだから」

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