黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.64 2018/12/23 14:33
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「お転婆な緑を瞬くんにあげるのは悪いから、あおいを貰ってくれてもいいのよ。」
「歳の差なんてきにしないキニシナイ気にしない。だいたい瞬くんとあおい、波長ピッタリ合っていて緑とよりはあなた、あおいとお似合いよ。」
「瞬くんも三代遡れば元はうちの一族で元武家の血なの。あおいの歳での婚約は昔はざらにあったんだから」
「瞬くんならあおいを貰ってくれても、緑を貰ってくれても、わたし安心だから。」
そう言うあおいママの桃子に真鍋は思う
真鍋は思う。
おいおい、さっき老師は
「瞬くんよ、緑を嫁に貰ってくれ」
なんて、俺と緑を無理矢理くっつけようとしたぞ。
今度は桃子さんがあおいを俺にくっつけるつもりかよ。
勘弁してくれよ。あおいはまだ小学生も一年生だぞ。
俺はまだ高校生なのに。俺、普通の大学生生活したいのに。
そりゃ緑もあおいも妹同然にかわいいし好きだけどさ。
確かに俺は緑の彼氏だけどさ、あおいが彼女でもいいけどさ、緑にしろあおいにしろ二人が大卒、せめて高卒してから決めてもいいだろ?
なんて内心は顔には出さない真鍋。でも時間稼ぎの口実に優柔不断なところのある真鍋は
「僕はお嬢様らしい大人しい女の子らしいあおいさんは好きです。でも、男の子っぽいハキハキしてる活動的な緑さんはもっと好きなんです。どちらかなんて、まだ決められません。」
洗面所で歯磨きして自室に戻るあおいは、真鍋のこの言葉を聞いてしまった。
お兄ちゃんの彼氏になるには、男の子っぽいお転婆になれば、お兄ちゃんはわたしに振り向いてくれるのね!
と決意してしまった。
一方、おじいちゃんに叱られている緑、おじいちゃんの口から
お前のお婿さん候補の瞬くんは、あおいのような女の子らしい女の子がお嫁さんに欲しいなんて言ってるぞ
と普段のお転婆なヤンキーぶりを叱られ聞いてしまい、緑は
緑は
瞬くんは女の子らしい女の子が好きなのね?。じゃあわたし、頑張って猫被りしてお嬢様キャラを演じきってみせるわ!
と決意してしまった。
あおいがお嬢様らしくないお転婆になってしまったのも
緑が大人しいお嬢様になってしまったのも
二人が水と油の姉妹になってしまったのも
全部、全部、全部、あの日の俺の言葉のせいだ!
回想シーンから我に返り頭を抱える真鍋であった
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