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黒百合女学院中等部 恋の時間割

No.7 18/07/20 22:28
あかいあおい ( 36 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫6

場所は変わり、ここはあおいの家。昔からある武家屋敷だ。市内ではかなり広い部類のおうちだ。そして時間的にこの日は、この物語の冒頭であおいの同級生の高田ゆかりが

「さようなら、わたしの初恋」

と机に突っ伏した日の前日だ。





この日は日曜日なのに遊びに出かけずに、珍しくもテスト勉強しているあおい。

頭の中身がエロ同人だけの姉の緑のようにはなりたくない一心で、エスカレーターで行ける黒百合女学院中等部ではなく、共学の地元国立大学の附属中を目指す気になり、風邪気味にも関わらず苦手教科に取り組んでいる。

別にあおいは科目の苦手得意で成績が変わるのではなく、実は記憶力の抜群のあおいは全く勉強しなくても、その気になりさえすればいつでも百点満点を連発するのだが

あおいには致命的な欠点が。

超気分屋の超気まぐれなため、その日の気分で成績が乱高下。ロケット打ち上げの如くに百点満点連発記録を作り成績急上昇させたかと思えば、次の週にはスカイダイビングしたかのように学年最下位を記録するかのような成績急降下。

それでクラス上位三分の一の成績に甘んじているのである。このころのあおいはまだ自分の致命的な欠点、自分は気まぐれ気分屋とは全く気付いていない。ゆえに勉強より座禅でもしたほうが成績のためなのだが。



とにかく、この日は翌日あるであろう抜き打ちテストの予感に珍しくも机に向かっているのだが

あおいが珍しくも机に向かって勉強してるのだが






襖向こうの緑の部屋からは、イヤぁんバカぁん的なエロへの誘惑の音声が駄々漏れで。部屋の主の緑が婚約者の真鍋と愛を確かめているのではなく、同人ネタ探しに緑がエロビデオを見ているのだが。






たまらずに

「お姉ちゃん、わたし勉強してるんだからね!」

「小学生にエロビデオ聞かせていいとでも思ってんの!💢」

「わたし、お姉ちゃんみたいなエロ馬鹿女になりたくないんだから!💢💢」

と怒鳴るあおい。襖を開けて飲み終わったコーラの缶を緑にぶつける。すると



「諦めなっ!」

「わたしの妹に生まれた不運を素直に受け入れなさい!」

と言い返す緑がいた。



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