黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.82 2018/12/28 22:12
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
へたり込むサナに駆け寄るカネコ。
「サナちゃん大丈夫?。それと、ありがとう!」
「カネコちゃん、無事に逃げてたのね。良かったぁ。」
そうしてサナは緑を見て、きちんと姿勢よく立ち上がり
「あおいちゃんのお姉さんですよね。わたくし梅宮家の長女のサナと申します。お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。」
「そして助けていただき、ありがとうございました。改めて母とお礼に御自宅に伺わせて頂けないでしょうか?。」
と丁寧にお辞儀をする。
サナの丁寧な挨拶に驚くと同時に感心する緑。緑もお嬢様だが、さすがに育ちが違い、サナはあおいと同年齢では近県九県No.1お嬢様なだけはある。
「あ、あなた、あの梅宮家の・・・こんな無茶してダメじゃない。」
「ところでサナちゃん、あなた、お家遠いのに、なんでここに?」
「わたくし、実は夏休みにあおいちゃんを見かけて、あおいちゃんが大好きになって。中学校からはどうしても黒百合に入りたくて」
「たまたま昨日、この下のホーリネス希望チャペルのクリスマスコンサートのチラシをいただいて。ママにそれを見せましたら、来年は黒百合に入るんだから一度は教会に行って体験なさいって。」
「そこの石段まで早川に送らせましたが、一人で歩いてみたくて、石段から歩いて参りましたが、たまたま仲良くなったカネコちゃんをお見かけいたしましたので。」
そんなサナに応える緑
「そうだったのね。うん、あなたにいいニュースを教えてあげるわ。あなたの目的地のチャペルは黒百合女学院の牧師のチャペルよ。」
「うちのあおいが好きだからと黒百合に入らなくても、毎週日曜日の朝に来たらあおいに会えるわよ。」
「でも、あなたなら難関の外部入試も楽勝でしょうね。少し早いけど可愛い後輩が出来て嬉しいわ。」
「ようこそ!黒百合女学院に!歓迎しちゃうわよ。」
「今日はねえ、幼稚部と初等部の合同クリスマス会してたのよ。まだお菓子残ってるからいらっしゃい。一緒に楽しみましょ。」
「あおいもまだいるはずだし、夕方からはチャペルのコンサートにあおいも聖歌隊で出るから、見て行ってあげてね。」
「ママと早川さんにはわたしから電話してあげるからね。」
黒百合の山手校の初等部に向かう三人。サナと緑とカネコはもう打ち解けている。
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