黒百合女学院 恋の時間(小愛的故事) 確定清書版
No.5 2019/11/26 02:12
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「わたしも初菜ちゃんとサナちゃんが大好きっ!
でも、わたしノーマルなの。ごめんね
それに真鍋先生が好きなの
あの日のあのわたしを守って寄り添ってくれた。
温かい気持ちを初めてくれた人
わたしを守ってくれたみたいに、わたしも先生を・・・
だって温かい気持ちをくれたんだもん
真鍋先生はわたしの大切な、素敵なお兄ちゃん」
「だから、ごめんね
でも、ふたりが大好きだから、今日だけ特別に・・・」
「昔の恋人ごっこみたいには
ごめんね、もうくちびるには出来ないけど
最後のキスしてあげるね
ふたりも大切で大好きだから・・・」
大好きなあおいに、長いこと長いことハグされ、ほっぺにだけれど、キスしてもらった、サナと初菜のふたり。そして、泣きながら、百合の恋を終わらせるかのように、ふたりは
「あおちゃん、結婚おめでとう!。しあわせになるのよ。ゆかりちゃんもおめでとう!」
それで『あおいの結婚式が終わるまでは』と、大人しく結婚式を手伝っていた、サナと初菜のふたりだったのだが
男性にバージンを捧げる前のあおいとの、最後の思い出の品。あおいの投げたプーケトス。しあわせのプーケを、火花を散らして奪い合う、サナと初菜のふたり。
それを微笑みながら
しあわせいっぱいな笑顔で見つめるあおい。
「ハレの結婚式で喧嘩しちゃダメえっ!」
サナと初菜によるプーケ争奪戦を止めようとする、ゆかり・みずき・美佐・ちはる・カネコ・敦子の、あおいの仲良しグループあおい組の面々。
この結婚式直前に卒業した、黒百合女学院高等部での楽しかった日々が、鮮やかに甦り目に浮かび上がる。
高等部でのあれは楽しかったね。
中等部でのあれは何月だったかしら?
初等部でのあれは何年前だったかしら?
みんな大切な大切な、わたしのたからもの。
恋物語は過去に遡る・・・
『わたしの夢
黒百合女学院初等部一年一組 赤井あおい
わたしは藍子お姉ちゃんのお兄ちゃんが大好きです。
真鍋の瞬お兄ちゃんは、毎日遊んでくれて、勉強を教えてくれて、お風呂に入れてくれる、優しい優しいお兄ちゃんです。
わたしはお兄ちゃんの可愛いお嫁さんになって・・・』
《結婚式は卒業式の日に・・・の時間 完》
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