淫靡

私はもう普通の行為では満足出来ないのかも。

好きじゃない…むしろ嫌いなあの男に、身体を支配されてしまったから。

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あいつ(Ｙ)は、いつも夜中に呼び出す。
Ｙに弱味を握られているから、断ることはできない…


いや、今はもう、弱味がなくても呼び出しに応じてしまうのかも知れない…


淫靡な快感が…
今夜も私は葛藤のなか、呼び出しに応じる正当性ばかりを考えている…。

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Ｙの自宅へ行く。

インターホンは鳴らさない。車を停める音で気付いたＹが、玄関を少し開けて待っているから…。

寝室に通される。

黙って服を脱ぎ、全裸になる。

Ｙは服を着たまま、私の様子を眺めている…。

ほとんど会話もない。

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私はベッドの真ん中で大の字になり、目を閉じる。

Ｙは私の両手を、ベッドの両側に取り付けられてある鎖に取り付ける。
肘が曲がらないほど、両手を広げられたまま。


剥き出しの乳房に視線を感じる…
少し息が熱くなる…

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次にＹが何をするのかは、もう分かっている。


両手の次は、両足だ…


Ｙの手が、右足に触れる。
膝を折られ、固定され、右手を拘束している鎖に繋がれていく…。

そして左足も…。

両足は完全にＭ字の格好で、拘束された…。


寝室は明るいまま。
全てをさらけ出している…。

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