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誘惑蝶

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ハル( deZwBe )
16/12/22 15:48(更新日時)

日に日にいらやしくなる私のカラダ

快楽に溺れる毎日は天国か地獄か

花から花へ、人から人へ
人の蜜を吸いに飛び回る私は
まるで蝶のよう

14/06/06 11:38 追記
一般の携帯小説から移動しました!
こちらでもよろしくお願いします(*^^*)

感想スレは以前のものを
引き継ぎで使いたいと思います♪

読者様にスムーズに読んで頂けるよう
何かあれば小説本文にはレスせず
こちらに書き込みをお願いします↓
(自レスのみの制限できないようなので書きました)

http://mikle.jp/thread/2102217/

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No.2102516 14/06/06 11:30(スレ作成日時)

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No.1 14/06/06 11:46
ハル ( deZwBe )

私の名前は、ハル。

両親と5歳年下の弟がいる、ごく普通の家庭で育った。
近所の人からは、明るく元気な子、というイメージ。

本当に、周りから見て普通の子。
よく、可愛いね、綺麗だね、とは言われていた。

でも、それは表面的な私。
本当の私は、快楽に溺れる『女』

No.2 14/06/06 11:47
ハル ( deZwBe )

いくつの頃だったか、幼い頃から、私はすでに『自慰』という快楽行為を深い意味も知らずに、自ら覚え、やっていた。

物心ついた頃にはもう、『これをやると気持ちいい。フワフワする』と、自分の手で、ズボンやパンツの上からクリトリスを円を描くようにクリクリといじり、気持ち良さに浸っていた。

その頃からすでに、『イク』という感覚も知っていた。

だけど、自分のオシッコを出すような部位を自分いじって気持ち良くなるなんて、恥ずかしい事だと理解はしていた。
だから、親にも内緒で、毎日のように、オナニーの意味も知らずに、それを続けていた。

No.3 14/06/06 11:52
ハル ( deZwBe )

私は小学生になり、普通にたくさん友達もできた。

その頃には、弟も産まれていて、よく一緒に遊んでいた。

だけど、オナニーの事は、誰にも話さず秘密のまま、やり続けていた。

小学校高学年になり、生理がきた。

そして、まわりの子の影響もあり、
その頃エッチという言葉の意味や
いやらしい単語をだんだんと理解した。
オナニーの意味を初めて知って、
恥ずかしいと同時に、
やってもおかしくない事だとわかり、安心した。

だけど、オナニーは思春期から、
大人になるにつれてするようになる行為だ、
という話しを聞いて幼い頃から
自分でそれを覚えやっていた事を
とても不安にも感じた。

だけど、気持ち良いことはやめられず、
それからも自慰行為を繰り返していた。

No.4 14/06/06 11:53
ハル ( deZwBe )

そんなある日。
女友達何人かと普通に遊んでいた時のこと。

その頃、私達は近所にあった、とある小さな工場の廃墟を秘密基地と称し、そこでよく遊んでいた。

その日も秘密基地で遊んでいたのだが、親友のナツがある物を見つけたのだ。

「ねぇ、これ見て!やばくない?」
ナツは興奮気味にみんなを呼ぶ。

「なになに?」
私もみんなもナツの方にかけよる。

ナツは、秘密基地にあった古いタンスをそーっと開け、

「…見つけちゃった」
とニヤニヤしながらタンスの引き出しに入ったエロ本を指して言った。

その日から、私もナツも他の友達もエロ本を読むのに夢中になった。

エロ本は、グラビアの写真が載った雑誌や、エッチなマンガが載っている分厚いものなど、たくさんあった。

内容はどれも過激で、温泉の中で何人もの男とセックスをしているものや、ありえない格好でオナニーをしている女性が描かれているもの、様々だった。

私はすごく興奮して、毎日、エロ本の内容を思い返しては一人でオナニーをしていた。

小学校を卒業する間近、廃工場は取り壊される事となり、それきり、エロ本を読む機会はなくなった。

No.5 14/06/06 11:54
ハル ( deZwBe )

中学生になりまわりの友達とエッチな話しをする事も増えた。

胸もだんだん膨らんできて、ブラジャーをつけるようになった。

ナツとは一緒にバスケ部に入り、ずっと仲良くしていた。

部活の更衣室でよく下着の見せ合いっこをしたり、お互いの胸の話しなどをして相変わらずエッチな話しで盛り上がった。

エッチな事で頭はいっぱいだったけど、純粋に、好きな人もいた。

中3の時に告白して、しばらく付き合った。夢だったファーストキスもした。

エッチな知識はたくさんあったけど、男子に対して照れ屋な私は、好きだった彼と一緒にいるだけで十分だった。

彼もエッチな事に興味はあったみたいだけど、純粋な人だったから、彼とは、何度かキスをしたり出かけたりしただけで、それ以上の事はしなかった。

中学を卒業し、彼とは別れてしまった。
別々の高校に行くため、さよならした。

No.6 14/06/06 11:57
ハル ( deZwBe )

私は高校生になった。

親友のナツとは高校も同じで
相変わらず一緒にいた。
二人とも部活には入らず
バイトをしながら遊んでいた。

私とナツは勉強が苦手で、
通ってる高校は結構レベルの低い高校だった。

ギャルやチャラ男もたくさんいて、
目の前でスカートめくりをして騒いだり、
「まんこ!まんこぉ!」と
意味もなく性的単語をでっかい声で
言ったりするような人達ばかりだった。

だけどみんな根はいい子ばかりで、
イジメもなく楽しく高校生活を送っていた。

エッチの経験をしている子も増えて、
毎日のように経験談を聞いたりしていた。

No.7 14/06/06 12:04
ハル ( deZwBe )

そんなある日。

放課後、まだガヤガヤしている教室でナツとしゃべっていると、クラスメイトのアキホが声をかけてきた。

「ねぇ、今日ひま?」

「ひまだけど、どうしたの?」
私とナツは顔を見合わせてアキホに聞く。

「二人とも、エッチした事、ある?」
アキホが小さな声で、耳打ちする。

「え!?ないけど…」
私もナツも普段からエッチな話しで盛り上がってはいたが、経験しているのは、キスくらいだった。

「興味、ない?」
ニヤリと笑ってアキホが言う。

「そりゃあるけど…なんで?」

「私、先輩にセフレがいるんだけど、今日、先輩の友達ともエッチする事になってさ…。あっちは先輩入れて3人なんだけど、私大人数初めてだし、緊張しちゃって。ハルとナツがよかったら、一緒に行かない?」

私は、突然の誘いにびっくりしてしまった。

アキホはスラッと背が高くて、スタイルが良い、まき髪のギャルだ。よく話しはするけど、いつも一緒なわけじゃない。サバサバしていていい子だしクラスメイトだけど、信用していいものか。

私は迷っていた。すると、

「…行っちゃおうかなぁ」
と隣でナツがつぶやいた。

「マジ!?ありがとー!初めてなのに、いいの?」
アキホは嬉しそうだ。

「興味あるし…、ハル、行かないの?」
ナツは私の顔を覗き込む。

「えっと…私も、興味はあるけど、どうしていいかわかんないし、男子とそんな話せないし…」
私はしどろもどろに答えた。

「じゃあ、お試しで来てみなよ!楽しいよ!先輩達と校門で待ち合わせしてるから、行こっ」
アキホは私とナツを引っ張って行く。

エッチな事にすごく興味はあるけど
初めては好きな人、という思いもあった。

でも、もしかしたら今日
すごい体験ができるかもしれない…
小学生の頃、エロ本で読んだような
エッチができちゃうかもしれない…

そう思うと、私は悩む反面、
すごくドキドキしていた。

やっぱり私、すごくエッチなんだ…

No.8 14/06/06 12:06
ハル ( deZwBe )

校門で先輩達と合流すると、そのまま近くのカラオケへ向かった。

先輩達は同じ高校の二つ上で、3人ともカッコよかった。チャラチャラしてるイメージだったが、案外普通にいい人達で、すぐに打ち解け話しも弾んだ。

カラオケで自己紹介しつつ、歌って打ち解けた所で、「さて、そろそろ行こうか」と先輩達は言った。

「行くって、どこに?」
私とナツはぽかんとしていた。

「おいおい、アキホから聞いてないの?ホテルだよっ」

そうだった。今日の目的は、友達感覚の親睦会や合コンではなく、エッチをするための集まりなのだ。すっかり忘れていた。

「ゴメン、この子たち、初めてで経験もないの」
アキホは慌ててフォローをする。

「そっか、初めてなんだ。大丈夫なの?」
先輩達は気を遣って優しく聞いてくれた。

カラオケ代金も先輩達に払ってもらってしまっていたので、優しく言われ、私とナツは断る余地もなく、「大丈夫です」、と頷いた。

「そう?それなら、いいんだけど。無理しないでね」
先輩の一人が優しく私の頭をぽんぽんと撫でた。私はその行為に、きゅんとしてしまった。

カラオケ店から出ると、もう外は暗くなっていた。

No.9 14/06/06 12:16
ハル ( deZwBe )

カラオケからしばらく歩くと、
人気のない路線に出た。
そこには、ピンク色の電飾が輝く、
お城のような建物があった。
…ラブホだ。

「制服だけど、大丈夫?」
ナツが少し心配そうに聞いた。

「大丈夫、ここユルいから。でも顔バレしないように一応、マスク付けてね」
アキホはバックから風邪や花粉症のときにつける用の白いマスクを取りだし、私とナツに手渡した。

初めて入るホテルは、ただ、キレイだなーという感想だった。たくさんの部屋の中から、先輩達が部屋を選んでいる。

…ついに来てしまった。
私は、まだ迷っていた。
本当に、エッチしちゃっていいのかな…

「緊張するね」
ナツはヒソヒソと言う。

「うん、超緊張するね。…ナツ、本当にエッチしていいの?」

「うーん、悩んだけど興味あるし…他の子も結構こうゆうのしてるみたいだから、私もしてみたくて」

「私も、すごく興味はあるんだよ…エッチな事、大好きだし…でも今日は初めてだから…」

「そうだね、ハルはロマンチストなとこ、あるからなぁ」
ナツはくすくす、と笑って話す。

「えっ!そうかなぁ?でも、エッチな事考えると、なんだか身体がムズムズするんだよね…やっぱり、エッチしてみたいかも」
私は照れながら言った。

「ハルもナツも、すごくエッチなんだね。ふふ、仲間が出来て嬉しい」
アキホはニコッとして言った。

「部屋、決まったよ。みんな一緒だからね」
先輩達の後に続き、部屋へ向かった。

No.10 14/06/06 12:21
ハル ( deZwBe )

「ここだよ」

先輩達の後に続き、ホテルの部屋に入る。

「ラブホも初めてなの?」

先輩にそう聞かれ、私は緊張からか「はい」と返事をするだけで精一杯だった。

ホテルの部屋は広くて、大きなベッドが3つあった。
優しい暖色系の明かりが部屋の中を照らしている。

「結構、広いんですね」
ナツはキョロキョロと部屋を見渡している。

「大人数用の部屋だからね。シャワー、先に浴びて来なよ」
先輩達に言われ、ナツとアキホとバスルームに入った。

「どうしよう、本当に緊張してきちゃった」
ナツは身体を洗いながらつぶやく。

「私も、最初はそうだったよ。始めは痛いけど、だんだんキモチ良くなるよ」

「やっぱり、始めは痛いんだ…ちょっと怖いな」
ナツは不安そうだ。

「大丈夫だよ、先輩、上手だからね」

「アキホは、先輩が初めて?」

「違うよ。私は、中3が初体験だから」

「そうなんだ!中3で経験とか、すごいねっ」

「はは、そうかな?私、性欲がすごく強くてさ。昔からエッチにすごく興味あったんだよね」

「相手は、誰だったの?」
私は興味津々に聞いた。

「幼なじみだよ。高校は違うけど、家が近いからいまでもよくエッチするんだぁ」

アキホの話しを聞いて、私と一緒だ、と思った。
まだ経験していないからセックスの
気持ち良さは知らないけど、
早く知りたい…と思った。

初めては好きな人と…とか悩んでたけど、
気持ち良い事をたくさんしたい、
たくさん知りたい、と思い始めていた。
アソコがじわじわと熱くなるのがわかった。

3人はシャワーを終え、タオルを巻いて部屋に戻った。

No.11 14/06/06 12:22
ハル ( deZwBe )

「じゃあ、俺達もシャワー浴びてくるから」
先輩達は私達と入れ代わりでシャワールームに入っていった。

「たぶん、最初は一対一ですると思うんだ。誰がいい?」
アキホは真ん中のベッドに座り、聞いてきた。

「初めてだし、緊張しちゃって選べないよ〜」
ナツは苦笑いしながら言った。

「そうだよねー。私はとりあえず、いつもしてる先輩としようかな。ハルは、誰がいいとかある?」

「えっ!私もわかんない…」
内心は、頭をぽんぽんと撫でてくれた先輩の顔が過ぎったが、つい、こう答えてしまった。

「じゃあ、先輩達に決めてもらお!」
アキホはニコッとして提案した。

「うん、それがいいかなっ」
私もナツも頷いた。

私は右のベッド、アキホは真ん中のベッド、ナツは左のベッドで先輩達が戻って来るのを待った。

そして、ガチャッとシャワールームのドアが開いた。

No.12 14/06/06 12:26
ハル ( deZwBe )

「お、準備万端だね。」

腰にタオルを巻いた先輩達がシャワールームから出てきた。
3人ともがっしりとした身体つきで、見ているだけでドキドキしてしまう。

「二人とも、緊張してるから、まず一対一でいいかな?」
アキホが先輩達に言う。

「おぉ、そうだな!…で、誰が誰とする?」
先輩達は相談を始めた。

間もなく、
「じゃあ、ハルちゃんは俺とね」
と一人の先輩が近付いてきた。

「よろしくね」
そう優しく言うのは、私の頭をぽんぽんと撫でてくれた先輩だった。

先輩の名前は、蛍(けい)。
黒髪で、えくぼが可愛い。見た目はどことなく、芸能人の向井理に似ている。

「…蛍先輩、よろしくお願いします」
私は蛍先輩が良いな、と思っていたから
とても嬉しかった。
ドキドキして先輩と目を合わせられない。

隣を見ると、アキホはいつもの先輩と、ナツはもう一人の先輩とペアになり話していた。

「ごめんね、俺とじゃ嫌だった?」
蛍先輩は隣に目を向けた私に申し訳なさそうに言った。

「えっ!違いますっ!嫌じゃ、ないです!」
私は慌てて否定した。

「そっか、それならよかった!俺、ハルちゃんとしたかったからさ」
優しく笑う蛍先輩に、きゅんとした。

「私も、先輩がよかったので、嬉しいです…」
恥ずかしかったけど、素直に言った。

「そっか!それは嬉しいな。ハルちゃん、本当、可愛いな」
蛍先輩はぎゅうっと私を抱きしめてきた。

中学の頃、付き合っていた人と軽くハグはしたけど、男の人に力強く抱きしめられるなんて初めてで、胸が高鳴った。それと同時に、上半身裸の先輩に抱きしめられ、ドキドキするのと同時に、興奮して、上手く呼吸が出来なかった。

No.13 14/06/06 12:28
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、キスしていい?」
蛍先輩が優しく聞いてくる。

「はい…」
戸惑いながらも、そう答えた。

先輩の手が、くいっと私のあごを持ち上げる。
そのまま、目を閉じた。

唇に、柔らかい感触。

軽いキスを何度も繰り返す。

そして、ぬるっとした感触がして、蛍先輩の舌が入ってきた。
私の身体が一瞬、ビクっと反応した。

…初めてする、深いキス。

ちゅっ、ちゅっと音を立て、私はぎこちなく舌を絡める。

ディープキスって、こんなに気持ち良いんだ。
キスだけで、こんなにいやらしい気持ちになるんだ。

私は夢中で蛍先輩とキスをした。

蛍先輩は右手でバスタオルをずらし、私の胸を触った。
初めて胸を触られ、「あっ」と私は思わずあえいだ。
優しく胸を揉まれ、トロンとした目で蛍先輩を見つめた。

蛍先輩はにこっと笑うと、今度は乳首を触った。

「あぁっ…」

初めての感覚に身体じゅうに電気が走るようだった。

蛍先輩は、指で私の乳首を転がす。
弾いたり、つまんだり、私の反応を楽しんでいる。

私はベッドに押し倒され、蛍先輩は両方の胸を揉む。
キスをしながら胸を揉まれ、乳首をいじられ、いやらしい声が出てしまう。

「感じてるの?」
蛍先輩は耳元でそう囁くと、私の耳元をペロッと舐めた。

「ひゃんっ!」
思わず、大きな声が出る。

「はは、可愛いな。声、抑えなくていいよ」
蛍先輩は私の胸に舌を這わせた。

「やぁっ…ん」
胸を舐められ、私はあえぐ。

どうしよう…
初めてなのに、恥ずかしいのに、すごく気持ち良い…
やっぱり私、エッチなんだ…

No.14 14/06/06 12:30
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、胸、大きいよね」
乳首を舐めながら蛍先輩は言う。

「えっ!そうですか?」
私は恥ずかしくなって胸を隠したくなった。

「うん、型もキレイだし、感度も良いんだね」
そう言うと、蛍先輩は乳首を優しく吸った。

「ああんっ!」
嬉しさと興奮と気持ち良さで、自然と声が出てしまう。

「そう、もっと喘いで?」
蛍先輩は耳元でそう囁くと、乳首を激しく攻めてきた。

「やぁっ…先輩、そんな激しくしちゃ…あぁっ」

「いいよ、感じて。気持ち良くなりな」

蛍先輩は乳首を攻めながら、バスタオルの下に手を入れてきた。
そして、私の一番敏感な所を触る。

「だめっ…そこは!」

私のそこは、もうびしょびしょだった。
私は恥ずかしくて手で顔を覆った。

「…ハルちゃん、すごく濡れてる。やっぱり感じてるんだね」
蛍先輩の指が私のクリトリスをクリクリと触る。

それだけで、身体がビクンビクンと反応した。

「もっと気持ち良くしてあげるね」
蛍先輩は私の脚を開くと、私のアソコに顔をうずめてきた。

「ダメです!そんなとこ…」

私は蛍先輩の頭をぐいっと押しのけ、脚を閉じようとしたが、
先輩は、力強くがばっと私の脚を開き、
「大丈夫、恥ずかしかったら目をつぶっていて」
と言って私のクリトリスを舐め上げた。

「あああああっ!」

ぬるぬるとした感触が、私のアソコを刺激する。

蛍先輩は私のクリトリスをチロチロと舐め、時には強く吸い上げた。

その度に、私は大きな声を上げた。

私、こんな所を舐められて、すごく感じてる…
今、すごくいやらしい事してる…

私は舐められるのが気持ち良すぎて、セックスへの興味や期待がより一層高まった。

No.15 14/06/06 12:33
ハル ( deZwBe )

私のアソコは、もうぐちょぐちょだった。

気付けば、ナツもアキホもそれぞれエッチを楽しんでいた。

ナツは全身愛撫され、ビクビクと悶えていた。

隣のベッドでは、すでにアキホが先輩と繋がっている。
胸を揉まれながらバックで激しく突かれ、あえぎ声を上げ、気持ち良さそうにしている。
アキホの穴に、大きいのがズブリと刺さっている。

私は初めて見る男の人のモノと、生のセックスに興奮して、くぎ付けになった。

「…隣が気になる?」
蛍先輩が私のアソコを舐めながら聞いてきた。

「あ、生のセックス見るの、初めてで…」

「そっかぁ。興奮しちゃった?」

「…はい」

「はは!素直だね。でも、俺とエッチしてる時は、俺だけを見て感じて欲しいな…!」

蛍先輩はそう言うと、いきなり私のアソコに、ズブッと指を入れた。

「ああんっ!」

激しい快感に、身体がのけ反る。

ぐちょぐちょの私のアソコは、初めて指を入れられたのにもかかわらず、一本、軽々のみ込んだ。

「やっぱりこんだけ濡らしても、処女だとキッツいね」
クチュクチュといやらしい音を立て、蛍先輩は私のアソコを掻き回す。

「やぁっ…先輩、そんなに…掻き回さないでぇっ…」

「ダメだよ、よそ見しちゃったお仕置き、だよ」
そう言うと、今度は指を2本入れ、動かした。

「あぁっ…!」

私はもう、快感に浸りきっていた…

No.16 14/06/06 12:35
ハル ( deZwBe )

2本の指を出し入れし、アソコを攻めながら、
蛍先輩はクリトリスを口で同時に攻めた。

グチュグチュッ…

いやらしい音が部屋に響く。

…アソコに指を入れられながら舐められるのって、すごい!
気持ち良すぎて、腰がくねくねと動いてしまう。

「…そろそろ、いいかな」
蛍先輩は身体を起こし、腰に巻いていたバスタオルを取った。

初めて見る、蛍先輩のモノ。

「おっきい…」

「俺、そんなに大きいほうじゃないよ。小さくもないと思うけど…初めてだから、俺くらいのサイズが調度良いかもね」

「えっ!これで大きくないなんて…こんなの、入るかな…」

「大丈夫、優しくするから。ハルちゃん、もう一度聞くけど、初めての相手、本当に俺でいいの?」
蛍先輩の手が優しく私の髪を触る。

「…はい、先輩がいいですっ」

「…わかった。後悔させないように、頑張るね」
にこっと笑うと、蛍先輩が私の上に被さってきた。

「入れるよ…」
私のアソコに、先輩の固いモノが当たる。
蛍先輩が腰に力を入れると、アソコに激痛が走った。

「痛いっ…!」
思わず叫んでしまう。

「ごめんね、初めては痛いよね。大丈夫、力、抜いて?」
優しく蛍先輩が声をかけてくれる。

私は言われた通り力を抜き、先輩の身体にしがみついた。
痛みで涙が出てしまう。

やっぱり、最初ってこんなに痛いんだ…
それに、こんな恥ずかしいカッコするんだ…
あんな大きいの、入るのかな…?
でも、これを乗り越えれば気持ち良くなれる…

私は唇を噛み締めて痛みに耐えた。

No.17 14/06/06 12:40
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、全部入ったよ…」

私は痛みで泣きじゃくっていた。
そんな私を先輩は優しく抱いてくれた。

「ほんとに…?」

あんな大きいのが、本当にちゃんと入ったのだろうか?

「本当だよ。ほら、見て」

蛍先輩は二人の結合部分を指して言う。

私は少し上半身を起こしてそこを見た。

…全部、入ってる。
蛍先輩と、繋がってる。
私、本当にセックスしてるんだ。

蛍先輩のモノがズップリと私の中に入っているのを見て、改めてセックスをしているんだと実感した。

「ゆっくり、動くね」

蛍先輩は、ゆっくり腰を動す。
まだ鈍い痛みがして、アソコにすごい威圧感を感じた。

気持ち良さは感じられず、ただ何かを出し入れされている感覚だった。

「まだ、痛い?」
蛍先輩が心配そうに聞いてくる。

「…はい。すみません、気持ち良くなれなくて…」

「ハルちゃんが謝る事じゃないよ。上手くやれなくて、ごめんね」

「そんな、謝らないで下さいっ」

「はは、ありがと。ハルちゃんには悪いけど、俺、すっげー気持ち良いー…」

蛍先輩は、本当に気持ち良さそうだ。
はぅ、と溜め息をついて時々、顔をゆがめている。

「先輩が私の身体で気持ち良くなってくれて、嬉しいです」

「そう言ってくれると俺も嬉しいな。俺だけ、ごめんね」

ゆっくりと腰を動かしながら、蛍先輩は私に何度もキスをする。
挿入してしばらくゆっくり動いてもらうと
だんだんと痛みもなくなってきた。

「ハルちゃん、ゴメン、ちょっと我慢の限界かも。少し激しくしてもいいかな…?」

「…はい、大丈夫です」

「制御出来なかったら、ごめんね」

そう言うと蛍先輩は、軽く身体を離し、
次の瞬間、ズンッ!と激しく突いた。

No.18 14/06/06 12:45
ハル ( deZwBe )

「やああぁっ…!」

ズンズンと激しく突かれ、私は悲鳴に近い声を上げた。

さっきまでの痛みはもうなくなっていて、
気持ち良さはまだ感じられないものの
激しい動きにも痛みは感じられなかった。

蛍先輩が腰を打ち付けるたび、
私は大きな声であえぐ。

「あっあっあっ…」

「すごい締め付けだね…もう時間もなさそうだし…、ハルちゃん、…イッていい?」

蛍先輩が荒い息遣いで言う。

「…はいっ」

そして、先輩の動きがより一層激しくなる。
パンパンパン!と音を立て、先輩の動きが最高潮に達した時、

「…あぁっ…イクッ…!」
蛍先輩の身体がビクビクッとして、私の上に倒れ込んだ。

…終わった。

初めてのセックスは、
気持ち良くはなかったけど
私はとても満足していた。

「ハル、なかなかエロかったよ」
隣でエッチをしていたアキホがニヤニヤしながらこっちを見ている。

「ね!先に終わったから、しばらく見させてもらっちゃった♪」
奥のベッドでナツもニヤニヤしている。

「もうっ!恥ずかしいから見ないでよ〜」
私は顔を真っ赤にして蛍先輩の後ろに隠れた。

その時、

プルルルルル!とベッドの横に置いてあった電話が鳴った。

「やべっ、もう時間!?」

フロントから、時間終了の電話が来たのだ。

「休憩で3時間だと、やっぱ短いよな〜。あと20分しかないから、早く帰る支度しようぜ。先に女の子達、シャワー浴びてきな」

全員でバタバタと帰り支度をして、ホテルを出た。

No.19 14/06/06 12:47
ハル ( deZwBe )

帰り道。
みんなで駅に向かって歩いていた。

「今日は、6Pできなくて残念だったけど、楽しかったなぁー!」
先輩達が言う。

「うん、私、すごい興奮しちゃった!よかったよ〜」
アキホも満足そうだ。

「よかったら、また日を改めてみんなで集まろうぜ」

「はい、楽しみにしてますっ」
私とナツは声を揃えて言った。

「今日は本当にありがと!楽しかったよ!駅に着いたし、解散!またねー!」
アキホはペアだった先輩と自転車に二人乗りし、帰って行った。

ナツもペアだった先輩と何やら話し込んでいる。

「ハルちゃん、今日はありがとね」
蛍先輩が言う。

「こちらこそ!ありがとうございましたっ」

「次は、ちゃんとハルちゃんの事も気持ち良くさせてみせるよ。また、相手してくれるかな?」

「はい、ぜひお願いしますっ」

「はは、嬉しいな。ありがとう!家はどのへんなの?もう21時だし、送っていこうか?」

「○○駅の方です。帰りは、ナツと一緒なんで大丈夫です」

「そっか。俺達と反対方向の電車なんだね。でも女の子二人だし、気をつけて帰ってね。じゃあ、またね」

蛍先輩は、ナツとペアだった先輩と一緒に駅のホームに降りて行った。

No.20 14/06/06 12:49
ハル ( deZwBe )

解散した後、ナツと今日の話しで盛り上がった。

ナツは、ペアだった先輩にアソコを攻められてイッてしまったらしい。

初めてはやっぱり痛かったけど、
すごい体験をしたと私とナツは興奮していた。

それから、家に帰って携帯を見ると、何通かメールが届いていた。

今日ホテルに行った先輩達と、アキホからだった。
みんなでアドレスと携帯番号を交換したから、さっそく送ってくれたんだろう。

私は全員に返信すると、お風呂に入ってベッドに潜り込んだ。

そして、今日の体験を思い出してまた興奮した。

だんだん、アソコが熱くなってくるのがわかった。

寝る前に、私は今日の事を妄想しながらオナニーをした。
初めて、自分のアソコに指を入れてみた。

気持ち良い…

蛍先輩にされたように、アソコに指を入れながら、
クリトリスを触った

私のアソコはだんだん濡れてきて
クチュクチュといやらしい音が聞こえた

「あぁっ…」

私は自分で自分のカラダをイカせ、
眠りについた。

No.21 14/06/06 12:52
ハル ( deZwBe )

それ以来、私はあの日の事を思い返し、
何度もオナニーをした。

またあんなエッチがしたくて仕方がなかった。

蛍先輩達は部活に入っているため
時々しか休みがないらしい。

学校では、ナツやアキホと毎日エッチの話しをして盛り上がった。

そしてあの経験から一週間後が経った頃、蛍先輩から
「日曜日、何か予定ある?部活が休みなんだけど、よかったら会おう♪」
とメールが来た。

私は嬉しくなり、即OKの返信をした。

またこの前みたいな気持ち良い事ができる…
今度は、セックスで気持ち良くなりたい!
エッチでイッてみたい!

そんな事を考えていると、
アソコがウズウズするのがわかった。

それから、日曜日が楽しみすぎて
学校の授業もロクに集中できず
エッチな事ばかりを考えていた。

私、なんでこんなにエッチなんだろう…
おかしいのかな…

こんな風に悩むくらいだった。

No.22 14/06/06 12:56
ハル ( deZwBe )

それを、ナツとアキホに話すと、
「全然普通だよ!てか、私もエッチな事考えすぎてヤバイ!同士がいて、嬉しいわー」

二人は笑いながら共感してくれた。

「そうだ、二人とも、いっこ教えとくね」
アキホはヒソヒソ声で言った。

「…何を?」

「この学校、ヤリ校って呼ばれてるらしくてさ…」

「え?どゆこと?」

「うん、ほら、私も人の事言えないけどさ、結構みんなセフレ繋がりあるらしくて」

「そうなの…?」

「うん、この学校の人は、みんなエッチ大好きなのよ。でもね、中には、付き合ってる子がいるのに誘ってくる男もいるから、気をつけてね。本命彼女がいないか確認してからシたほうがいいよ。じゃないと、寝取ったって、仕返しされるから」

「怖いね…」

「うん、だから、誰とでも軽くしエッチしないようにね。相手は選んだほうがいいよ!それと、中には無理矢理ヤろうとする奴もいるから、気をつけて!」

「わかった、ありがとう!」

アキホの忠告を聞いて、正直驚いた。

レベルの低い学校だし、
チャラい人や軽い人が多いと思ってたけど、
みんな同じような事をしてたんだな…

それにしても、ヤリ校だなんて、
ひどい言われようだ…

まぁ、私みたいな事を考えてる子達が
沢山通っているわけだし
そう呼ばれても仕方ないかも。

現に、友達だけどナツもアキホも、そうだしね。

私はエッチすぎるのが
自分だけじゃないと安心した反面、
そんなに皆エッチがお盛んなら、
もっとすごい体験ができるかも…!
と、さらに高校生活が楽しくなった。

No.23 14/06/06 13:01
ハル ( deZwBe )

待ちに待った日曜日。
今日は、蛍先輩とエッチをする日だ。

会おうと言われただけなのに、私はデートではなく、
エッチをしに行く気満々だった。

肉食系女子とは、私みたいな子の事を言うのかも。
そんな事を考えながら、服を選ぶ。

…迷う。

いつも、制服だから気にしなくて
よかったけど、今日はプライベート。

何を着たらいいかわからない…
でも、やっぱり可愛い格好がいいよね…

私は、お気に入りの花柄のワンピースに
カーディガンを羽織った。
長い黒髪は、今日はポニーテールにして、
シュシュをつけた。

そして、パンプスを履いて出かけた。

待ち合わせ場所に行くと、蛍先輩はもう待っていた。

「すみません、お待たせしました!」

「や、大丈夫だよ。まだ時間じゃないから。俺もさっき来たとこだしさ」

蛍先輩は、ジーンズに黒いTシャツ、
グレーのパーカというシンプルな格好だったが、
シルバーのネックレスや赤いスニーカーがそれを引き立て、
とても大人っぽく見える。

「ハルちゃん、可愛いな〜」
ニコニコと蛍先輩は私を褒める。

「わっ、ありがとうございます…!
先輩、すごくかっこいいです」

「へへ、ありがと。じゃあ、行こうか」
蛍先輩は私の手を引き、目的地へと向かった。

自然と手を引かれ、私は急にドキドキした。
手を繋ぐなんて、まるで彼氏彼女みたいだ…。

こうして隣を歩くと、
蛍先輩はけっこう背が高い。

私が小さいというのもあるけど、
年上だからかな?すごく、大きく見えた。

No.24 14/06/06 13:04
ハル ( deZwBe )

着いたのは…

「遊園地、ですか?」
私はてっきりホテルに行くのかと思っていたので
ぽかんとしてしまった。

「うん。俺、遊園地好きなんだ。ごめんね、何も言わず連れてきちゃって。遊園地、嫌いだった?」

「いえ!遊園地、私も大好きです!」

エッチ目的だけだとばっかり思っていた私は
急に恥ずかしくなった。
先輩が普通にデートする事を
考えてくれてたのは、嬉しい。
でも、今日は何もしないで帰るのかな…?
先輩は、私とエッチしたくないの…?

そんな事を考えていると、先輩に名前を呼ばれた。

「ハルちゃん」
蛍先輩は、にこーっと笑うと、
突然、私の顔に自分の顔を近付けてきた。

キスされる…!
そう思ってきつく目を閉じると、

「…期待してたでしょ?ホテルに行くと思った?」
と耳元で蛍先輩が囁いた。

その息遣いが色っぽくて、私は外なのに
ビクッと反応してしまう。

「お楽しみは、後で…ね?あと、俺は人前でキスはしないよ」
クスクスと笑いながら蛍先輩は歩いて行ってしまう。

蛍先輩には、何でもバレてしまう。
私って、そんなにわかり易いのかな…?
「先輩のいじわるっ」
私がそう言うと、蛍先輩は笑った。

それから二人で日が暮れるまで
遊園地で遊び尽くした。

No.25 14/06/06 13:08
ハル ( deZwBe )

「あ〜楽しかった!」

「うん、楽しかったね。ハルちゃん、ありがとうね。遊園地、付き合ってくれて」

「いえ、付き合うだなんてっ。私、本当に楽しかったんで!それに、こういうちゃんとしたデート、初めてなんで…嬉しかったです」

中学時代、付き合っていた人と何度か出かけたけど、
お金もないし、デートがどういうものなのか
深く知らなかった事もあり
近くの公園やカラオケにしか行った事がなかった。

「そっかぁ。俺、ハルちゃんの色んな初めてもらっちゃってるね。俺なんかでいいの?」

「蛍先輩、優しいし、私好きですよっ。だから、いいんです」

「ありがと〜。でもね、ハルちゃん。そう簡単に、好きだなんて言っちゃダメだよ?」

「あっ…」

「わかってるよ、恋愛感情とかの好きじゃないよね?」

「はい、すみません…」

「いいんだ、謝らないで。うん、俺も、ハルちゃんが好きだよ。もちろん、ハルちゃんと同じ意味の好き、だけどね。はは、これでおあいこね」

そう、特別な意味じゃなかった。
ドキドキしたり、ときめいたりもするけど、
蛍先輩とは、こういうエッチだけの関係でいい。

だって、蛍先輩の携帯には…
ペアのストラップがついてるから…

それが彼女とお揃いのものなのかは、わからない。
ただ、何となく聞けない。

私はアキホの言っていた言葉を思い出した。
『彼女のいる人とエッチはしちゃいけない』

もし、もし先輩に彼女がいたら?
私は、怖くなった。

No.26 14/06/06 13:16
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、入って」

私は蛍先輩の家の前にいた。

「いいんですか?」

「うん、俺の家、親が共働きだから帰りが遅かったり出張でいない日が多いんだ。姉貴がいるけど、もう一人暮らしだしさ。…だから、今日は誰もいないよ」

「誘ってるんですか?」

「…そうだよ。ハルちゃん、今日はそうゆうつもりで来たんでしょ?」
蛍先輩は、にこっと笑った。

「ハルちゃん、おいで」

優しく言われ、私は蛍先輩の家に上がった。

「おじゃまします…」

「どーぞ。俺の部屋、2階だから」

蛍先輩のあとに続いて階段を上がる。

…綺麗な家だなぁ。
まだ、新しいのかな。

「ここだよ」

蛍先輩の部屋に入る。

男の子の、蛍先輩の、匂い…。
蛍先輩はすごくいい匂いがする。
香水か何か、つけてるのかな?

蛍先輩の部屋はきちんと片付けられていて、綺麗だった。

先輩はサッカー部に所属している事もあり、
部屋にはサッカーボールや
スポーツ雑誌があった。

「綺麗ですね〜」

「いつもはもっと散らかってるんだけど、今日はハルちゃんを連れ込む予定だったから頑張って片付けちゃった」
いたずらっぽく笑う先輩は、とても可愛い。

連れ込む予定って、もともと先輩は
私を家に連れてくる事を考えてたんだ…
ちょっと、嬉しいかも…

「ハルちゃん、俺も、今日の朝はあんな事言ったけど、ずっとハルちゃんに触りたくて仕方なかったんだよ」

「せんぱ…」

!?

蛍先輩は、いきなり私の唇を奪った。

「んっ…んんっ…あっ…」

激しいキスに、思わず声が漏れる。

私が蛍先輩の身体に腕を回そうとすると、

「…さて、お風呂入ろっか」
ぱっと身体を離し、先輩は立ち上がった。

No.27 14/06/06 13:20
ハル ( deZwBe )

先輩は、いじわるだ。
ドSで焦らすのが大好きらしい。

先輩に手を引かれ、階段を降りてお風呂場に来た。

「お風呂、一緒に入ろう」

「いいんですか?家族の人に無断で…」

「いいのいいの。次いつ帰ってくるかわかんないし」

「でも先輩、恥ずかしいよ…私、男の人と一緒にお風呂入った事ないから…」

この間エッチした時も
裸を見られるのは恥ずかしかったけど
みんなもいたし、暗かったから
なんとか見せられた。
でも、お風呂は明るいし恥ずかしい…

「大丈夫、おいで」

蛍先輩は私をぎゅっと抱きしめた。
身体の小さな私は抱きしめられると
先輩の胸にすっぽり収まってしまう。

先輩はいじわるだけど、優しい。
私の事は、子犬を可愛がるように
優しくしてくれる。

服を脱ぎ、お風呂場に入る。
アソコと胸を手で隠していると、

「はは、そんなに緊張しないで。ほんと、可愛いな〜。ハルちゃん、身体キレイだよね」
先輩はまじまじと私の身体を見て言う。

「恥ずかしいですっ…あんまり、見ないで下さい」

「肌は白いし、胸も大きいし。サラサラの長い黒髪も、俺は好きだな」

「…簡単に好きって言うなって言ったじゃないですか…」

「あはは、ごめんね。ハルちゃんが可愛いくて、つい、ね」

そう言うと、先輩は私の首筋にキスをした。

「んぁっ…」

首筋からビビビッと電気が走るような感覚がした。

「身体、洗ってあげる。俺の前においで」

「はい…」
私は言われるがままに、
蛍先輩の前に座った。

No.28 14/06/06 13:22
ハル ( deZwBe )

「先輩の家、キレイですね。新しいんですか?」

先輩に身体を洗ってもらいながら、私は聞く。

「そうだね。俺が小学生になる前に建てたから、まだ新しいね」

何気ない会話をしていたその時…
泡のついた先輩の手が、私の胸に触れた。

「あっ…!」

ぬるぬるとした泡の感触が、ものすごくエロい。
先輩の手が私の身体のいろんな場所に
触れるたび、私は喘ぎ、ビクビクと反応してしまう。

「どうしたの?身体を洗っているだけなんだけど…もしかして、感じちゃった?」
蛍先輩はいじわるく私の敏感な所を攻める。

「乳首っ…だめですっ…!」

「ほら、これからたくさん舐めるから、念入りに洗わないと、ね?」

私の言葉にはお構いなしに、先輩はクリクリと乳首を攻め続ける。

「あぁっ…やぁんっ…」

先輩は後ろから私の胸を揉む。

「あっ…あっ…」

「ハルちゃん、どんどんエロくなっちゃうね。俺に開発されちゃうかもよ?」

「んんっ…私、すごくエッチなんです…だから、私の身体、もっとエッチにして下さいっ…」

「ハルちゃん、そういう事言っちゃうんだ…じゃあ、覚悟してね?」

そう言うと、さっきまで優しく胸を触っていた先輩の手つきが急に激しくなる。

「あああぁっ!!」

「ハルちゃんの身体、俺好みのエロい身体にしてあげるよ」

No.29 14/06/06 13:24
ハル ( deZwBe )

先輩は後ろから乳首を攻めながら
私のクリトリスに触れた。

「はぁんっ…」

クリクリとクリトリスをいじる。
私のアソコからは、もう蜜が溢れていた。
泡と混ざってヌルヌルして、
それがさらに刺激になっていた。

「あっ…あっ…せんぱいっ…」

蛍先輩は、ズブッと私の下の口に指を入れた。

「あああんっ」

気持ち良て、きゅうぅっとアソコが締まるのがわかる。
ズブズブと指を出し入れされると、
私のアソコはヒクヒクと先輩の指をさらに締め付けた。

指を2本を入れられると、
気持ち良すぎて自ら腰を振ってしまう。

「あぁんッ…気持ちイイよぉッ…」

私が感じていると、蛍先輩は私の身体を抱え、
いきなり座位で挿入した。

「んあああああっ…!!」

ものすごい刺激に
私の身体が弓なりになる。

身体を持ち上げられて
上下に動かされると、
気持ち良くて溶けてしまいそうだった。

No.30 14/06/06 13:26
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、大丈夫?痛くない?」

「先輩っ…気持ちイイ…ですっ…セックスって、こんなに気持ちイイんですねっ…」

「2回目だけど、もうここまで感じちゃうなんて、やっぱりエロいね…気持ち良くなってくれて俺も嬉しいよ」

「あっ…うぁっ…何かきちゃいそうっ…」

「イキそう?いいよ、イッて!」

先輩は私の身体をさらに激しく上下に動かす。

「あぁっ…だめっ…おかしくなっちゃうっ!!」

「いいんだよ、おかしくなりな!」

ジュプッジュプッジュプッ…

いやらしい音が響く。

「あぁっ!もうダメっ!死んじゃうっ…ああぁーっ!!」

私は、初めてセックスでイッた。
気持ち良すぎて、フワフワと宙に浮くような感覚。
頭がぽーっとする。

「…イッちゃったね」
蛍先輩は嬉しそうに言った。

「はい…すっごく、気持ちよかったです…」

ビクビクと身体が痙攣して、動けない。

先輩は、優しく私の身体を洗い流して、タオルで拭いてくれた。

「ハルちゃん」

「ひゃい?」
私はまだイッた余韻に浸っていて、まぬけな声で返事した。

「俺、まだイッてないんだ。部屋で、続きしようね」
蛍先輩はにっこり、爽やかに笑うと、

「部屋で待ってるよ」
と言い残し階段を上がって行ってしまった。

そう、イッたのは、私だけ。
この後も部屋で蛍先輩の開発計画は続く…。

No.31 14/06/06 13:28
ハル ( deZwBe )

洗面所でドライヤーを借りて
髪を乾かした後、服を身につけ、先輩の部屋に戻った。

「お待たせしました…」

「うん、おかえり。こっちおいで」

蛍先輩はトランクス一枚で、ベッドの上に座っていた。

「はい…」

私は先輩の隣に座る。
改めて見ると、蛍先輩の身体は
ほどよく筋肉がついてすごくたくましい。
部活で日に焼けた小麦色の肌は
色気を感じさせた。

「髪の毛、同じ匂いするね」

蛍先輩の手が、私の髪の毛を撫でる。
その動作すら色っぽく感じて、
びくんと身体が跳ねる。

その反応をおもしろがっているのか、
先輩は耳や唇に優しく触れ、ゆっくりとキスを落とした。

キスが、だんだん深くなる。

「んんっ…」

蛍先輩は服の上から私の左胸を揉んだ。

「はぁっ…んぅっ…」

服の上からなのに、
胸を触られただけでため息が漏れてしまう。

先輩の手がワンピースの中にするりと入ってきて、
片手でブラのホックをはずす。

ホックをはずすと蛍先輩の手が、じかに胸に触れた。
胸を揉みながら乳首を指で転がす。

「あぁっ…」

ビクッビクッと身体が反応する。

先輩は、ベッドに私を押し倒し、
慣れた手つきで服を脱がしていく。

「先輩…明るいと恥ずかしいから、電気消して下さい…」

私はあらわなった身体を手で隠しながら先輩にお願いする。

「ダメだよ」
先輩はいじわるく笑っている。

「俺に、ハルちゃんの全部、見せて?」
耳元でそう囁くと、蛍先輩は私にキスをした。

No.32 14/06/06 13:30
ハル ( deZwBe )

蛍先輩は、言葉攻めが好きだ。

耳元で甘く囁かれると、
それだけで意識が飛びそうになる。

先輩の唇が首筋に触れる。

そこからゆっくりと、
なぞるように舌が首筋から胸を這った。

敏感な所には触れず、そのまわりを舐め続ける。

私は早く敏感な所を舐めて欲しくて、ウズウズした。

先輩はそんな私に気付いてか、いじわるく、焦らす。

「せ…んぱいっ…お願い…焦らさないで…」
私は先輩に乞う。

「なーに?何処を舐めてほしいの?」
それでも先輩は焦らし続ける。

「んっ…あっ…ち…乳首です…」

「しょうがないなぁ…」
ふふっと笑うと、先輩はねっとりと、
私の乳首を舐め上げた。

「あぁっ…!!」

焦らされ続けた私の身体は、
乳首を少し舐められただけでビクビクと震えた。

乳首を吸い上げながら、
先輩は右手で私のクリトリスに触れる。


私のアソコはもうびしょびしょだった。
割れ目をなぞり、濡れた指で
クリトリスをいじられると、
私の身体は大きく跳ね上がった。

「あぁっ…ん!!」

先輩は指と舌を使って巧みに私の身体を攻め立てる。

クチュクチュといやらしい音がした。

乳首を舐めていた舌が、
だんだんと下に移動する。

そして、先輩の舌が私の
一番感じる部分に触れた瞬間、
私はすごく乱れてしまった。

No.33 14/06/06 13:31
ハル ( deZwBe )

先輩の舌が激しくうねって、
私のクリトリスを刺激する。

「あああぁっ…!!」

私の喘ぎ声が部屋に響く。

「ハルちゃんのここ、よく見えるよ。キレイなピンク色だね」

先輩は指で私のアソコを広げる。

「や…ぁっ…見ないで下さっ…」

私が脚を閉じようとすると、
先輩は私の脚を抑えつけて
私のそこにしゃぶりついた。

「ひゃぁぁっ!!」

蛍先輩は私のアソコに舌をねじ込む。

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

私はその快感に、悶えていた。

先輩はアソコに指を2本入れ、掻き回しながら
クリトリスを口で激しく攻め立てる。

「…ハルちゃん、これ、好きでしょ?」

「あっ…んんっ…」

「気持ち良さそうな顔、してるよ」

「ふぁっ…言わないでっ…!!」

指を出し入れするたびに、蜜が飛び散る。
蛍先輩は指を曲げ、1番感じるトコロを押し上げた。

「あぁッ!!先輩…イッちゃうっ!!イッちゃううぅ…!!あっ―!!」

私は昇りつめた。

No.34 14/06/06 13:35
ハル ( deZwBe )

「…また、イッちゃったね」

グッタリとベッドに横たわる私を見て
嬉しそうに先輩は言った。

「はい…気持ち良すぎて…」

「じゃあ、俺もハルちゃんに気持ち良くしてもらおうかな」

そう言うと、蛍先輩はトランクスを脱いで
大きくなったモノに私の手を触れさせた。

初めて触る男の人の…
蛍先輩の、ペニス。

「固い…」

「ハルちゃんの乱れる姿を見て、俺も興奮しちゃった」

艶っぽい目つきで見つめられて
私は、かぁっと顔が熱くなる。

「…私、フェラ初めてなんで上手に出来ないですよ」

「最初から上手に出来る人なんていないよ。俺が教えてあげる」

「開発…ですか?」

「うん、そうゆう事!」

ふふ、と二人で笑った。

「…でもね、俺も、触られたり見られたりするの恥ずかしくないわけじゃないんだよ…?」

先輩は照れたように目線をそらす。

私は、はっとした。
無意識に蛍先輩のそれをじっと見て、
さわさわと撫で回していた。

「あっ…!すみませんっ」

恥ずかしくなり、さらに顔が赤くなる。

「ははは、いいよ。ほんと、ウブだねぇ」

先輩は私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
私は、蛍先輩の手が大好きだ。
撫でられると、すごく安心して
胸がきゅーっと締め付けられる。

No.35 14/06/06 13:37
ハル ( deZwBe )

「えっと…どうしたらいいですか?」

フェラの経験がない私は戸惑っていた。

「じゃあ、舐めて?」

先輩に言われた通り、先輩のモノを舐める。
初めて舐めるそれは、独特の味がした。

「先っぽから、舌を上手に使って…うん、舐めとるみたいに…上下に動かして」

言われた通りに舌を動かす。

ピチャピチャといやらしい音を立て
私は夢中で先輩のペニスを舐めまわした。

一瞬、蛍先輩の身体がビクッと反応した。

「…先輩、ここが、イイんですか…?」

私は裏筋をチロチロと舐める。

「っ…」

先輩は気持ち良さそうに顔を歪めた。

こうやって、気持ち良くなってもらうのもいいなぁ…
それに、先輩の悶えてる姿、超可愛いっ…!
先輩がエッチのときに焦らしたり
いじわるしたくなるの、わかるかも…

「ハルちゃん、くわえてみて」

蛍先輩のぺニスをゆっくりと口に含む。

「そのまま、奥までくわえて、出し入れして」

ジュポッ、ジュポッ…

「舌、使ってみて」

チュパッ、チュパッ、ジュプッ…

「んっ…いいね、上手だよ…」

クチュッ…ジュポッ…ジュポッ…

そしてしばらく私は蛍先輩のぺニスを攻めた。

「…うっ…ハルちゃん、ありがとう…すごく気持ち良かった」

「えっ?もう、いいんですか?」

「うん、あとちょっとでイクところだったよ」

もっとしてもよかったんだけどな…
先輩、ああ言ってくれてるけど、
本当は気持ち良くなかったのかも…

そう考えると、ちょっと落ち込むな…

No.36 14/06/06 13:39
ハル ( deZwBe )

初めてだったんだし、仕方ないか…
先輩は私がしゅんとしているのに
気付いたのか、優しく声をかけてきた。

「ハルちゃん、俺、嘘ついてないからね。たぶん、あのままずっとしてもらってたら確実にイッてたよ。だけど、今日はハルちゃんの中でイきたいんだ」

「えっ…?」

「ハルちゃん、本当にエッチ上手なんだもん。みるみる上達しちゃうから、正直びっくりしてるよ」

「えぇ!?そんな事ないですよっ」

「さっきは本当に気持ち良かったよ。ありがとう」

そう言うと、蛍先輩は優しく私の頭を撫でる。

「よかったですっ…私、気持ち良くなくてやめさせられたのかと思って…それに、フェラで先輩の事イカせてあげたかったんです…」

私の目から、いつの間にか涙がこぼれ落ちていた。

「わっ、ごめんね!泣かないで?」

蛍先輩は優しく私を抱きしめてくれた。

「…恥ずかしいからあんまり言いたくなかったんだけど…俺、一回イッたらしばらく勃たないんだ。フェラでイッたら、今日はハルちゃんに入れられないから、ストップかけたんだ」

「…え?そうなんですか?」

「うん。何発も連続で出せる奴はそんなにいないと思ってたんだけど、こないだ6Pした時に一緒にいた俺の友達はそれが出来るみたいでさ…はは、情けないな〜。体質だから、仕方ないんだけどね」

「男の人も、色々悩みがあるんですね…」

「…はは!そうだね。不安にさせちゃったかな?ごめんね」

「いえ!大丈夫です、今、先輩がちゃんと話してくれたのが嬉しかったんで…」

「うん、いつかはバレる事だしね」

そう言うと、蛍先輩は再び私をベッドに押し倒した。

「そのかわり俺、イクまでのスパン長いから覚悟してね?」

そう言いながら、いたずらっぽく笑う先輩を見て
私は、唾をゴクリと飲み込んだ。

No.37 14/06/06 13:40
ハル ( deZwBe )

蛍先輩が一気に私の中に入ってきた。

「ああああっ…!!」

ズブズブッと私の穴が先輩のモノをのみ込む。

「ハルちゃんっ…やっぱりすごく締まり良いねっ…」

蛍先輩は激しく腰を動かす。

「んっ…ふぅっ…!!先輩っ…そんなに激しくしたら、壊れちゃうぅ…!!」

先輩が腰を打ち付けるたびに、
ジュプッ、ジュプッと愛液が飛び散る。

「ハルちゃん、上になって」

「騎乗位…ですか?」

「うん」

「先輩、私動き方わからない…」

「大丈夫、まず入れてみて」

蛍先輩が下になり、私はその上にまたがった。

「なんか、エロいですね…」

上から先輩を見下ろすと、
自分が先輩を犯しているような
気持ちになって、すごくドキドキした。

「ハルちゃんのキレイな身体、下からだとよく見えるね」

「もうっ、先輩、恥ずかしいですっ」

私はぷいっと目をそらした。

「ははっ、本当なんだけどなぁ。じゃあハルちゃん、入れてみて」

「はい…」

私は蛍先輩のモノを自分のアソコにあてた。
そのまま、ゆっくり先輩のモノをのみ込んでいく…

「あぁっ…」
「んっ…」

すべて入った時、二人の声が重なった。

No.38 14/06/06 13:44
ハル ( deZwBe )

「せんぱい…ヤバい…気持ち良いです…」

私は先輩と繋がっただけでトロンとしてしまった。

「女の人は、騎乗位の方がイキやすいからね」

「へぇ〜…」

「ハルちゃん、腰動かしてみて」

「はい」

言われた通り腰を振るが、
最初はなかなか上手くいかなかった。
途中でぺニスが抜けてしまったりした。

少しすると、だんだんコツがつかめてきて
ちゃんと腰を動かせるようになった。

ジュプッ…ジュプッ…

「あぅ…気持ちいい…」

「ハルちゃん、ほんと、飲み込み早いね…」

「んぁっ…ん…そうですかぁ?」

「…こうすると、もっと気持ち良いよ」

先輩は私の腰を掴み、
クリトリスをこすりつけるように私の身体を動かした。

「なっに…これぇっ…気持ちいいっ…!!」

「自分で、動いてみな。自分の気持ち良い所をこすりつけるんだよ」

言われた通りに、私はクリトリスをこすりつける。

「なんか…恥ずかしい…けどっ…すっごくイイッ…!!」

蛍先輩が下から私の胸を揉む。

「ああぁっ…!!」

乳首をクリクリと攻められると、
私はビクビク反応しながら喘いだ。

「せんぱいっ…私、イッちゃいそうです…」

「いいよ、イキな!」

「んっ…はぁんっ…」

蛍先輩に軽くキスをすると、
私は激しく腰を振った。

「あっ!あっ!あぁっ!…イクぅッ!!」

私はビクンビクンと痙攣しながら、
先輩の上に倒れ込んだ。

「イッちゃった…」

「うん、イッちゃったね」

「騎乗位、すごいぃ…」

「気に入った?」

「はい…でもやっぱり私、正常位が好きです…蛍先輩に、抱かれてるって感じがして…」

「はは、そっかぁ。…ハルちゃん、うつぶせになって、お尻突き上げてみて?」

「…?こう、ですか?なんか、恥ずかしい…ひあぁぁぁっ!?」

いきなりバックで蛍先輩は
私の穴にペニスを突き刺した。

「…ダメだよ?まだ、俺イッてないから終わらせないよ…?」

パンパンパンッ

「先輩っ!だめぇっ…イッたばっかりだからっ…ああっ…!」

蛍先輩は構わず腰を打ち付ける。

「くっ…中がうねってる…。ハルちゃん、すごい絡み付くよ…」

No.39 14/06/06 13:46
ハル ( deZwBe )

「やああぁっ…!!激しすぎぃっ…」

パンパンパンッ!

激しく腰を動かしながら
蛍先輩は私の胸を触る。

両方の手で乳首をいじられると
大きな声であえいでしまう。

先輩の手はするすると私の下半身に移動して、
クリトリスを刺激した。

「んあああぁっ!!」

また穴がきゅうぅっと締まるのがわかった。

「ハルちゃんっ…濡れ濡れで、きっついね…すげー気持ちいいよ…」

先輩がため息を漏らす。

「気持ち良すぎて、ダメだ…もう出ちゃいそう…」

「先輩、いいですよ…イッて下さいっ」

「うん、じゃあこのままイクよ?」

蛍先輩の動きがさらに激しくなる。

ジュプッ、ジュプッ、ジュプッ!

「あっあっあっあっ…!」

腰を打ち付けられるたび
あえぎ声がもれる。

「ハルちゃん、イクよ…!」

パンパンパンパンッ!

動きが最高潮に達したとき、
蛍先輩は絶頂を迎えた。

エッチが終わると、二人でぐったりとベッドに倒れ込んだ。

「あぁっ…すっげー気持ち良かった…」

「私も…です」

「かれこれ、2時間くらいエッチしてたんだね」

「えっ!そんなに経つんですか?」

「うん、もう22時だよ」

先輩の部屋にあった時計を見ると、
もう22時を過ぎていた。

「明日、学校だからもう帰らなくちゃ」

「そうだね、その前に、シャワー浴びていったら?」

私は全身汗をかいて、
アソコはぐちょぐちょだった。

「あ…そうですねっ!すみません、お借りしますっ」

私は蛍先輩とお風呂場で
シャワーを浴びて帰る仕度をした。

No.40 14/06/06 13:51
ハル ( deZwBe )

帰り道。

「今日はハルちゃん、すごかったね」

「うっ…だって、気持ち良くって…」

「3回もイッちゃったもんね?」

「蛍先輩が、どんどん私の身体をエッチにするからですよっ」

私は先輩をぽかぽか叩いた。

「俺のせいじゃなくて、ハルちゃんがいやらしいせい、でしょ?」

「〜〜〜〜〜〜ッ!」

私が顔を真っ赤にすると、蛍先輩は笑った。

…やっぱり、先輩はいじわるだ。

結局、ストラップの事も、彼女の事も、
聞けずじまいだったなぁ…

駅に着くと、先輩が「家まで送るよ」

と言ってくれたが、そしたら終電がなくなって
先輩が帰れなくなってしまうから私は断った。

「蛍先輩、今日は楽しかったです!ありがとうございました!」

「こちらこそ。俺も楽しかったよ。ありがとうね」

先輩は優しく私の頭をぽんぽんと撫でた。

「あの…よかったら、またデートしてくれますか?」

エッチだけじゃなくて、
先輩の事をもっと色々知りたいと思った。

…私、先輩が好きなのかな?わからないけど…
このまま、もう少し一緒にいてもいいよね…?

「もちろん、いいよ」
先輩は快くOKしてくれた。

「やったぁ!楽しみにしてますねっ!」

「うん、俺も楽しみにしてるよ。次は、ハルちゃんの行きたい所に行こうね。考えておいてね」

「はい!それじゃ、また!」

手を振ると、私は先輩と別れ電車に乗って帰った。

No.41 14/06/06 13:59
ハル ( deZwBe )

ある日の放課後。

私は掃除当番だったため、教室の掃除をしていた。

ゴミを捨てに校舎の外に出ると、
部活に行く途中の蛍先輩達に遭遇した。
今日もこないだの3人一緒だ。

アキホのセフレの先輩が声をかけてきた。

「あれ〜?ハルちゃんじゃーん!」

「こんにちは!」

「こないだは、ありがとなー!」

「こちらこそ、ありがとうございました〜!部活ですか?」

「おうよ!」

「頑張って下さいね!」

「ハルちゃん、身体は大丈夫?」
蛍先輩が話しかけてくる。

「はいっ…大丈夫です!」

この前の事を思い出すと、
何だか照れくさくて私は顔をそらしてしまう。

「ハルちゃん、顔赤いよ?熱でもあるんじゃ…」

蛍先輩の手が私の額に触れると、
私は思わずビクッと反応してしまう。

すると、蛍先輩は耳元で、
内緒話しをするように囁いた。

「…わかってるよ、いやらしい事、考えてたんでしょ?」

「………!!」

蛍先輩に耳元で囁かれると、クラクラしてしまう。

そんな私を見てにこっと笑うと、
「またね」と蛍先輩は行ってしまった。

「なんか、ヤラシ〜な」
それを見ていたあと二人の先輩は
ニヤニヤしながら蛍先輩を追っかけて行った。

「また、からかわれたっ!」

私は真っ赤な顔のまま
ゴミを捨てて教室に戻った。

No.42 14/06/06 14:00
ハル ( deZwBe )

教室に戻ると、もうすでに掃除は終わっていた。

私が手を洗って帰る仕度をしていると、
同じ掃除当番だったクラスメートの
ユキナが声をかけてきた。

ユキナは明るめの茶髪にセミロングで
美術部に所属している女の子。
目元の泣きホクロがちょっと色っぽい。

ユキナとはクラスでもわりと話す方だ。
放課後一緒に遊んだ事もある。

「ハルちゃん、今日って何か予定ある?」

「ないけど…どうしたの?」

「実は、ハルちゃんに頼みたい事があって」

「私に?」

「あのね…今、部活で人物画やってるんだけど、モデルを探してて…ハルちゃんにお願いしたいんだ…」

「えっ!私に!?」

「うん、ダメかな…?」

「や、ダメってゆーか…私より綺麗な子たくさんいるし、なんで私なの?」

突然すぎる頼み事にびっくりしすぎて
私はちょっと混乱してしまう。

「私は、ハルちゃんがいいの…ただ、それだけだよ」

私の顔をじーっと見つめるユキナ。

「そう…なの?えっと、私なんかでよければ、協力するよ」

断れない雰囲気が漂っていたせいか、
私のお人よしが発動したのか、
私はあっけなくOKした。

何て言うか、すごい威圧感…

「本当に!?わぁ〜ありがとう!」

ユキナは嬉しそうに飛び跳ね、
私を美術室に引っ張って行った。

No.43 14/06/06 14:03
ハル ( deZwBe )

美術室は私のクラスがある校舎とは
別の建物にあって、授業や部活以外では
人の出入りがあまりない。

美術部は3階で、下の階には
理科室や使われてない教室がある。

「失礼しま〜す…」

ユキナの後に続いて美術室に入ると
美術室の独特な、古くさい匂いがした。
そこらじゅうに色々な道具が置かれていて
結構ごちゃごちゃしている。

しかし、いるはずの美術部員はおらず、
そこには私達以外誰もいなかった。

「今日、部活休みなんだぁ」

「えっ!?そうなの?」

「うん、でもうちの部活休みでも自主練OKだから」

ユキナはカチャカチャと奥の部屋で
何か準備をしている。

…ユキナはすごいなぁ。
部活休みの日でも自主練なんて熱心だなぁ。

私はユキナに感心しながら、
美術室の窓から外を見た。

「あっ!やっぱりグランド見えた!蛍先輩、いるかなぁ」

グランドではサッカー部や野球部が
部活に励んでいた。

私はグランドをじーっと見て
先輩を探した。

「あっ!いたいた!蛍先輩、ボール蹴ってる!カッコイイなぁ〜…」

こっちに気付かないかな、と
一人でニヤニヤしていると、

「ハルちゃん」

後ろからユキナに呼ばれた。

「あっ、ごめんごめん!」

「なんで〜?いいよ?好きな人、でしょ?」

「や…好きとかじゃないけど…」

自分の気持ちがはっきりしていないから
私はもごもごとしか答えられない。

「ふふ、わかるよ。ユキナも、好きな人いるんだぁ」

「えっ?そうなの?」

「うんっ!」

そう言ってユキナは奥の部屋に戻ると
お茶を煎れて持ってきてくれた。

「わぁ、ありがとう!美術室って、何でもあるんだねぇ」

私が感動していると、
ユキナはふふっと笑った。

「いただきま〜す」
私は掃除したりして喉が乾いていたため
お茶を一気に飲み干した。

「おいしかった、ごちそうさま!」

「おかわり、いる?」

「ううん、大丈夫!ありがとう」

「じゃあ、始めようか。ハルちゃん、そこの椅子に座って」

「はーい」

私は椅子に座って次の指示を待った。

No.44 14/06/06 14:04
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、モデルをする前に、見て欲しいものがあるの」

「…なに?」

ユキナは制服のポケットから
自分の携帯を取り出すと、
私にある画像を見せてきた。

これって…

「なんで、ユキナがこんな写メ持ってるのって顔だね」

私は絶句してしまった。
だって、そこに写っていたのは…

「…ハルちゃん、ラブホ行ったんでしょ?」

ユキナがふふっ、と笑って言う。

ユキナの写メには、
ラブホに入っていく私とナツとアキホと
先輩達が写っていた。

「それ、どうしたの…?」

「こないだ私、偶然6人がラブホに入ってくの見ちゃったんだよねぇ」

「それで、写メ、撮ったの?なんで…?」

「ふふ、ヤキモチ、かなぁ〜。さっきさぁ、私好きな人いるって言ったよね?」

今、それとこれと何の関係が…

…あっ!

私は、はっとした。

もしかして、蛍先輩の彼女は…ユキナ?
それだったら全部つじつまが合う。

蛍先輩と私がそうゆう関係だって知って
ヤキモチを妬いたんだ。

今日ここに私を呼び出したのは、
私に蛍先輩を寝取られた仕返しをするため…

…蛍先輩、やっぱり彼女いたんだ。
それも、その彼女がユキナだったなんて…。

私は動揺を隠せなかった。

ユキナが私の方にゆっくりと近づいて来た。

No.45 14/06/06 14:06
ハル ( deZwBe )

この際、正直に謝ろう…。

誰だって、好きな人…しかも彼氏と
エッチなんてされたら、嫌だよね。

「ユキナ…ごめんね。私、蛍先輩がユキナの彼氏だなんて知らなかったから…」

私がそう言って頭を下げると、
ユキナはきょとんとしていた。

「ハルちゃん、なんか誤解してるみたいだけど、私、彼氏はいないよ…?」

「えぇっ!?」

私は驚きのあまり、座っていた椅子から
ひっくり返りそうになった。

「それに、私が好きなのはね…」

ユキナが言いかけて言葉をつぐむ。

「ユキナ…?」

ユキナは私の肩に手を置くと、
いきなりキスをしてきた。

「んんっ…!?」

女の子にキスされるなんて
初めてで、私は今度こそ驚きすぎて
椅子からひっくり返った。

「いたたたた…」

「…ハルちゃん、大丈夫?」

「大丈夫…じゃないよ!ユキナ、何してんのっ!?」

「ごめんねぇ、つい、ムラムラしちゃってぇ…」

「ムラムラ…?」

私はさっきから、ユキナの言っている
言葉の意味が全く理解できなかった。

「そう!だって、ハルちゃんと二人っきりなんだもの」

「…?」

「ハルちゃん、本当ニブいなぁ…だからね、私の好きな人は、ハルちゃんだよ」

そう言うと、ユキナは私を
ぎゅーっと抱きしめた。

私はもう、何がなんだか
よくわからなかった。

ただ、ユキナと蛍先輩が
無関係で本当によかったと思った。

No.46 14/06/06 14:08
ハル ( deZwBe )

「どうゆう、こと…?」

「だから、そのまんまの意味だよ!私は、ハルちゃんが好きなんだよぉ」

ユキナにぎゅうぎゅう抱きしめられ、
私は困惑していた。

私が好きって、何?
それは、女の子が好きって事?

つまり…

「レズなの!?」

「…そうだね。一般的に言うと、そうなるよねぇ。私ね、いままで好きな人ができた事なかったんだけど、高校に入ってハルちゃんを見てすっごくドキドキしてね…私、女の子が好きなんだなぁって、気付いたの」

「なんで…私?」

「だって、ハルちゃん、小さくて可愛いんだもん!」

ユキナは私にすりすりとくっついてきた。

「ちょ、近い近い!」

私はぐいっとユキナを押しのける。

「でもこの間、ハルちゃんが男の人達やナツとアキホとラブホに入って行くのを偶然見ちゃって、私胸が苦しくて…」

「うん、好きな人が、他の人とラブホに入るとこなんて、見たくないよね…」

私はいつの間にか恋愛相談のように
ユキナの話しに共感してしまい、我に返った。

「だよねっ!?ヤキモチ妬くよね!?…だからハルちゃん、私ともエッチしよ…?」

「うん…って、ええぇ!?」

「いいじゃない、ハルちゃんエッチ大好きなんでしょ?いつも教室でエッチな話ししてるじゃない!それにこの学校、ヤリ校なんて呼ばれてるし…私もエッチ好きだよっ。だから、私ともエッチしよっ」

…言っている事がめちゃくちゃすぎて
だんだん頭が痛くなってきた…。

気付くとユキナは、
プチッ、プチッ、と私の制服のボタンを外し始めていた。

「だ、だめだよっ」

私はユキナから離れた。
いくらエッチ大好きな私でも
女の子とのエッチは想像できない。

大体、女同士でどうやってエッチするの?
私の頭では到底考えつかなかった。

「どうして…?ハルちゃん、やっぱりさっきの蛍先輩って人が好きなの…?」

「や、違うってゆうか…わかんないけどっ」

「じゃあ、いいじゃんっ」

ユキナは再び私の方に迫って来る。

No.47 14/06/06 14:12
ハル ( deZwBe )

「だ…だめだってばっ…」

私はユキナを突き飛ばした。

「いたぁっ…!」

「あっ…ごめん、大丈夫?」

「うん、へーきへーき。でも、ハルちゃん、私のこと、嫌い?」

「えっ!?や、嫌いじゃないよ?」

「じゃあ、好き?」

「うっ…」

私は思わず口ごもった。
何て言葉を返せばいいのか、
わからない…。

「ハルちゃん、もう一回聞くけど、私とエッチしよ?」

「それは…」

「じゃないと…この写メ、ばらまいちゃうよ?」

「なっ…!?」

「そんな事したら、どうなるのか、わかるよね?停学処分…ひどければ、退学かもよ?」

「なんでそこまで…」

「ハルちゃんの事が、好きだから、だよ」

…どうしたらいい?
正直、ユキナとエッチするなんて
ちょっと考えられないし…
かと言って、今ここで断れば私達6人とも…

「ハルちゃん、どうするの?」

私は、ユキナに近付いて、
ユキナの頬を撫でた。

「ハル…ちゃん…?」

そして、顔を近付けて…
ユキナが目を閉じた瞬間、
ユキナの携帯を奪う!

「…あっ!」

私はユキナから携帯を奪うと
美術室のドアに向かって走った。

でも…あれ?なんか、おかしいな…
フラフラして、上手く走れない…

ドサッ…

私はその場に倒れ込んだ。

「ハァ…ハァ…」

身体が熱い…胸が苦しい…
私、どうしちゃったの?

「効いてきたみたいだね」

ユキナはそう言うと
私の手から携帯を取り返した。

「私の身体に…、なにかしたの…?」

「さっきのお茶。実は、媚薬入りなの」

「え…!?」

媚薬って…
エッチな気分になる薬のことだよね?

「私のパパ、薬局で働いててね、コッソリもらってきちゃったんだぁ」

ふふふ、とユキナは笑う。

「でも、ダメだよ、ハルちゃん。逃げさないんだから。それに、あんな事したから、ちょっとお仕置き、しちゃおうかなぁ」

「な…に…」

「出てきていいよ!」

ユキナがそう言うと、
奥の部屋から男子が二人出てきた。

あの男子二人は、確か隣のクラスの…

「ハルちゃん、紹介するね。ハルちゃんファンクラブの新井くんと小野寺くんだよ」

No.48 14/06/06 14:16
ハル ( deZwBe )

「ユキナ、おっせぇよ。待ちくたびれたぜ」

「ごめんね〜ちょっと手こずっちゃって」

「てか、ファンクラブって何だよ」

「いいじゃない、二人ともハルちゃんが気になってるんでしょ?」

「まぁ…」

新井くんと小野寺くんは
ポリポリと頭をかいた。

「ハルちゃん、大丈夫だよ。痛いことはしないから、ユキナ達とキモチイイこと、しよ?ちょっと、お仕置きしちゃうけど、ね」

ユキナは私の制服を脱がし、
下着もすべて取って裸にした。

「ハルちゃん、綺麗な身体してるね…」

ユキナはうっとりし、
男子達は、いいカラダだ、と唾を飲んだ。

そして裸になった私の手を縄で縛りつけ、
私の脚を開いた状態で机の足に縛って拘束した。

私は媚薬のせいで抵抗する気力もなく、
されるがままだった。

…ヤバい、すごいムラムラしてきた…
私、何されちゃうの…?
このムラムラも媚薬のせい…?

「新井くん、アレ、持ってきて」

ユキナに言われた通り、
新井くんは奥の部屋から
何かをもってきた。

少し大きめのダンボール。

中には…

「ハルちゃん、最初はどれにしよっか?」

ユキナはダンボールの中から
いやらしい大人のオモチャを取り出した。

「これはね、今日のために、私が集めたんだぁ。どれも未使用だから、安心してね」

そう言うと、ユキナは男子達と
どの機具を使うか相談を始めた。

大人のオモチャなんて使った事ないけど、
前に小学生の頃読んだエロ本に
それを使った過激なエッチが
載っていた事を思い出した。

あれ、気持ちイイのかな…?
何をされるかわからないのに、
期待してしまっている自分がいた。

どうしよう、正気じゃないよ…
カラダが、刺激を求めてる…
ムラムラして、苦しい…

蛍先輩の事が頭をよぎる。
…助けに来てくれるなんて、
ありえないよね…。

No.49 14/06/06 14:19
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、決めたよっ」

ユキナと男子二人は楽しそうに
性機具を私の身体に取り付けていく。

「…あんっ…!ちょっと、どこさわってんのっ…」

私は懸命に動かない体をよじらせた。
しかし縛られているのと、媚薬のせいで
全く抵抗できない。

ピンと立った乳首と小さなクリトリスに
バイブが取り付けられた。

「こんなのでっ…キモチよくなんてっ…ならないんだからっ…」

「…ふふふ、ハルちゃん、その強気、どこまで通せるかなぁ?」

カチッと音がした瞬間、私の体が跳ね上がった。

「ああああああっ!!」

ユキナがバイブのスイッチを入れたのだ。
バイブの刺激は想像を超えるもので、
美術室に私のあえぎ声が響いた。

なにこれっ…すごく気持ちいいっ…
ダメなのに、感じちゃうっ…!

「ふふ、ハルちゃん、まだ最弱だよ〜」

ユキナはバイブの強さを一段上げた。

「んッ…はぁぁぁんッ」

ビクンビクンと体が反応する。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…

「やああああ…ッ!!」

乳首とクリトリスに同時にバイブの強い刺激を受け、
私の体がのけ反る。

「んっ…んっ…はぁはぁ…」
私は必死に堪えた。
けど、気持ち良すぎて、
どうにかなっちゃう…!

「ハルちゃん、堪えるねぇ…」

ユキナはバイブを『強』にした。

「んあああああッ…!!」

ガクガクと脚がふるえる。
アソコがビクンビクンと波打っている。

美術室の床に、私の密がダラダラと垂れている。

「ハルちゃん、ずいぶん淫乱だねぇ。こんな事されて感じちゃうなんて…そんなに喜ぶなら、もっと気持ち良くしてあげるね…」

ユキナがバイブの強さを最も強い刺激に変えようとする。

「だめっ…だめえぇぇ!!」

…カチッ

ヴ――――――――――ッ!!!!!

「ああああぁっ…!!もうっ…んっ!!だめっ!だめえぇ!あぁ―っ…!」


私はビクッビクッと大きく痙攣し、
イッてしまった。

ユキナがバイブのスイッチを切る。

「ハルちゃん…すごい…」
ユキナは私の感じる姿を見て興奮していた。

「ハァハァ…」
私は言葉を発する余裕もなく、
縛られたまま、ぐったりとした。

No.50 14/06/06 14:23
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、イッちゃった?そんなに気持ちよかったんだぁ…次は、これだよ」

ズチュッ!

「あんッ…」

私のアソコに何かが入ってきた。
…極太のバイブだ。

小野寺くんが、私のアソコに
バイブを入れようとしてる…

「あれ?入んないな…」

グチュグチュッ…

「そんな太いの入るわけ…ああッ!」

グチュズチュッ…!

「んんっ…!!いやぁぁぁっ…」

小野寺くんは極太のバイブ無理矢理を私の中に押し込む。

「ハルさん、気持ちいいんだろ?もっともっと気持ち良くしてあげるから、ぐちょぐちょのいやらしいマンコで早くくわえなよ」

クチュクチュ…ズブッ!!!

「あああああッ…!」

「やっと入ったな…」

「んぅ…」
ヒクヒクと私の下の口がバイブを締め付ける。

「…そんなに締めちゃって…ほんと、淫乱なおマンコだねぇ。あの先輩に、開発でもされちゃってるのかな?」

ユキナはニヤリと笑うと、バイブのスイッチを入れた。

ヴ――――――――――ッ!!!!!

「あああぁッ…!」

私の中で卑猥な機具がいやらしい音を立てる。

私はいままで感じた事のない刺激に
何度も意識が飛びそうになっていた。
アソコに刺さったバイブから私の蜜が
ダラダラと溢れる。

「ハルちゃん、もっと感じて?」
ユキナはバイブの強さを一気に上げた。

「はぁっん!!強いぃッ…だめっ!何かきちゃうよぉ…やぁッ…んんっ…あぁッ…んあああぁぁぁぁ!!」

私はその刺激に堪えらず、何度も何度もイッた。

イキすぎて、何がなんだか
よくわからなくなっていた。
身体はビクンビクンと痙攣しっぱなし。

ユキナはバイブのスイッチを止め、
私の中からバイブを抜いた。

「あぁっ…!」

その刺激でさえも、私は感じていた…

No.51 14/06/06 14:29
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、ユキナ達とエッチしよ…?」
3人は私に手を伸ばした。

ユキナは私の唇に自分のそれを重ね、
ねっとりと深いキスをしてきた。

新井くんは私の胸にしゃぶりついて、
ジュルッジュルッと音を立てて乳首を攻め立てる。

「んっ!!やぁんっ…」

私はビクビクと感じてしまう。

ぬめっとした感触が私のアソコに触れる。
小野寺くんがクリトリスをチロチロと舐める。

「あああああんッ!!」

一気に性感帯を攻められて、
ものすごい快感が私を襲う。

新井くんと小野寺くんは
感じる私を見て興奮したのか、
舐める舌の動きを早めた。

「あっ…あっ…!」

今度はクリトリスを吸い上げる。

チュゥゥッ…

「あああああっ…」

私の身体がビクビクと反応する。

ジュルッジュルッとさらに強くクリトリス吸うと、
脚がガクガクと振るえた。

胸を舐めていた新井くんも
乳首を吸ったり指で転がしたりと
感じる私を弄ぶ。

「あっうっ…んあああ!!」

三人に攻め立てられ、私は感じまくり
もがくだけだった。

「ユキナ、入れていいんだろ?」
アソコを舐めていた小野寺くんが
私のアソコに固いモノをあてた。

「うん、いいよぉ。私も、乱れるハルちゃん、見たいから」

「でも、このままじゃやりにくいから縄解こうか」

私の手足の拘束は解かれ、
私は床に倒れ込んだ。

「大丈夫?」

小野寺くんは私を抱き抱えると、
仰向けに寝かせた。

「でも、憧れのハルさんに入れられるなんて嬉しいな」

小野寺くんは私のアソコに
ぐっとペニスを押し付ける。

「小野寺、早くかわれよ!俺もハルさんとしてぇんだから」

新井くんはうらやましそうに見ている。

私、蛍先輩以外の人に入れられちゃうの…?

いいの…?

でも私…小野寺くんのを欲しがってる…
ここに入れられたいって思っちゃってる…

これは、媚薬のせい?

わからない…でも、欲しい…
欲しくてたまらない…!

本当に先輩が好きだったら、
きっとこんな事思わないよね…
私ってやっぱり、淫乱なんだ…

私は、快楽に浸りすぎて
もう冷静に考える事が出来なくなっていた。

No.52 14/06/06 14:33
ハル ( deZwBe )

次の瞬間、私の穴に小野寺くんのモノが突き刺さった。

ズプッ!!!

「いやぁーーーーーーッ!!!!」

私は入れられただけで
軽くイッてしまった。

「キッツいな…この締め付け、最高だね…」

パンパンパンパンパンパン!

「やっ!ああんっ!あああっ…」

先輩のカタチと全然違うっ…
中でこすれて気持ちいいっ…

「あっあっあっ…ああんッ…!!」

「もうっイクッ…!!」
小野寺くんはそう言うと一層腰の動きを早める。

パンパンパンパンパンパンパンっ!

「やっ!激しっ…らめえぇ…あああっ!」

「くっ…!」

ビクンビクンと小野寺くんは痙攣し、イッた。

ズルっとぺニスが抜かれると、
新井くんが私の上に覆いかぶさる。

「今度は、俺の番だ」

「ふぁっ…太いっ…」

「ハルさん、俺のチンコでイかせてやるよ」

新井くんはそう言うと、
ズンッ!と一気に挿入した。

「あああああんっ!太いぃっ」

パンパンパンパンパンパンパンっ!

新井くんは力強く腰を打ち付ける。
そして、ユキナが私の胸を攻め始めた。
左の乳首を指で転がし、右の乳首に吸いつく。

「あっあっあっ!そんなっ一気に攻めないでぇっ…」

パンパンパンパンパンパンっ!
ジュルジュルっ

小野寺くんはイッたばかりだが
起き上がって私と新井くんの結合部分に手を伸ばし、
私のクリトリスをクリクリと弄った。

「やっ…気持ち良すぎてっもうっ…!はぁぁああんっ!」

パンパンパンパンパンパン!

「もぅっ…だめぇっ…イクっ!!イクうぅ!!あああああああんッ!!」
私の身体がビクンッビクンッと跳ねる。

私がイッた後も新井くんは
私のアソコを突きまくる。

「…またイッちゃえよ」

「あっ…あっ…すごいっ…突くっ!突くっ…!はぁぁ…ん!」

私はまたイッてしまった。
もう、何度イッただろう。

新井くんの動きが激しくなり、
その動きが頂点に達したとき
新井くんも果てた。

No.53 14/06/08 20:17
ハル ( deZwBe )

私は新井くんがイッた後、
もう一度小野寺くんに入れられて
次から次へと襲ってくる
快感に耐え切れず、気を失った。

どれくらい気を失っていたんだろうか…
私が目を覚ますと、隣に新井くんがいた。
身体には、毛布がかかっている。

「…おう、目覚めたみたいだな」

「あれ…?私…」

「あのあと、気失ったんだよ」

「起きなきゃ…痛ぁっ…!?」

状況を思い出した私は身体を起こそうとしたが
身体の所々に激痛が走り、
起き上がる事ができなかった。

手や足には縄で縛られたあとが
くっきりとのこっており、
固い床の上で何度も激しく挿入されたからか
腰はズキズキと痛み、重たい。

「おい、大丈夫かよ!?」
新井くんが私を抱き抱える。

私が睨みつけると新井くんは、

「ちょっとやりすぎたよ…ゴメンな…」とつぶやいた。

美術室の窓からまだかすかに
夕日の明かりが差し込んでいる。

蛍先輩は、部活が終わった頃だろうか…
私は、先輩の事を考えると涙が滲んできた。

冷静になった頭で考えると、
いろんな感情がごちゃまぜになって
溢れてしまった。

泣き止むまで、新井くんは
何も言わずただ私の傍にいた。

「ユキナは…?」

「わかんねぇ。小野寺を引っ張ってどっか行った」

「そっか」

「俺さ…」

新井くんが何かを言いかけると
美術室のドアが開き、
ユキナと小野寺くんが戻ってきた。

「ごめんね、お待たせ〜」

「チッ…タイミング悪ぃな…」

何かを言いかけた新井くんは、
言うのをやめ、言葉を飲み込んだ。

「ハルちゃん、大丈夫?」

ユキナはこっちに駆け寄ってきた。

「大丈夫じゃないよ…最低だよ…」

「ごめんねぇ…身体、痛いでしょ?でも、今日はユキナが送ってくから安心してね」

「え?」

「さっき、パパに電話して迎えに来てもらう事にしたの。ハルちゃん、家まで乗っていってね」

「ちょっと、何言って…痛っ!」

「ほら、そんなカラダじゃ帰れないでしょ?」

私は仕方なくユキナに手伝ってもらい制服を着たあと
新井くんに背負われて階段を下り、校舎の外へ出た。

No.54 14/06/08 20:42
ハル ( deZwBe )

校門に見慣れない白いワゴンが止まっている。

「あれがパパの車だよ」

そのワゴン車を指してユキナが言う。

校門に着き、新井くんの背中から降りると
私は3人に支えられ、ワゴン車に乗り込んだ。

「初めまして、ユキナの父親です。君がハルちゃんだね。階段から落っこちたんだって?大丈夫?」

…ユキナの話しでは私は
階段から落ちた事になっているらしい。
とりあえず話しを合わせた。

「はい、大丈夫です」

新井くんと小野寺くんは
車には乗らずに帰っていった。

私は家まで送ってもらうと
ユキナのお父さんにお礼を言って車から降りた。

「ユキナ、もう気は済んだでしょ?あの写メは消してくれる?」

私が話すと、ユキナはくすくすと笑っている。

「私は、ハルちゃんが好きって言ったでしょ?じゃあアレを消したら、私と付き合ってくれる?」

「それは…」

「…ハルちゃん、好きな人いるんだよね。蛍先輩だっけ?じゃあ、付き合うのは諦めるよ。ハルちゃん、可愛そうだもん。でも…」

少し間をあけてからユキナはまた口を開いた。

No.55 14/06/08 20:46
ハル ( deZwBe )

「…だからね、そのかわり、ハルちゃん私とセフレになろうよ」

「何言ってるの…?」

「私、本気だよ?…なってくれないと、写メばらまいちゃうよ?」

ユキナは歪んでいる。
自分の欲しい物を手に入れる為には
手段を選ばない…そんな感じだ。

私は断る術もなく、仕方なく、
「わかったよ」と承諾した。

「ふふ、そう言ってくれると思ったぁ。明日は土曜日だし会えないのは残念だけど、また学校でねぇ」

ユキナはワゴン車に乗ると
窓を開けて「ばいば〜い」と手をふってきた。

私は、頭の中がぐちゃぐちゃだった。
こんな事、誰に相談すればいいんだろう?

いや、誰にも言えない…。
私がユキナの言うことを聞けば、
みんなを守れる…。

私は痛む身体を引きずって家に入った。

家族は私のことをひどく心配していたけど
本当の事なんて話せるわけがなく
階段から落ちたと嘘をつき、
部屋に引きこもった。

一人になると、今日の出来事が
鮮明によみがえってくる。

媚薬を飲まされたからといって
私が新井くんと小野寺くんを
受け入れて、ヤッてしてしまったのは事実。

何度も何度もイッた私の身体。
ほんと、いやらしい身体…。

「蛍先輩…助けて…」

私は一人、泣いた。

泣いて、泣いて、
いつの間にか疲れて眠っていた。

No.56 14/06/08 21:06
ハル ( deZwBe )

土、日でゆっくり身体を休めたからか、
月曜日には身体の痛みはすっかり良くなっていた。

ただ、手足にはまだ痛々しく
縛られた後がアザになって残っていたため
私は長袖のワイシャツを着て
学校へ向かった。

季節は6月半ば。
外はしとしと雨が降っていた。
長袖のシャツは少し蒸し暑い。

学校に着くと、ナツとアキホが
「おはよー!」と話しかけてきた。

すでにユキナも教室にいる。

美術室での出来事は話さず、
写メの約束もちゃんと
守ってくれているようだ。

放課後、蛍先輩達が今日は雨だから
部活が休みだと言って
教室まで会いに来てくれた。

でも私は、蛍先輩の顔をちゃんと
見る事が出来なかった。
蛍先輩の顔を見ると、泣いてしまいそうだった。

それからしばらく雨の日が続き、
蛍先輩達がちょくちょく
会いに来てくれたが
私はバイトがあると嘘をついて
足早に帰った。

そんな日が一週間ほど続き、
私の手足のアザはようやく消えた。

「跡が残らなくて、よかった…」

私はその日から半袖のシャツを着て学校へ向かった。

No.57 14/06/08 21:36
ハル ( deZwBe )

今日も雨が降っている。
蛍先輩、部活休みかな…。

そんな事を考えながら学校の門をくぐると
サッカー部の部室から出てくる
蛍先輩の姿が見えた。

私はバレないように傘で顔を隠し、
そのまま校舎へ向かった。

下駄箱で靴を履きかえていると、
「ハルちゃん」と声をかけられた。

「なんで、避けるの?」

そこには、少し寂しそうな顔で笑う
蛍先輩の姿があった。

「あ…」

私は何も言えず、うつむいてしまう。

「何か、言えないような事があるの?」

「それは…」

「ハルちゃん」

蛍先輩が近付いてきた。
私は後退りすると身体が下駄箱にぶつかった。

「ねぇ、俺に、言えないような事なの?」

「………」

「この間、部室から知らない男子におぶさって、校門で車に乗り込むハルちゃんを見たんだ」

私は、動揺を隠せなかった。
…見られてたんだ。

「もしかして、それと何か関係があるんじゃないの?何か、されたの?」

私は何も言えなかった。

蛍先輩はしばらく黙っていたが、
「大丈夫だから、話してみて」

そう言うと優しく私を抱きしめた。

「蛍先輩…私…」

もう全て話してしまおうかと
思ったその時。

「オハヨウゴザイマース」

まるで雰囲気を壊すかのように
誰かが挨拶をしてきた。

「ユキナ…!」

「ハルちゃん、おはよぉ」

「この間、ハルちゃんと一緒にいた…」

蛍先輩がユキナを見ると、
ユキナはわざとらしく笑った。

「ハルちゃんの友達のユキナでぇす。私、ハルちゃんに用事があるんで失礼しますね〜」

そう言うと、ユキナは私を引っ張って
階段を上り、使われていない空き教室に入った。

No.58 14/06/08 21:58
ハル ( deZwBe )

空き教室に入ると、ユキナは内側から鍵をかけた。

「ハルちゃん」

ユキナは私を壁に押し付けて
耳元で、「言っちゃダメだよ」と囁いた。

私は不覚にも、身体がビクッと反応してしまう。

「あの先輩と何してもいいけど、美術室での事と、写メの事は、内緒にしてね…?」

そう言うと、ユキナは私にキスしてきた。

「…んんっ」

抵抗しようとすると、
「セフレでしょ?」と舌を絡めてきた。

ユキナは私の制服のボタンを
3つはずすと、ブラの隙間に
手をするりと入れた。

私の胸に触れ、突起を刺激した。

「…あっ!!」

私はつい声を漏らしてしまう。

ユキナが私のブラのホックに
手をかけたとき、予鈴が鳴った。
仕方なくユキナは攻めるのをやめた。

私が乱れた制服を直していると

「今日の放課後、続きしよ」
と、ユキナは誘ってきた。

今日はバイトは休みだったため
仕方なくユキナの誘いを飲んだ。

いつまでこんな事が続くのだろう。
さっき、せっかく蛍先輩が
心配してくれたのに…
私は苦しくて仕方がなかった。

No.59 14/06/08 22:20
ハル ( deZwBe )

放課後。

「ハルー!帰ろー!」
ナツが声をかけてきた。

「ごめん、今日約束があるんだ」

「おろ?もしかして、蛍先輩?」
ナツはニヤニヤしている。

「ううん、違うよ」

「えっ、違うの?」

ナツは一瞬、迷った顔をして、
「ハル、最近おかしいよ」と言った。

「え!?なにが?」

「だって今まで、朝もずっと一緒に登校してたのに、寝坊したから先に行っててって言うし、放課後も付き合い悪いじゃん?なんかあった?」

「や、なんもないよ?」

「ハル〜、私達、何年の付き合いだと思ってんのさ!私の事は騙せないよっ」

ナツに畳み掛けられ、
私はどうすればいいのか悩んだ。

すると、「ハルちゃん」とユキナの声がした。

「なっちゃん、ごめんね〜、最近、私がハルちゃん借りちゃってるんだぁ。私、ハルちゃんの事気に入っちゃって」

「あ、そう…なの?」

いきなり話しに入ってきたユキナを
ナツは邪険にはできず、たじろいだ。

「今日も私と遊ぶ約束してるから、ごめんね〜」

「や、いいけど…」

ナツは口ではそう言うが、明らかに
怪しい、という顔をしている。

「ナツ、本当なんでもないんだよ。心配かけてごめんね。明日からまた一緒に登下校しよう」

私が笑顔で言うと、

「それなら、いいんだけどさぁ」
と少し安心した表情になる。

「じゃ、また明日ね」
「うん、また明日!」

ナツと別れて、ユキナと私は教室を出た。

校門に、隣のクラスの
新井くんと小野寺くんがいた。

「二人が、どーしても参加したいって言うから。いいよね?」

「…私が断れないって、わかってて聞くの?」

「まぁまぁ、男がいた方がハルちゃんも気持ち良くなれるからいいじゃんっ」

私は3人に連れられ、
電車に乗り隣町のラブホに入った。

最近のラブホは、
どこもこんなにユルいのかなぁ…
私はそんな事を考えながら
仕方なく後についていった。

まだ、雨は続いている―。

No.60 14/06/08 22:42
ハル ( deZwBe )

ラブホの部屋はユキナが選んでいた。

ユキナの趣味なのか、
ピンクでまとめられた
可愛らしい部屋だった。

ベッドが二つある、
まぁまぁ広めの部屋だった。

「ハルちゃんは、私とシャワー浴びよ」

ユキナは早く早く、と私の背中を押し、
バスルームに入った。

バスルームではユキナは
私に触れてこなかった。
もっとベタベタしてくると
思っていたから、ホッとした。

私とユキナがシャワーを
浴び終えると、新井くんと小野寺くんが
シャワーを浴びに行った。

「はぁ〜、裸のハルちゃんを見て我慢するのは、やっぱつらいやぁ」

ユキナは私に抱き着いてきた。
バスタオル一枚だけで覆われた
お互いの身体が触れ合い、
ユキナの柔らかい胸が私に当たる。

ユキナの胸は、結構大きい。
私と同じくらいか、あるいは私よりも大きい。

Eカップはあるだろう。

女の子の身体は、全部が柔らかい。
それに、すごくいい匂いがする。

私はいけないとわかっていても
ユキナの身体に触ってみたいという
衝動に駆られた。

…私にも、そっちの気が
あるのだろうか…。

「なっちゃん、するどかったねぇ」

ユキナは急に話題を振ってきた。

「へ?」

話題は突然話しかけられて、
急いでエロい思考を遮断した。
しかし、ユキナにはお見通しだった。

「…ふふ、ユキナに見とれちゃった?触っても、いいよ?」

「ち、違っ…」

「ハルちゃん、触って…?」

ユキナは私の手を掴み、
自分の胸へと誘う。

私の手が、ユキナの豊満な胸に触れる。

「揉んで…」

私は言われるがままに
ユキナの胸を揉む。

「あん…」

ユキナは声を漏らす。

その時。
ガチャッとバスルームのドアが開いて
腰にタオルを巻いた
新井くんと小野寺くんが出てきた。

No.61 14/06/08 23:18
ハル ( deZwBe )

新井くんはがっしりとした身体つきをしていて、
小野寺くんは細身だけどちゃんと筋肉がついた
細マッチョ、という表現がぴったりな身体だった。

「おいおいユキナ、抜け駆けすんなよ」
新井くんが言い放つ。

「だってぇ〜ハルちゃん可愛くて」
ユキナは私に抱き着いたまま反論する。

「俺だって、ハルさんに触りたくて仕方ねぇんだよっ」

ユキナと新井くんが口論していると、
それにお構いなしに小野寺くんが

「さて、始めようか」と言った。

これは、みんなを守るために
仕方なくすること…
私が望んでいるわけじゃない…

私は、自分にそう言い聞かせた。

けれど、この前の媚薬の一件で
私は快楽に堕ちるのを
堪えられる自信がなかった。

悩みを誰にも相談出来ず、
自分の内にしまい込み、一人で抱える事に
私は疲れてしまっていたんだろう。

私は、それを忘れていたかった…。

私は裸でベッドに寝かされ、
3人の攻めが始まった。

ユキナが私に口づける。
軽いキスから、だんだん深いキスになる。

ちゅくちゅく…と私の舌を
吸ったり、絡めたりしてくる。

ユキナの舌は小さくて柔らかい。
男の子のものとは、違っていた。

新井くんは私の胸を優しく揉んだ。
両手で胸を円を描くように揉まれ、
私の敏感な、突起をクリクリと刺激した。

「あっ…あっ…」

私は感じて、あえぐ。

「ハルさん、気持ちいいの?」

新井くんはそう言うと嬉しそうに
私の乳首に吸い付いた。

「はあぁんっ!!」

強い刺激に、身体が浮いた。

下の方では、小野寺くんが
私のアソコに顔をうずめ、
ジュルッ、ジュルッと音を立て
私の密を吸っている。

穴に指を入れられながら
クリトリスを強く吸い上げられると
私はビクビクと反応してしまう。

小野寺くんは、私の反応を
確かめながら、指を出し入れして
クリトリスを口で攻め続ける。

「あぁっ…!!」

3人に攻められ、私はあっという間に
イカされてしまった。

No.62 14/06/08 23:44
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、やっぱり感度いいねぇ。媚薬使わなくても、こんなに感じちゃうんだぁ」

ユキナは興奮気味に言う。

「ね、ユキナのも、舐めて」

ユキナは、私の目の前で股を開き、
自分の手でそこを広げてみせた。

…女の子のアソコってこんな風に
なってるんだ。
私は、ユキナのそこをまじまじと見た。

女の子のアソコを舐めるなんて初めてだった。
自分が女だから、気持ちいい場所は
心得ているつもりだ。

私はユキナのそこに顔をうずめ、
ゆっくりと吸い付いた。

「あぁっ!!ハルちゃぁんっ…!!」

ユキナはビクッと反応し、あえぐ。

私は舌と指を使って、
ユキナのアソコを攻めた。

指を出し入れするたび、
ヌプヌプといやらしい音がした。
ユキナの穴から密がダラダラと垂れ、
だんだん身体がピンク色になってきた。

クリトリスを舌でチロチロと
舐めると、ユキナは大きく乱れた。

「あっ…あっ…ハルちゃん、気持ちいいよぉ…」

私はいつの間にか、夢中で攻めていた。

すると、「四つん這いになって」
と新井くんが私の腰を持ち上げた。

小野寺くんはベッドに倒れている
ユキナの胸にしゃぶりつき、
ユキナの口に自分のモノを入れ
くわえさせている。

新井くんは四つん這いになった
私の下に入り込み、アソコを刺激し始めた。

「んあぁぁッ…!!」

気持ち良くて腰が浮いてしまう。

「ハルさん、もっと腰落として」
と新井くんは私の腰を抑えつけ、
私のクリトリスを下から吸う。

初めて経験する顔面騎乗位に
私は感じまくりだった。

私はビクビクと感じながらも
ユキナのアソコを攻め続けた。

「あっ、ダメっ!イッちゃう…!」

ユキナは苦しそうにあえぐ。

私は舌の動きを早め、
ユキナの1番感じるトコロを
指で押し上げた。

「あっ―!!」

ユキナは昇りつめた。

No.63 14/06/09 00:10
ハル ( deZwBe )

私のアソコを攻めていた新井くんは
私の穴に固くなったモノをこすりつけ、
「ハルさん、入れていい?」と言った。

「うん…」

私が小さく答えると、
新井くんはバックで挿入してきた。

「ああああぁっ…!!」

私は熱いモノの感触を味わった。

「くっ…締まるっ…!」

新井くんは私の胸を揉みながら
腰を振った。

「ふぁっ…おっきいっ…!!あっ…こすれて気持ちいいっ…」

新井くんの大きなぺニスが
私の穴に出し入れされるたび、

ジュプッ…ジュプッ…
といやらしい音が響いた。

隣のベッドでは、
「小野寺くぅん、ユキナの穴にもちょおだい…」
とユキナが自分の穴に小野寺くんのぺニスを
誘っている。

小野寺くんは正常位で
ユキナに勢いよく挿入し、
激しく腰を動かした。

「あっあっあっ…!やぁん…突く突くぅ…!」

ユキナが感じているのを見て、
私はさらに興奮した。

パンパンパンパンパン!

新井くんが激しく腰を打ち付ける。

「あぁっ…深いぃ!!バック、気持ちィィっ…」

腰を打ち付けながら、
新井くんは右手で私のクリトリスを撫でた。

「ひゃぁぁんっ!!それ、ダメぇっ!!」

「何がダメなんだよ?感じてんだろ…?」

「あっあっあ―っ!!イイ…イイッ…!!」

「いやらしいカラダだな…、ほら、もっと喘げ」

命令口調で攻められると、
私はさらにいやらしい気持ちになり、乱れた。

「あっ…なんかきちゃうっ…あっ…あぁっ…」

「気持ちいいんだろ?イケよ」

「んぁっ!!あぁぁっ…イクっ!イッちゃうよぉぉっ…!!」

私がイクと、新井くんも同時に絶頂を迎えた。

隣ではユキナが上になり、
激しく腰を振っている。

「うっ…絞り取られるっ…!」

ユキナは小野寺くんの
乳首を両手でクリクリと攻めながら
さらに激しく腰を振った。

「ほら、ユキナの中でイッて?全部、絞り取ってあげる…あぁっ…んっ…」

「うっ…出るっ!」

「あん…ユキナもイッちゃうっ!!」

「あぁっ…小野寺くん、イクッ!!」
「くっ…!」

ユキナと小野寺くんも昇りつめたようだった。

No.64 14/06/09 22:46
ハル ( deZwBe )

私はイッた余韻に浸っていると
ユキナが近付いてきた。
…手に、何かボトルのような物を持っている。

「ハルちゃんのここ、まだ、ヒクヒクしてる…私がもう一回、イカせてあげるね…」

ユキナはそう言うと、
手に持っていたボトルを掲げ、
中の液体をぎゅっと絞り出した。

私の身体にヌルヌルとした液体が、
トロトロと降り注ぐ。

「あぁっ…!な…に…コレ?冷たいっ…!」

「…ローション、気持ちいいでしょう?ハルちゃんの火照てったカラダに、よく馴染むようにマッサージしてあげるね…」

ユキナの手が、ローションがかかった私に
ゆっくりと触れる。

「あっ…!!」

ユキナは私の胸を揉みながら
ねっとりと乳首を指で転がす。

「ひぁっ…!!やあぁぁっ!!」

ヌルヌルとした感触をまとった
ユキナの指が、私の乳首に
ものすごい刺激を与える。

「んぅっ…!エロいよぉっ…!」

「ハルちゃん、私の身体にも触って…?」

私は自分の身体からローションをすくい、
ユキナの身体に触れた。

「あぁんっ…!」

お互いの感じるトコロを
まさぐり合い、私達は喘ぎ乱れた。

すると、小野寺くんが私の身体にまたがり、
アソコにモノをぐりぐりと押し付けてきた。

「あっ…あっ…!」

私は入れられる期待を抑えられず、
自ら腰を振り、小野寺くんのモノを
穴に誘った。

小野寺くんはゆっくりと入ってきた。

「あっ…あっ…!入っちゃうぅ…!」

私のアソコはローションと自分の密で
さらにヌルヌルになっていた。

奥まで入れられて
ズンズン突かれると
脚がガクガクと震えた。

No.65 14/06/09 22:48
ハル ( deZwBe )

「新井くぅん、ユキナも欲しくなっちゃったぁ…。太くておっきいの、ユキナの中にちょうだい…?」

「仕方ねぇな…、淫乱マンコがっ!」

新井くんは、バックで
ユキナの穴に自分のモノを
ズブッと突き刺した。

「ああぁぁんっ…!!」

パンパンパンパン…!

腰を打ち付けられるたびに
私とユキナの喘ぎ声が重なる。

「あっ…あっ…!新井くんのっ…おっきいぃっ…!オカシくなっちゃうぅっ…」

ユキナは感じまくりながら、
正常位で挿入されている
私の胸に手を伸ばし、乳首に触れた。

「あぁっ…!」

私の身体がビクンと跳ね上がる。

私もバックで攻められている
ユキナの胸に触れ、胸を揉みしだいた。

「んぅっ…!!あぁんっ…気持ちィィよぉ…」

私とユキナはお互いの乳首を
刺激し合った。

「あっあっあっ!もうイッちゃいそうっ…!」

新井くんが激しく腰を振り、
同時にユキナのクリトリスを撫でると
ユキナは息を荒げた。

「あぁんッ!!イッちゃうッ!!イッちゃうぅ…!!」

ビクンビクンと痙攣し、
ユキナはイッた。

新井くんはイッたユキナに
お構いなしに腰を打ち付け続ける。

ズチュッ…ズチュッ…!

「あひいぃんっ!!そんなに激しくしないでえぇ!!またイクッ!!イクうぅッ!!ユキナのおマンコ、またイクのぉっ!!」

新井くんがイクまで、
ユキナは何度も何度もイッた。

私の上で、それを見ていた
小野寺くんの動きがさらに激しくなる。

「あっ…!小野寺くんっ、激しすぎぃっ…!壊れちゃうぅ…!」

「ハルさん、すごく締まるねっ…溶けちゃいそうだ…」

小野寺くんは気持ち良さそうに
腰を振り続けた。

「もう、我慢できないっ…!ハルさん、イクよ!」

「あぁっ…!私もイッちゃうっ…!」

パチュン、パチュンと
腰を打ち付ける音と
愛液が掻き回される音が重なる。

「「あぁっ…イクッ!!」」

私と小野寺くんも昇りつめた。

No.66 14/06/10 04:22
ハル ( deZwBe )

セックスし終えると、
ユキナは小野寺くんに向かって
ぷんぷん怒っていた。

「小野寺くん、ズルいよっ!私がローションでハルちゃんをイカせようとしてたのにっ!」

「はは、ユキナだって新井のチンコで何度もイカされてたじゃないか」

「うぐぅ…チンコで攻めるのは、反則なのっ!私がハルちゃんをイカせたかった〜」

「そのチンコで乱れまくってた奴がよく言うぜ」

私は不思議だった。
レズのユキナは、なぜ男の子のモノを
欲しがるのだろうか。

「ユキナ、レズなんでしょ…?」

「そうだよっ!ハルちゃんが好きなの〜っ」

ユキナは私に抱き着いてくる。

「じゃあ、なんで男の子のアレ、欲しがるの…?」

「性欲は別じゃない?ユキナ、別に好きじゃなくてもエッチ出来るもん。そりゃ、女の子の方が好きだけど…男の子ともエッチするよっ」

「そうなんだ…」

「ユキナは、ユキナを満足させてくれる人となら男女問わずエッチするよ」

そういうモン、なのかな?
私は女の子を好きになった事はないし、
ユキナの言っている事が
イマイチ理解出来なかった。

私達はシャワーを浴びると
支度を終えてホテルを後にした。

駅に着いて帰りがけにユキナは

「ハルちゃん、今日は楽しかったよ!またユキナとエッチしよぉね!」

満足そうにそう言うと
小野寺くんと帰り道が同じ方向のようで、
一緒に帰って行った。

「新井くん、私も帰るね」

残っていた新井くんに声をかけ、
「それじゃ」…と帰ろうとすると

「ほんと、何も覚えてないんだな」

新井くんがつぶやいた。

「え…?」

No.67 14/06/10 05:14
ハル ( deZwBe )

「俺と、初めて話したのはいつだと思う?」

「えっと…この間の、美術室…?」

「じゃあ、初めて会ったのは?」

「高校に入ってから、でしょ?」

「…やっぱ、覚えてねぇか…」

「ねぇ、さっきから何言ってるの?」

「オマエさぁ、原田って名前に聞き覚えない?」

「原田…?」

「そう。原田`夕(ゆう)知らないか?」

私は、懸命に思い出そうとした。
確かに聞き覚えのある名前。
一体どこで…

…あ!

「原田`夕…もしかして、ゆぅくん!?」

「…おう」

私は思い出した。
彼の名前も、面影も、出会った時の事も。

「やっと、思い出してくれたみたいだな」

「嘘でしょ?だって、引っ越したよね?」

「帰ってきたんだ。少し前に」

彼の旧姓は、原田 夕。
昔は私のお向かいさんに住んでいた。
小さな頃からずっと私達は一緒だった。
ぶっきらぼうだけど優しい、
同い年の男の子。

いわゆる幼なじみだ。
そして、私の…初恋の相手。

彼とは小学校低学年まで一緒だった。
ナツと一緒に遊んだ事もある。

彼の父親の会社は経営が上手くいかず、
父親は日に日に酒に走るようになり、
帰って来ない日も増えた。

時々帰って来ると、
母親や幼い夕に暴力を奮った。
だから夕は、よく私の家に預けられた。

そんなある日。
母親は夕を連れて逃げるように
家を出て行った。

私の家のポストには、
一通の手紙が入っていた。
綺麗な字で綴られた手紙と、
一枚の紙切れ。

綺麗な字で綴られた手紙は
彼の母親が私の家族宛てに書いた
感謝と別れの手紙だった。

一枚の紙切れは、小学校の
算数のノートをちぎったもので
「また会いに行くよ」
大きくて汚い字でそう書かれていた。

私は、いきなりの夕との別れが
とても悲しくて、わんわん泣いた。
夕のくれた紙切れを、握りしめて…。

その後、彼の父親の会社が
倒産したという噂があり、
父親は家を出ていった。

しばらくそこは空き家になったが
現在そこには、老夫婦が住んでいる。

No.68 14/06/10 20:36
ハル ( deZwBe )

「ゆぅくん…そうだったんだ…。久しぶりだね…」

私は予想もしていなかった
幼なじみとの再開に
胸がいっぱいなった。

けれど、それと同時に
怒りや悲しみが込み上げてくる。

「ねぇ、ゆぅくん教えて…?どうして、美術室で私にあんな事したの…?」

私は泣きそうなのを堪えて
1番気になった事を聞いた。

どうして今になって自分の事を話したのか…
どうして私だとわかっていて
あの日、あんな事をしたのか…
わからない事だらけだ。

でも、優しかったゆぅくんが
理由もなしにあんな事するはずない。
私は、心のどこかでそれを信じたかった。

しかし、彼の答えは、
私が安心できるものではなかった。

「…ごめん、今は、話せない」

「どうして…?」

「今は話せない、話せないんだよ…ハル、ごめんな…」

「どうしてなの…?」

「いつか、話せる時が来たら話すから…。酷い事して、ごめんな。もう、あぁゆう事はしねぇから。ハルが嫌がる事は絶対しねぇから」

そう言うと、ゆぅくんは
私の前から立ち去ろうとした。

「ねぇ、待って!ゆぅくんっ!」

「それと、俺の事をゆぅくんって呼ぶのはやめろ。もう、昔とは違うんだぜ」

「どうして…?ちゃんと話しがしたいのに…」

ゆぅくんは行ってしまった。
私は引き止める事も
追いかける事も出来なかった。

ただ、ゆぅくんが何かを
抱え込んでいる事だけはわかった。

ゆぅくん、すごく辛そうな顔してた…。

No.69 14/06/10 20:52
ハル ( deZwBe )

帰って来るなり私は
自分の部屋に閉じこもった。

もう、めちゃくちゃだ。

今日のゆぅくんの話しで
より一層こんがらがってしまった。

蛍先輩への気持ちがあやふやなまま
脅されているとはいえ、またエッチをして
嫌がるどころか自ら快感を求め、
快楽に浸りきってしまった。

…自分に、嫌気が差す。

もう何がなんだかわからない。
私はどうすればいいんだろう。
これから、どうなるんだろう。

たくさんの不安を抱えたまま
私は眠りについた。

No.70 14/06/10 21:14
ハル ( deZwBe )

次の日。

午前中の授業が終わり、
昼休みになると私は隣のクラスに向かった。

教室からちょうど出てきた
ゆぅくんを私は呼び止めた。

「ゆぅくんっ!」

「馬鹿っ!お前、その呼び方やめろって…」

「あれぇ〜?二人はずいぶん親しくなったんだねぇ?」

「ユキナ…!?いつからいたの!?」

「ずっとだよぉ?ハルちゃんの後に、ずっといたよ?」

もしかして、ずっとついて来てたの…?
私は、ゾッとした。

「それで、二人共、いつからそんなに仲良しになったの〜?」

ユキナは、質問を繰り返す。

隠す事もないよね…
私はそう思って正直に話した。

「私達、幼なじみなんだよ」

私がそれを口にした途端、
ユキナとゆぅくんの表情が
一変したのがわかった。

…ゆぅくんは、明らかに動揺している。

「…なんだぁ。ふふふ…そうゆうことだったの。どうりで、新井くんはハルちゃんに肩入れするわけだ…」

「えっ?」

「ううん、こっちの話し!ハルちゃん、気にしないで。ね?新井くん?」

「…ユキナ、ちょっといいか?」

ゆぅくんはユキナを連れて
その場を離れようとした。

「ちょ、ちょっと待ってよ…」

私が二人を追いかけようとすると

「ついて来るな」

ゆぅくんは冷たく言い放った。

でも、私は気になって仕方なかった。
だから、二人の後にこっそりついて行く事にした。

No.71 14/06/10 22:41
ハル ( deZwBe )

二人の後をこっそりつけていくと、
『立入禁止』と書かれた貼紙が
貼ってあるドアが目に入った。

二人が来たのは屋上だった。

開けられないはずの扉を
ユキナはいとも簡単に開けて
外に出て行った。

私は、微かにドアを開けて
二人の会話に聞き耳を立てた。

風の音に混ざり、二人の会話が聞こえる。

「…なんで、幼なじみだって事黙ってたの?」

「………」

「答えてよ」

「ハルを、守るためだ」

「自分も嬉しそうにハルちゃんとヤッといて、よく言うよね」

「違うっ!俺は、お前に脅されて仕方なく…」

「ふ〜ん?だから、私がハルちゃんに惚れたからオトすのに協力して欲しいって頼んだ時、渋ったのね…」

「………」

「新井くん、ハルちゃんが好きなの?」

「…そんなんじゃ、ねぇよ…」

「…嘘つかないで。ねぇ、お母さんがどうなってもいいの?」

「それは…」

途切れ途切れだけど、
二人の会話は何となく聞き取れる。

すると突然、下の階段から悲鳴が聞こた。

「のぞき見の、のぞき見?趣味悪いね」

悲鳴の後から、
聞き覚えのある低い声が聞こえてきた。

そこにいたのは…

「…小野寺くん!?それに…ナツ、アキホ!どうしてここにいるの!?」

「ハル、ごめん…やっぱりハルの様子がおかしいから、こっそりついて来ちゃった」

ナツとアキホは、ぺろっと舌を出した。

「俺は、ユキナのストーカーごっこをしてる君達が見えたからここまでついて来たんだ」

もう、何が何だか…
とにかく、ユキナに見つかる前に
早くここを離れないと!

その時、ガチャッと屋上のドアが開いた。

「あれぇ?騒がしいと思ったら、皆さんお揃いで…」

「ハル!どうしてついて来たんだよ!」

ユキナとゆぅくんが
戻ってきてしまった。
いまの騒ぎで、つけられていた事に
気付いたらしい。

「あ〜ぁ。もうこうなったらバラしちゃおうかなぁ〜」

ユキナは不適に、ニヤッと笑った。

No.72 14/06/10 22:45
ハル ( deZwBe )

「バラすって、何を?」

ナツとアキホは状況が
飲み込めておらず、
ユキナに問い詰める。

「最近、ハルがおかしかったのは、やっぱりアンタが原因なのね?ハルを傷付けたら、私が許さないよ!」

ナツはユキナに食ってかかる。

「ナツ、やめて!私は大丈夫だから」

「だって…ハル、あいつに何かされたんでしょ!?黙ってられるわけないじゃん!」

「でもっ…」

「なっちゃん。仕方ないから、なっちゃんにも特別に見せてあげるよ。アキちゃんも、こっちに来て?」

「ダメだよ!!やめて!!」

私は止めたが、ユキナは二人に
あの写メを見てしまった。

「これって…」

二人は黙ってしまった。
当然の反応だろう。

「ハル、どうゆう事…?」

アキホは私に聞いてくる。

「アキちゃん、ハルちゃんは悪くないよ?私が黙っててって口止めしてたんだから。これを見せて、ハルちゃんを脅してたんだぁ」

「え…!?」

ナツとアキホの顔色が変わる。

「ユキナ、やめて。言わないで…」

「私ねぇ、ハルちゃんが好きなんだぁ。もちろん、恋愛的な意味だよ?だからね、私ハルちゃんにセフレになろってお願いしたんだぁ」

私の言葉を無視して
ユキナは話し続ける。

「お願いを聞いてくれないなら、学校にバラしちゃうよ?ってね!それで…」

「お願い、言わないで…!」

「ここにいる、ハルちゃんの幼なじみと小野寺くんと一緒に、ハルちゃんを犯しちゃったんだぁ」

話しを聞き終えると、
ナツとアキホはユキナを怒鳴った。

「信じらんない…あんた、いい加減にしなさいよ!?」

アキホは、ユキナの頬に
平手打ちをかました。
乾いた音が、階段に鳴り響く。

「アキホ、だめだよっ!」

「だって、許せないよ!ハル、こんな奴の言いなりになっていいの!?」

「アキホの言う通りだよ!ハル、蛍先輩が好きなんでしょ!?」

ナツもアキホの言葉に加担する。

「ふふふ…いいの?私に逆らったら、これ、ばらまいちゃうよ?そしたら、どうなるのかなぁ…?」

「卑怯な事ばっかり…!ハル一人を傷付けるくらいなら、停学でも退学でもなってやるわよ!好きにしたらいい!」

No.73 14/06/10 22:48
ハル ( deZwBe )

ナツとアキホに、私は圧倒されていた。

激しい女の喧嘩に、側にいた
ゆぅくんと小野寺くんが
全く口出し出来なかったほどだ。

二人の言ってくれた事が嬉しくて、
目の奥が熱くなる。

「そうゆう事かぁ」

階段の下から、また誰かの声がした。


「蛍先輩…!?」

振り返った先には、
「やほー」と手を振る蛍先輩がいた。

「ハル、ごめんね。私達が勝手に呼んじゃったの…」

ナツとアキホは頭を下げている。

「ハルちゃん…俺達のこと、かばってくれてたんだね。一人で辛い思いさせて、ごめんね?」

蛍先輩は、ぽんぽんと
私の頭を優しく撫でる。

私は、言葉が出なかった。
ただ、ふるふると頭を横に振った。

私の目から、ずっと堪えていた涙が
ぽろりとこぼれ落ちた。

「さてと…どうしようかな。君、ユキナちゃん、だっけ?ユキナちゃんは、本当は何が欲しいのかな?」

「…ハルちゃん」

ユキナはぽつりと呟く。

「…そっか。わかった。おいで」

蛍先輩はユキナの手を引いた。

「ちょっと、離してよ!いきなり何なの!?」

ユキナはその手を振りほどこうとしたが、
蛍先輩はユキナをふわっと抱きかかえた。
暴れるユキナを、お姫様抱っこで
そのまま連れて行ってしまった。

私には蛍先輩が、「後は任せて」
こう言っているような気がした。

呆然と立ち尽くす私達。
するとナツが叫んだ。

「やばっ!午後の授業、もう始まるよ!」

そう言ったとたん、
昼休み終了のチャイムが鳴った。

私達は急いで教室に戻った。

結局、私はゆぅくんに、結局詳しい話を
聞く事が出来なかった。

それに…蛍先輩は、
ユキナをどこに連れて行ったんだろう…。

No.74 14/06/10 23:34
ハル ( deZwBe )

その後、私はナツとアキホに
泣きながらお礼を言った。

だけど二人は、私がされた事を
酷く心配してくれていた。

私はそれがとても嬉しかった。
…私、本当に、いい友達を持ったなぁ。

放課後、ゆぅくんが私の教室に来た。

ナツに、新井くんは
原田 夕くんだったんだ、という
話しをすると、大層驚いていた。

ナツもまた、昔馴染みの
友達との再開に喜んでいた。
…そのあと、私を犯した事を
こっぴどく怒っていたけれど。

そして、ゆぅくんは私に言う。

「ハル、ちゃんと話したいんだ。このあと時間あるか?」

「うん、大丈夫だよ。私も、話したい」

アキホとナツは、
「蛍先輩が妬いちゃうぞ!」と
ニヤニヤしてからかってきた。

私はそんな二人に見送られ、
ゆぅくんと一緒に教室を出た。

「ゆぅくん、どこに行くの?」

「秘密!」

ニカッと笑い、ゆぅくんは教えてくれなかった。

向かった先は…

「小学校…?」

そこは、私達の母校だった。
小学校は私の住む家のすぐ近くに
いつもあったはずなのに
なぜか、すごく懐かしい気持ちになった。

「…俺、またハルとここに来たかったんだ。俺とオマエの、思い出の場所だからな」

がしがしと照れくさそうに
ゆぅくんは頭をかいた。

…照れたり、恥ずかしい時に
頭をかくクセ、変わってないなぁ。

私は、そんなゆぅくんを見て
嬉しくなった。

私達は校庭のはじっこにある石段に腰掛けた。

校庭で、小学生達が
サッカーをしたり、鬼ごっこをしたり、
騒がしく遊んでいる姿が見える。

「こないださ、ゆぅくん、もう昔と違うって私に言ったよね」

「…おう」

「でもさ、変わらないよ。ゆぅくん、また昔みたいに、私のことハルって呼んでくれたよ」

「…!」

「私、それがすごく嬉しかった。最初、ずっとよそよそしくハルさんって呼ばれてたから…。びっくりしたよ」

「あれは、芝居だよ」

「え…?」

「ユキナを騙すためと、オマエに原田 夕だって気付かれないようにする為の、芝居だったんだ」

「…そうだったの?」

「…おう」

ゆぅくんは深呼吸すると、
決心したように話し始めた。

No.75 14/06/11 00:15
ハル ( deZwBe )

「ハル、これから話す事は、全部本当の事だ。全てを聞いた時、オマエは怒るかもしれない。泣くかもしれない。でも、聞いてくれるか…?」

私は、黙って頷いた。

そしてゆぅくんは、
ゆっくりと話し始めた。

俺は、母さんと父親の元から
逃げ出したあと、
父親が追って来られないように
出来るだけ遠くに逃げたんだ。

そこで、母さんと二人で暮らした。
母さんは働き始めたけど、
女手一つで子供を育てるのは
すげぇ苦労したと思う。

家計簿とにらめっこしては
貯金を崩して、俺の事を
学校に通わせてくれてた。

服とか文房具も、
俺が惨めな思いをしないようにって
新しいものを買ってくれてた。

だけど、おれが中学生に
上がってからすぐに母さんは倒れた。
母さんは、病院に運ばれた。
過労だって医者に言われた。

まだその時、母さんはちゃんと
離婚してなかった。
いや、離婚出来なかったんだ。
離婚届けを渡しに会いに行く余裕も勇気も、
母さんにはなかったんだよな。

でも、病院に身元の確認されて、
父親に連絡がいっちまってさ、
父親に俺達の居場所がバレちまったんだ。

それからまた悪夢は始まった。
父親は酒臭いままいつも
病院に来ては母さんの財布から
金を抜き取っていった。
家に勝手に上がり込んで
前みたいに俺の事を
殴ったり蹴ったりした。

最低だと思ったよ。

母さんの身体は、
あいつのせいでちっとも良く
なからなかった。

そんなある日、事件は起きたんだ。

母さんが、父親に向かってキレたんだ。
「いい加減にしろ、私と夕の未来を奪わないで」ってさ。
そしたら、父親は逆ギレして、
近くにあった花瓶で母さんを殴りつけたんだ。

その時、運悪く割れた花瓶の破片が
母さんの右目に入ったんだ。
そして、母さんは右目の視力を失った。

父親は、逃げ出したよ。
離婚届けにハンコを押してさ。

だけど、それが原因で
母さんは仕事で雇ってもらえなくなった。
右目が見えないと、仕事に支障になるからって。

母さんは、しばらく悩んでいたよ。

父親と駆け落ちした私は、
実家にも戻れない…

路頭に迷うってのは、
こうゆう事を言うんだなって思ったよ。

No.76 14/06/11 00:48
ハル ( deZwBe )

それから、しばらくして
母さんは俺に言ったんだ。
働く場所が見つかったって。

また引越しをしなければ
ならないけれど。

その頃、俺は中学2年になってた。

母さんが嬉しそうに言うから、
どこへでもついて行こうと思った。

でも、行き先は、
昔住んでた町の隣町だった。
俺は、嬉しかったよ。
また、ハルに会えるのがさ。

母さんの新しい仕事は、
薬局の品出しだった。

なんでも、雇ってくれた人が
母さんの友人の旦那さんで、
すごく気のいい人だったんだ。

だけど…そこで俺の運命が
大きく変わっちまったんだ。

俺は、すぐにハルに会いに行きたかった。
けど、それが出来なくなった。

ハルと再開するより先に、
俺はユキナに出会ったんだ。

ユキナは、母さんの友人と旦那の娘で、
友達が少ない変わった子だった。

俺と出会った最初の一言が、

「…君、経験ある?」

という信じられない言葉だった。

それからユキナは、俺の身体を弄んだ。
俺が抵抗しようとすると、
「…お母さんがどうなってもいいの?」
決まってこのセリフを突き付けた。

だから俺は、ユキナには
逆らえなかった。
ユキナの命令で、色々な事を
やらされたよ。

小野寺は、ユキナとなぜか
いつも一緒にいる変な奴でさ。
悪い奴じゃないんだけど、
やっぱり、どっかネジが飛んでんだよな。

でもユキナは、小野寺には優しかった。
理由はわからないけど、
俺とハルみたいなもんなんだなって思ったよ。

俺達は、親の進めで一緒の高校に入学した。
俺は嫌だったけど、ユキナがそれを
許してはくれなかった。

けれどそこで、やっと会えたんだ…ハルに。
奇跡だと思った。

だけどなんて話しかけたらいいか
わからないし、悩んだ。

ユキナはある日いきなり
ハルちゃんに惚れた、
あの子を私のものにしたいって
俺と小野寺に言ったんだ。

小野寺はいつもみたいに
協力するよって言ったけど
俺は断ったんだ。

ユキナはまたあの脅し文句を使ってきた。
俺の母親をクビになんていつでもできる、と。
俺はそれでも、協力は嫌だといった。
内心、ユキナにそんな権力があると
俺は信じてなかった。

No.77 14/06/11 01:05
ハル ( deZwBe )

でも次の日の夜、
母さんは帰りがすごく遅かった。

俺は心配して、夜中に
薬局を見に行ったけど
もう店は閉まってた。

俺は仕方なく家に帰ったら、
家の前でボロボロの服を着た母さんが
倒れていたんだ。

母さんは気を失ってた。
身体じゅうに殴られたような
アザがあって、身体は白い液体で
ぐちょぐちょになってた。

…母さんは、レイプされたんだ。

犯人はすぐわかった。
ユキナだ。

俺は次の日ユキナを呼び出して
問い詰めたんだ。

そしたら、
「私に逆うと、どうなるかわかったでしょ?」
冷めたような顔で、こう言ったんだ。

俺には、もうどうしたらいいのか
わからなかった。

母さんを守りたい一心で、
大事なオマエの事を
傷付けてしまった。

2回も、無理矢理ヤッちまった。

俺は、最低だ。
本当に、酷い事をしたと思ってる。
何をしても償いきれない。

ハル、ごめんな…


ゆぅくんは、全てを話し終えると
目には涙が浮かんでいた。

私は、ゆぅくんの背中を
そっとさすった。

ゆぅくんは何も言わず、
ただ涙を流した。

誰にも、何も言えずに、
何年も辛い思いをしてきたんだろう。

私の苦しみや悲しみなんて、
ゆぅくんの痛みに比べれば
ちっぽけなものだと思った。

私は、ゆぅくんが落ち着くまで
ずっとその背中を支えた。

No.78 14/06/11 01:28
ハル ( deZwBe )

校舎を夕日が照らしている。
いつの間にか、小学生は
家に帰ってしまったようで
校庭は静まり返っていた。

「ハル、ありがとうな…」

ゆぅくんがかすれた声で言う。

「ううん…」

「俺、変わっただろ?髪の色も明るくなったし、耳にかなりピアスつけてるし…」

「あはは、見た目は、チャラくなったかもね。背も私より高くなったし。でも、さっきも言ったけど、ゆぅくんは変わらないよ」

「そうか…?」

「うん。話してると、すごく懐かしいもん」

「ん、そっか…」

「ぶっきらぼうな所もねっ」

私がそう言うと、ゆぅくんは笑った。

「ゆぅくん、私ね、もう気にしてないよ」

「え…?」

「ゆぅくんとは、今日、久しぶりに会ったんだよ。あの時私を犯したのは、ゆぅくんじゃない。知らない人だったよ」

「えっと…ハル…?」

ゆぅくんは、私の言っている
言葉の意味がわかっていないようだった。

「おかえりなさい、ゆぅくん」

私は笑顔で言った。

「約束、守ってくれたんだね。
"また会いに行くよ"って」

「…覚えてて、くれたのか?」

「あの手紙はね、私の宝物だよ」

「待ってて、くれたのか…?」

「うんっ!」

ゆぅくんは、力強く私を抱きしめた。
そして、小さな声で言った。

「ただいま、ハル」

No.79 14/06/11 01:40
ハル ( deZwBe )

それから、私とゆぅくんは
いままでの時間を取り戻すように
たくさんの事を話した。

時間はあっとゆう間に過ぎ、
辺りは暗くなりはじめた。

「そろそろ、帰ろうか」

私達は母校を後にし、
帰る事にした。

ゆぅくんは私を家の前まで送ってくれた。
久しぶりに上がっていったら?
と言ったが、また今度ゆっくり来るよ、
それに心の準備がいるんだと
ゆぅくんは帰っていった。

私は、今まで悩んでいた事が
一段落着いたことにホッとしていた。

けれど、あれからユキナは蛍先輩と
一体どこへ行ったのだろう?

それを考えると、
気が気じゃなかった。

明日、学校に行けばわかるかな…。

私は久しぶりに家族の顔をまともに見れた。

今度、ゆぅくんを私の家族に
会わせたいな、と本気で思った。

その日はいろいろあって
疲れていたからか
ベッドに入るとすぐに眠りについた。

No.80 14/06/11 02:07
ハル ( deZwBe )

次の日。

私は学校でナツとアキホと
話していると、ユキナがやって来た。

「ハルちゃん」

「なに…?」

昨日の報告だろうか。
ユキナは、静かだ。

ナツとアキホの目線は冷たかった。

「いままで、酷い事して、ごめんね…。ちゃんと、写メも消したよ。」

ユキナは謝ってきた。
これは、意外だった。

「新井くんにも、もう酷い事、しないから…」

それを聞いてホッとした、
のもつかの間…

「ハルちゃん、ごめんね。ユキナね…蛍先輩の事、好きになっちゃったみたい…」

ユキナは、顔を赤らめて言った。
しばし沈黙の後、

「ええええぇぇぇ!?」

私とナツとアキホの叫び声が
しばらくこだました。

「ちょっ…どうゆう事…!?」

私は、身を乗り出して聞いた。

「実は昨日ね、蛍先輩、ホテルでユキナを抱いてくれたの…。そのエッチが、死ぬほど気持ち良くって…。今までした中で、1番気持ちよかったの…」

「…で?」

「もう、溶けちゃいそうだったよぉぉ。ハルちゃんが先輩に惚れる理由、よくわかったよ。エッチで、ユキナの心も抱いてくれたのっ!ユキナ、蛍先輩のエッチの虜になっちゃったかも…」

ほくほくした顔でユキナは話すと、

「あぁ〜ん、もう一回したくなっちゃったぁ…」

と身震いをして言った。

「ハルちゃん、悪いけど、ユキナ負けないからっ!蛍先輩のこと、ゲットしちゃうっ!」

私は、さすがにイラッとした。
勘弁してほしかった。

人の目の前で、人の好きな人と
エッチした話しをぬけぬけと…!

…あれ?
私、今好きって…

「じゃあみんな、またね〜」

ユキナは宣戦布告すると
満足そうに帰って行った。

「…ハル、いいの?」
「いいわけないよね?好きなんでしょ?」
ナツとアキホがグレた口調で言う。

「ねぇ、私、蛍先輩が好き…なんだよね?」

私は、二人に突拍子もない質問をした。

「え?何言っちゃってんの?何、聞いちゃってんの?ハル、しっかりしなさいよぉぉぉ!!」

ナツとアキホに葛を入れられ、
ユキナという強力な(?)
ライバルを目の当たりにして
初めて自分の気持ちを確信した私…。

これから、どうなる事やら…。

No.81 14/06/11 10:39
ハル ( deZwBe )

今日から7月。

梅雨も明けて、夏本番に突入した。
カラッとした暑い日が続く。

私は昼休み、ナツとアキホと
購買に来ていた。

購買で並んでいると、
蛍先輩を見かけた。

私は、あれから蛍先輩とちゃんと
話しができていなかったから
これはチャンスかも、と思った。

「ごめん、なんか適当に買っといて!」

私はナツに財布を渡すと
蛍先輩を追いかけた。

人気のない図書室の方へ向かったようだ。

先輩、どこに行くんだろ…?

私は、廊下を曲がった先にいた人に驚いた。

「蛍〜、早くぅ〜」

そこには蛍先輩の名前を呼ぶ
大人っぽい女の人がいた。
3年の先輩だろうか。

短いスカートに、胸元が開いた制服。
そこから、胸の谷間がチラチラと見える。

「昼休み終わっちゃうよぉ。今日は相手してくれる約束でしょ?」

女の先輩は、蛍先輩に腕を絡め、
胸を押し付けながら
図書室の隣にある空き教室に
蛍先輩を引っ張っていく。

「もう私、エッチしたくて仕方なかったんだからぁ。今日もいっぱい気持ち良くしてねっ」

空き教室に入ると、
内側から鍵がかかった。

そして間もなく、
女の先輩があえぐ声が聞こえてきた。

「あぁっ…んっ…イイよぉ…」

「んはっ…あぁっ…そこっ…」

「蛍ぃ…気持ちぃっ…あぁっ!」

私は胸が苦しくなって
その場から逃げ出した。

蛍先輩は、モテる。
いっぱいセフレがいるのなんて
前からわかっていた事だった。

でも、実際に他の女の人とエッチを
している姿を目の当たりにして
私は複雑な気持ちになった。

…私、嫉妬してるんだ。

ユキナの話しを聞いたときも
本当は胸が締め付けられるような思いだった。

この気持ちは、どうしたらいいんだろう。

私は、行き場のない痛みに
ただ唇を噛み締めて教室に戻った。

しばらくエッチしてない事もあり、
さっきの女の人と蛍先輩のエッチを
思いだすと、苛立ちと共に、
ムラムラしてしまった。

No.82 14/06/11 11:11
ハル ( deZwBe )

午後の授業も終わり、放課後。

私は社会の先生に頼まれて
授業で使った教材を
社会科準備室に片付けに来ていた。

私は一番前の席に座っているからか
先生達に教材の片付けなどを
頼まれる事が多い。

「先生、また私に頼んで…」

と一人でぶつぶつ文句を言っていると
社会科準備室のドアが開き、
誰かが入ってきた。

私は奥の資料室にいたため
それに全く気付かなかった。

私は資料室のドアを閉める音で
やっとその存在に気付いた。

そこには、同じクラスの男子が
ニヤニヤと笑って立っていた。

「山川くん…何か用?」

私は、冷たく問うた。

「わかってんだろ?」

山川くんは私に近づくと
「ヤらせろよ」耳元で囁く。

「お前可愛いし、一回ヤッてみたかったんだよね。サッカー部の先輩ともヤッてんだろ?俺にもヤらせろよ」

そう言うと、私の胸に手をかけた。

「…やめて」

最初は拒んだ。

けれど、昼休みの事を思い出して
私は嫉妬で狂ってしまっていた。
そして、投げやりになった。

もう、どうでもいいや…。

セックスすれば気持ち良くなれる。
嫌な事も忘れられる。

私は、山川くんを受け入れた。

「…いいよ、ヤりなよ」

山川くんはニヤりと笑うと、
私の唇に自分のそれを押し付けてきた。

…激しいキス。

「んっ…!」

思わず声が漏れる。

山川くんは、クラスでも
チャラいグループに属していて
いろんな女の子に手を出して
ヤリまくっているという噂を聞いた。

さすが、経験豊富なだけあって
手慣れていた。

私の制服のボタンを
素早く全て外し、
片手でブラのホックを外した。

私は壁に押し付けられ、
山川くんに胸を揉まれた。

胸の突起を刺激されると、
私はビクッと反応してしまう。

山川くんが乳首に吸い付く。
舌で、ねっとりと私の乳首を転がす。

「んんっ…はぁんっ…!」

私は声を抑えられなくなり、
あえいだ。

「声、抑えてんの?気持ちいいんだろ?もっと喘げよ」

山川くんの手が私のスカートを
たくし上げ、パンツごしに
クリトリスを刺激した。

「あぁっ…!」

No.83 14/06/11 11:48
ハル ( deZwBe )

山川くんの手が、パンツの中に入ってくる。

指でクリトリスを刺激され、
私はビクッビクッと反応した。

そして、アソコにズブッと指を入れられ
大きな声であえいだ。

クチュクチュと指を出し入れしながら
私のアソコを掻き回す。

「やぁぁっ…!激しくしないでぇっ…!」

「…激しいのが好きなんだろ?」

山川くんはさらに出し入れする動きを早める。

そして、私のアソコに
顔を近付けた。

私は立ったままの状態で
山川くんにアソコを舐められた。

「んぅっ…あぁぁっ!!」

その刺激に堪えられず、
膝がガクガクと笑った。

クリトリスを強く吸い上げられた瞬間、
私は山川くんにイカされてしまった。

壁に寄り掛かったまま
ビクンビクンと震える身体。

「すげぇ感度…」

山川くんは興奮して言った。

そして、まだイッた余韻に
浸っている私の右足を持ち上げると
立ったまま私のアソコに
自分のモノを突き刺した。

「いやあぁぁぁっ!!」

下から突き上げられる快感に
私はものすごく感じた。

ジュプッ…ジュプッ…

いやらしい音が響く。

「おい、後ろ向け」

山川くんはぺニスを抜くと、
私に後ろを向かせ、
立ちバックで挿入した。

「んあぁぁっ…!!」

山川くんは私を突き上げながら
後ろから乳首やクリトリスを攻めた。

「あっ…あっ…スゴいぃっ…!もう、立ってらんないよぉ…」

私がそう言うと山川くんは
私を床に四つん這いにさせ、
そのままバックで挿入した。

「んぁぁっ…深いぃっ…!!」

山川くんは激しく腰を打ち付け、
私の胸を揉みしだいた。

「あっあっあっあっ!」

山川くんの動きに合わせて
私のあえぎ声が漏れる。

パンパンパンパン!

「やぁぁっ…またイッちゃうっ!!」

山川くんは腰を振り続ける。

「あっ!きちゃうっ!あぁっ…イクッ!!」

私がイクとその直後、
山川くんも低く唸り、同時にイッた。

No.84 14/06/12 18:00
ハル ( deZwBe )

「…いいカラダだな」

山川くんは乱れた制服を
直しながらニヤニヤして言った。

「おい、お前またヤらせろよ」

そう言うと、私の腰に手をまわしてきた。

「…もうしないよ」

私はその手を振りほどいて言った。

「へぇ、お堅いねぇ。まぁ…そう言ってられんのも今のうち、だけどな…」

「どうゆう意味?」

「人間だって所詮は動物。どんなに足掻いたって、快楽には逆らえないんだよ」

「………」

「女なんてなぁ、無理矢理セックスしようとすると最初は、いや〜やめて〜とか言って抵抗するけど、感じる所を刺激してちょっと気持ち良くしてやると、すぐその気になって簡単に股を開く。この学校の女は皆そうだぜ。…ハル、お前も現に、そうだったよな?」

山川くんはいじわるく言うと
私の耳をぺろっと舐め上げた。

「…!?」

「人間、誰だってセックスや気持ち良い事が大好きに決まってる。楽な方、楽な方に、そして快楽に溺れていくんだ。お前も変なプライドは棄てて、黙って男に喰われちまぇよ。そしたら、もっと気持ち良くなれるぜ?」

うるさい…もう黙ってよ…
私は心の中で叫ぶ。

「俺の言う事は間違ってないはずだぜ?…じゃーな」

山川くんは話し終えると
満足そうに出て行った。

私は、反論できない事が悔しかった。

でも、山川くんの言う通りだ。
私はさっき、辛さを忘れたくて
快楽に逃げた。

また、蛍先輩以外の人と
体を重ねてしまった。

淫乱で、いやらしくて、軽い女…

「最低だ…」

私はぽつり、つぶやいた。

No.85 14/06/12 19:09
ハル ( deZwBe )

教室に戻ると、
ナツとアキホが待っていた。

「ハル、遅かったじゃん」

「ごめんごめん」

「帰ろうか…って、ハル?」

私の目から、いつの間にか
涙がこぼれ落ちていた。

「あ…ごめんっ…!大丈夫、なんでもないよ」

私は涙を拭く。
でも、後から後から溢れてくる。

「ハル、何かあったなら言ってみて?」

「そうだよ、もっと私とアキホを頼っていいんだよっ」

二人は優しく言ってくれた。
それがすごく嬉しかった。

「…ありがとう」

私は、今日あった事を素直に二人に話した。

蛍先輩がほかの人と
エッチしていた事…

山川くんとしてしまった事…

それを聞くと二人は、

「山川の奴っ…ハルに手出すなんて許さない!なぁにが女はすぐ股を開く、だ!この学校の男なんて穴があったら誰でもいいって奴ばっかのクセに!」

ナツはものすごい剣幕で怒っていた。

「やっぱり蛍先輩モテるんだねぇ…。悔しいけど、付き合ってないからセフレ作るなとも言えないし、複雑だよね」

アキホは自分の事のように考えてくれた。

「でも、私も今日山川くんとしちゃったわけだし何も言えないね…」

「ハルのは違うっ!山川がほぼ無理矢理してきたんだから!」

ナツはこう言ってくれてるけど、実際は…

「私、蛍先輩の事が辛くて、山川くんとのセックスに逃げたんだ…辛いのを、忘れたかったの…」

正直に言った。
二人は、引くかな…?

「…わかるよ」

アキホが言った。

「え…?」

「私が前に二人に話した初体験の話し、覚えてる?」

「うん、アキホの幼なじみだよね」

「うん。私ね、実はその幼なじみが好きなんだ…」

「えっ!そうなの?」

私もナツも驚いた。

アキホに好きな人がいた事は意外だった。
それに、時々エッチをすると言っていた
幼なじみだったなんて…。

アキホはセフレもいっぱいいるし、
それで満足してるのかと思っていた。

No.86 14/06/12 19:32
ハル ( deZwBe )

「私さ、エッチ大好きだよ。気持ち良いし、セフレもたくさんいるし、自分でも楽しんでやってる。けどさぁ、時々、虚しくなるんだよね。やっぱり、本心は本当は好きな人に抱いて欲しいじゃん」

「うん…」

「私ね、何度も告白してフラれてんの。諦めようと思ったし、もう会わないって決めた事もあったよ。だけど、あいつがね、求めてくるから…。つい、許しちゃうんだ。こんなの、都合のいい女だってわかってるけど、抱かれてると錯覚しちゃうんだよね、愛されてるってさ…」

アキホはふう、とため息をついて
話しを続ける。

「だから、埋めたくなっちゃうんだよね、その寂しさを。誰かの肉で、自分の穴をふさいで…満たされて、快楽に浸って…。虚しくなるのはわかってるけど、やめられないの」

「同じだ…」

「そう、同じだよ。ハルの気持ち、痛いほどよくわかるよ」

アキホのその言葉に、
私はすごく救われた。

私の今の気持ち…
虚しくて、辛くて、寂しくて…

あぁ、みんな同じなんだ。

「でもね、ハル。蛍先輩は純粋な、そのまんまのハルが好きだと思うよ」

「え?」

「何も考えないで自分の思ったとおりに行動すればいいんだよ。まっすぐ、蛍先輩に気持ちをぶつけてみな」

ナツは私の背中をたたいて言った。

「もうっ!ナツの葛は、いつも痛いんだよぉっ」

私が背中をさすりながら言うと
ナツとアキホは笑った。

私は、一番不安だった事を
二人に打ち明けてみようと思った。

「蛍先輩、彼女いるかも…」

「え?そうなの!?」

二人は声を揃えて驚いた。

「うん…蛍先輩の携帯にね、ペアのストラップがついてたんだ…だから、もしかしたらと思って」

確証は、なかった。

蛍先輩は学校で彼女がいるような
素振りを見せないし、
実際、彼女らしき人と一緒にいるのを
見た事もなかった。

No.87 14/06/12 23:32
ハル ( deZwBe )

「なるほどね…」
「ペアのストラップかぁ…」

ナツとアキホはしばし考えた。

「蛍先輩の事、他の先輩に聞いてみようか」

アキホが提案する。

「それが一番手っ取り早いとは思うんだけど、なんか嗅ぎ回ってるみたいで感じ悪くない?」

「確かに…でも他に方法ないよねぇ」

私は、さっきナツに言われた事を思い出した。
『純粋なありのままの私』…

「やっぱり私、蛍先輩に直接聞いてみようかな…」

「えっ?」

「ナツ、さっき言ってくれたよね。まっすぐ気持ちぶつけろって。ありのままの私でいろって。だから、ズルしないでまっすぐ自分の言葉で蛍先輩に聞いてみる」

「うん、うん!それがいいよ!ハル、よく言った!」

ナツは嬉しそうだ。

「それに、ユキナの事も気になるんだ…。蛍先輩に色々、聞きたい事あるから二人で会いたいなぁ…」

「会いたいですって誘っちゃいなよ〜」

アキホはニヤニヤして言う。

「…なんか、恥ずかしいんだけどさ、好きって意識したら急に照れちゃって…」

「おい、可愛いな!でも今日の昼休み、追いかけて行ったじゃん」

「あれは勢いというかなんというか…」

「もー!ハルは奥手だなぁっ。もっとアタックしないと、取られちゃうよ!?」

ナツは私のほっぺたを引っ張りながら言う。

「いだだだっ!だって〜…」

「あ、そうだ!みんなでホテル行った時に私とペアだった先輩覚えてる?私のセフレの…」

「アキホの…あぁ!兜(かぶと)先輩?」

「そうそう!兜先輩が言ってたんだけど、もうすぐサッカー部は引退前の最後の大会があるんだって!」

「あ、私とペアだった蜂(ハチ)先輩も言ってた!確か、来週の土曜日だったような…」

「来週か!そう、それでね、みんなでその試合、見に行かない?」

「うん!行きたい!」

私は蛍先輩のサッカーしてる姿を
近くで見た事がなかったから
見てみたかった。

「大事な大会だから、話しは出来ないと思うけど、みんなで応援に行こう!」

「賛成〜!」

そんなわけで話しはまとまり、
来週の土曜日、蛍先輩達の
試合を見に行く事になった。

それにしても友達って、すごいな。
話すだけで元気になれちゃうんだね。

No.88 14/06/13 01:05
ハル ( deZwBe )

一週間後の土曜日。

私とナツとアキホは
蛍先輩達の試合の応援に来ていた。

天気は快晴。
夏の日差しがとても暑い。

今日はたまたまうちの高校で
試合をする事になっているらしく、
グラウンドにはすでに
対戦相手の高校が来ていた。

「おう!マジで来てくれたのか!」

兜先輩が私達に気付いてこっちに来た。

「うん、頑張ってね」

アキホは親しげに話している。

そこに、蛍先輩と蜂先輩も混ざってきた。
ナツは蜂先輩に話しかけている。

私が蛍先輩と話せるように
配慮してくれているのだろう。

「ハルちゃん、来てくれたの?」

蛍先輩がタオルで汗を拭きながら言う。
汗がキラキラ光って眩しい…。

「…はいっ!突然来ちゃってすみませんっ」

私は緊張して蛍先輩の顔が見れなかった。

「なんで?すげー嬉しいよ!」

「あっ…えっと、試合、頑張って下さいね!」

「うん、ありがと!俺、スタメンだからさ。ハルちゃんに見られてると緊張するけど…活躍できるように頑張るからね」

少し話すと、先輩達は
グラウンドに戻って行った。

試合が始まり、私達は
先輩達を応援した。

結果は、2―0で勝ち。

あと3回勝てば県大会進出らしい。

蛍先輩は今日の試合で
一回シュートを決めていた。

「っしゃ!」とガッツポーズをした後、
私に向かって笑顔でピースしてくれた。

その姿がカッコ良くて、
私はドキドキしっぱなしだった。

先輩達は試合が終わった後も
片付けやミーティングが
あるみたいで、私達は先に帰る事にした。

No.89 14/06/14 01:19
ハル ( deZwBe )

帰りに、私はナツとアキホと
学校の最寄り駅にあるカフェに
寄ってお茶をしていた。

今日の先輩達の試合の話しで
盛り上がっていたその時。

「…!」

「ハル、どした?」

「蛍先輩から、メールっ!」

「おぉ!なんだって?」

「…今日は応援に来てくれてありがとう。もう帰っちゃった?って…」

「ハル、すぐ返事しな!まだ近くにいますって!」

「う、うん!」

私はナツに言われた通り、

まだ学校の近くにいますよ、
とメールを送った。

すると、少しして、返事が来た。

「…いま部活終わったんだけど、少し会えないかな…だって!」

「ハル、やったじゃんっ」

「うん!ナツ、アキホ、ありがとー!」

私は蛍先輩と駅で待ち合わせした。

…やっと、蛍先輩とちゃんと話せるんだ。

私は、深呼吸をして心を落ち着けた。

No.90 14/06/14 03:06
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん!」

私の名前を呼ぶ声がして、振り返る。

「お待たせ。急にごめんね」

そこには、いつも通り
優しく笑う蛍先輩がいた。

「いえ!試合、お疲れ様でした!」

「ありがとう。おかげさまで、今日は勝てたよ

「はい!蛍先輩がゴール決めたのバッチリ見ましたよ」

「うん、無事に決められてよかったよ。見られていて、かなり緊張したけどね」

先輩は照れくさそうに言った。

「どこかでゆっくり話そうか」

「はい」

私は蛍先輩の後について行く。

駅からしばらく歩くと、
広い河川に着いた。

「わぁっ…!こんな場所があったんですね」

「駅を出て学校から反対側の方向だから、こっちにはあんまり来ることもないからね」

河川の水面に夕日がうつって
キラキラと輝いている。

「綺麗…」

「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ」

「いいですね。私もここ、好きになっちゃいそう」

二人で河川敷に座り、夕日を眺める。
風が涼しくて気持ち良い。

「ハルちゃん」
「先輩」

同時に言葉を発し、
私が蛍先輩の方を見ると
蛍先輩も私の方を見た。

「あ、すみませんっ…」

「いいよ、ハルちゃん先に話して」

「え?いいんですか?」

「うん、いいよ」

「ありがとうございます…」

何から話そうか、迷った。
とりあえず、引っ掛かってる事、
はじめから聞いていこう。

「蛍先輩、ユキナとしたんですか?」

…言ってから、後悔した。
ちょっとストレートに聞きすぎたかも…。

すると先輩は、

「うん、したよ」

と短く答えた。

「そう…ですか…。あの日、ユキナを連れていった時はびっくりしました。でも蛍先輩のおかげで色んな事が丸く収まっちゃって…ありがとうございました」

「はは、お礼を言われるような事じゃないよ」

蛍先輩は、続ける。

「…あの子はね、本当は愛されたい子なんだよ。だからいつも、心の隙間を埋めたくて、ちょっと歪んじゃうだけなんだ」

「…?」

「つまり、寂しいんだよ」

「あ…」

寂しくて、埋めたくて、
誰かの身体を求める…
私、その気持ち、知ってる…

No.91 14/06/14 08:09
ハル ( deZwBe )

「だけど、それで誰かを傷付けていいわけないです…」

「…そうだね。あの子の歪みの原因はわからない。けど、俺はあの日教えたよ。愛されたければ、愛さなければならない。愛し愛され、愛し方を知る」

ユキナが言っていた、
心も抱いもらった…っていうのは
このことだったんだ。

「ユキナ次の日、謝ってきたんです。もう酷い事はしないって言っていました」

「そっか。それならよかった」

「先輩は、ユキナがまた抱いて欲しいって言ってきたら、抱くんですか?」

「…あっちが求めてきたら、俺は断らないよ」

「そう、ですか…」

それを聞いて、
ちくりと胸が痛む。

「でも、俺じゃユキナちゃんの心を本当に溶かす事は出来ないよ」

「えっ?」

「俺は、本当の愛をユキナちゃんに向ける事は出来ないから」

…彼女が、いるから?

私はその一言が、言えなかった。
自分が傷付くのが、怖いから…

「ハルちゃんは、あれからどう?」

「へっ?」

いきなり聞かれ、間抜けな声が出る。

「好きな人とか、出来た?」

「…いえ」

「そっか。…でも、他の人としたんでしょ?」

「!?」

私はそれを聞いた途端、
何も言えなくなってしまった。

「…ごめんね。ハルちゃんの幼なじみって人と、小野寺くん、だっけ?ハルちゃんがこの二人としたってこの間、聞かされたんだ」

蛍先輩には、
知られたくなかったんだけどな…

「はい…」

私は仕方なく頷いた。

「いいんじゃない?」

「…え?」

「いろんな人と経験するのも、いいと思うよ。そこから好きになる事だってあるしね」

蛍先輩は、私の気持ちに
気付いているのだろうか。

気付いていないから、
こんな事を言えるのか。

もし気付いているのなら、
何を考えて言っているのか。

No.92 14/06/14 08:40
ハル ( deZwBe )

…蛍先輩の考えは、読みづらい。

人を好きになると、
自分の事しか見えなくなるもの。

恋愛をすると、相手の気持ちを知ろうと
お互いの心を探り合う。

先輩は、今、どんな気持ち?

「…蛍先輩、モテますよねっ」

私は無理矢理話題を変えた。

「え?そんな事ないよ」

「だって、たくさん…」

私は、言葉が詰まってしまった。

「…あれ?」

目から、頬を伝って
何かが落ちる。

「おかしいな…」

止まらない。

「あはは、すみませ…」

蛍先輩は、何も言わず
私を抱きしめた。

「せんぱい…?」

「ハルちゃん」

「はい…?」

「ごめんね」

「何がですか…?」

「あの日、ハルちゃんが俺を追いかけて来てた事、知ってたんだ」

「…!?」

「知ってて、あのまま、空き教室に入って…」

「蛍先輩」

私、蛍先輩の言葉を遮った。

「すみません、これ以上、聞けません…」

私は声を上げて泣いた。

蛍先輩は私が落ち着くまで
ずっと頭を撫でながら抱きしめてくれた。

No.93 14/06/14 08:46
ハル ( deZwBe )

「…落ち着いた?」

「…はい」

蛍先輩の髪が、夕日に当たって
オレンジ色に染まっている。
私は少し身体を離し、蛍先輩の髪に触れた。

「サラサラ…」

「はははっ、ハルちゃんの方が、サラサラだよっ」

蛍先輩は、笑った。

蛍先輩の手が私の頬に触れる。
そして、そのまま唇を重ねた。

長い長い、フレンチキス。

…エッチの時にする
どんな深いキスよりも、
ドキドキした。

唇を軽く合わせているだけなのに、
こんなにも胸が高鳴る。

胸の奥から指の先まで
身体に、ジーンと熱い感覚が染み渡る。

何度も何度も、キスをする。

そして、

「ハルちゃんが嫌なら、ユキナちゃんとは、もうしないよ」

蛍先輩は囁いた。

「えっ…?」

「でも、ごめんね。他のセフレに求められたら、俺は断れない…。俺も、きっと………」

その時、ざぁっ…と
強い風が吹いて
最後の方の言葉が、
よく聞き取れなかった。

「先輩、いまなんて…?」

「ごめん、何でもないんだ。今のは、忘れて」

「…?」

そう言われると、聞けなかった。

「ユキナちゃんの事は、俺に任せて」

蛍先輩は穏やかに笑うと
私の頭を優しく撫でる。

「…わかりました」

私は頷いた。

「そろそろ、帰ろうか」

「はい」

私と蛍先輩は立ち上がり、
沈みかけている夕日を背に
駅に向かって歩き出した。

No.94 14/06/14 09:35
ハル ( deZwBe )

「送っていこうか?」

駅に着くと蛍先輩は
心配そうに私に言う。

「まだ明るいから大丈夫ですよ。先輩、明日も部活あるんですよね?早く帰って休まなきゃ」

「はは、俺は大丈夫だよ」

「大丈夫です、一人で帰れます」

私がそう言うと、

「…わかった。気をつけて帰ってね」

蛍先輩は私の頭をぽんぽんと撫でた。

「じゃあ、また学校でね」

「…はい」

蛍先輩が手を振ってから
背を向けると、私は

「蛍先輩、今日すっごくカッコよかったです!」

そう言うと、だーっと駅の階段を駆け降りた。
ホームに着くと、ちょうど電車が来た。

…蛍先輩、ぽかんとしてた。

「ふふ、言い逃げしちゃった」

私が電車に乗ろうとすると、
後ろから、ふわっと抱きしめられた。

「ハルちゃん、言い逃げはズルいよ?」

蛍先輩が耳元で囁く。

「…!」

色っぽい声に、私の身体が
ビクッと反応した。

蛍先輩は私の頬に手をかけ、
ぐいっと顔を後ろに向けると
私の唇にキスをした。

「…んんっ!?」

「ハルちゃん、俺を出し抜くなんて、させないよ?」

そう言って私の背中を押し、
電車に乗せた。

「…人前じゃしないって、言ったじゃないですか」

「はは、ごめんね。ハルちゃんが可愛いくて、つい」

「ズルいです…」

「…今日は、ありがとう」

先輩がそう言った途端、
電車のドアが、閉まる。

ニコニコして、蛍先輩は
手を振っている。

…顔が、熱い。

先輩の姿が見えなくなって
私は空いている席に座る。

「人前じゃしないって、言ったじゃん…」

まだ、唇に感触が残ってる。

…結局、また肝心な事は
聞けなかった。

「あーぁ」

私は深くため息をついた。

No.95 14/06/14 09:56
ハル ( deZwBe )

月曜日。

学校でユキナはいつも通りだった。
まだ蛍先輩は何もしていないようだ。

私はナツとアキホに
土曜日の報告をした。

「…聞けなかったぁ?」

「うん…」

「こんのっ、ばかちんがぁーっ!」

「ナツ、落ち着いてっ」

フーッ!フーッ!と暴れるナツを
アキホが取り押さえる。

「…でも、ユキナの事はもう大丈夫かもね」

「え?」

「蛍先輩が上手に動いてくれるよ、きっと」

「うん、そうだね…」

アキホの手から離れると、
ナツは私のほっぺたをぐいぐい引っ張る。

「い、いひゃいよぉ…」

「でもさぁ、話し聞いてるとやっぱり蛍先輩は、ハルが本命じゃないかって、思っちゃうんだよねぇ…」

「私も、そう思うよ。…そうだったらいいなって。ハル、次は頑張って聞いてくるんだよ?」

「…うんっ」

「よしよし」

私が返事すると、
ナツはニカッと笑った。


放課後、私はまた先生に
教材の片付けを任された。

また、あの社会科準備室に
行かなきゃならないのか…。

山川くんが、教材を手にする
私の事をニヤニヤと見ている。

「ハル、一緒に行くよ」

ナツとアキホがこっちに来てくれた。

「…ありがとうっ!」

今日は、二人が一緒だったからか
山川くんは手を出して来なかった。

No.96 14/06/14 10:20
ハル ( deZwBe )

数日後。

今日も、午後の最後の授業は社会。

案の定、先生は私に
教材の片付けを頼んでくる。

「ハル、一緒に…」

ナツとアキホが言いかけると、

「ナツ、アキホ!」

私達の担任が教室に入ってきた。

「ごめんな。先生言い忘れてたんだけど、今日体育委員は集まりあるから!隣のクラスに集合だそうだ」

「えーっ!」
「なにそれーっ!」

「悪かったって。とにかくほら、もう始まるから行くぞ〜」

担任は体育委員会の担当だった。
二人はズルズルと引っ張られて行く。

「私は大丈夫だよっ!ちゃちゃっと片付けて戻って来るからさ」

「ハル、ごめんね…」
「気をつけるんだよ?」

「うんっ」

二人が隣のクラスに行ったあと、
私は教材を持って教室を飛び出した。

教室を出る時、
私達のやり取りを見ていた
山川くんがニヤッと笑ったのが見えた。

「どうしようっ…」

とにかく、追いつかれる前に
片付けて逃げて来よう。

私は重たい教材を抱えて
社会科準備室に駆け込んだ。

そして、資料室のドアに手をかけた。

「…あれ?」

もう一度、ドアノブを回す。

ガチャガチャッ

「開かない…」

鍵がかかっている。
先生が鍵を閉めたのだろうか。
でも今までそんな事はなかった。

私は教材を机に置いて仕方なく
鍵を取りに行こうとした。

しかし、後ろには…

「逃げるなんて、ひでぇなぁ」

ニヤニヤと笑う
山川くんが立っていた。

追いつかれてしまった。
でも、今ならまだ逃げられる。

私が山川くんを無視して
横を通り過ぎようとすると、
山川くんが私の腕をつかんだ。

「どうしたの?」

「別に…」

「鍵、かかってるの?」

「………」

「開けてあげようか?」

「え…?」

山川くんはそう言うと、
資料室のドアを5回ノックした。

すると、ドアが開いた。

「なんで…!?」

私が動揺していると、
資料室の中から手が伸びてきて
私は中に引きずり込まれた。

No.97 14/06/14 11:27
ハル ( deZwBe )

「きゃっ…!」

ドサッ…

私は資料室の床に倒れ込む。

「やっと来たな」
「待ってたぜ」

山川くん以外の、男の声…
聞き覚えのある声だった。

見上げると、そこには
同じクラスの男子が二人、
立っていた。

「倉田くんと…坂下くん…?」

倉田くんと坂下くんは、
山川くんといつも一緒にいる。
つまりチャラい系のグループだ。

この二人も山川くん同様、
いろんな女の子に手を出しているという噂を聞いた。

山川くんは資料室に入ると、
内側から鍵をかけた。

「こいつらにこないだの事話したら、ヤッてみたいって言うからさぁ」

「…ハルちゃん、すげぇ感度良いんだって?」

倉田くんがニヤニヤと
笑いながら私に手を伸ばす。

「やっ…」

「痛い事はしないから、安心しろよ。気持ち良くしてやるからさ」

坂下くんは私の身体を抑えつけた。

「やめてよっ!」

私は坂下くんの腕から
抜けだそうと暴れたが、
男の子の力には、敵わない。

倉田くんは私の制服のボタンを外し、
山川くんは私のパンツを脱がせた。

ブラも外され、
私はスカートだけの姿になった。

「…っ」

坂下くんに抑えつけられていて
動く事が出来ない…。

倉田くんが、私の胸に触れる。

「やっ…あぁっ…!」

胸の突起をクリクリと刺激され、
私の身体はビクンと反応してしまう。

下の方では、山川くんが
私のアソコに吸い付いている。

「あっ!あぁっ…!」

ジュルッ、ジュルッと
山川くんは音を立てて
激しくそこを吸い上げた。

「んぁっ…あぁっ…」

嫌なのに、勝手に身体が感じて
声がもれる。

「嫌ッ…!やめてっ…んん…あぅっ…」

「そんな風に気持ち良さそうに言ったって、全然説得力ないぜ?」

坂下くんは抑えていた手をどけて
すでに大きくなったモノを
私の口にくわえさせた。

「んぐっ…!」

「ほら、ちゃんとやらないと帰れないぜ?」

私は仕方なく、坂下くんの
モノを舐めた。

「上手いじゃん…やっぱり先輩に教え込まれてんの?」

坂下くんはニヤニヤしながら
自分のモノを出し入れした。

No.98 14/06/14 11:31
ハル ( deZwBe )

「んん…!んはっ…苦しいっ…!」

ジュプッ…ジュプッ…

「んんっ!あぁんっ…!」

倉田くんは私の乳首をチロチロと舐め、
山川くんは私の下の口に
指を入れながらクリトリスを吸い上げる。

「はっ…あぁっ…」

私が感じていると、
口の中に白い液体が
ドクドクと流れ込んできた。

「んんんっ!?」

私は思わず咳込む。
びっくりして殆ど飲み込んでしまった。

「苦ッ…!なにこれ…!」

「もしかして、口出し、初めてだった?ごめんなー」

坂下くんはそう言うと、
私の口を自分の制服で拭き、
キスしてきた。

私の唇を舌でこじ開け、
私の中に坂下くんの舌が入ってくる。

「んっ…!」

坂下くんはねっとりと舌を絡ませ
深いキスをする。

下の方では、山川くんが
激しく指を出し入れし
クリトリスを攻め立てている。

「んっ…!はあぁんっ…」

アソコの刺激に集中すると、
今度は倉田くんが乳首を
強く吸い上げる。

私は一気に刺激を受け、
抑えきれずにビクビクと身体が痙攣した。

「あっ…あっ…」

嫌なのに…
身体が…

「…感じてんの?」

倉田くんのその一言で、
私は大きく乱れた。

「んっ…あぁぁっ!」

やばい、イッちゃいそう…!
こんな事されてイクなんて…
ダメ、堪えなきゃ…!

「んっ…ふぅっ…」

「イクの我慢してんだろ?お前のアソコ、ヒクヒクしてるぜ?我慢しないでイッちゃえよ。気持ち良いぜ」

「だ…めっ!」

私がそれでも堪えようとすると
山川くんは私の一番感じるところを
指で押し上げた。

「ああああぁッ!!」

「ほら、イけよ!気持ちいいんだろ!」

私のアソコがきゅぅっと
山川くんの指を締めつける。

山川くんはさらに
グリグリとそこを押し上げて
刺激する。

「いやぁぁぁ!もうやめてえぇっ!」

私はあまりの快感に潮吹きしてしまった。

「潮吹きしやがった。…ほんと、エロいカラダだな…」

山川くんは私のクリトリスを
吸い上げながら中を刺激し続ける。

「だめえぇっ!も…イッちゃうっ…あああぁーっ…!」

私はついにイカされてしまった。

No.99 14/06/14 23:15
ハル ( deZwBe )

「あっ…あっ…」

身体がビクッビクッと
イッた余韻で痙攣している。

イッちゃった…
嫌だったのに…

「中で待ち伏せして正解だったな」

倉田くんと坂下くんが言う。

待ち伏せ…?
始めから、二人は私が
ここに来るとわかっていて
中から鍵をかけていたの?

確かに、社会の授業で
出席を取った時、
倉田くんと坂下くんはいなかった。

まさか、この為にサボったの…?

山川くんしかマーク
していなかったから、
倉田くんと坂下くんの事は
気にも止めていなかった。

「俺が言ったんだ。ここまで追い込んだら、中に引きずり込めって。俺らの作戦勝ちってやつ?残念だったな」

「…最低」

私は吐き捨てるように言った。

「でも、気持ちよかったんだろ?」

山川くんはニヤニヤしながら言う。

「そんなことないっ…!」

私は意地を張る。

「生意気だな…でもこれから、お前の穴に俺達のコレが入る事、期待してんだろ?」

山川くんは大きくなったモノを
ズボンから出した。

「ほら、早く股開けよ」

「…嫌だ」

私が抵抗すると、
倉田くんが私の腕を掴み、
自分の膝の上に私の頭を乗せて
身体を無理矢理仰向けにする。

「ちょっと、やめてよっ…!」

坂下くんが私の乳首に吸い付く。

「あっ…!」

私は思わずあえぐ。

その一瞬の気の緩みを狙ったかのように
山川くんは、がばっと私の股を開き、
私のアソコに自分のモノを突き刺した。

「やあああぁぁッ…!!」

一気に奥まで突かれ、
私の身体が跳ね上がる。

「やべぇ、やっぱ気持ち良すぎんだよ…」

「やだぁっ…!抜いてよっ…!」

山川くんは深く突きまくる。

「あっあっあっ…!」

「くっ…もう出そうだ…」

更に激しく腰を打ち付けられて
私はまたイキそうになる。

「やぁぁっ…またイッちゃうぅっ…!もうやだぁぁっ…!お願いっ…やめてぇ…!」

「うっ…イク…!」

山川くんが先に昇りつめ、
私はイク寸前で快感の波がおさまる。

No.100 14/06/14 23:18
ハル ( deZwBe )

「…そんなに、イイのか?」

ゴクリと倉田くんと坂下くんは
唾を飲み込む。

「次は俺がヤる。さっきイキかけてたよな?俺がイカせてやるからよ」

ぐったりした私を今度は坂下くんが抑えつけ、
私の下の口に、倉田くんの固いモノがあたる。

「もう…やめて…」

私は涙を浮かべながら言った。

「悪いけど、そいつは聞けないな…っ」

ズブッ!!

「あっ…ふぁぁっ…おっきい…!」

倉田くんの大きいモノが
私の中にズプリと刺さる。

「…おい、コイツ名器だ」

私の中に入って腰を動しながら
倉田くんが言った。

「やっぱりな。他の女に挿れてんのと、全然違うんだよ」

「…あぁ。中で吸い付いて、すごい締め付けだ。まるで、ローションの入った壺に出し入れするような…やべ…亀頭がこすれてっ…」

倉田くんは、気持ち良さそうに
激しく腰を動かす。

「やあぁっ…!」

「これは、クセになるな…」

「んっ…んぅっ…」

「全部絞り取られそうだっ…」

「あっ…あぁっ…!」

「どうだ?倉田のはデカいから、奥にズンズンくるだろ…?」

山川くんが耳元で囁く。

「んぁっ…あっ…」

「腰が止んねぇ…!」

ジュプッジュプッジュプッ…!

「…気持ちいいんだろ?我慢しないで快楽に溺れちまえよっ…」

「あぁっ…んっ…だめぇっ…」

倉田くんは下から
突き上げるように腰を振った。

やばい…
ナカがこすれてっ…

「あぁうっ…イッちゃうぅ…やだあぁっ…」

ダメなのに…
ダメなのにっ…

「あっ…あっ…!いやぁぁぁっ…!!」

ビクンッビクンッ…

「…イッたか。俺もそろそろ、限界だな…」

倉田くんはそう言うと
私の脚を肩に乗せ、
より深く中を突いた。

「やっ…深いぃ…あぁっ!!イッたばっかりなのっ…やめてぇぇっ!!」

ズンズンズンズン…!

「ナカが…うねって…!もう、出るッ!」

倉田くんは激しくピストンすると、
私の中で絶頂を迎えた。

No.101 14/06/14 23:53
ハル ( deZwBe )

「っ…」

倉田くんはその場に座り込んだ。

「気持ち良すぎんだろ…」

「な?イクの我慢できねぇんだよ」

山川くんはニヤニヤして言う。

「おい、俺も早く入れてみてぇ。お前ら、抑えんの代われ」

坂下くんは山川くんと入れ代わると、

「俺はバックが好きなんだ。四つん這いになれよ」

と言ってきた。

私は首を振った。

「へぇ、まだそんな態度取る余裕があんのか。仕方ねぇな、このまま入れるか」

坂下くんはそう言うと、
ゆっくりと私のナカに入ってくる。

「ああああぁっ…」

私の身体は、
何度もイッているはずなのに
また感じはじめた。

「くっ…確かに気持ちいいなっ…」

坂下くんは顔をゆがめた。

「あっ…はぁっ…!」

自然と声がもれてしまう。
ナカが、またヒクヒクし始める。

「うっ…締まるっ…!」

坂下くんは我慢できない様子で、
腰の動きを早めた。

「あっ…あぁっ…!」

側で見ていた倉田くんが
私と坂下くんの結合部分を撫でた。

「はっ…はっ…」

坂下くんの息が荒くなる。

その手が、結合部分から移動して
私の突起に触れたとき、
私は悲鳴に近い声であえいだ。

どうしよう…
また、きちゃいそうっ…

無理矢理こんな事されて
何度もイクなんて…

さらに、抑えつけていた
山川くんの手が私の乳首を刺激した。

「あああぁんっ…!!」

さらに激しく奥まで突かれ、
クリトリスを撫でられると
私は目の前がチカチカした。

私は一気に襲ってきた快感に
堪えられず、またイッてしまった。

「…また、イッたのか。感度高すぎだろっ…うっ…さらに締まった…!」

坂下くんは私がイクと
我慢できなくなったのか、
力強く腰を打ち付けてきた。

パンパンパンパンッ!

「い…やぁぁっ…!」

坂下くんがぺニスを
出し入れするたびに
私の密が飛び散った。

「んぅっ…あぁぁっ…」

「もう…出るっ…!」

パンパンパンパンッ!

その動きが最高潮に達した時、
坂下くんは私の中で激しくイッた。

No.102 14/06/15 00:28
ハル ( deZwBe )

3人に連続で挿入され、イカされ、
私はおかしくなりそうだった。

「すげー…気持ち良すぎっ」

坂下くんはその場に
仰向けになり、ぐったりとした。

「おい、まだ終わりじゃねぇぞ。もう一回だ」

最初に挿入した山川くんが
また大きくなったモノを見せつけた。

「やっ…!」

これ以上やられたら、
壊れちゃうっ…!

もうやだ…
誰か助けて…!

そう思った時。

ガチャガチャッ!

資料室のドアを誰かが
開けようとする音がした。

…誰!?

「ハルちゃん、中にいるんだろ!?おい、開けろよ!」

この声は…

「蛍先輩…?」

来てくれたの?
どうして…?

「チッ…!バレたか!」

山川くん達は慌てて
自分の制服を直し始める。

すると、大きな音がして、
ドアが開いた。

「なっ…!?」

蛍先輩が資料室に入ってきた。

「ねぇ、何やってんの?」

蛍先輩は山川くんの胸倉を掴んで
低い声で言った。

「すっ…すみませっ…」

あまりの威圧感に
山川くんは怯んでいる。

「…許さないよ?」

蛍先輩は拳を振りかざす。

「先輩っ…やめて!」

私は思わず蛍先輩に抱き着いて
その行為を止める。

「ハルちゃん…?」

「蛍先輩、大事な試合の前なのに、ここで問題起こしたら試合に出れなくなっちゃう!だから、ダメですっ!」

「…だけどこいつら、ハルちゃんに酷い事したんだよ?」

「もう、いい…いいんですっ!」

私は泣きながら先輩にしがみつく。

「…おい、お前ら。もうハルちゃんに二度と近付くな。次に何かしたら容赦しないよ…?」

蛍先輩が強い口調で言うと、
山川くんたちは

「…おい、行くぞ!」

と言って、
上がりきっていない
ズボンを手で抑えながら
一目散に逃げていった。

No.103 14/06/18 00:27
ハル ( deZwBe )

資料室には、私と蛍先輩だけになった。

「ハルちゃん…ごめん、来るのが遅くなって…」

「先輩、どうして、わかったの…?」

「なっちゃんとアキホちゃんからメールが来てたんだ。ハルちゃんが危ないかもって。最後の授業が体育だったから携帯見るのが遅くなって…本当に、ごめんね」

蛍先輩は、私を力強く抱きしめた。

「…そんな!来てくれて、すごく嬉しかったですっ…」

「うん…もう、大丈夫だよ」

泣きじゃくる私を
先輩は優しく包み込んでくれた。
それだけで、傷が癒えていくような気がした。

「…落ち着いた?」

「…はい」

蛍先輩は私の頭を優しく撫で、
笑いかけてくれる。

先輩は私に制服を着させてくれた後、
教室まで送ってくれた。

蛍先輩と教室に入ろうとすると
ちょうど委員会が終わった
ナツとアキホが隣のクラスから出てきた。

「…ハル、大丈夫だった!?」

「…ごめん、ちょっと油断しちゃったみたい」

私はへへ、と笑う。

「ごめんっ…!やっぱり待たせとくべきだったね…」

「ハル〜…ごめんねぇ…」

そんな私を見て、二人は抱き着いてきた。

「二人が謝る事じゃないよっ!ほんとに、私が油断したから…。それに、蛍先輩の事呼んでくれたんだね。ありがとう」

私は、蛍先輩の顔を見て
思い出した。

「あっ!蛍先輩、部活!」

「いいよ、ハルちゃんの方が大事だから」

「でも…1番大事な時だし、今からでも行って下さいっ」

二人は私のその言葉を聞いて、

「ハルの事は、任せて下さいっ!」
「私とナツがいるんで大丈夫です!」

と、蛍先輩に向かって言った。

蛍先輩は迷っていたが、
にこっと笑って頷いた。

「…わかった。側にいてあげられなくて、ごめんね。ハルちゃん、また何かあったらすぐに言うんだよ」

「はいっ!」

「じゃあ二人とも、ハルちゃんをお願いね」

蛍先輩の姿が見えなくなると、
ナツとアキホが心配して言った。

「…ハル、これでよかったの?」
「蛍先輩に側にいてほしかったんじゃないの?」

No.104 14/06/23 12:43
ハル ( deZwBe )

「私、蛍先輩が今まで部活頑張ってきたのも、サッカー大好きなのも、知ってる。…だからね、最後まで全力で打ち込んでほしいの。一生懸命な先輩が、私は好きだから。これが、私の本心だよ」

するりと出てきた言葉。

それを聞いて二人は、

「ほんっっっとにハルは!」

そう言って私の頭を撫でくりまわす。

「寂しかったら、うちらが相手してあげるからね!」

「…アキホ、それ変な意味に聞こえる」

アキホの言葉にニヤニヤしながら
ナツがツッコミを入れる。

「ちっ、違うし!一緒に遊んであげるって意味で…」

「言い方変えたけど、いやらしさがあんまり変わらないような…」

「だから、遊ぶっていうのはそうゆうエロい遊びじゃなくって!」

「わかってるって〜」

二人の会話を聞いて
私は思わず笑った。

そして、素直に自分の気持ちを語る。

「…でもね、寂しいかって聞かれたら、寂しくないって言えないけど、ね」

「わかるよ!うちら、片思いファイターだもんね」

うんうん、とナツは頷く。

「片思い…?」
「ファイター…?」

私とアキホは、首を捻る。

「…あれ?ちょっと言い方クサかったかな…?片思い特攻隊とか、片思いレンジャーとかの方がよかった…?」

ナツはよくわからないネーミングを
次々とつぶやく。

「や、うちらが気にしてるのは、ナツのネーミングセンスに対してじゃなくて…」

「…?」

ナツは、きょとんとしている。
私とアキホの疑問の矛先が
わかっていないようだ。

「ナツ、好きな人いたんだ…?」

私がそう言うと、
途端にナツは顔を真っ赤にした。

「あっ…えっ?あれっ?言って…」

「聞いてないよ」

アキホがニヤ〜っとして
ナツに詰め寄る。

「ナツ、いつもうちらの事いじってばっかで自分の事は秘密だもんねぇ?」

私もアキホに便乗する。

「そこ、結託しないでよっ」

「ふふふ…誰なのぉ?」

「ちょっ、ここ廊下っ…!」

「…言わないと、躾ちゃうぞ?」

アキホがナツの耳元で囁く。

「わ、わかったよ!言う!言うからっ…」

ナツは耳まで真っ赤だ。

こんなナツ、初めて見たかも…。

No.105 14/06/23 14:22
ハル ( deZwBe )

「…とりあえず、教室入らない?」

ナツは苦笑いして言った。

…確かに。

教室に入り、ドアを締め切って
私達は女子会モード全開だった。

「…お嬢さん、誰なんだい?いい加減白状したらどうだい?」

机を囲んで座ると、
すでにテンションが上がりすぎて
壊れかけのアキホがいた。

「…笑わない?」

ナツがちらっと私とアキホを見る。

「笑わないよぉ」

私とアキホはニヤニヤして言葉を返す。

ナツは、胡散臭いなーと
言わんばかりの顔をしたが
仕方なく話し始めた。

「私さ、実は好きな人出来んの初めてなんだよね…」

ナツは恥ずかしそうに
目線を反らして言った。

「そうなの!?」

アキホは驚いている。

昔から一緒だったけど
確かにナツの好きな人の話しは
聞いた事がなかった。

ナツは今まで色恋沙汰とは無縁の
サバサバしたタイプの女の子だった。

…エッチな話しは大好きだったが。

「ごめん、隠すつもりはなかったんだけど、どう切り出せばいいのかわかんなくって!こんなの初めてで、もうどうしたらいいのか…」

黒髪にショートカットで
ちょっと言葉がキツい時もあるけど
しっかり者のナツ。

私は、そんなナツに
ずっと甘えてきたから
ナツが悩んでた事に
全然気付かなかったよ。

「ごめんね…私、全然気付かなかった…」

「へ?なんでハルが謝るのさ?」

「だって、私、頼りなくって…ナツが悩んでたなんて…」

「それを言ったら私もだよ!一緒にいるのに私だって全然気付かなかった…」

アキホも、しゅんとなる。

「いやいや!別に、すごい悩んでるとかじゃないんだよ!?なんちゅーか、私って恋愛には無縁なタイプに見えるじゃんか!二人にも話してなかったんだし、そんな謝らないでよ」

ナツはいつもの笑顔に戻ると、
一呼吸置いて口を開く。

No.106 14/06/23 14:48
ハル ( deZwBe )

「…じゃあ、言っちゃおうかな。私の好きな人は…」

私とアキホは、ごくっと唾を飲んだ。
ドキドキしながら、ナツの言葉を待つ。

「…ハチ先輩だよ」

ナツの口から出た名前を聞いて
私とアキホは一瞬固まる。

「蜂(ハチ)先輩って、サッカー部の…?」
「ホテルでナツとペアだった…?」

「うん、その、ハチ先輩…」

ナツは顔を赤らめて言う。

「…マジ?」

アキホはぽかんとしている。

「うん、マジ」

「え?いつから…?」

「皆でホテル行ってから、そのあとも結構会ってたんだよね。一緒に出かけたり、まぁ…いろいろね」

「うんうん」

「でも、やっぱり意識してたのは最初から…かなぁ。初めてキスして、抱いてもらって、ドキドキしちゃってさ。ハチ先輩、ちょっとマイペースだけど、カッコいいし優しいんだよね。蛍先輩ほどモテないけどねー」

ニヤっとしてナツは私を見る。
…だんだんいつものナツに戻ってきた。

「気付いたら、どんどん好きになっちゃってさぁ。もう、どーしたもんかねぇ」

ふう、とため息をつくナツは
すごく女の子の顔をしている。

「ナツ、変わったね。可愛くなった」

「えっ!どこが!?」

私が言うとナツは慌てる。

「今更だけど、最近よくトイレの後に鏡チェックしてるし、スカート短くしたり、髪もピンでとめたりしてるし…」

思えば、ナツはわかりやすい。
恋すると女は変わるって言うけど
ナツはその典型だ。

なぜ今まで気付かなかったのか。

「私もハルも、自分の恋で手いっぱいだったから、ナツのわかりやすい変化も見えてなかったのかも。変化に気付いてはいたけど、そうゆう事だったのね〜」

アキホはニヤニヤしながら頷く。

自分の事で手いっぱい、か。
確かに、その通りだ。

「べっ、別にそうゆうわけじゃっ…」

ナツはごまかそうと必死だ。
そんなナツが、とても可愛く見える。

「はいはい!我ら片思いファイター、目指せ両想い!」

アキホは笑って言う。
私とナツはつられて笑った。

No.107 14/06/23 14:56
ハル ( deZwBe )

教室の窓からグランドを見ると
蛍先輩は部活に励んでいた。

隣でナツもハチ先輩を見つめて
うっとりした顔をしていた。

ナツとアキホに支えられ、
私はさっきまでの出来事が
まるでなかったかのように
元気になっていた。

二人はそのあとも
私の事を心配してくれたけど、
心から明るく振る舞う私を見て
安心したようだ。

後日、山川くん達が
私に近付いて来る事はなかった。

ナツとアキホは警戒して
私の側を離れる事なく
一緒にいてくれた。

…まるで、ボディーガードだ。

No.108 14/06/23 15:24
ハル ( deZwBe )

資料室での騒動があって
しばらくしてからの事。

昼休み、私は社会の先生に呼ばれ
一人で職員室に来ていた。

ナツとアキホは心配していたけど
人通りの多い所しか通らないし
大丈夫と言って一人で職員室に来た。

「昼休みなのに悪いね。ちょっと頼みがあってなぁ。次、社会の授業なんだけど、先生ちょっと急な事情で帰らなきゃならなくてな」

「はあ…」

「自習にしようと思ってる。それで、図書室の奥の部屋にDVDがしまってあるんだが、それを取ってきて教室で流してくれるか?DVDの感想文を書いて、次の授業で提出するように言ってくれ」

「先生、人使い荒いですよぉ」

「いつも悪いな〜。授業の準備手伝ってくれてるから、頼みやすくてなぁ」

社会担当の中年教師は
申し訳なさそうに言った。

「これ、持ってきなさい。みんなには、秘密だよ」

私がむくれていると、にこっと笑って
○アラのマーチと書かれた
某チョコレート菓子を私に差し出した。

「いいんですか!?ありがとうございますっ」

私はそれを素直に受け取った。

「これ、DVDの題名書いたメモね。これを流してくれ。じゃあ、頼んだよ〜」

メモを受け取り、先生にお辞儀をすると
私は職員室を後にした。

…単純な私。
お菓子の誘惑に、負けた。

良い先生なんだけどね。
なんかこう、空気読めないというか…。

資料室の事と言い、
あの先生はトラブルメーカーだ。

何だか、嫌な予感がする。

正直、図書室の方には
行きたくなかった。

前に、蛍先輩が女の先輩と
エッチしてる所を見た場所だから…。

私はちょっと不安になって
ナツとアキホに一緒に
図書室に来てもらう事にした。

No.109 14/06/23 15:49
ハル ( deZwBe )

教室に戻ると、二人の姿はなかった。

机に手紙が置いてある。

『ハルへ

体育委員会で呼び出されたから
ちょっと行ってくるね!

ナツ・アキホより』

…二人とも、委員会かぁ。
待ってたら昼休み終わっちゃうかも。

私は仕方なく一人で図書室に向かった。

相変わらず、図書室のまわりは
人気がなく静まり返っている。

図書室の奥の部屋から
メモに書いてある題名のDVDを取り
私は図書室を出た。

何事もなくてよかった…
そう思い教室に戻ろうすると、
どこからか声が聞こえる。

甲高い声。
女の人の声だろうか。

「まさか、また…?」

誰かが、隣の空き教室で
エッチしてるんだ。

中にいるのが蛍先輩だったら、
どうしよう…。

怖いもの見たさとは
この事だろうか。

私は恐る恐る、
隣の空き教室に近付いた。

すると中から、
聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「あっ…ん!」

「んもうっ…ダメぇっ…」

「全部ユキナが絞り取ってあげるぅっ…」

…中にいるのは、ユキナ!?

相手は…?
隙間から除いてみる。

ユキナが男を床に押し倒し、
上に跨がり激しく腰を振っている。

一瞬だが、男の顔が見えた。

蛍先輩じゃ、ない…
でも、見覚えのない顔だ。

「あんっ…牧先輩っ…」

…先輩か。
なるほど、見たことのない人だ。

ユキナは蛍先輩が好きって
言ってたけど、変わらないなぁ…。
こうして、他の人ともセックスしてる。

「はっ…ユキナ、激しっ…!」

ユキナが誰とエッチしても
私の知った事じゃないし…
(蛍先輩以外なら)

「まぁいっか」

私は気にせず教室に戻る事にした。

No.110 14/06/23 16:38
ハル ( deZwBe )

社会の授業で私は先生に
言われた通りDVDを流し
感想文を書くように皆に話した。

しかし、気になる事があった。

…ユキナがいない。

昼休みが終わっても
ユキナは教室に戻って来なかった。

ユキナの事は許せないし
嫌いだけど、ちょっと心配になった。

自習の授業が終わり、放課後。

私はナツとアキホに
その事を話してみた。

「授業サボってエッチしてんじゃないの?」

ナツとアキホは、呆れた顔で言った。

「そうだよね、気にしなくていっか」

そんな話しをしていると、
バタバタと小野寺くんが
私達の教室に入って来た。

「ねぇ、ユキナ知らない?」

「え?知らないけど…」

「昼休みから連絡つかないんだ…」

小野寺くんは息を切らして話す。

「昼休みは図書室の隣の空き教室にいるのは見たけど…」

私がそう言うと、

「そう、ありがとう!」

小野寺くんはそう言って
教室を飛び出して行った。

「ねぇ、私達も行ってみよう!」

私がナツとアキホに言うと、
二人は黙って頷いた。

そして、小野寺くんに続いて
図書室の隣の空き教室に向かった。

そこにいたのは…。

手足を縄で縛られ、
アソコに極太のバイブを入れられ、
白い液体にまみれたユキナが倒れていた。

「ユキナ!」

小野寺くんはユキナを抱き起こす。

「あはは…しくじっちゃったぁ」

ビクンビクンとふるえながら
ユキナは笑って言った。
誰かに殴られたのか、
右頬が赤く晴れ上がっていた。

「…どうしたんだよっ!」

小野寺くんはバイブを引き抜き、
縄を解くとユキナを抱きしめた。

「彼女持ちに手出しちゃったみたぁい。仕返しされたの、自業自得ね…」

ユキナはくすくす、と笑う。

「ハルちゃん、来てくれたの…?ふふ、いい事教えてあげる。私、蛍先輩にフラれちゃったぁ」

「えっ?」

「この前、蛍先輩を誘ったんだけど断られちゃってね。私じゃダメみたい。だから、吹っ切ろうとこうして前みたいに色んな人に手出したら、この様よ…」

「ユキナ…」

私が話そうとすると、

「馬鹿」

小野寺くんが、言葉を遮った。

No.111 14/06/23 16:47
ハル ( deZwBe )

「どうしてお前は、いつもいつも自分や回りを傷付けて堕ちようとするんだよっ」

「だって…」

「お前、愛されたいんだろ!?それくらい、お前の好きだった蛍先輩じゃなくてもわかるよ!どんだけ一緒にいたと思ってんだよっ」

「………」

「俺がいるだろ?俺はずっとお前の事が…」

「「えっ?」」

そこにいた誰もが、
頭の上に疑問符を浮かべた。

「あっ…違っ…つい、勢い余って…別に言うつもりじゃ…!」

小野寺くんはあわてふためいている。

ユキナは、そんな小野寺くんを見て、

「知ってたよ」

けろりと、こう言った。

「「…え?」」

またもや、疑問符…。

「だって、小野寺くんすっごくわかりやすいんだもの。昔から、知ってた」

「な…な…!」

小野寺くんは、ぱくぱくと
口を動かし動揺している。

「でもね、ずっと言ってくれないから、ユキナ待ちくたびれちゃった」

ふふ、とユキナは笑う。

「ユキナも、小野寺くんが好きよ」

「ほんとに…?」

小野寺くんは、ほわんと
頬を赤く染める。

ここまでは、本当にいい雰囲気だった。
本当に、ここまでは…。

「でもぉ、ユキナ、小野寺くんじゃ満足できないの」

「…は?」

ユキナの一言で、
その場の空気が一気に冷めていく。

「だってぇ…小野寺くん、ちっちゃいんだもんっ」

小野寺くんの股間を
さわさわと触ってユキナは言う。

ナツとアキホは、絶句していた。
もう、何を言ったらいいのやら。

「ユキナは、ユキナを満足させてくれる人じゃなきゃダメなのっ。でも、ユキナも小野寺くんが好きだから、付き合っちゃう…?」

ユキナの感覚が、わからない。

小野寺くんは、自分のモノを
ずっと好きだった子に
『小さい』と指摘され、
ショックを受けているようだった。

固まってしまっている。

私達はすっかり呆れてしまい、
「帰ろうか」と
小野寺くんとユキナを置いて帰った。

No.112 14/06/23 17:26
ハル ( deZwBe )

後日、ユキナと小野寺くんが
手を繋いで下校している所を見かけた。

二人は、付き合ったらしい。
ユキナの性癖は変わらないようだが。

とにかく、丸く収まったようだ。

ユキナの事も、山川くん達の事も、
色んな事が解決していって
なんとなく心が軽い。

期末テストも終わり、
あとちょっとで夏休み。

蛍先輩は今日、サッカー部の大会が
あるとの事で、学校を休むと
メールで言っていた。

今日勝てば、県大会出場らしい。
頑張って勝ってほしい。

結果をメールするね、と
蛍先輩が言っていたから
私は一日中落ち着かず
そわそわと携帯を握り締めた。

ナツも同じ境遇だったようで
同じく携帯を手に握って
そわそわ落ち着かなかった。

それを見て、アキホは一人
ニヤニヤと笑っていた。

放課後、携帯を開くとメールが来ていた。

…蛍先輩からだ!

いそいそと受信ボックスを開く。

メールを見ると…

『負けちゃった』

こう一言、書かれていた。

「あ…」

私はじわっと目が熱くなって
泣きそうになる。

「ハルぅ…」

ナツも、泣きそうだ。

アキホは、そんな私とナツを見て
ポンポンと頭を撫でた。

今日は3人ともバイトがあったので
感傷に浸りたかったが、
仕方なく教室を出てバイトに向かった。

私のバイト先は、
家の近くにある本屋さんだ。
主に、レジと品出しをしている。

17時〜21時まで4時間、
週3、4日バイトしている。

バイトが終わり、
携帯を見る。

さっき、蛍先輩には
何て言ったらいいのかわからず、

お疲れ様でした、
残念でしたね、

というありきたりな
言葉しか返せなかった。

蛍先輩からの返事は、まだない。

家に帰り、ご飯を食べて
お風呂に入る。

洗面所でドライヤーをしてから
部屋に戻ると、ベッドの上に置いた
携帯がチカチカと光っている。

「蛍先輩からかな」

携帯を開くと、
蛍先輩からメールが来ていた。

No.113 14/06/23 17:51
ハル ( deZwBe )

『ハルちゃん、応援ありがとう。期待に応えられなくて、ごめんね。いまサッカー部の打ち上げ終わって帰ってきたんだ』

メールを見たあと、
私はいろんな感情が込み上げてきた。

蛍先輩、いま、どんな気持ち…?
私に、何か出来る事はある…?

私は、思い立ったように
パジャマを脱ぎ捨て近くにかけてあった
制服に着替えてカバンを持ち、

「お母さん、友達の家泊まりに行ってくる!」

そう言うと家を飛び出した。

「ちょっと、ハル!?」

後ろでお母さんの
心配する声が聞こえたが
私は駅に向かって走った。

電車に乗って、向かった先は…

「来ちゃった…」

蛍先輩の家。

彼女でもないのに、
重いかな…

勢いで来ちゃったけど…
私、蛍先輩の側にいたい…

唇を噛み締めて、
チャイムを鳴らした。

「はーい」

ぱたぱたと足音が近づいてきて、
目の前のドアが開いた。

「どちら様…って、ハルちゃん!?」

蛍先輩は驚きを隠せないようで、
目をぱちくりさせている。

「こんな夜遅くに、どうしたの!?」

「すいません、来ちゃいました…」

今頃恥ずかしさが込み上げてきて、
私は先輩の顔を見れなかった。

「まだ23時か…終電は間に合うな…ハルちゃん、帰ろう。送ってくから」

「えっ…?」

蛍先輩は私の手を引く。

「お母さん、心配してるんじゃないの?」

「いま、家出てきたんです。友達の家に泊まるって言ってきました」

「明日、学校じゃん」

「制服で来たし、カバンもあります」

「はぁ〜…」

蛍先輩はその場にへたり込む。

「せ、先輩っ?」

「不覚だけど、すげー嬉しいなぁ…」

蛍先輩は、そう呟くと、

「でも、ダメだ。今日は帰ろう」

すくっと立ち上がり、
再び私の手を引いた。

「嫌です…私、蛍先輩の側にいたいです…!」

恥ずかしかったけど、
素直に言った。

暗くてよかった。
顔、きっと真っ赤だから…。

「ハルちゃん」

低い声で、蛍先輩は言う。

「俺、今日は何するかわかんないよ…?」

「…!」

蛍先輩は、ぐいっと私を引っ張り
家の中に引き込んだ。

No.114 14/06/23 18:43
ハル ( deZwBe )

どんっ!

ドアに押し付けられ、
蛍先輩の唇が、私の唇と重なる。

「んむ…」

甘く激しい、キス。

蛍先輩はお風呂上がりなのか
少し髪が濡れていて、
Tシャツに黒いスウェットの
ズボンをはいていた。

私は、きゅっと先輩のTシャツを掴む。

「んっ…は…」

深く口づけられ、苦しい。

「ふっ…んんっ…」

軽く唇を離しては、
何度も深いキスを繰り返す。

「んっ…はぁっ……」

ようやく唇が離れると、
蛍先輩は私の耳元で囁いた。

「今日も、家に俺しかいない。…この意味、わかるよね?」

蛍先輩の手が、私の胸に置かれる。

「こうゆう事されるの、わかってて来たんだろ…?」

「っ…!」

いつもの、優しい先輩じゃない。
でも、蛍先輩が望むなら…。

「……んっ…!」

首筋に唇が当たる。

制服のボタンを全て外し、
私にキスを落としながら
蛍先輩は太ももを撫でた。

ブラのホックが外され、
蛍先輩の手がじかに私の胸に触れる。

「あっ…!」

胸の突起を指で弄られ、
私はびくっと反応する。

「やぁ…そこはっ…!」

蛍先輩の手がパンツごしに
私のアソコを刺激する。

ちゅっ…ちゅっ…

「乳首…吸っちゃ…あぁっ!」

パンツの中に蛍先輩の手が入ってきて
下の口に指を出し入れする。

ちゅく…ちゅく…

「んっ!あぁっ…!」

ズチュッ…!

「んあぁっ…せんぱ…ひぁっ!」

「抵抗しないんだ?感じてんの…?」

蛍先輩が耳元で囁く。

「やっ…意地悪しないで下さっ…!」

クチュ…クチュ…

「あ…ん!だって…久しぶり…で…」

つぷ…ぬぷぷっ…

「んっ…嬉しい…からっ…」

蛍先輩は、攻めるのをやめて
私を力強く抱きしめた。

「ハルちゃん」

「…はい?」

蛍先輩は私の靴を脱がせ、
私を抱き抱えて階段を上がった。

暗い部屋に入ると私をベッドに寝かせ、
上からのしかかってきた。

呼吸ができないほど心臓がうるさい。

「好きだよ…」

蛍先輩はそう言うと、
再び深く口づける。

「…!?」

いま、好きって…?

No.115 14/06/23 20:06
ハル ( deZwBe )

「んんっ…ふっ…」

何度も何度も、深いキスをかわす。

頭がぽーっとして、
さっきの甘い言葉が
まるで幻だったかのように
思えてくる。

蛍先輩が、私を好き…?

わからない…

「あっ…んっ!」

先輩は、考える余裕さえも与えない。
どんどん私を快楽の底へと
引きずり込んでいく。

パンツを下ろし、
私のそこに口づける。

「〜〜〜〜〜〜ッ!」

ねっとりと、私のアソコを
蛍先輩は舐め上げる。

ジュッ…ジュルッ…

「んぁっ…はあぁぁんっ…!」

指を入れられ、
強く吸い上げられると
私はあっという間に
イカされてしまった。

「…もうイッちゃったんだ?暫くしないうちに、ずいぶんと感度が上がったんだね…」

「はっ…はぁっ…」

「いつの間に、仕込まれたの…?」

「あああぁぁ―ッ!!」

蛍先輩のが、入ってきた。

ズプッ…ズププッ…

「あっ…あっ…!」

「まだ、入れただけだよ…?」

ビクビクと身体が跳ね上がる。

それだけで、意識が飛びそうなくらい
私は感じてしまう。

「や…あっ…蛍先輩の、入って…」

「相変わらず、凄い締め付けだね…」

先輩はゆっくりと腰を動かす。

「んっ…!んっ…!」

「腰が…止まらなくなるよ…」

そう言うと、深く、突く。

「あ…あッ―!!」

「また、イッちゃった?」

「んぁっ…蛍先輩、気持ちいい…よぉっ…」

ぎゅうっと蛍先輩にしがみつく。

ちゅ…ちゅっ…

繋がっている間も、
蛍先輩はキスを交わす。

「んはっ…!溶けちゃうぅ…!」

ちゅっ…

「…んっ…んん…」

No.116 14/06/23 20:08
ハル ( deZwBe )

蛍先輩は身体を離し、腰を引く。

「や…待って…!」

「…待てない」

ズンッ!

「あ…んッ!!」

一気に深く突き上げられ、
いやらしい音が部屋に響く。

「あ…あっ…!激しく…しちゃ…あぁっ…!」

蛍先輩は、激しく腰を動かす。

わざとクリトリスが擦れるように、
感じやすい上の膣を押し上げながら、突く。

「あぁっ!その動き方、ダメぇっ…!ふぇ…壊れちゃうぅ…」

ジュプッ…ジュプッ…

「はあぁん…いやぁぁ…」

ズプッ…ジュプッ…!

「あっ…!またっ…イッ…クぅっ…!」

ビクッビクンッ!

身体が痙攣し、私はまた昇り詰めた。
何度イッただろう。

身体が熱を帯びて、火照る。

このまま結合部分から、
蛍先輩と本当にひとつに
なってしまいそうな気がした。

蛍先輩は、激しく腰を打ち付ける。

「あっ…!あぁっ…!イッたばっかりでっ…そんな動いちゃ…んあぁっ!」

パンパンパンパン!

「だ…めっ!」

パンパンパンパンパン!

「あっ…突く!突くっ…!また…きちゃうっ…あぁ……」

狂ったように、私はイッた。

「俺も…もう…」

「蛍先輩…きてっ…」

「くっ…!」
「あぁっ…!」


蛍先輩は、
ビクッビクッと身震いした。

私も、同時に深くイッた。
そのまま、意識を失ってしまった。

No.117 14/06/23 20:50
ハル ( deZwBe )

目が覚めると、隣で蛍先輩が寝ていた。

まだ、外は暗い。
窓から月明かりが差し込んで
部屋を照らしている。

「私、寝ちゃったんだ…」

蛍先輩と、初めての夜…。

それどころか、男の人と一緒に
寝る事自体、初めてだ。

蛍先輩の寝顔は、とてもキレイだった。

静かに寝息を立てる先輩に
私は見入ってしまう。

引き付けられるように、
蛍先輩の唇に、自分の唇を重ねる。

自分から、キス、しちゃった…。

一人で照れてドキドキしていると、
蛍先輩が目を覚ました。

「ん…起きた?」

「あっ!すみません、私、寝ちゃって…」

「大丈夫だよ」

いつもの、先輩だ。
優しく、にこっと笑ってくれる。

…よかった。
キスした事、バレてない。

「それに、いきなり来ちゃって…迷惑かけましたよね…」

「ハルちゃん」

蛍先輩は、ぐっと私を抱き寄せた。

「…先輩!?」

「…さっきは、荒々しく抱いて、ごめんね」

「え…?」

「本当に、嬉しかったんだよ。ハルちゃんが来てくれて。俺、情けないけど、試合に負けてすっげーへこんでたから…」

「…先輩」

「これで終わりなんだなって。サッカーはこれからも出来るけどさ…部活で、同じメンバーでやるのは、もう…」

「………」

「同じ時間は、二度と巡っては来てくれないんだもんな。時間は、戻せない。…俺、まだ終わりたくなくて…」

蛍先輩は、私を抱きしめる力を強める。

先輩の痛みが、伝わってくる。
涙が、溢れてきた。

「ハルちゃん…ありがと…泣いてくれて」

「蛍先輩が、泣かないから…」

「はは、俺は男だからね。女の子の前では、泣かないよ」

そう言って、私の涙を拭う。

「でも、今は、ちょっと…」

再び、私を抱きしめる。

先輩の顔は見えないけど、
肩、震えてる…

私は、いつも蛍先輩の腕の中で
守られてばかりだったけど…

今日は、私が蛍先輩を包み込んであげたい。
そう、思った。

私は、自分の胸に蛍先輩の顔を埋め、
ぎゅうっと、抱きしめた。

蛍先輩は何も言わず、
私の腕を振りほどかなかった。

そのまま、二人で朝を迎えた。

No.118 14/06/23 21:12
ハル ( deZwBe )

チュン…チュン…

「朝…?」

「ハルちゃん、おはよ」

目を開けると、
隣で蛍先輩が囁いた。

「おはよう…ございます…」

私は恥ずかしくなって
布団を引っ張った。

「なになに?照れてんの?」

頭に布団を被る私を、
蛍先輩はいじる。

「昨夜は、大胆だったなぁ。寝てる俺にキスして、自分の胸に俺の顔埋めさせるなんて…」

「っ!?起きてたんですか!?」

私は、がばっと起き上がる。

「恥ずかしいから、寝顔はじっと見ないで欲しいな」

にこにこと笑って言う。

…いつもの、意地悪な蛍先輩だ。

「あ…!いま、何時…?」

「もうすぐ6時だよ」

「あ、まだ、そんな時間なんだ…」

今日は、蛍先輩の家から
学校に行かなくては。

「…先輩!朝練は!?」

私は思い出したように言う。

「俺、昨日で部活引退したから、ないよ」

寂しそうに笑う先輩。

「あ…そっか…。すみません…」

「いいよ、謝る事ないよ。少しずつ、部活がない生活にも慣れてくよ。それに、部活がないって事は、これからはハルちゃんに会える時間が増えるからね」

蛍先輩は、私の頭を撫でる。

きゅうぅんっ…

久しぶりに頭を撫でられて、
胸が締め付けられる。

「昨日は、落ち込んでたといえ、めちゃくちゃにしちゃったからね。ごめんね。次に抱くときは、優しくするからね」

「私、どんな蛍先輩でも、好きですっ!だから、色んな先輩を見せて下さいっ」

あ…

いま、好きって…

「…うん、ありがとう」

蛍先輩は、私の額に
軽くキスをする。

「朝ごはん、食べるよね?支度するから、シャワー浴びてきな」

蛍先輩はそのまま部屋を出て
下に降りていってしまった。

あれ?

私、今好きって…

昨日、蛍先輩も
好きだよって…

もしかして、両思い…?

私達、付き合うの…?

No.119 14/06/23 21:36
ハル ( deZwBe )

シャワーを浴びて、
蛍先輩の家のリビングで
一緒にご飯を食べる。

お味噌汁と、ご飯と、焼き魚…

「おいしい…!」

「はは、そうかな?」

「蛍先輩、料理できるんですねっ」

「うーん、そこそこね。俺、家で一人暮らしみたいなもんだしさ。ハルちゃんは?」

「料理は、好きですよ。よく作ります」

実家で、私もよく料理をしていた。
お母さんはいつも家にいるけど、
時々私がご飯を作ったりしていた。

「へぇ〜。今度、ハルちゃんの手料理、食べてみたいなぁ」

「お台所かしてくれれば、いつでも作りますよ。お口に合うかわからないですけど…」

「ハルちゃんの作るものだったら、絶対美味いよ」

褒められて、私はうれしくなる。

「でも、蛍先輩の方が上手だったらどうしよう」

「ははっ、それはないよ」

「わからないじゃないですかぁ」

「ハルちゃんの方が上手だって」

たわいもない会話をして、
二人で笑った。

まるで、新婚さんみたいだ。
私達、まだ高校生なのに…。

嬉しいような、恥ずかしいような、
考えると照れるから、やめよう。

「お皿、私が洗うんで蛍先輩シャワー浴びてきて下さい」

「ほんと?ありがとう。じゃあ、お願いしちゃおうかな」

蛍先輩は、シャワーを浴びにいった。

お皿を洗い終わり、
私はリビングのソファーに腰掛ける。

「変な感じ…」

好きな人の家で一夜を過ごして、
朝を迎えて、こんな風にご飯を食べて…

幸せ、と言ったら、その通りだ。

だけど、いくつか引っ掛かる事もある。

まだ、聞けない彼女の事。
携帯のストラップの事。

なんで、好きだよって言ったの?
私の好き、伝わってる?

お互いに気持ちを
伝え合ったはずなのに、
形にならない二人。

蛍先輩の気持ちが、わからない…。

聞きたいのに、聞けない。怖い。

今日はこれから学校だし、
朝からそんなヘビーな話しは出来ない。

タイミングを逃したら、
いつ言えるかわからない…。

でも、今日は…

「もう少し、幸せに浸っていても、いいよね?」

私は、蛍先輩に大事な事は聞かず、
そのまま一緒に学校へ向かった。

No.120 14/06/23 21:49
ハル ( deZwBe )

学校に着いた。

「ハルちゃん、本当にありがとうね。俺、ハルちゃんに支えられたよ。感謝してる」

「私こそっ、突然おじゃまして、すみませんでしたっ」

「いいよ、またおいで」

そう言うと、蛍先輩は
ぽんぽんと私の頭を撫でる。

「…夏休みさ、一緒にどっか行こうか」

「はいっ!」

「次は、ハルちゃんの行きたい場所、だったよね」

「はい、もう考えてありますっ」

「はは、そっか!楽しみにしてるよ。それじゃ、またね」

蛍先輩と別れ、教室に向かう。
デートのお誘いに、私は浮かれていた。

ナツとアキホに、
昨日の出来事を話すと
二人は跳び上がった。
きゃあきゃあと興奮している。

それと、またナツに
いい加減大事な事を聞けと
怒られてしまった。

あさっては終業式。
もうすぐ高校最初の夏休みが始まる―。

No.121 14/06/23 22:28
ハル ( deZwBe )

夏休み。

毎日、蝉の鳴き声が
うるさいくらいに聞こえてくる。

外はジリジリと日が照り付けて、
ものすごく暑い。

「夕方なのに、あづいよー…」

今日は、蛍先輩と
夏祭りに行く約束をしている。

夕方、お母さんに浴衣を着せてもらった。

紫に近い、淡い紺色の地に
ピンクの桜柄の浴衣。

「帯は…濃い紫にしようかね。昔はピンクが可愛かったけど、ハルも高校生だもんねぇ」

お母さんは、濃い紫の帯を
きゅっと締めて、

「ほい、完成!」

と言った。

長い黒髪をアップにして、
かんざしをさす。

「髪もできた…お母さん、ありがとう!」

「もう行くの?」

「うん、18時に待ち合わせなのっ」

「ハル、今日は帰ってくるんでしょ?」

「う、うんっ」

「気をつけなね〜」

「いってきまぁす」

下駄を履いて、
蛍先輩との待ち合わせ場所に向かった。

「履き慣れないから、足痛くなりそう…」

カラン…コロン…

音を立てて歩く。

電車に乗って2駅。
隣町のお祭りは、大きい。

昔から毎年家族や友達と
一緒に来ていた。

でも今年は…

私は、一人でニヤニヤして
蛍先輩を待った。

すると、

「あれ?ハルじゃん」

よく知っている顔が見えた。

「ゆぅくんっ…!」

ゆぅくんとは、あれ以来
よく一緒にご飯を食べに行ったり
地元をまわったりしていた。

「お、今日は浴衣なのか。似合ってんじゃん」

「あ、ありがとっ!」

「…すげぇ、可愛い」
ゆぅくんは、ぼそっと呟く。

「えっ?」
よく聞き取れなかった。

「…なんでもねぇよ」

「えー?なぁに?気になるじゃんっ」

「だーっ!もう、いいだろ!?うるせぇっ」

ゆぅくんはなぜか顔を赤くして言った。

「けちーっ。…ゆぅくん、これからどっか行くの?」

「ん?あぁ、祭りの手伝いに行くんだ」

「そうなんだぁ」

「お前は、祭りに行くんだろ?」

「うんっ!」

「…そっか」

私の嬉しそうに笑う顔を見て、
一瞬寂しそうにゆぅくんは笑った。

…気のせいかな?

No.122 14/06/23 22:38
ハル ( deZwBe )

「昔、俺が引っ越すまでは毎年一緒に行ってたよな」

「そうだねぇ。私、今でも覚えてるよ。迷子になった私を……」

私が言いかけると、
ゆぅくんは言葉を遮った。

「ハル、連れが来たみたいだぜ。俺も行くわ。じゃーな」

そう言うと、ゆぅくんは
人混みに紛れていった。

振り返ると、そこには
蛍先輩がいた。

「蛍先輩っ!」

「ごめんね、今回は俺が待たせちゃった」

…蛍先輩、仁平だっ!!
和服、めちゃくちゃかっこいい…!

「いえ、私だいぶ早く来ちゃって…ほら、まだ15分前ですよっ」

「はは、ありがと。今の、友達?」

「はい、幼なじみなんです」

「あぁ…この間階段にいた子か。幼なじみって、あの子の事か」

ふんふん、と蛍先輩は頷く。

「蛍先輩、行きましょっ!私、お祭り大好きなんですっ」

「はは、俺も祭りは好きだよ。この町の祭りは大きいから、俺も友達とよく来てたよ」

「そうなんですかぁ」

すっと蛍先輩が手を差し出す。

「手。はぐれないように、ね?」

「…はい」

蛍先輩の手を取り、歩き出す。

「ハルちゃん、浴衣可愛いね。すごく、綺麗だよ」

蛍先輩は、はにかみながら笑って言ってくれた。

「…ハルちゃん、さっきから、見すぎだよ…」

「へ?あっ、すみません!蛍先輩の仁平姿があまりにもかっこよくて…!すごく似合ってます!」

「はは、嬉しいな。ありがとう。でもあんまり見られると恥ずかしいからさ」

ぎゅっと、手を握る力が強まる。

大きくて、あったかい…。
蛍先輩の手、大好き。

No.123 14/06/25 11:12
ハル ( deZwBe )

駅を抜けて大通りに出ると、
道路が通行止めになっていて
出店がたくさん並んでいる。

まだ夕方で明るかったが、
町は溢れる人で賑わっていた。

私は蛍先輩と手を繋いで
大通りを歩く。

「…嬉しいなぁ。大好きなお祭りに、蛍先輩と一緒に来れるなんて…」

顔が、熱い。

恥ずかしけど、お祭りのテンションで
今日はちょっと大胆になれる気がした。

「俺も今日はハルちゃんと来れてよかったよ。誘ってくれてありがとうね」

「こちらこそっ!あ、蛍先輩、7時30分から花火が上がるんですよ」

「そうなんだ。じゃあそれまでに見える所に移動しないとね」

「それなら、任せて下さい!私、よく見える場所知ってるんで!」

「へぇ、そんな場所があるんだ。さすがお祭り娘だねぇ。期待してるよ!」

蛍先輩は、にこっと笑うと
優しく私の髪を撫でた。

「あ、先輩!りんごあめ食べていいですかっ?」

照れ隠しで、わざとらしく
はしゃいでしまう。

「うん、いいよ」

「やったぁ!あ、でもチョコバナナもいいなぁ…わたあめも捨て難いし…」

「はは!食いしん坊だな〜。好きな物、いっぱい食べな」

そういって穏やかに笑う先輩は、
本当にかっこいい。

そんな蛍先輩に見とれていると
慣れない下駄を履いていたせいか
転びそうになる。

「…わっ!?」

「おっと!」

蛍先輩に支えられ、
身体が密着する。

「あ、ありがとうございますっ…」

「大丈夫?気をつけてね」

「はいっ…」

蛍先輩とはいやらしい事
たくさんしてきたはずなのに
ちょっと触れ合うだけで
こんなにもドキドキする…

No.124 14/06/25 11:58
ハル ( deZwBe )

日が暮れて、屋台の明かりが
じんわりと辺りを照らし始める。

「そろそろ移動しましょうか」

「そうだね」

私は蛍先輩とある場所に向かった。

「…すごいな。大通りを抜けてちょっと歩くと山があるんだもんな」

「この町もどちらかと言えば田舎ですからね。この階段を上がると、小さな神社があるんです」

「へぇ〜。詳しいんだねぇ」

「昔、夏祭りの夜に山の中で遊んでたんです。小さな山だし、参道もちゃんとしてるから迷わないんですよ」

ガサガサ…

「でも、ここに抜け道があって…。ちょっと、細い道ですけど、ここを抜けると…」

開けた場所に出ると、
蛍先輩は目の前に広がる景色に
感動したようだった。

「綺麗だ…」

ぽつりと、感想を漏らす。

「ふふ、綺麗ですよね。お祭りの様子もここからよく見えるんですよ。町の明かりが、すごくキラキラして…。ここ、私の秘密の場所なんです」

「うん、すげーいい所だね。連れて来てくれてありがとう」

「前に、蛍先輩がお気に入りの場所だっていう河川に連れていってくれたから、私も蛍先輩をここに連れて行ってあげたいなって思って…」

「うん、俺もこの場所、すごく気に入っちゃった」

そう言うと、蛍先輩は
私の頬に触れる。

蛍先輩の顔が近付いてきて、
私は目を閉じてその行為を受け入れる。

唇が重なる。

河川の時と同じ
長い長い、フレンチキス。

唇が離れる。
見つめ合う、二人。

…今日こそ、聞かなきゃ。
私は、蛍先輩にずっと
気になっていた事を聞いた。

「…蛍先輩」

「ん?」

「ユキナのこと、フッたんですか?」

彼女の事を聞くつもりが、
ストレートに聞けず
ユキナの事を聞いてしまった。

確かに、これも気になってたけど…
私の意気地無し…

「うん、フッたよ。ユキナちゃん、あれから身体を求める前に告白してきたんだ」

「そうなんですか…」

「俺は、ちゃんと気持ちを向けてくれる子は、抱けない。俺が同じ気持ちを返せないから、ね」

…じゃあ、私は?

言葉が、喉の奥で突っ掛かる。
ここまできているのに、
声になって出てきてくれない。

No.125 14/06/25 12:42
ハル ( deZwBe )

「でも、断ったらユキナちゃん、素直に引いたんだ。もっと食い下がるかと思ったんだけど…ちょっと成長したのかな?」

確かに。

あのユキナが、黙って引くなんて
考えられなかった。

ちょっと前までは欲しいものの為なら
どんな手段も厭わなかったのに。

…蛍先輩に、毒抜きされたのかも。

そう考えると、蛍先輩って
やっぱりすごい。

「そうかもしれませんね。蛍先輩、やっぱりかっこいいなぁ」

そしてまた、たわいもない話しに
戻ってしまう。

…言わなきゃ。
言わなきゃ、伝わらない。
どこにも進めない。

「蛍先輩」

「どした?今日、なんか変だよ」

蛍先輩は心配して
私の顔を覗き込む。

「あの…ずっと聞きたい事があって…」

「うん?」

しばし沈黙した後、
私は決心して聞いた。

「蛍先輩、彼女、いるんですか…?」

その瞬間、心臓を叩くような
大きな音が響いて
鮮やかな光が私と蛍先輩を照らした。

「花火…」

次々と、七色の大輪が
夜空に咲き誇る。

蛍先輩の視線が
花火から私に戻る。

そして、蛍先輩は笑って答えた。

「いないよ」

その笑顔が、なんだか切なく見える。

「ほんと…?」

「うん。ほんとだよ。…ハルちゃん、俺の過去が気になる?」

「…!」

見透かしたように、
蛍先輩は私に問う。

「話した事、なかったもんな。こうゆうちゃんとした話し、ずっとしてなかったよね。いつかは、話そうと思ってた。でも、こうしてハルちゃんに聞かれてから話すなんて、俺、ズルいよな…」

そして、花火の音に
掻き消されないように、
ちゃんと私に聞こえる声で
蛍先輩は語った。

No.126 14/06/25 13:12
ハル ( deZwBe )

俺が、高校に入学して
サッカー部に入ったばかりの頃。

サッカー部のマネージャーで、
一つ上の女の先輩がいたんだけど
俺、その先輩に一目惚れしたんだ。

名前は、サクラ先輩。
すごく綺麗で、優しい人だった。

そんなある日、部活中にサクラ先輩が
部室で他の先輩とヤッてる所を
見ちゃったんだ。

他の先輩と付き合っていたんだって
その時は思ったよ。ショックだったね。

だけど、その翌日、他の先輩とも
部室でヤッてる所を見た。

俺はその後、思い切って
ヤッてた先輩にサクラ先輩と
付き合ってるんですかって聞いた。
だけど、付き合ってなかったんだ。
サクラ先輩は、フリーだった。

…サクラ先輩はサッカー部で
性処理係的な事を自ら望んで
やっていたんだ。

それも、部員のほぼ全員と。

俺は、サクラ先輩がどうしてそんな風に
なったのかを聞いた。

サクラ先輩が1年の頃。
サクラ先輩にはその時彼氏がいて、
その彼氏がサッカー部に入ったから
一緒にマネージャーとして入部した。

先輩達は、美少女だった
サクラ先輩に手を出したくて
仕方がなかったらしい。

この学校がヤリ校って呼ばれてるなんて
入学したてのサクラ先輩は
知らなかったんだろうね。

何も知らずにきっちり
マネージャーとして働いてたらしい。

そんなある日、サクラ先輩の彼氏が
体調を崩して部活を休んだ。

真面目なサクラ先輩は
彼氏が部活を休んだからといって
自分まで休むのは駄目だと部活に出た。

…自分が、狙われてた事も知らないで。

サッカー部の先輩達は、
部活が終わってから
部室にサクラ先輩を引きずり込んで
サクラ先輩の事をマワしたんだ。

そして、先輩達はサクラ先輩に
性処理係になれと言った。
断れば、彼氏にバラすと脅して。

サクラ先輩は、処女だった。
マワされた事を彼氏に
知られたくなかったんだろうね。

黙っていてもらう代わりに、
性処理係になる条件を飲んだんだ。

それから、毎日、先輩達は
サクラ先輩の身体を弄んだ。

そしてついに、彼氏に
先輩とヤッてる事がバレちゃったんだ。

No.127 14/06/25 13:36
ハル ( deZwBe )

サクラ先輩が部室で先輩とヤッていた時
彼氏が忘れ物をして部室に入ってきた。

彼氏に、セックスしてる所を
見られてしまったんだ。

サクラ先輩は彼氏に
理由を話しても聞いては
くれなかった。

どんな理由があるにせよ、
自分の知らない所で
彼女がたくさんの男に
抱かれていたなんて
許せなかったんだろうね。

そして、二人は別れてしまった。

サクラ先輩の彼氏は
部活を辞めて荒れていった。

サクラ先輩は、彼氏と別れた
悲しさを埋めるように
自らセックスをねだるようになった。

サクラ先輩は、セックス依存症に
なってしまったんだ。

そして今も、先輩や同級生と
セックスを繰り返す毎日。

俺は、それでもサクラ先輩が好きだった。
なんとかして、救ってあげたかった。

そんなある日。

「ねぇ、蛍くん。私といいコトしようよ」

部活が終わった後、
サクラ先輩が俺を誘ってきた。

俺は正直、嬉しかったけど
その誘いを断った。

その後もサクラ先輩は
毎日のように俺を誘ってきた。
俺は断り続けた。

ここで簡単に許したら
他の奴と一緒になってしまう。

しばらくして、部活の後
サクラ先輩は俺を体育倉庫に
連れ込んで、こう言ったんだ。

「蛍くん、私の事、キライ…?」

涙を浮かべて言われて、
俺は正直に自分の気持ちを打ち明けた。

そして、

「私も蛍くんが好きだよっ」

サクラ先輩はそう言って
俺にキスしてきた。

好き、と言われて
舞い上がっちゃったんだよな。

そのまま、
サクラ先輩と繋がった。

でも、セックスが終わってから
サクラ先輩はこう言ったんだ。

「はぁ〜、これでやっとサッカー部の1年生全員とセックスできたぁ」

俺はそれを聞いて、
好きって言ったのは
恋愛的な意味が含まれた
ものじゃなかったと、
理解したんだ。

No.128 14/06/25 14:04
ハル ( deZwBe )

それでも俺は、サクラ先輩を
救いたかった。

だから、ちゃんと告白した。

返事は、

「…気持ちは嬉しいけど、私、蛍くん一人じゃ満足できないよ」

サクラ先輩は、
ちょっと寂しそうな顔をして
そう言ったんだ。

純粋な恋愛は、私には
もうできない…

こう言っているように聞こえた。

「サクラ先輩が満足出来るように、俺、上手くなります」

そう言ってサクラ先輩を抱きしめた。

「ありがとう…蛍くん…」

サクラ先輩は、泣いてたよ。
俺を受け入れてくれた。

それから俺は毎日のように
サクラ先輩とセックスした。

サクラ先輩は、
俺に"女の抱き方"を徹底的に
教え込んだ。

感じる場所、気持ち良い所…

サクラ先輩が、過去に先輩に
開発されるように、
俺はサクラ先輩に開発されていった。

それでも、サクラ先輩の
セックス依存症は治らなかった。

サッカー部の奴らは
俺とサクラ先輩が付き合ったのを
薄々知っていながら
サクラ先輩に手を出し続けた。

ハチと兜は、俺の気持ちを知ってから
サクラ先輩とするのを
やめてくれてた。

そして俺が2年、
サクラ先輩が3年になって
先輩達は部活を引退した。

俺とサクラ先輩の交際は続いていた。

だけど卒業間近になって、
サクラ先輩は俺に言ったんだ。

いつものように、セックスした後に。

「蛍くん、上手くなったねぇ…。ふふ、でも蛍くん、スパンが長くて良いんだけど一回イッちゃうともう出来なくなっちゃうよね。私の知り合いに何回も連続で出せる人がいてねぇ、その人とした時、すごぉく気持ち良かったんだよぉ」

今まで、そんな事言わなかったし
他の奴とヤッている事も
ずっと黙ってたのにどうして今更?

その時の俺は、
あなたじゃ満足できないのって
言われているようにしか
捕らえる事ができなかった。

今思えば、サクラ先輩なりの
精一杯の優しさだったのかな。

俺に気持ちを向けられなくて
セックスから抜け出せなくて
わざと酷い事を言って
俺の気持ちを消そうとした。

そして、「蛍くん、別れよう」

目に涙をいっぱい浮かべて
サクラ先輩は言ったんだ。

No.129 14/06/26 01:24
ハル ( deZwBe )

―俺じゃ、この人を救えない。
そう、思ったんだ。

それから、俺は変わった。

サクラ先輩と別れてから
いろんな女の子とセックスした。
セフレをたくさん作るようになった。

サクラ先輩が、別れた悲しさを
他の人で埋めたように、
俺もまた、悲しさを紛らす為に
快楽に溺れていった。

そして時は流れ、
サクラ先輩は卒業していった。

卒業式の日、下駄箱に
手紙が入ってたんだ。

ルーズリーフに
黒いボールペンで書かれた
小さくて、可愛い字。

『ちゃんと蛍くんだけを
見てあげられなくてごめんね』

宛先も、差出人も書かれていない手紙。

だけど、それは紛れもなく
サクラ先輩からだった。

俺は、後悔したよ。
あのまま俺が諦めずに
気持ちを向け続けていたら
何か違っていたんじゃないかって。

もしかしたら、サクラ先輩を
救えたんじゃないかって。

俺はそれから、さらに荒れた。
後悔に苛まれて何もかも嫌になった。
自分を汚してしまいたくて
いろんな女の子と身体を重ねた。

3年になってから
俺はようやく少し落ち着いた。
いろんな子と身体の関係は
続いていたけど
狂ったようにセックスに
走らなくなった。

サクラ先輩がいなくなってから
みんな真面目に部活に
打ち込むようになったし
よかったと思えた部分もあった。

これが、俺の高校生活の全て。

全てを話し終え、
蛍先輩はいつもの笑顔に戻る。

でもやっぱり、
その笑顔がどこか寂し気に見えた。

花火が打ち上がる中、
私はじっと蛍先輩の話しを聞いていた。

先輩が、過去にそんな経験を
してたなんて、想像もしていなかった。
蛍先輩は私から見たら、
かっこよくて、すごく大人で…。

でも、やっぱりまだ
蛍先輩は、サクラ先輩の事が…。
そんな気がした。

No.130 14/06/26 22:50
ハル ( deZwBe )

「蛍先輩、今でもサクラ先輩の事が好きなんですか…?」

私は、恐る恐る聞いた。

「しばらく引きずってたけど、今は違うよ。もう、好きじゃない」

迷いなく、蛍先輩は答える。

「でも、あの携帯のストラップは…」

「あぁ、これ?」

蛍先輩は仁平のポケットから
ストラップの付いた携帯を取出す。

「確かに、これはサクラ先輩にもらったやつだけど、サクラ先輩の代の先輩達が引退する試合の前に、部員全員にサクラ先輩がくれたものなんだ」

「え…?そうなんですか?」

「うん。だから、ハチも兜もカバンにつけてるよ」

「えぇっ!!」

そこまで、見てなかった…。

「見た目ペアなのがちょっとねー。くじ引きでペアストラップを誰と分けるかやったんだよ。俺は確か、後輩とペアになって分けたんだよね」

「じゃあ…二人でお揃いとかじゃないんですね?」

「二人のお揃いじゃないよ。部員全員のお揃い、だね」

「そうだったんだぁ…」

私は、一気に力が抜けた。

ユキナの問題が解決した事。
蛍先輩に彼女がいない事。
ストラップは部員でお揃いだった事。

不安が全て消えたわけじゃないけど
蛍先輩の口から、過去の話しが聞けて
私は嬉しかった。

…ちょっと、サクラ先輩に
ヤキモチもあるけれど。

いまの話しを聞いて、
蛍先輩が今まで言っていた
言葉の意味深さが
ちゃんと見えた気がした。

初めてデートした時に
好きって言葉を簡単に
言ってはいけないと
蛍先輩に言われた事。

蛍先輩のコンプレックス
とも言える悩みの根源。

それは全部、過去の恋愛から
引きずってしまっている
蛍先輩の心の傷なのだろう。

No.131 14/06/27 09:39
ハル ( deZwBe )

「俺、すっげー情けない奴なんだよ。自分の好きだった人が自分の事見てくれなかったからって、荒れて、勝手に後悔してさ」

蛍先輩は、苦笑いして言う。

「先輩…」

「ハルちゃんも、今の話し聞いて引いたでしょ?いつも先輩ぶってるけど…ほんと、格好悪いよなぁ」

「そんな事、ないです!」

私は、大きな声で言った。
花火の音に負けないくらい、大きな声で。

「自分の好きな人に振り向いてもらえないなんて、辛いに決まってるじゃないですか!そんなの、誰だって潰れちゃいます!ずっと一方通行の恋は、辛いですよ…」

私は、蛍先輩をぎゅっと抱きしめた。

「それに、先輩の言葉はサクラ先輩の心にも響いてたと思うし、嬉しかったと思います。蛍先輩が一途に自分を思い続けてくれた事…。絶対、どこかで救われてたはずです!」

「ハルちゃん…」

「ユキナだって、蛍先輩のおかげで少し変われたんです!蛍先輩、すごく素敵です。すごく、すごくカッコイイです。だから、自分の事を情けない奴だなんて、言わないで下さい…」

声が、震える。
花火の音に負けないで言えたかな?
ちゃんと、伝わった…?

蛍先輩は、くすくす、と笑った。

「…年下の女の子に、励まされちゃうなんて、やっぱり俺、格好悪いよなぁ」

蛍先輩は、私の肩にもたれ掛かる。

「あっ…偉そうな事言ってすみませんっ…」

私、年下のくせに
でしゃばった事言っちゃった…

恥ずかしさと、後悔の念が
押し寄せて来る。

「謝らないで。俺、嬉しかったからさ。ありがとう。ハルちゃんにすげー救われたよ」

「そんな!私、生意気でっ…」

「ははは、気にしない、気にしない。ハルちゃんは、小さいのにすごいパワー持ってるよなぁ」

そう言って、私を力強く抱きしめる。

「あとちょっとで花火終わっちゃうから、ゆっくり見ようか」

「…はい」

蛍先輩の右の掌が、
私の左の掌を包み込む。

夜空に打ち上がる花火を
二人で見上げた。

No.132 14/06/27 12:27
ハル ( deZwBe )

蛍先輩と見上げた花火は、
とても綺麗で、儚く感じた。

すごく特別な時間なのに、
幸せに浸りきれない。

私はこの前、蛍先輩が私に言った
『好き』の意味をずっと考えていた。

あの言葉は、やっぱり
幻だったのだろうか。

聞き間違い?
そんな訳、ないよね…。

私と蛍先輩の関係は、
一体何なんだろう?

付き合ってもいない、
セフレとも違うような、
先輩後輩、友達、親友…

どのカテゴリーにも入らない、
中途半端で、生温い関係。

蛍先輩の気持ちが、
わからない…。

もどかしいけど、居心地の良い関係。
甘酸っぱい、だけど、
そんな時間が愛おしい。

「好き…」

私はぽつり、呟いた。

花火に掻き消されるように
わざと、小さな声で。

花火に消された言葉を、
ちゃんと言える日は来るのかな…。

「これで、フィナーレかな」

花火が、祭りが、終わる…

最後、一際大きな花火が
夜空に打ち上がった。

キラキラと、光の粒が
闇夜に消えていく。

「花火、終わっちゃったね」

「そうですね」

「ハルちゃん、戻ろうか」

「はい…」

蛍先輩に手を引かれ、
山道を下りる。

ずっと立ちっぱなしで
花火を見てたせいかな…
だんだん足が痛くなってきた。

「ハルちゃん、大丈夫?足、痛いんでしょ?」

「だ、大丈夫ですっ」

「神社で少し休んで行こうか」

「…すみません」

「いいよ、謝らないで。慣れない下駄で擦れちゃったんだね」

隠そうとしても蛍先輩には、
すぐに気付かれちゃう。

二人で神社の石畳に腰掛けた。

「お祭りだけど、この神社には誰も来ないんだね」

「本殿は下にある大きな社なんです。ここは摂社なんで、あまり人も来ないんですよ」

「へぇ〜。山の上に本殿があるのかと思ってたよ」

「そうですね。神体山の上に本殿がある神社って多いですけど、神社よって建物の配置が違いますからね。それに、山の下に本殿があった方が参拝しやすいから、いいですよね」

「ハルちゃん、詳しいんだねぇ」

「小さい頃からお祭りとか初詣に毎年来てるから、この神社の宮司さんと仲良しで、色々教えてもらったんです」

No.133 14/06/27 21:59
ハル ( deZwBe )

「…そっかぁ。じゃあここには、人が来ないんだ」

「そう…ですね。あまり、来ないですね…」

「…襲っちゃおうかなぁ」

そう言うと、蛍先輩は
私の首筋にキスをした。

「…んっ!」

「神様の前でこんな事するなんて、何だかいけない気持ちになるよね…」

「先輩、罰当たりですよ…」

「…ダメ。もう我慢できない。ハルちゃん、浴衣すげー可愛いんだもん」

そう言うと、蛍先輩は
私の顎を持ち上げ、口づけた。

「んんっ…」

息をつく暇がないくらい、
激しくて深いキス。

あ…浴衣、はだけて…

「っ…」

蛍先輩の唇が、
首筋や肩に触れる。

その度に身体が
ビクンと反応した。

「やっ…あぁっ…」

ちゅっ…ちゅく…

乳首を吸われ、
いやらしい声が漏れる。

蛍先輩の手が
浴衣の中に入ってきて、
私の太ももを撫でる。

そしてパンツごしに
私の敏感な所を擦り上げた。

「あぁっ…!」

「もうこんなに濡れてる…。乳首もコリコリだよ」

胸の突起を指で転がす。
乳首をきゅぅっとつままれると、
大きな声であえいでしまう。

つぷ…つぷぷっ…

「あっ…せんぱ…指っ…」

蛍先輩の指が、ナカを掻き回す。

くちゅくちゅ…

「あっ…あぁっ…!」

ズプッ…ジュプッ…

「ああんっ…そこっ…あっ…」

「ハルちゃん、エロすぎだよ…浴衣、そそられちゃうね…」

私の耳元で蛍先輩は囁く。

「先輩こそ…、あっ…そんなエロい声で…囁かないで下さい…」

蛍先輩に耳に、甘い吐息がかかると
先輩は、ぴくんっと反応した。

微熱を帯びるカラダ…

「あ〜っ…、ほんとに、我慢出来ないなっ…!」

蛍先輩はそう言うと、
私のアソコに指を2本入れて
激しく出し入れした。

「あっ…!せんぱいっ…激しっ…!」

そして、私の一番感じるトコロを
強く押し上げた。

「んぁっ…やあぁっ!先輩、イッちゃうっ!あぁッ―…!」

ビクッビクッと身体が跳ね、
私はイッた。

No.134 14/06/27 22:04
ハル ( deZwBe )

「さすがにこれ以上は、やめとこうか…。浴衣、めちゃくちゃになっちゃう」

「あ…」

浴衣は前がはだけて、
乱れまくりだ。

まだ引っ張ればなんとか
形になりそうだけど…

脱いだら自分じゃ
着付けが出来ないから
ヤバいかも。

「ハルちゃん可愛いすぎて、俺も我慢の限界なんだけどね。それに、襲うって言ったけど、やっぱ外はさすがに…」

「私、蛍先輩の、欲しいです…」

「……えぇ!?」

私の大胆発言に、
蛍先輩は驚いた顔をした。

…同時に、ちょっと嬉しそう。

「私も、我慢出来ないです…蛍先輩、入れて…?」

「ちょっ…ハルちゃんっ…」

じりじりと、蛍先輩に迫る。

自分から誘うなんて
大胆でいやらしい事、
きっとなかなか出来ない。

だけど、こんな日だから、
お祭りの夜ってゆう
特別な日だから、言えたんだと思う。

蛍先輩とひとつになりたい…。

さわさわ、と蛍先輩のモノを触る。

「ダメ…?」

「っ…。ハルちゃん、そんな風に煽って、後悔しても知らないよ?」

「きゃっ!?」

蛍先輩は私を抱き上げ、
茂みに入ると私を立たせて
木に手をつかせた。

「ごめんね…足、痛いよね」

「大丈夫ですっ…」

蛍先輩は浴衣をまくり上げ、
パンツをずらして
そのまま立ちバックで挿入した。

「あぁっ…!」

蛍先輩のアツいのが、
一気に入って…

ジュプッ…ジュプッ…!

「ん…あぁっ…ナカ、擦れて気持ちいいっ…あっ…先輩っ…立ってらんないっ…」

気持ち良すぎて、膝が笑う。

「…ダメ。イクまでこのままだよ」

「やぁ…んっ!」

No.135 14/06/27 22:23
ハル ( deZwBe )

蛍先輩は私の身体を抑えつけて
そのまま激しく腰を振り続ける。

「あっ…あっ…!」

後ろから胸を揉まれながら
突かれると、気持ち良すぎて
足に力が入らなくなる。

「せんぱいぃ…もう、ダメぇ…」

「ダーメ。イクまでこのままだよ。ほらっ」

蛍先輩はクリトリスを弄りながら
奥まで突き上げた。

「あっ!あぁ―っ!」

ビクッビクッと身体が震える。

「先輩ぃ…足にっ…力入んな…んぁっ…」

「ほら、ちゃんと立たないと、やめちゃうよ?」

蛍先輩は打ち付けていた
腰の動きを止め、
ぺニスを抜こうとする。

「いやぁっ…やめないでぇ…」

「…じゃあ、しっかり足で踏ん張って…ね!」

ズンッ!

「あ―ッ!!あぁ―ッ…!!」

目の前が、チカチカして…

「…イキそう?」

蛍先輩は見透かしたように、
耳元で囁く。

「やぁぁっ…んぅっ…もう…イッちゃうぅ…!」

「俺も、イクよ…」

パチュッパチュッパチュッ…!

「あっ…!蛍先輩っ…イクぅッ…!」

「……くっ…!」

二人で同時に昇り詰め、
私はその場にへたり込む。

「はぁ…はぁ…」

…野外エッチって、スゴい…。

「ははっ…ハルちゃんの誘惑には勝てないなぁ…」

「だって、先輩としたかったから…」

恥ずかしくて、先輩の顔が見れない。

夜になって涼しくなったとはいえ、
かなり暑い。汗ぐっしょりだ。

「お風呂入りたいですね…」

「そうだねぇ…」

しばし沈黙した後、

「うち、来る?」

蛍先輩は言った。

行きたい、けど…

「今日は帰るって家族に言っちゃったんで、帰りますね」

私は断った。
浴衣だし、お母さんも
心配するだろう。
今日はまっすぐ帰ろう。

「そっか。じゃあまた今度、泊まりにおいで」

蛍先輩はそう言って笑うと、
優しく私の頭を撫でた。

No.136 14/06/27 23:20
ハル ( deZwBe )

はだけた浴衣をなんとか直し、
歩き出そうとすると、

「ハルちゃん」

蛍先輩が私を引き止める。

「はい…?」

「いまので足の痛み、酷くなってるでしょ?無理しちゃダメだよ、ほら」

蛍先輩は、その場に
膝をついて腰を落とした。

「おぶってあげる」

「歩けるから大丈夫ですよっ」

「いいから」

「でも、私、重いしっ…」

「大丈夫だから、おいで」

強がる私を、蛍先輩は
優しくなだめる。

「じゃあ、お邪魔、します…」

私は遠慮がちに
蛍先輩の背中に、しがみつく。

「ははっ!お邪魔しますって、ハルちゃんおもしろいなぁ。…しっかり捕まっててね」

「わっ!」

「大丈夫?落っこちないでね。…まぁ、何があっても、俺が落とさないけど」

いたずらっぽく蛍先輩は笑う。

おんぶしてもらうなんて、
いつぶりだろう。

広くて、大きな肩。
蛍先輩の背中、あったかい…。

蛍先輩は私をおぶって
駅まで歩いてくれた。

「ハルちゃん、全然重くないよ。むしろ軽い。ちゃんと飯食ってる?」

「えぇっ!?私、大食いってよく馬鹿にされるくらいでっ…」

「あぁ、そういえばさっきお祭りの時、いっぱい食べてたなぁ。やっぱり重たくなってきたかも」

「嘘ッ!?」

「ははは、冗談だよ」

「…いじわるっ」

「いっぱい食べる女の子って可愛いじゃんね。いいと思けどな」

駅に着くと、夜遅いのに
お祭りの日だからか人が結構いる。
外は暗くてよかったけど、
駅は明るいから恥ずかしいな…

「先輩、私降ります。人、たくさんいるし…」

「大丈夫。恥ずかしかったら、目をつぶっていて」

「でも…」

「いいから。このまま、送って行くから」

「えっ!そんなの悪いですっ!」

「俺も男だからさ、これくらいはさせてよ。足痛めてる女の子をそのまま歩いて帰らせるなんて、出来ないよ」

強がってはいたけど、
だいぶ足も限界だ。

下駄の花緒が当たるだけで
ズキズキと痛む。

私は蛍先輩の優しさに甘えて、
家まで送ってもらう事にした。

No.137 14/06/28 08:31
ハル ( deZwBe )

私は蛍先輩に言われた通り、
駅通る時、目をつぶって
先輩の背中に顔を埋めた。

改札口を通る時、
電車を待つ間、
電車に乗るときは
先輩の背中から下りたけど
私の地元の駅から
蛍先輩はまた私をおぶってくれた。

家に着くと、私は蛍先輩に
深々と頭を下げた。

「蛍先輩、今日は本当にありがとうございましたっ!」

「いいんだよ。こちらこそ、今日はありがとう!すごく楽しかったよ」

「私も、楽しかったですっ」

「じゃあ、またね、ハルちゃん。足、お大事にね。おやすみ」

「はい、おやすみなさい!」

蛍先輩が見えなくなるまで
見送ると、私は家に入った。

浴衣は人前を歩けるくらいには
直したけれど、
お母さんに見られたら
マズイかも…。

私はそう思って、
急いで階段を上がり
自分の部屋に入った。

そして、素早く浴衣を脱ぐ。

「ハル、帰ってるの〜?」

案の定、お母さんが来た。

「うんっ、いま帰ってきたのっ」

「入るわよ〜。あ、着替えてたの、ごめんね。ご飯、屋台で食べてきたの?お腹すいてない?」

「うんっ、大丈夫!」

「…そう。暑かったから、汗かいたでしょ?お風呂わいてるからね〜」

「わかった!ありがとう!」

「ふふ、若いっていいわねぇ。おやすみ〜」

お母さんはニヤニヤしながら
出ていった。

さすがに、エッチした事は
勘繰られていないにしても、
男の子とお祭りに行った事は
バレバレだったようだ。

「はぁ…」

結局、告白もできないまま、
蛍先輩の気持ちもわからないまま…。

でも今日は、いろんな事
蛍先輩と話せたし、
ちょっと、前に進めたよね。

No.138 14/08/20 14:11
ハル ( deZwBe )

8月。

朝から暑くて何にもやる気が起きない。
私はベッドの上でごろごろしていた。

「暑いなぁ…暑すぎて寝てらんないよ…」

夏休みだから昼くらいまで寝ていようと
思ったが、暑くて目が覚めてしまった。

起きようか迷っていると
枕元に置いてある携帯が鳴った。

「アキホから電話だ。…もしもーし」

「ハル、おはよー」

「おはよぉ。どうしたの?」

「ハル、海行こう、海!」

「えぇ!いまから?」

「ううん、日にちはまだ決めてないんだけど、昨日兜先輩に誘われたんだよね。それで、みんなで行こうって話になったからさー。」

「みんなって?」

「ハルとナツと私と、兜先輩と蛍先輩とハチ先輩だよー」

「蛍先輩、来るの!?」

「うん!だから行こうよー!アタックチャンスだよ!」

「行く!絶対行く!」

「よし、決まりね!日にちはみんなの予定聞いて決めるね」

「わかったー!あ、でも私、水着ないかも…」

「ハル、今日なんか予定ある?」

「ないよー」

「じゃあ一緒に買いに行こう!私も水着見たいし!ナツも誘ってさ」

「さんせーい!」

「じゃあ、13時に××駅で待ち合わせしよ」

「おっけー!」

「海の話も兼ねて私がナツに連絡しとくわ」

「了解!またあとでねー」

アキホからの誘いでテンションが上がった私は
暑さを忘れたかのように飛び起きた。

…蛍先輩と海かあ。すっごく楽しみ!

時刻は8時。
私は出かける支度を始めた。

No.139 14/08/20 18:03
ハル ( deZwBe )

支度を終え、お昼ご飯を食べて
そろそろ家を出ようかと思った時。

ピンポーン…

インターホンを押す音が聞こえた。

「誰だろ…はぁーい!」

家族はみんな外出していたため
私は玄関へと向かった。
玄関のドアを開けた先にいたのは…

「よっ!迎えにきちった」

にかっと笑ったナツだった。

「ちょうどよかった!私も今出るとこだったんだ。待ってて、カバン取ってくる!」

私は急いでカバンを持って外に出ると玄関の鍵をかけた。

「お待たせ。あっちーねー」

「ほんと、猛暑だよねぇ」

ナツと歩きながら話す。

「てか、来るなら言ってよぉ」

「いいじゃん、近所だしいつものことでしょ」

「まあね。でも入れ違いにならなくてよかったよ」

「へへ。ハル、そんなことより…」

ナツはニヤニヤしている。
ナツの言いたいことはすぐわかった。

「そうだねぇ…」

「アキホに感謝だよねぇ」

「ほんとにね」

「「海、楽しみーっ!」」

二人できゃいきゃい盛り上がり、
アキホとの待ち合わせ場所に向かった。

No.140 14/08/20 19:34
ハル ( deZwBe )

待ち合わせ場所につくとすでにアキホがいた。

「アキホ、お待たせ!」

「ううん、私も今来たとこだよ」

「それならよかった。アキホ、海誘ってくれてありがとー!」

私とナツはアキホにべたーっとくっついた。

「二人とも、暑いよぉ」

アキホはそう言いながらも笑っている。

「頑張ってね。二人の恋が上手くいくように私も出来る限り協力するからさ」

「うん、ありがとー!」
「アキちゃん大好きっ!」

「だからぁ、暑いってば!ほら、買い物行くよっ」

アキホは自分の腕に絡みつく私とナツをそのまま引っ張って
近くのショッピングモールに入って行った。

水着コーナーに着くと、それぞれ気に入った水着を
試着したり、試着の見せ合いっこをして楽しんだ。

何件かお店を見て回って、みんな気に入った水着を
見つけて買うことができた。

恥ずかしいけど、アキホのアドバイスとナツの押しで
初めてビキニにチャレンジすることにした。

アキホは赤系の大人っぽいビキニ、
ナツは青系のシンプルなビキニ、
私は黒地にピンクの花柄のビキニを購入した。

買い物を終え、3人で駅の近くのカフェに入った。

「はぁ」

テーブルに着くなりナツがため息をついた。

「どうしたの?」

アキホが聞いた。

「…ふたりとも、ムネがあってうらやましい」

「え?」

「水着の試着の時も思ったけどさぁ、ふたりとも、育ったよね」

私とアキホの胸をじろじろ見てナツは言った。

「ナツは体のラインが細くて綺麗じゃんか」
「そうだよっ。特にバックシャンが…」

「うるさい、巨乳に貧乳の気持ちがわかるかぁっ」

ばしばしとテーブルをたたきながらナツは怒鳴る。

No.141 14/08/20 19:35
ハル ( deZwBe )

「…アキホ、何カップ?」

「へ?」

「おっぱいのサイズだよっ。いくつか吐けぃ!」

「私はDだよ」

「高1にしてDとは!けしからん胸だ!ハルは?ハルはいくつじゃ!」

「私もD…」

「ふたりとも…D?」

若干壊れ気味のナツ。
自分の胸に手を当てると、またため息をついた。

「…ない」

「え?」

「胸が、ない…」

「ナツ、ぜんぜんないわけじゃないじゃん」
「そうだよ、膨らみはあったよ」

「いいなあ、胸…」

「ナツ、サイズいくつだっけ?」

「B…に近い、A…」

「ハチ先輩に揉んでもらいなよっ!揉まれるとおっきくなるって言うし!」
「そうだよ、まだまだ成長途中なんだからっ」

「ふたりと海に行くの、怖くなってきた」

「大丈夫だよ、胸の好みなんて人それぞれ…」

「うう…」

テーブルに突っ伏したナツに隣に座っていたアキホが声をかける。

「なっちゃーん…?」

ナツはむくっと起き上がるとアキホの方を向いた。

「…ふたりの胸を揉めば、ご利益でおっきくなるかも」

「え?」

「アキホ、おっぱい揉ませて」

「ナツ、ここお店の中だからっ」

「いいじゃん、ちょっとくらい…」

「ダメだよっ!ちょ…!」

「やわらかい…」

「なっちゃん!手つきがヤラシイってば!…あっ!そこはっ…!ハル、ナツを止めてっ」

「面白いからみてる」

私はニヤニヤして言った。

そこに、注文を取りに来た男の店員さんが来て
気まずそうに私たちの横を通り過ぎた。

そこで私たちは恥ずかしくなり、我に返った。

No.142 14/08/21 00:17
ハル ( deZwBe )

「もうっ!恥ずかしかったじゃん~」

アイスティーをストローで吸いながら
顔を赤くしてアキホは言った。

「ごめんごめん、ちょっと暴走しすぎちゃった」

ナツはぺろっと舌を出した。

「そういえばハル、蛍先輩とお祭り行ったんでしょ?どうだったの?」

話題を変えるようにナツが切り出す。

「楽しかったよ!花火も一緒に見れたし…あ、蛍先輩、彼女いないって!」

「マジで!?」
「ハル、よかったじゃーん!」

「えへへ…それでね、あのストラップは部活のみんなでお揃いなんだって」

「そうなんだぁ」

「うん、ほんとによかったぁ。やっと聞けたよ。二人のおかげ、ありがとー!」

「いいってことよ!」

そのあとも女子トークで盛り上がり、
気づけばけっこうな時間になっていたため私たちは帰ることにした。

アキホと別れた後、ナツとも家の近くで別れ、
私は家に帰ってきた。

そのあとすぐアキホから連絡がきて、
来週海に行くことが決まった。

No.143 14/08/21 01:12
ハル ( deZwBe )

ジリジリと照りつける太陽。
どこまでも広がる青い空と海。
海風で揺れるヒマワリ畑。

キラキラと寄せては返す
青い宝石みたいな波打ち際に
私達は立っていた。

「夏だー!海だー!」
「あっついよー!」
「いえーいっ!」

それぞれに叫びたい事を
思いのままに叫ぶ。

地元の駅から電車に揺られて1時間、
私、ナツ、アキホ、蛍先輩、兜先輩、ハチ先輩の6人で海に来た。

親子連れや若い男女も多く、
海辺は凄まじく賑わっていた。

砂浜に海の家で借りたビーチパラソルを立て、
持参したビニールシートを敷いた。

「じゃあ、着替えようか」

先輩たちについて行き、それぞれ海の家の
隣にある更衣室で着替える。

「やっぱり私、自分のカラダに自信ないよ…」

ナツはやはり、胸が小さいことを気にしていた。

「ハチ先輩も、二人の胸に視線釘づけだよ…」

そんなナツを見て、アキホは後ろから
ナツの胸を揉みしだいた。

「ひゃあああああっ!」

「この間のお返しっ!ほら、ハルもやっちゃえ!」

「ラジャー!」

私は一緒になってナツの胸を触った。

「ちょっ…!じかに揉むのは反則っしょ!ちっ、乳首あたって…!ダメぇっ!」

「どーぉ?女の子に揉まれる感想は?」

「どうもこうもっ…あひぅあっ!?くすぐったいってばぁ!」

「もっとキモチイイこと、しちゃおうかなぁ…?」

「もっ…わかった!わかったからっ!って、いたたたた!痛ーい!」

「ハル、ナツのこと抑えててね」

痛がるナツをアキホに言われた通り私が抑え、
胸周りをぐいぐいマッサージするように押した。

アキホと私から解放されるとナツはその場に
へなへなとへたり込んだ。

No.144 14/08/21 01:38
ハル ( deZwBe )

「ナツ、ちょっと胸大きくなったでしょ?」

「へ?」

ナツは息を荒げながらアキホを見た。

「水着、来てごらん」

私もアキホの言う胸が大きくなったでしょうという
言葉の意味がイマイチよくわからなかった。

言われたまま、ナツが水着を着た。
すると…

「うそっ!ちょっと大きくなってる!なんで!?」

「胸が大きくなるマッサージしたの。この間、TVでやってたんだよ。見てたら結構効果ありそうだったからさ」

「へぇー!すごいねっ」

「見よう見まねだけどね。ぼいーんにはしてあげられないけどさ、ナツ、もっと自信持ちなって!せっかくスレンダーないいカラダしてるんだからさ」

「…うん、ありがと」

ナツは少し照れくさそうに笑った。

「さ、先輩達待ってるから早く着替えて行こ!」

私達は着替えて更衣室の外に出た。

「おおっ!良い眺めですな~」

兜先輩は隠す気もなく、スケベ全開だった。
いっそ清々しい気もするが。
私達を上から下まで舐めるように見た。

「この、スケベゴリラ!」

アキホは兜先輩の背中を思いっきり平手でひっぱたいた。
乾いた音とともに、若い男の悲鳴が海に響いた。

「ハルちゃん、可愛いね。水着似合ってるよ」

「そうですか?ビキニなんて、初めて着たんで恥ずかしくて…」

私は自分の体を見られるのも恥ずかしいし、
たくましく引き締まった蛍先輩の体も直視できず、
もじもじしてしまう。

蛍先輩とは何度もエッチして
裸だって見られているのに…

どうしよう、すっごいドキドキしてる…
先輩のこと、見れないよ…

私がもじもじしていると、蛍先輩が
ふいに近づいてきて、

「水着ってさ、エッチしてるときの裸とはまた違うエロさとか、色っぽさがあるよね。俺、こんなに可愛いハルちゃん見てたら我慢できないかもよ?」

ぼそぼそと耳元でささやいた。

夏の暑さのせいか、先輩の言葉のせいか、クラクラしてしまう。

No.145 14/08/21 11:18
ハル ( deZwBe )

隣では、ナツとハチ先輩が会話している。

ナツ、本当に女の子の顔してる。
可愛いなあ…。

何話してるんだろう。
二人の会話にそっと耳を傾ける。

「なっちゃん、水着かわいいよ~。ちょっとセクシーで色っぽいねぇ」

「そ、そうですかっ?ありがとうございます」

「うん。やっぱりなっちゃんは青とか、寒色系がすごくよく似合うねぇ」

「可愛い色とか似合わないしキャラじゃないんでっ…」

「そう~?可愛いのもいいと思うけどなぁ」

「や、でもほんと似合わないんですよー」

「じゃあさ、今度俺とデートするとき可愛い恰好してきて。俺、そうゆうなっちゃんも見たいなぁ」

「えっ!か、可愛い恰好…ですか?」

「うん」

「ど、努力しましゅ…」

「ぷっ…!いま噛んだでしょ~?」

「うぁっ、いや、あのっ…てんぱっちゃってっ…」

「ふふ、可愛いな~なっちゃんは。なに緊張してるの?」

「…水着、恥ずかしくって…」

「ああ、なるほどね~。大丈夫だよ、なっちゃんスタイルいいんだから」

「でも、あの、ほらっ…む、胸が…ない、し…」

「胸?ああ~、女の子は悩みいっぱいで大変だよねぇ。小さいの、嫌なの?」

「…はい。やっぱり男の人はおっきいの好きですよね…」

「男の人、かぁ。確かにそうゆう奴多いけど…俺は気にしないけどなぁ」

「えっ?」

「それにさ、大きくしたいんなら、俺が手伝ってあげるよ」

「なななななななっ…!」

「あははっ!真っ赤になっちゃって、カワイイ~」

…バカップルの会話にしか聞こえないなぁ。
ハチ先輩って意外と大胆なんだなぁ…。

「ハチってちょっとヌケてるとこあるっていうかさ、天然なんだよな。まあ、なっちゃんとは相性いいんじゃないかな?」

隣にいた蛍先輩が言う。

…二人の会話聞いてるの、バレてたんだ。
蛍先輩には、ほんとに何でもわかっちゃうなぁ。

それにしても、ハチ先輩の話し方って、ユルいなぁ…。

No.146 16/12/22 15:48
匿名さん146 

お邪魔します(*^_^*)

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