誘惑蝶

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ハル( deZwBe )
2016/12/22 15:48(更新日時)

日に日にいらやしくなる私のカラダ

快楽に溺れる毎日は天国か地獄か

花から花へ、人から人へ
人の蜜を吸いに飛び回る私は
まるで蝶のよう

14/06/06 11:38 追記
一般の携帯小説から移動しました!
こちらでもよろしくお願いします(*^^*)

感想スレは以前のものを
引き継ぎで使いたいと思います♪

読者様にスムーズに読んで頂けるよう
何かあれば小説本文にはレスせず
こちらに書き込みをお願いします↓
(自レスのみの制限できないようなので書きました)

http://mikle.jp/thread/2102217/

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No.2102516 2014/06/06 11:30(スレ作成日時)

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No.51 2014/06/06 14:29
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、ユキナ達とエッチしよ…?」
3人は私に手を伸ばした。

ユキナは私の唇に自分のそれを重ね、
ねっとりと深いキスをしてきた。

新井くんは私の胸にしゃぶりついて、
ジュルッジュルッと音を立てて乳首を攻め立てる。

「んっ!!やぁんっ…」

私はビクビクと感じてしまう。

ぬめっとした感触が私のアソコに触れる。
小野寺くんがクリトリスをチロチロと舐める。

「あああああんッ!!」

一気に性感帯を攻められて、
ものすごい快感が私を襲う。

新井くんと小野寺くんは
感じる私を見て興奮したのか、
舐める舌の動きを早めた。

「あっ…あっ…!」

今度はクリトリスを吸い上げる。

チュゥゥッ…

「あああああっ…」

私の身体がビクビクと反応する。

ジュルッジュルッとさらに強くクリトリス吸うと、
脚がガクガクと振るえた。

胸を舐めていた新井くんも
乳首を吸ったり指で転がしたりと
感じる私を弄ぶ。

「あっうっ…んあああ!!」

三人に攻め立てられ、私は感じまくり
もがくだけだった。

「ユキナ、入れていいんだろ?」
アソコを舐めていた小野寺くんが
私のアソコに固いモノをあてた。

「うん、いいよぉ。私も、乱れるハルちゃん、見たいから」

「でも、このままじゃやりにくいから縄解こうか」

私の手足の拘束は解かれ、
私は床に倒れ込んだ。

「大丈夫?」

小野寺くんは私を抱き抱えると、
仰向けに寝かせた。

「でも、憧れのハルさんに入れられるなんて嬉しいな」

小野寺くんは私のアソコに
ぐっとペニスを押し付ける。

「小野寺、早くかわれよ!俺もハルさんとしてぇんだから」

新井くんはうらやましそうに見ている。

私、蛍先輩以外の人に入れられちゃうの…?

いいの…?

でも私…小野寺くんのを欲しがってる…
ここに入れられたいって思っちゃってる…

これは、媚薬のせい?

わからない…でも、欲しい…
欲しくてたまらない…!

本当に先輩が好きだったら、
きっとこんな事思わないよね…
私ってやっぱり、淫乱なんだ…

私は、快楽に浸りすぎて
もう冷静に考える事が出来なくなっていた。

No.52 2014/06/06 14:33
ハル ( deZwBe )

次の瞬間、私の穴に小野寺くんのモノが突き刺さった。

ズプッ!!!

「いやぁーーーーーーッ!!!!」

私は入れられただけで
軽くイッてしまった。

「キッツいな…この締め付け、最高だね…」

パンパンパンパンパンパン!

「やっ!ああんっ!あああっ…」

先輩のカタチと全然違うっ…
中でこすれて気持ちいいっ…

「あっあっあっ…ああんッ…!!」

「もうっイクッ…!!」
小野寺くんはそう言うと一層腰の動きを早める。

パンパンパンパンパンパンパンっ!

「やっ!激しっ…らめえぇ…あああっ!」

「くっ…!」

ビクンビクンと小野寺くんは痙攣し、イッた。

ズルっとぺニスが抜かれると、
新井くんが私の上に覆いかぶさる。

「今度は、俺の番だ」

「ふぁっ…太いっ…」

「ハルさん、俺のチンコでイかせてやるよ」

新井くんはそう言うと、
ズンッ!と一気に挿入した。

「あああああんっ!太いぃっ」

パンパンパンパンパンパンパンっ!

新井くんは力強く腰を打ち付ける。
そして、ユキナが私の胸を攻め始めた。
左の乳首を指で転がし、右の乳首に吸いつく。

「あっあっあっ!そんなっ一気に攻めないでぇっ…」

パンパンパンパンパンパンっ!
ジュルジュルっ

小野寺くんはイッたばかりだが
起き上がって私と新井くんの結合部分に手を伸ばし、
私のクリトリスをクリクリと弄った。

「やっ…気持ち良すぎてっもうっ…!はぁぁああんっ!」

パンパンパンパンパンパン!

「もぅっ…だめぇっ…イクっ!!イクうぅ!!あああああああんッ!!」
私の身体がビクンッビクンッと跳ねる。

私がイッた後も新井くんは
私のアソコを突きまくる。

「…またイッちゃえよ」

「あっ…あっ…すごいっ…突くっ!突くっ…!はぁぁ…ん!」

私はまたイッてしまった。
もう、何度イッただろう。

新井くんの動きが激しくなり、
その動きが頂点に達したとき
新井くんも果てた。

No.53 2014/06/08 20:17
ハル ( deZwBe )

私は新井くんがイッた後、
もう一度小野寺くんに入れられて
次から次へと襲ってくる
快感に耐え切れず、気を失った。

どれくらい気を失っていたんだろうか…
私が目を覚ますと、隣に新井くんがいた。
身体には、毛布がかかっている。

「…おう、目覚めたみたいだな」

「あれ…?私…」

「あのあと、気失ったんだよ」

「起きなきゃ…痛ぁっ…!?」

状況を思い出した私は身体を起こそうとしたが
身体の所々に激痛が走り、
起き上がる事ができなかった。

手や足には縄で縛られたあとが
くっきりとのこっており、
固い床の上で何度も激しく挿入されたからか
腰はズキズキと痛み、重たい。

「おい、大丈夫かよ!?」
新井くんが私を抱き抱える。

私が睨みつけると新井くんは、

「ちょっとやりすぎたよ…ゴメンな…」とつぶやいた。

美術室の窓からまだかすかに
夕日の明かりが差し込んでいる。

蛍先輩は、部活が終わった頃だろうか…
私は、先輩の事を考えると涙が滲んできた。

冷静になった頭で考えると、
いろんな感情がごちゃまぜになって
溢れてしまった。

泣き止むまで、新井くんは
何も言わずただ私の傍にいた。

「ユキナは…?」

「わかんねぇ。小野寺を引っ張ってどっか行った」

「そっか」

「俺さ…」

新井くんが何かを言いかけると
美術室のドアが開き、
ユキナと小野寺くんが戻ってきた。

「ごめんね、お待たせ〜」

「チッ…タイミング悪ぃな…」

何かを言いかけた新井くんは、
言うのをやめ、言葉を飲み込んだ。

「ハルちゃん、大丈夫?」

ユキナはこっちに駆け寄ってきた。

「大丈夫じゃないよ…最低だよ…」

「ごめんねぇ…身体、痛いでしょ?でも、今日はユキナが送ってくから安心してね」

「え?」

「さっき、パパに電話して迎えに来てもらう事にしたの。ハルちゃん、家まで乗っていってね」

「ちょっと、何言って…痛っ!」

「ほら、そんなカラダじゃ帰れないでしょ?」

私は仕方なくユキナに手伝ってもらい制服を着たあと
新井くんに背負われて階段を下り、校舎の外へ出た。

No.54 2014/06/08 20:42
ハル ( deZwBe )

校門に見慣れない白いワゴンが止まっている。

「あれがパパの車だよ」

そのワゴン車を指してユキナが言う。

校門に着き、新井くんの背中から降りると
私は3人に支えられ、ワゴン車に乗り込んだ。

「初めまして、ユキナの父親です。君がハルちゃんだね。階段から落っこちたんだって?大丈夫?」

…ユキナの話しでは私は
階段から落ちた事になっているらしい。
とりあえず話しを合わせた。

「はい、大丈夫です」

新井くんと小野寺くんは
車には乗らずに帰っていった。

私は家まで送ってもらうと
ユキナのお父さんにお礼を言って車から降りた。

「ユキナ、もう気は済んだでしょ?あの写メは消してくれる?」

私が話すと、ユキナはくすくすと笑っている。

「私は、ハルちゃんが好きって言ったでしょ?じゃあアレを消したら、私と付き合ってくれる?」

「それは…」

「…ハルちゃん、好きな人いるんだよね。蛍先輩だっけ?じゃあ、付き合うのは諦めるよ。ハルちゃん、可愛そうだもん。でも…」

少し間をあけてからユキナはまた口を開いた。

No.55 2014/06/08 20:46
ハル ( deZwBe )

「…だからね、そのかわり、ハルちゃん私とセフレになろうよ」

「何言ってるの…?」

「私、本気だよ?…なってくれないと、写メばらまいちゃうよ?」

ユキナは歪んでいる。
自分の欲しい物を手に入れる為には
手段を選ばない…そんな感じだ。

私は断る術もなく、仕方なく、
「わかったよ」と承諾した。

「ふふ、そう言ってくれると思ったぁ。明日は土曜日だし会えないのは残念だけど、また学校でねぇ」

ユキナはワゴン車に乗ると
窓を開けて「ばいば〜い」と手をふってきた。

私は、頭の中がぐちゃぐちゃだった。
こんな事、誰に相談すればいいんだろう?

いや、誰にも言えない…。
私がユキナの言うことを聞けば、
みんなを守れる…。

私は痛む身体を引きずって家に入った。

家族は私のことをひどく心配していたけど
本当の事なんて話せるわけがなく
階段から落ちたと嘘をつき、
部屋に引きこもった。

一人になると、今日の出来事が
鮮明によみがえってくる。

媚薬を飲まされたからといって
私が新井くんと小野寺くんを
受け入れて、ヤッてしてしまったのは事実。

何度も何度もイッた私の身体。
ほんと、いやらしい身体…。

「蛍先輩…助けて…」

私は一人、泣いた。

泣いて、泣いて、
いつの間にか疲れて眠っていた。

No.56 2014/06/08 21:06
ハル ( deZwBe )

土、日でゆっくり身体を休めたからか、
月曜日には身体の痛みはすっかり良くなっていた。

ただ、手足にはまだ痛々しく
縛られた後がアザになって残っていたため
私は長袖のワイシャツを着て
学校へ向かった。

季節は6月半ば。
外はしとしと雨が降っていた。
長袖のシャツは少し蒸し暑い。

学校に着くと、ナツとアキホが
「おはよー!」と話しかけてきた。

すでにユキナも教室にいる。

美術室での出来事は話さず、
写メの約束もちゃんと
守ってくれているようだ。

放課後、蛍先輩達が今日は雨だから
部活が休みだと言って
教室まで会いに来てくれた。

でも私は、蛍先輩の顔をちゃんと
見る事が出来なかった。
蛍先輩の顔を見ると、泣いてしまいそうだった。

それからしばらく雨の日が続き、
蛍先輩達がちょくちょく
会いに来てくれたが
私はバイトがあると嘘をついて
足早に帰った。

そんな日が一週間ほど続き、
私の手足のアザはようやく消えた。

「跡が残らなくて、よかった…」

私はその日から半袖のシャツを着て学校へ向かった。

No.57 2014/06/08 21:36
ハル ( deZwBe )

今日も雨が降っている。
蛍先輩、部活休みかな…。

そんな事を考えながら学校の門をくぐると
サッカー部の部室から出てくる
蛍先輩の姿が見えた。

私はバレないように傘で顔を隠し、
そのまま校舎へ向かった。

下駄箱で靴を履きかえていると、
「ハルちゃん」と声をかけられた。

「なんで、避けるの?」

そこには、少し寂しそうな顔で笑う
蛍先輩の姿があった。

「あ…」

私は何も言えず、うつむいてしまう。

「何か、言えないような事があるの?」

「それは…」

「ハルちゃん」

蛍先輩が近付いてきた。
私は後退りすると身体が下駄箱にぶつかった。

「ねぇ、俺に、言えないような事なの?」

「………」

「この間、部室から知らない男子におぶさって、校門で車に乗り込むハルちゃんを見たんだ」

私は、動揺を隠せなかった。
…見られてたんだ。

「もしかして、それと何か関係があるんじゃないの?何か、されたの?」

私は何も言えなかった。

蛍先輩はしばらく黙っていたが、
「大丈夫だから、話してみて」

そう言うと優しく私を抱きしめた。

「蛍先輩…私…」

もう全て話してしまおうかと
思ったその時。

「オハヨウゴザイマース」

まるで雰囲気を壊すかのように
誰かが挨拶をしてきた。

「ユキナ…!」

「ハルちゃん、おはよぉ」

「この間、ハルちゃんと一緒にいた…」

蛍先輩がユキナを見ると、
ユキナはわざとらしく笑った。

「ハルちゃんの友達のユキナでぇす。私、ハルちゃんに用事があるんで失礼しますね〜」

そう言うと、ユキナは私を引っ張って
階段を上り、使われていない空き教室に入った。

No.58 2014/06/08 21:58
ハル ( deZwBe )

空き教室に入ると、ユキナは内側から鍵をかけた。

「ハルちゃん」

ユキナは私を壁に押し付けて
耳元で、「言っちゃダメだよ」と囁いた。

私は不覚にも、身体がビクッと反応してしまう。

「あの先輩と何してもいいけど、美術室での事と、写メの事は、内緒にしてね…?」

そう言うと、ユキナは私にキスしてきた。

「…んんっ」

抵抗しようとすると、
「セフレでしょ?」と舌を絡めてきた。

ユキナは私の制服のボタンを
3つはずすと、ブラの隙間に
手をするりと入れた。

私の胸に触れ、突起を刺激した。

「…あっ!!」

私はつい声を漏らしてしまう。

ユキナが私のブラのホックに
手をかけたとき、予鈴が鳴った。
仕方なくユキナは攻めるのをやめた。

私が乱れた制服を直していると

「今日の放課後、続きしよ」
と、ユキナは誘ってきた。

今日はバイトは休みだったため
仕方なくユキナの誘いを飲んだ。

いつまでこんな事が続くのだろう。
さっき、せっかく蛍先輩が
心配してくれたのに…
私は苦しくて仕方がなかった。

No.59 2014/06/08 22:20
ハル ( deZwBe )

放課後。

「ハルー!帰ろー!」
ナツが声をかけてきた。

「ごめん、今日約束があるんだ」

「おろ?もしかして、蛍先輩?」
ナツはニヤニヤしている。

「ううん、違うよ」

「えっ、違うの?」

ナツは一瞬、迷った顔をして、
「ハル、最近おかしいよ」と言った。

「え!?なにが?」

「だって今まで、朝もずっと一緒に登校してたのに、寝坊したから先に行っててって言うし、放課後も付き合い悪いじゃん?なんかあった?」

「や、なんもないよ?」

「ハル〜、私達、何年の付き合いだと思ってんのさ!私の事は騙せないよっ」

ナツに畳み掛けられ、
私はどうすればいいのか悩んだ。

すると、「ハルちゃん」とユキナの声がした。

「なっちゃん、ごめんね〜、最近、私がハルちゃん借りちゃってるんだぁ。私、ハルちゃんの事気に入っちゃって」

「あ、そう…なの?」

いきなり話しに入ってきたユキナを
ナツは邪険にはできず、たじろいだ。

「今日も私と遊ぶ約束してるから、ごめんね〜」

「や、いいけど…」

ナツは口ではそう言うが、明らかに
怪しい、という顔をしている。

「ナツ、本当なんでもないんだよ。心配かけてごめんね。明日からまた一緒に登下校しよう」

私が笑顔で言うと、

「それなら、いいんだけどさぁ」
と少し安心した表情になる。

「じゃ、また明日ね」
「うん、また明日!」

ナツと別れて、ユキナと私は教室を出た。

校門に、隣のクラスの
新井くんと小野寺くんがいた。

「二人が、どーしても参加したいって言うから。いいよね?」

「…私が断れないって、わかってて聞くの?」

「まぁまぁ、男がいた方がハルちゃんも気持ち良くなれるからいいじゃんっ」

私は3人に連れられ、
電車に乗り隣町のラブホに入った。

最近のラブホは、
どこもこんなにユルいのかなぁ…
私はそんな事を考えながら
仕方なく後についていった。

まだ、雨は続いている―。

No.60 2014/06/08 22:42
ハル ( deZwBe )

ラブホの部屋はユキナが選んでいた。

ユキナの趣味なのか、
ピンクでまとめられた
可愛らしい部屋だった。

ベッドが二つある、
まぁまぁ広めの部屋だった。

「ハルちゃんは、私とシャワー浴びよ」

ユキナは早く早く、と私の背中を押し、
バスルームに入った。

バスルームではユキナは
私に触れてこなかった。
もっとベタベタしてくると
思っていたから、ホッとした。

私とユキナがシャワーを
浴び終えると、新井くんと小野寺くんが
シャワーを浴びに行った。

「はぁ〜、裸のハルちゃんを見て我慢するのは、やっぱつらいやぁ」

ユキナは私に抱き着いてきた。
バスタオル一枚だけで覆われた
お互いの身体が触れ合い、
ユキナの柔らかい胸が私に当たる。

ユキナの胸は、結構大きい。
私と同じくらいか、あるいは私よりも大きい。

Eカップはあるだろう。

女の子の身体は、全部が柔らかい。
それに、すごくいい匂いがする。

私はいけないとわかっていても
ユキナの身体に触ってみたいという
衝動に駆られた。

…私にも、そっちの気が
あるのだろうか…。

「なっちゃん、するどかったねぇ」

ユキナは急に話題を振ってきた。

「へ?」

話題は突然話しかけられて、
急いでエロい思考を遮断した。
しかし、ユキナにはお見通しだった。

「…ふふ、ユキナに見とれちゃった?触っても、いいよ?」

「ち、違っ…」

「ハルちゃん、触って…?」

ユキナは私の手を掴み、
自分の胸へと誘う。

私の手が、ユキナの豊満な胸に触れる。

「揉んで…」

私は言われるがままに
ユキナの胸を揉む。

「あん…」

ユキナは声を漏らす。

その時。
ガチャッとバスルームのドアが開いて
腰にタオルを巻いた
新井くんと小野寺くんが出てきた。

No.61 2014/06/08 23:18
ハル ( deZwBe )

新井くんはがっしりとした身体つきをしていて、
小野寺くんは細身だけどちゃんと筋肉がついた
細マッチョ、という表現がぴったりな身体だった。

「おいおいユキナ、抜け駆けすんなよ」
新井くんが言い放つ。

「だってぇ〜ハルちゃん可愛くて」
ユキナは私に抱き着いたまま反論する。

「俺だって、ハルさんに触りたくて仕方ねぇんだよっ」

ユキナと新井くんが口論していると、
それにお構いなしに小野寺くんが

「さて、始めようか」と言った。

これは、みんなを守るために
仕方なくすること…
私が望んでいるわけじゃない…

私は、自分にそう言い聞かせた。

けれど、この前の媚薬の一件で
私は快楽に堕ちるのを
堪えられる自信がなかった。

悩みを誰にも相談出来ず、
自分の内にしまい込み、一人で抱える事に
私は疲れてしまっていたんだろう。

私は、それを忘れていたかった…。

私は裸でベッドに寝かされ、
3人の攻めが始まった。

ユキナが私に口づける。
軽いキスから、だんだん深いキスになる。

ちゅくちゅく…と私の舌を
吸ったり、絡めたりしてくる。

ユキナの舌は小さくて柔らかい。
男の子のものとは、違っていた。

新井くんは私の胸を優しく揉んだ。
両手で胸を円を描くように揉まれ、
私の敏感な、突起をクリクリと刺激した。

「あっ…あっ…」

私は感じて、あえぐ。

「ハルさん、気持ちいいの?」

新井くんはそう言うと嬉しそうに
私の乳首に吸い付いた。

「はあぁんっ!!」

強い刺激に、身体が浮いた。

下の方では、小野寺くんが
私のアソコに顔をうずめ、
ジュルッ、ジュルッと音を立て
私の密を吸っている。

穴に指を入れられながら
クリトリスを強く吸い上げられると
私はビクビクと反応してしまう。

小野寺くんは、私の反応を
確かめながら、指を出し入れして
クリトリスを口で攻め続ける。

「あぁっ…!!」

3人に攻められ、私はあっという間に
イカされてしまった。

No.62 2014/06/08 23:44
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん、やっぱり感度いいねぇ。媚薬使わなくても、こんなに感じちゃうんだぁ」

ユキナは興奮気味に言う。

「ね、ユキナのも、舐めて」

ユキナは、私の目の前で股を開き、
自分の手でそこを広げてみせた。

…女の子のアソコってこんな風に
なってるんだ。
私は、ユキナのそこをまじまじと見た。

女の子のアソコを舐めるなんて初めてだった。
自分が女だから、気持ちいい場所は
心得ているつもりだ。

私はユキナのそこに顔をうずめ、
ゆっくりと吸い付いた。

「あぁっ!!ハルちゃぁんっ…!!」

ユキナはビクッと反応し、あえぐ。

私は舌と指を使って、
ユキナのアソコを攻めた。

指を出し入れするたび、
ヌプヌプといやらしい音がした。
ユキナの穴から密がダラダラと垂れ、
だんだん身体がピンク色になってきた。

クリトリスを舌でチロチロと
舐めると、ユキナは大きく乱れた。

「あっ…あっ…ハルちゃん、気持ちいいよぉ…」

私はいつの間にか、夢中で攻めていた。

すると、「四つん這いになって」
と新井くんが私の腰を持ち上げた。

小野寺くんはベッドに倒れている
ユキナの胸にしゃぶりつき、
ユキナの口に自分のモノを入れ
くわえさせている。

新井くんは四つん這いになった
私の下に入り込み、アソコを刺激し始めた。

「んあぁぁッ…!!」

気持ち良くて腰が浮いてしまう。

「ハルさん、もっと腰落として」
と新井くんは私の腰を抑えつけ、
私のクリトリスを下から吸う。

初めて経験する顔面騎乗位に
私は感じまくりだった。

私はビクビクと感じながらも
ユキナのアソコを攻め続けた。

「あっ、ダメっ!イッちゃう…!」

ユキナは苦しそうにあえぐ。

私は舌の動きを早め、
ユキナの1番感じるトコロを
指で押し上げた。

「あっ―!!」

ユキナは昇りつめた。

No.63 2014/06/09 00:10
ハル ( deZwBe )

私のアソコを攻めていた新井くんは
私の穴に固くなったモノをこすりつけ、
「ハルさん、入れていい?」と言った。

「うん…」

私が小さく答えると、
新井くんはバックで挿入してきた。

「ああああぁっ…!!」

私は熱いモノの感触を味わった。

「くっ…締まるっ…!」

新井くんは私の胸を揉みながら
腰を振った。

「ふぁっ…おっきいっ…!!あっ…こすれて気持ちいいっ…」

新井くんの大きなぺニスが
私の穴に出し入れされるたび、

ジュプッ…ジュプッ…
といやらしい音が響いた。

隣のベッドでは、
「小野寺くぅん、ユキナの穴にもちょおだい…」
とユキナが自分の穴に小野寺くんのぺニスを
誘っている。

小野寺くんは正常位で
ユキナに勢いよく挿入し、
激しく腰を動かした。

「あっあっあっ…!やぁん…突く突くぅ…!」

ユキナが感じているのを見て、
私はさらに興奮した。

パンパンパンパンパン!

新井くんが激しく腰を打ち付ける。

「あぁっ…深いぃ!!バック、気持ちィィっ…」

腰を打ち付けながら、
新井くんは右手で私のクリトリスを撫でた。

「ひゃぁぁんっ!!それ、ダメぇっ!!」

「何がダメなんだよ?感じてんだろ…?」

「あっあっあ―っ!!イイ…イイッ…!!」

「いやらしいカラダだな…、ほら、もっと喘げ」

命令口調で攻められると、
私はさらにいやらしい気持ちになり、乱れた。

「あっ…なんかきちゃうっ…あっ…あぁっ…」

「気持ちいいんだろ?イケよ」

「んぁっ!!あぁぁっ…イクっ!イッちゃうよぉぉっ…!!」

私がイクと、新井くんも同時に絶頂を迎えた。

隣ではユキナが上になり、
激しく腰を振っている。

「うっ…絞り取られるっ…!」

ユキナは小野寺くんの
乳首を両手でクリクリと攻めながら
さらに激しく腰を振った。

「ほら、ユキナの中でイッて?全部、絞り取ってあげる…あぁっ…んっ…」

「うっ…出るっ!」

「あん…ユキナもイッちゃうっ!!」

「あぁっ…小野寺くん、イクッ!!」
「くっ…!」

ユキナと小野寺くんも昇りつめたようだった。

No.64 2014/06/09 22:46
ハル ( deZwBe )

私はイッた余韻に浸っていると
ユキナが近付いてきた。
…手に、何かボトルのような物を持っている。

「ハルちゃんのここ、まだ、ヒクヒクしてる…私がもう一回、イカせてあげるね…」

ユキナはそう言うと、
手に持っていたボトルを掲げ、
中の液体をぎゅっと絞り出した。

私の身体にヌルヌルとした液体が、
トロトロと降り注ぐ。

「あぁっ…!な…に…コレ?冷たいっ…!」

「…ローション、気持ちいいでしょう?ハルちゃんの火照てったカラダに、よく馴染むようにマッサージしてあげるね…」

ユキナの手が、ローションがかかった私に
ゆっくりと触れる。

「あっ…!!」

ユキナは私の胸を揉みながら
ねっとりと乳首を指で転がす。

「ひぁっ…!!やあぁぁっ!!」

ヌルヌルとした感触をまとった
ユキナの指が、私の乳首に
ものすごい刺激を与える。

「んぅっ…!エロいよぉっ…!」

「ハルちゃん、私の身体にも触って…?」

私は自分の身体からローションをすくい、
ユキナの身体に触れた。

「あぁんっ…!」

お互いの感じるトコロを
まさぐり合い、私達は喘ぎ乱れた。

すると、小野寺くんが私の身体にまたがり、
アソコにモノをぐりぐりと押し付けてきた。

「あっ…あっ…!」

私は入れられる期待を抑えられず、
自ら腰を振り、小野寺くんのモノを
穴に誘った。

小野寺くんはゆっくりと入ってきた。

「あっ…あっ…!入っちゃうぅ…!」

私のアソコはローションと自分の密で
さらにヌルヌルになっていた。

奥まで入れられて
ズンズン突かれると
脚がガクガクと震えた。

No.65 2014/06/09 22:48
ハル ( deZwBe )

「新井くぅん、ユキナも欲しくなっちゃったぁ…。太くておっきいの、ユキナの中にちょうだい…?」

「仕方ねぇな…、淫乱マンコがっ!」

新井くんは、バックで
ユキナの穴に自分のモノを
ズブッと突き刺した。

「ああぁぁんっ…!!」

パンパンパンパン…!

腰を打ち付けられるたびに
私とユキナの喘ぎ声が重なる。

「あっ…あっ…!新井くんのっ…おっきいぃっ…!オカシくなっちゃうぅっ…」

ユキナは感じまくりながら、
正常位で挿入されている
私の胸に手を伸ばし、乳首に触れた。

「あぁっ…!」

私の身体がビクンと跳ね上がる。

私もバックで攻められている
ユキナの胸に触れ、胸を揉みしだいた。

「んぅっ…!!あぁんっ…気持ちィィよぉ…」

私とユキナはお互いの乳首を
刺激し合った。

「あっあっあっ!もうイッちゃいそうっ…!」

新井くんが激しく腰を振り、
同時にユキナのクリトリスを撫でると
ユキナは息を荒げた。

「あぁんッ!!イッちゃうッ!!イッちゃうぅ…!!」

ビクンビクンと痙攣し、
ユキナはイッた。

新井くんはイッたユキナに
お構いなしに腰を打ち付け続ける。

ズチュッ…ズチュッ…!

「あひいぃんっ!!そんなに激しくしないでえぇ!!またイクッ!!イクうぅッ!!ユキナのおマンコ、またイクのぉっ!!」

新井くんがイクまで、
ユキナは何度も何度もイッた。

私の上で、それを見ていた
小野寺くんの動きがさらに激しくなる。

「あっ…!小野寺くんっ、激しすぎぃっ…!壊れちゃうぅ…!」

「ハルさん、すごく締まるねっ…溶けちゃいそうだ…」

小野寺くんは気持ち良さそうに
腰を振り続けた。

「もう、我慢できないっ…!ハルさん、イクよ!」

「あぁっ…!私もイッちゃうっ…!」

パチュン、パチュンと
腰を打ち付ける音と
愛液が掻き回される音が重なる。

「「あぁっ…イクッ!!」」

私と小野寺くんも昇りつめた。

No.66 2014/06/10 04:22
ハル ( deZwBe )

セックスし終えると、
ユキナは小野寺くんに向かって
ぷんぷん怒っていた。

「小野寺くん、ズルいよっ!私がローションでハルちゃんをイカせようとしてたのにっ!」

「はは、ユキナだって新井のチンコで何度もイカされてたじゃないか」

「うぐぅ…チンコで攻めるのは、反則なのっ!私がハルちゃんをイカせたかった〜」

「そのチンコで乱れまくってた奴がよく言うぜ」

私は不思議だった。
レズのユキナは、なぜ男の子のモノを
欲しがるのだろうか。

「ユキナ、レズなんでしょ…?」

「そうだよっ!ハルちゃんが好きなの〜っ」

ユキナは私に抱き着いてくる。

「じゃあ、なんで男の子のアレ、欲しがるの…?」

「性欲は別じゃない?ユキナ、別に好きじゃなくてもエッチ出来るもん。そりゃ、女の子の方が好きだけど…男の子ともエッチするよっ」

「そうなんだ…」

「ユキナは、ユキナを満足させてくれる人となら男女問わずエッチするよ」

そういうモン、なのかな?
私は女の子を好きになった事はないし、
ユキナの言っている事が
イマイチ理解出来なかった。

私達はシャワーを浴びると
支度を終えてホテルを後にした。

駅に着いて帰りがけにユキナは

「ハルちゃん、今日は楽しかったよ!またユキナとエッチしよぉね!」

満足そうにそう言うと
小野寺くんと帰り道が同じ方向のようで、
一緒に帰って行った。

「新井くん、私も帰るね」

残っていた新井くんに声をかけ、
「それじゃ」…と帰ろうとすると

「ほんと、何も覚えてないんだな」

新井くんがつぶやいた。

「え…?」

No.67 2014/06/10 05:14
ハル ( deZwBe )

「俺と、初めて話したのはいつだと思う?」

「えっと…この間の、美術室…?」

「じゃあ、初めて会ったのは?」

「高校に入ってから、でしょ?」

「…やっぱ、覚えてねぇか…」

「ねぇ、さっきから何言ってるの?」

「オマエさぁ、原田って名前に聞き覚えない?」

「原田…?」

「そう。原田`夕(ゆう)知らないか?」

私は、懸命に思い出そうとした。
確かに聞き覚えのある名前。
一体どこで…

…あ!

「原田`夕…もしかして、ゆぅくん!?」

「…おう」

私は思い出した。
彼の名前も、面影も、出会った時の事も。

「やっと、思い出してくれたみたいだな」

「嘘でしょ?だって、引っ越したよね?」

「帰ってきたんだ。少し前に」

彼の旧姓は、原田 夕。
昔は私のお向かいさんに住んでいた。
小さな頃からずっと私達は一緒だった。
ぶっきらぼうだけど優しい、
同い年の男の子。

いわゆる幼なじみだ。
そして、私の…初恋の相手。

彼とは小学校低学年まで一緒だった。
ナツと一緒に遊んだ事もある。

彼の父親の会社は経営が上手くいかず、
父親は日に日に酒に走るようになり、
帰って来ない日も増えた。

時々帰って来ると、
母親や幼い夕に暴力を奮った。
だから夕は、よく私の家に預けられた。

そんなある日。
母親は夕を連れて逃げるように
家を出て行った。

私の家のポストには、
一通の手紙が入っていた。
綺麗な字で綴られた手紙と、
一枚の紙切れ。

綺麗な字で綴られた手紙は
彼の母親が私の家族宛てに書いた
感謝と別れの手紙だった。

一枚の紙切れは、小学校の
算数のノートをちぎったもので
「また会いに行くよ」
大きくて汚い字でそう書かれていた。

私は、いきなりの夕との別れが
とても悲しくて、わんわん泣いた。
夕のくれた紙切れを、握りしめて…。

その後、彼の父親の会社が
倒産したという噂があり、
父親は家を出ていった。

しばらくそこは空き家になったが
現在そこには、老夫婦が住んでいる。

No.68 2014/06/10 20:36
ハル ( deZwBe )

「ゆぅくん…そうだったんだ…。久しぶりだね…」

私は予想もしていなかった
幼なじみとの再開に
胸がいっぱいなった。

けれど、それと同時に
怒りや悲しみが込み上げてくる。

「ねぇ、ゆぅくん教えて…?どうして、美術室で私にあんな事したの…?」

私は泣きそうなのを堪えて
1番気になった事を聞いた。

どうして今になって自分の事を話したのか…
どうして私だとわかっていて
あの日、あんな事をしたのか…
わからない事だらけだ。

でも、優しかったゆぅくんが
理由もなしにあんな事するはずない。
私は、心のどこかでそれを信じたかった。

しかし、彼の答えは、
私が安心できるものではなかった。

「…ごめん、今は、話せない」

「どうして…?」

「今は話せない、話せないんだよ…ハル、ごめんな…」

「どうしてなの…?」

「いつか、話せる時が来たら話すから…。酷い事して、ごめんな。もう、あぁゆう事はしねぇから。ハルが嫌がる事は絶対しねぇから」

そう言うと、ゆぅくんは
私の前から立ち去ろうとした。

「ねぇ、待って!ゆぅくんっ!」

「それと、俺の事をゆぅくんって呼ぶのはやめろ。もう、昔とは違うんだぜ」

「どうして…?ちゃんと話しがしたいのに…」

ゆぅくんは行ってしまった。
私は引き止める事も
追いかける事も出来なかった。

ただ、ゆぅくんが何かを
抱え込んでいる事だけはわかった。

ゆぅくん、すごく辛そうな顔してた…。

No.69 2014/06/10 20:52
ハル ( deZwBe )

帰って来るなり私は
自分の部屋に閉じこもった。

もう、めちゃくちゃだ。

今日のゆぅくんの話しで
より一層こんがらがってしまった。

蛍先輩への気持ちがあやふやなまま
脅されているとはいえ、またエッチをして
嫌がるどころか自ら快感を求め、
快楽に浸りきってしまった。

…自分に、嫌気が差す。

もう何がなんだかわからない。
私はどうすればいいんだろう。
これから、どうなるんだろう。

たくさんの不安を抱えたまま
私は眠りについた。

No.70 2014/06/10 21:14
ハル ( deZwBe )

次の日。

午前中の授業が終わり、
昼休みになると私は隣のクラスに向かった。

教室からちょうど出てきた
ゆぅくんを私は呼び止めた。

「ゆぅくんっ!」

「馬鹿っ!お前、その呼び方やめろって…」

「あれぇ〜?二人はずいぶん親しくなったんだねぇ?」

「ユキナ…!?いつからいたの!?」

「ずっとだよぉ?ハルちゃんの後に、ずっといたよ?」

もしかして、ずっとついて来てたの…?
私は、ゾッとした。

「それで、二人共、いつからそんなに仲良しになったの〜?」

ユキナは、質問を繰り返す。

隠す事もないよね…
私はそう思って正直に話した。

「私達、幼なじみなんだよ」

私がそれを口にした途端、
ユキナとゆぅくんの表情が
一変したのがわかった。

…ゆぅくんは、明らかに動揺している。

「…なんだぁ。ふふふ…そうゆうことだったの。どうりで、新井くんはハルちゃんに肩入れするわけだ…」

「えっ?」

「ううん、こっちの話し!ハルちゃん、気にしないで。ね?新井くん?」

「…ユキナ、ちょっといいか?」

ゆぅくんはユキナを連れて
その場を離れようとした。

「ちょ、ちょっと待ってよ…」

私が二人を追いかけようとすると

「ついて来るな」

ゆぅくんは冷たく言い放った。

でも、私は気になって仕方なかった。
だから、二人の後にこっそりついて行く事にした。

No.71 2014/06/10 22:41
ハル ( deZwBe )

二人の後をこっそりつけていくと、
『立入禁止』と書かれた貼紙が
貼ってあるドアが目に入った。

二人が来たのは屋上だった。

開けられないはずの扉を
ユキナはいとも簡単に開けて
外に出て行った。

私は、微かにドアを開けて
二人の会話に聞き耳を立てた。

風の音に混ざり、二人の会話が聞こえる。

「…なんで、幼なじみだって事黙ってたの?」

「………」

「答えてよ」

「ハルを、守るためだ」

「自分も嬉しそうにハルちゃんとヤッといて、よく言うよね」

「違うっ!俺は、お前に脅されて仕方なく…」

「ふ〜ん?だから、私がハルちゃんに惚れたからオトすのに協力して欲しいって頼んだ時、渋ったのね…」

「………」

「新井くん、ハルちゃんが好きなの?」

「…そんなんじゃ、ねぇよ…」

「…嘘つかないで。ねぇ、お母さんがどうなってもいいの?」

「それは…」

途切れ途切れだけど、
二人の会話は何となく聞き取れる。

すると突然、下の階段から悲鳴が聞こた。

「のぞき見の、のぞき見?趣味悪いね」

悲鳴の後から、
聞き覚えのある低い声が聞こえてきた。

そこにいたのは…

「…小野寺くん!?それに…ナツ、アキホ!どうしてここにいるの!?」

「ハル、ごめん…やっぱりハルの様子がおかしいから、こっそりついて来ちゃった」

ナツとアキホは、ぺろっと舌を出した。

「俺は、ユキナのストーカーごっこをしてる君達が見えたからここまでついて来たんだ」

もう、何が何だか…
とにかく、ユキナに見つかる前に
早くここを離れないと!

その時、ガチャッと屋上のドアが開いた。

「あれぇ?騒がしいと思ったら、皆さんお揃いで…」

「ハル!どうしてついて来たんだよ!」

ユキナとゆぅくんが
戻ってきてしまった。
いまの騒ぎで、つけられていた事に
気付いたらしい。

「あ〜ぁ。もうこうなったらバラしちゃおうかなぁ〜」

ユキナは不適に、ニヤッと笑った。

No.72 2014/06/10 22:45
ハル ( deZwBe )

「バラすって、何を?」

ナツとアキホは状況が
飲み込めておらず、
ユキナに問い詰める。

「最近、ハルがおかしかったのは、やっぱりアンタが原因なのね?ハルを傷付けたら、私が許さないよ!」

ナツはユキナに食ってかかる。

「ナツ、やめて!私は大丈夫だから」

「だって…ハル、あいつに何かされたんでしょ!?黙ってられるわけないじゃん!」

「でもっ…」

「なっちゃん。仕方ないから、なっちゃんにも特別に見せてあげるよ。アキちゃんも、こっちに来て?」

「ダメだよ!!やめて!!」

私は止めたが、ユキナは二人に
あの写メを見てしまった。

「これって…」

二人は黙ってしまった。
当然の反応だろう。

「ハル、どうゆう事…?」

アキホは私に聞いてくる。

「アキちゃん、ハルちゃんは悪くないよ?私が黙っててって口止めしてたんだから。これを見せて、ハルちゃんを脅してたんだぁ」

「え…!?」

ナツとアキホの顔色が変わる。

「ユキナ、やめて。言わないで…」

「私ねぇ、ハルちゃんが好きなんだぁ。もちろん、恋愛的な意味だよ?だからね、私ハルちゃんにセフレになろってお願いしたんだぁ」

私の言葉を無視して
ユキナは話し続ける。

「お願いを聞いてくれないなら、学校にバラしちゃうよ?ってね!それで…」

「お願い、言わないで…!」

「ここにいる、ハルちゃんの幼なじみと小野寺くんと一緒に、ハルちゃんを犯しちゃったんだぁ」

話しを聞き終えると、
ナツとアキホはユキナを怒鳴った。

「信じらんない…あんた、いい加減にしなさいよ!?」

アキホは、ユキナの頬に
平手打ちをかました。
乾いた音が、階段に鳴り響く。

「アキホ、だめだよっ!」

「だって、許せないよ!ハル、こんな奴の言いなりになっていいの!?」

「アキホの言う通りだよ!ハル、蛍先輩が好きなんでしょ!?」

ナツもアキホの言葉に加担する。

「ふふふ…いいの?私に逆らったら、これ、ばらまいちゃうよ?そしたら、どうなるのかなぁ…?」

「卑怯な事ばっかり…!ハル一人を傷付けるくらいなら、停学でも退学でもなってやるわよ!好きにしたらいい!」

No.73 2014/06/10 22:48
ハル ( deZwBe )

ナツとアキホに、私は圧倒されていた。

激しい女の喧嘩に、側にいた
ゆぅくんと小野寺くんが
全く口出し出来なかったほどだ。

二人の言ってくれた事が嬉しくて、
目の奥が熱くなる。

「そうゆう事かぁ」

階段の下から、また誰かの声がした。


「蛍先輩…!?」

振り返った先には、
「やほー」と手を振る蛍先輩がいた。

「ハル、ごめんね。私達が勝手に呼んじゃったの…」

ナツとアキホは頭を下げている。

「ハルちゃん…俺達のこと、かばってくれてたんだね。一人で辛い思いさせて、ごめんね?」

蛍先輩は、ぽんぽんと
私の頭を優しく撫でる。

私は、言葉が出なかった。
ただ、ふるふると頭を横に振った。

私の目から、ずっと堪えていた涙が
ぽろりとこぼれ落ちた。

「さてと…どうしようかな。君、ユキナちゃん、だっけ?ユキナちゃんは、本当は何が欲しいのかな?」

「…ハルちゃん」

ユキナはぽつりと呟く。

「…そっか。わかった。おいで」

蛍先輩はユキナの手を引いた。

「ちょっと、離してよ!いきなり何なの!?」

ユキナはその手を振りほどこうとしたが、
蛍先輩はユキナをふわっと抱きかかえた。
暴れるユキナを、お姫様抱っこで
そのまま連れて行ってしまった。

私には蛍先輩が、「後は任せて」
こう言っているような気がした。

呆然と立ち尽くす私達。
するとナツが叫んだ。

「やばっ!午後の授業、もう始まるよ!」

そう言ったとたん、
昼休み終了のチャイムが鳴った。

私達は急いで教室に戻った。

結局、私はゆぅくんに、結局詳しい話を
聞く事が出来なかった。

それに…蛍先輩は、
ユキナをどこに連れて行ったんだろう…。

No.74 2014/06/10 23:34
ハル ( deZwBe )

その後、私はナツとアキホに
泣きながらお礼を言った。

だけど二人は、私がされた事を
酷く心配してくれていた。

私はそれがとても嬉しかった。
…私、本当に、いい友達を持ったなぁ。

放課後、ゆぅくんが私の教室に来た。

ナツに、新井くんは
原田 夕くんだったんだ、という
話しをすると、大層驚いていた。

ナツもまた、昔馴染みの
友達との再開に喜んでいた。
…そのあと、私を犯した事を
こっぴどく怒っていたけれど。

そして、ゆぅくんは私に言う。

「ハル、ちゃんと話したいんだ。このあと時間あるか?」

「うん、大丈夫だよ。私も、話したい」

アキホとナツは、
「蛍先輩が妬いちゃうぞ!」と
ニヤニヤしてからかってきた。

私はそんな二人に見送られ、
ゆぅくんと一緒に教室を出た。

「ゆぅくん、どこに行くの?」

「秘密!」

ニカッと笑い、ゆぅくんは教えてくれなかった。

向かった先は…

「小学校…?」

そこは、私達の母校だった。
小学校は私の住む家のすぐ近くに
いつもあったはずなのに
なぜか、すごく懐かしい気持ちになった。

「…俺、またハルとここに来たかったんだ。俺とオマエの、思い出の場所だからな」

がしがしと照れくさそうに
ゆぅくんは頭をかいた。

…照れたり、恥ずかしい時に
頭をかくクセ、変わってないなぁ。

私は、そんなゆぅくんを見て
嬉しくなった。

私達は校庭のはじっこにある石段に腰掛けた。

校庭で、小学生達が
サッカーをしたり、鬼ごっこをしたり、
騒がしく遊んでいる姿が見える。

「こないださ、ゆぅくん、もう昔と違うって私に言ったよね」

「…おう」

「でもさ、変わらないよ。ゆぅくん、また昔みたいに、私のことハルって呼んでくれたよ」

「…!」

「私、それがすごく嬉しかった。最初、ずっとよそよそしくハルさんって呼ばれてたから…。びっくりしたよ」

「あれは、芝居だよ」

「え…?」

「ユキナを騙すためと、オマエに原田 夕だって気付かれないようにする為の、芝居だったんだ」

「…そうだったの?」

「…おう」

ゆぅくんは深呼吸すると、
決心したように話し始めた。

No.75 2014/06/11 00:15
ハル ( deZwBe )

「ハル、これから話す事は、全部本当の事だ。全てを聞いた時、オマエは怒るかもしれない。泣くかもしれない。でも、聞いてくれるか…?」

私は、黙って頷いた。

そしてゆぅくんは、
ゆっくりと話し始めた。

俺は、母さんと父親の元から
逃げ出したあと、
父親が追って来られないように
出来るだけ遠くに逃げたんだ。

そこで、母さんと二人で暮らした。
母さんは働き始めたけど、
女手一つで子供を育てるのは
すげぇ苦労したと思う。

家計簿とにらめっこしては
貯金を崩して、俺の事を
学校に通わせてくれてた。

服とか文房具も、
俺が惨めな思いをしないようにって
新しいものを買ってくれてた。

だけど、おれが中学生に
上がってからすぐに母さんは倒れた。
母さんは、病院に運ばれた。
過労だって医者に言われた。

まだその時、母さんはちゃんと
離婚してなかった。
いや、離婚出来なかったんだ。
離婚届けを渡しに会いに行く余裕も勇気も、
母さんにはなかったんだよな。

でも、病院に身元の確認されて、
父親に連絡がいっちまってさ、
父親に俺達の居場所がバレちまったんだ。

それからまた悪夢は始まった。
父親は酒臭いままいつも
病院に来ては母さんの財布から
金を抜き取っていった。
家に勝手に上がり込んで
前みたいに俺の事を
殴ったり蹴ったりした。

最低だと思ったよ。

母さんの身体は、
あいつのせいでちっとも良く
なからなかった。

そんなある日、事件は起きたんだ。

母さんが、父親に向かってキレたんだ。
「いい加減にしろ、私と夕の未来を奪わないで」ってさ。
そしたら、父親は逆ギレして、
近くにあった花瓶で母さんを殴りつけたんだ。

その時、運悪く割れた花瓶の破片が
母さんの右目に入ったんだ。
そして、母さんは右目の視力を失った。

父親は、逃げ出したよ。
離婚届けにハンコを押してさ。

だけど、それが原因で
母さんは仕事で雇ってもらえなくなった。
右目が見えないと、仕事に支障になるからって。

母さんは、しばらく悩んでいたよ。

父親と駆け落ちした私は、
実家にも戻れない…

路頭に迷うってのは、
こうゆう事を言うんだなって思ったよ。

No.76 2014/06/11 00:48
ハル ( deZwBe )

それから、しばらくして
母さんは俺に言ったんだ。
働く場所が見つかったって。

また引越しをしなければ
ならないけれど。

その頃、俺は中学2年になってた。

母さんが嬉しそうに言うから、
どこへでもついて行こうと思った。

でも、行き先は、
昔住んでた町の隣町だった。
俺は、嬉しかったよ。
また、ハルに会えるのがさ。

母さんの新しい仕事は、
薬局の品出しだった。

なんでも、雇ってくれた人が
母さんの友人の旦那さんで、
すごく気のいい人だったんだ。

だけど…そこで俺の運命が
大きく変わっちまったんだ。

俺は、すぐにハルに会いに行きたかった。
けど、それが出来なくなった。

ハルと再開するより先に、
俺はユキナに出会ったんだ。

ユキナは、母さんの友人と旦那の娘で、
友達が少ない変わった子だった。

俺と出会った最初の一言が、

「…君、経験ある?」

という信じられない言葉だった。

それからユキナは、俺の身体を弄んだ。
俺が抵抗しようとすると、
「…お母さんがどうなってもいいの?」
決まってこのセリフを突き付けた。

だから俺は、ユキナには
逆らえなかった。
ユキナの命令で、色々な事を
やらされたよ。

小野寺は、ユキナとなぜか
いつも一緒にいる変な奴でさ。
悪い奴じゃないんだけど、
やっぱり、どっかネジが飛んでんだよな。

でもユキナは、小野寺には優しかった。
理由はわからないけど、
俺とハルみたいなもんなんだなって思ったよ。

俺達は、親の進めで一緒の高校に入学した。
俺は嫌だったけど、ユキナがそれを
許してはくれなかった。

けれどそこで、やっと会えたんだ…ハルに。
奇跡だと思った。

だけどなんて話しかけたらいいか
わからないし、悩んだ。

ユキナはある日いきなり
ハルちゃんに惚れた、
あの子を私のものにしたいって
俺と小野寺に言ったんだ。

小野寺はいつもみたいに
協力するよって言ったけど
俺は断ったんだ。

ユキナはまたあの脅し文句を使ってきた。
俺の母親をクビになんていつでもできる、と。
俺はそれでも、協力は嫌だといった。
内心、ユキナにそんな権力があると
俺は信じてなかった。

No.77 2014/06/11 01:05
ハル ( deZwBe )

でも次の日の夜、
母さんは帰りがすごく遅かった。

俺は心配して、夜中に
薬局を見に行ったけど
もう店は閉まってた。

俺は仕方なく家に帰ったら、
家の前でボロボロの服を着た母さんが
倒れていたんだ。

母さんは気を失ってた。
身体じゅうに殴られたような
アザがあって、身体は白い液体で
ぐちょぐちょになってた。

…母さんは、レイプされたんだ。

犯人はすぐわかった。
ユキナだ。

俺は次の日ユキナを呼び出して
問い詰めたんだ。

そしたら、
「私に逆うと、どうなるかわかったでしょ?」
冷めたような顔で、こう言ったんだ。

俺には、もうどうしたらいいのか
わからなかった。

母さんを守りたい一心で、
大事なオマエの事を
傷付けてしまった。

2回も、無理矢理ヤッちまった。

俺は、最低だ。
本当に、酷い事をしたと思ってる。
何をしても償いきれない。

ハル、ごめんな…


ゆぅくんは、全てを話し終えると
目には涙が浮かんでいた。

私は、ゆぅくんの背中を
そっとさすった。

ゆぅくんは何も言わず、
ただ涙を流した。

誰にも、何も言えずに、
何年も辛い思いをしてきたんだろう。

私の苦しみや悲しみなんて、
ゆぅくんの痛みに比べれば
ちっぽけなものだと思った。

私は、ゆぅくんが落ち着くまで
ずっとその背中を支えた。

No.78 2014/06/11 01:28
ハル ( deZwBe )

校舎を夕日が照らしている。
いつの間にか、小学生は
家に帰ってしまったようで
校庭は静まり返っていた。

「ハル、ありがとうな…」

ゆぅくんがかすれた声で言う。

「ううん…」

「俺、変わっただろ?髪の色も明るくなったし、耳にかなりピアスつけてるし…」

「あはは、見た目は、チャラくなったかもね。背も私より高くなったし。でも、さっきも言ったけど、ゆぅくんは変わらないよ」

「そうか…?」

「うん。話してると、すごく懐かしいもん」

「ん、そっか…」

「ぶっきらぼうな所もねっ」

私がそう言うと、ゆぅくんは笑った。

「ゆぅくん、私ね、もう気にしてないよ」

「え…?」

「ゆぅくんとは、今日、久しぶりに会ったんだよ。あの時私を犯したのは、ゆぅくんじゃない。知らない人だったよ」

「えっと…ハル…?」

ゆぅくんは、私の言っている
言葉の意味がわかっていないようだった。

「おかえりなさい、ゆぅくん」

私は笑顔で言った。

「約束、守ってくれたんだね。
"また会いに行くよ"って」

「…覚えてて、くれたのか?」

「あの手紙はね、私の宝物だよ」

「待ってて、くれたのか…?」

「うんっ!」

ゆぅくんは、力強く私を抱きしめた。
そして、小さな声で言った。

「ただいま、ハル」

No.79 2014/06/11 01:40
ハル ( deZwBe )

それから、私とゆぅくんは
いままでの時間を取り戻すように
たくさんの事を話した。

時間はあっとゆう間に過ぎ、
辺りは暗くなりはじめた。

「そろそろ、帰ろうか」

私達は母校を後にし、
帰る事にした。

ゆぅくんは私を家の前まで送ってくれた。
久しぶりに上がっていったら?
と言ったが、また今度ゆっくり来るよ、
それに心の準備がいるんだと
ゆぅくんは帰っていった。

私は、今まで悩んでいた事が
一段落着いたことにホッとしていた。

けれど、あれからユキナは蛍先輩と
一体どこへ行ったのだろう?

それを考えると、
気が気じゃなかった。

明日、学校に行けばわかるかな…。

私は久しぶりに家族の顔をまともに見れた。

今度、ゆぅくんを私の家族に
会わせたいな、と本気で思った。

その日はいろいろあって
疲れていたからか
ベッドに入るとすぐに眠りについた。

No.80 2014/06/11 02:07
ハル ( deZwBe )

次の日。

私は学校でナツとアキホと
話していると、ユキナがやって来た。

「ハルちゃん」

「なに…?」

昨日の報告だろうか。
ユキナは、静かだ。

ナツとアキホの目線は冷たかった。

「いままで、酷い事して、ごめんね…。ちゃんと、写メも消したよ。」

ユキナは謝ってきた。
これは、意外だった。

「新井くんにも、もう酷い事、しないから…」

それを聞いてホッとした、
のもつかの間…

「ハルちゃん、ごめんね。ユキナね…蛍先輩の事、好きになっちゃったみたい…」

ユキナは、顔を赤らめて言った。
しばし沈黙の後、

「ええええぇぇぇ!?」

私とナツとアキホの叫び声が
しばらくこだました。

「ちょっ…どうゆう事…!?」

私は、身を乗り出して聞いた。

「実は昨日ね、蛍先輩、ホテルでユキナを抱いてくれたの…。そのエッチが、死ぬほど気持ち良くって…。今までした中で、1番気持ちよかったの…」

「…で?」

「もう、溶けちゃいそうだったよぉぉ。ハルちゃんが先輩に惚れる理由、よくわかったよ。エッチで、ユキナの心も抱いてくれたのっ!ユキナ、蛍先輩のエッチの虜になっちゃったかも…」

ほくほくした顔でユキナは話すと、

「あぁ〜ん、もう一回したくなっちゃったぁ…」

と身震いをして言った。

「ハルちゃん、悪いけど、ユキナ負けないからっ!蛍先輩のこと、ゲットしちゃうっ!」

私は、さすがにイラッとした。
勘弁してほしかった。

人の目の前で、人の好きな人と
エッチした話しをぬけぬけと…!

…あれ?
私、今好きって…

「じゃあみんな、またね〜」

ユキナは宣戦布告すると
満足そうに帰って行った。

「…ハル、いいの?」
「いいわけないよね?好きなんでしょ?」
ナツとアキホがグレた口調で言う。

「ねぇ、私、蛍先輩が好き…なんだよね?」

私は、二人に突拍子もない質問をした。

「え?何言っちゃってんの?何、聞いちゃってんの?ハル、しっかりしなさいよぉぉぉ!!」

ナツとアキホに葛を入れられ、
ユキナという強力な(?)
ライバルを目の当たりにして
初めて自分の気持ちを確信した私…。

これから、どうなる事やら…。

No.81 2014/06/11 10:39
ハル ( deZwBe )

今日から7月。

梅雨も明けて、夏本番に突入した。
カラッとした暑い日が続く。

私は昼休み、ナツとアキホと
購買に来ていた。

購買で並んでいると、
蛍先輩を見かけた。

私は、あれから蛍先輩とちゃんと
話しができていなかったから
これはチャンスかも、と思った。

「ごめん、なんか適当に買っといて!」

私はナツに財布を渡すと
蛍先輩を追いかけた。

人気のない図書室の方へ向かったようだ。

先輩、どこに行くんだろ…?

私は、廊下を曲がった先にいた人に驚いた。

「蛍〜、早くぅ〜」

そこには蛍先輩の名前を呼ぶ
大人っぽい女の人がいた。
3年の先輩だろうか。

短いスカートに、胸元が開いた制服。
そこから、胸の谷間がチラチラと見える。

「昼休み終わっちゃうよぉ。今日は相手してくれる約束でしょ?」

女の先輩は、蛍先輩に腕を絡め、
胸を押し付けながら
図書室の隣にある空き教室に
蛍先輩を引っ張っていく。

「もう私、エッチしたくて仕方なかったんだからぁ。今日もいっぱい気持ち良くしてねっ」

空き教室に入ると、
内側から鍵がかかった。

そして間もなく、
女の先輩があえぐ声が聞こえてきた。

「あぁっ…んっ…イイよぉ…」

「んはっ…あぁっ…そこっ…」

「蛍ぃ…気持ちぃっ…あぁっ!」

私は胸が苦しくなって
その場から逃げ出した。

蛍先輩は、モテる。
いっぱいセフレがいるのなんて
前からわかっていた事だった。

でも、実際に他の女の人とエッチを
している姿を目の当たりにして
私は複雑な気持ちになった。

…私、嫉妬してるんだ。

ユキナの話しを聞いたときも
本当は胸が締め付けられるような思いだった。

この気持ちは、どうしたらいいんだろう。

私は、行き場のない痛みに
ただ唇を噛み締めて教室に戻った。

しばらくエッチしてない事もあり、
さっきの女の人と蛍先輩のエッチを
思いだすと、苛立ちと共に、
ムラムラしてしまった。

No.82 2014/06/11 11:11
ハル ( deZwBe )

午後の授業も終わり、放課後。

私は社会の先生に頼まれて
授業で使った教材を
社会科準備室に片付けに来ていた。

私は一番前の席に座っているからか
先生達に教材の片付けなどを
頼まれる事が多い。

「先生、また私に頼んで…」

と一人でぶつぶつ文句を言っていると
社会科準備室のドアが開き、
誰かが入ってきた。

私は奥の資料室にいたため
それに全く気付かなかった。

私は資料室のドアを閉める音で
やっとその存在に気付いた。

そこには、同じクラスの男子が
ニヤニヤと笑って立っていた。

「山川くん…何か用?」

私は、冷たく問うた。

「わかってんだろ?」

山川くんは私に近づくと
「ヤらせろよ」耳元で囁く。

「お前可愛いし、一回ヤッてみたかったんだよね。サッカー部の先輩ともヤッてんだろ?俺にもヤらせろよ」

そう言うと、私の胸に手をかけた。

「…やめて」

最初は拒んだ。

けれど、昼休みの事を思い出して
私は嫉妬で狂ってしまっていた。
そして、投げやりになった。

もう、どうでもいいや…。

セックスすれば気持ち良くなれる。
嫌な事も忘れられる。

私は、山川くんを受け入れた。

「…いいよ、ヤりなよ」

山川くんはニヤりと笑うと、
私の唇に自分のそれを押し付けてきた。

…激しいキス。

「んっ…!」

思わず声が漏れる。

山川くんは、クラスでも
チャラいグループに属していて
いろんな女の子に手を出して
ヤリまくっているという噂を聞いた。

さすが、経験豊富なだけあって
手慣れていた。

私の制服のボタンを
素早く全て外し、
片手でブラのホックを外した。

私は壁に押し付けられ、
山川くんに胸を揉まれた。

胸の突起を刺激されると、
私はビクッと反応してしまう。

山川くんが乳首に吸い付く。
舌で、ねっとりと私の乳首を転がす。

「んんっ…はぁんっ…!」

私は声を抑えられなくなり、
あえいだ。

「声、抑えてんの?気持ちいいんだろ?もっと喘げよ」

山川くんの手が私のスカートを
たくし上げ、パンツごしに
クリトリスを刺激した。

「あぁっ…!」

No.83 2014/06/11 11:48
ハル ( deZwBe )

山川くんの手が、パンツの中に入ってくる。

指でクリトリスを刺激され、
私はビクッビクッと反応した。

そして、アソコにズブッと指を入れられ
大きな声であえいだ。

クチュクチュと指を出し入れしながら
私のアソコを掻き回す。

「やぁぁっ…!激しくしないでぇっ…!」

「…激しいのが好きなんだろ?」

山川くんはさらに出し入れする動きを早める。

そして、私のアソコに
顔を近付けた。

私は立ったままの状態で
山川くんにアソコを舐められた。

「んぅっ…あぁぁっ!!」

その刺激に堪えられず、
膝がガクガクと笑った。

クリトリスを強く吸い上げられた瞬間、
私は山川くんにイカされてしまった。

壁に寄り掛かったまま
ビクンビクンと震える身体。

「すげぇ感度…」

山川くんは興奮して言った。

そして、まだイッた余韻に
浸っている私の右足を持ち上げると
立ったまま私のアソコに
自分のモノを突き刺した。

「いやあぁぁぁっ!!」

下から突き上げられる快感に
私はものすごく感じた。

ジュプッ…ジュプッ…

いやらしい音が響く。

「おい、後ろ向け」

山川くんはぺニスを抜くと、
私に後ろを向かせ、
立ちバックで挿入した。

「んあぁぁっ…!!」

山川くんは私を突き上げながら
後ろから乳首やクリトリスを攻めた。

「あっ…あっ…スゴいぃっ…!もう、立ってらんないよぉ…」

私がそう言うと山川くんは
私を床に四つん這いにさせ、
そのままバックで挿入した。

「んぁぁっ…深いぃっ…!!」

山川くんは激しく腰を打ち付け、
私の胸を揉みしだいた。

「あっあっあっあっ!」

山川くんの動きに合わせて
私のあえぎ声が漏れる。

パンパンパンパン!

「やぁぁっ…またイッちゃうっ!!」

山川くんは腰を振り続ける。

「あっ!きちゃうっ!あぁっ…イクッ!!」

私がイクとその直後、
山川くんも低く唸り、同時にイッた。

No.84 2014/06/12 18:00
ハル ( deZwBe )

「…いいカラダだな」

山川くんは乱れた制服を
直しながらニヤニヤして言った。

「おい、お前またヤらせろよ」

そう言うと、私の腰に手をまわしてきた。

「…もうしないよ」

私はその手を振りほどいて言った。

「へぇ、お堅いねぇ。まぁ…そう言ってられんのも今のうち、だけどな…」

「どうゆう意味?」

「人間だって所詮は動物。どんなに足掻いたって、快楽には逆らえないんだよ」

「………」

「女なんてなぁ、無理矢理セックスしようとすると最初は、いや〜やめて〜とか言って抵抗するけど、感じる所を刺激してちょっと気持ち良くしてやると、すぐその気になって簡単に股を開く。この学校の女は皆そうだぜ。…ハル、お前も現に、そうだったよな?」

山川くんはいじわるく言うと
私の耳をぺろっと舐め上げた。

「…!?」

「人間、誰だってセックスや気持ち良い事が大好きに決まってる。楽な方、楽な方に、そして快楽に溺れていくんだ。お前も変なプライドは棄てて、黙って男に喰われちまぇよ。そしたら、もっと気持ち良くなれるぜ?」

うるさい…もう黙ってよ…
私は心の中で叫ぶ。

「俺の言う事は間違ってないはずだぜ?…じゃーな」

山川くんは話し終えると
満足そうに出て行った。

私は、反論できない事が悔しかった。

でも、山川くんの言う通りだ。
私はさっき、辛さを忘れたくて
快楽に逃げた。

また、蛍先輩以外の人と
体を重ねてしまった。

淫乱で、いやらしくて、軽い女…

「最低だ…」

私はぽつり、つぶやいた。

No.85 2014/06/12 19:09
ハル ( deZwBe )

教室に戻ると、
ナツとアキホが待っていた。

「ハル、遅かったじゃん」

「ごめんごめん」

「帰ろうか…って、ハル?」

私の目から、いつの間にか
涙がこぼれ落ちていた。

「あ…ごめんっ…!大丈夫、なんでもないよ」

私は涙を拭く。
でも、後から後から溢れてくる。

「ハル、何かあったなら言ってみて?」

「そうだよ、もっと私とアキホを頼っていいんだよっ」

二人は優しく言ってくれた。
それがすごく嬉しかった。

「…ありがとう」

私は、今日あった事を素直に二人に話した。

蛍先輩がほかの人と
エッチしていた事…

山川くんとしてしまった事…

それを聞くと二人は、

「山川の奴っ…ハルに手出すなんて許さない!なぁにが女はすぐ股を開く、だ!この学校の男なんて穴があったら誰でもいいって奴ばっかのクセに!」

ナツはものすごい剣幕で怒っていた。

「やっぱり蛍先輩モテるんだねぇ…。悔しいけど、付き合ってないからセフレ作るなとも言えないし、複雑だよね」

アキホは自分の事のように考えてくれた。

「でも、私も今日山川くんとしちゃったわけだし何も言えないね…」

「ハルのは違うっ!山川がほぼ無理矢理してきたんだから!」

ナツはこう言ってくれてるけど、実際は…

「私、蛍先輩の事が辛くて、山川くんとのセックスに逃げたんだ…辛いのを、忘れたかったの…」

正直に言った。
二人は、引くかな…?

「…わかるよ」

アキホが言った。

「え…?」

「私が前に二人に話した初体験の話し、覚えてる?」

「うん、アキホの幼なじみだよね」

「うん。私ね、実はその幼なじみが好きなんだ…」

「えっ!そうなの?」

私もナツも驚いた。

アキホに好きな人がいた事は意外だった。
それに、時々エッチをすると言っていた
幼なじみだったなんて…。

アキホはセフレもいっぱいいるし、
それで満足してるのかと思っていた。

No.86 2014/06/12 19:32
ハル ( deZwBe )

「私さ、エッチ大好きだよ。気持ち良いし、セフレもたくさんいるし、自分でも楽しんでやってる。けどさぁ、時々、虚しくなるんだよね。やっぱり、本心は本当は好きな人に抱いて欲しいじゃん」

「うん…」

「私ね、何度も告白してフラれてんの。諦めようと思ったし、もう会わないって決めた事もあったよ。だけど、あいつがね、求めてくるから…。つい、許しちゃうんだ。こんなの、都合のいい女だってわかってるけど、抱かれてると錯覚しちゃうんだよね、愛されてるってさ…」

アキホはふう、とため息をついて
話しを続ける。

「だから、埋めたくなっちゃうんだよね、その寂しさを。誰かの肉で、自分の穴をふさいで…満たされて、快楽に浸って…。虚しくなるのはわかってるけど、やめられないの」

「同じだ…」

「そう、同じだよ。ハルの気持ち、痛いほどよくわかるよ」

アキホのその言葉に、
私はすごく救われた。

私の今の気持ち…
虚しくて、辛くて、寂しくて…

あぁ、みんな同じなんだ。

「でもね、ハル。蛍先輩は純粋な、そのまんまのハルが好きだと思うよ」

「え?」

「何も考えないで自分の思ったとおりに行動すればいいんだよ。まっすぐ、蛍先輩に気持ちをぶつけてみな」

ナツは私の背中をたたいて言った。

「もうっ!ナツの葛は、いつも痛いんだよぉっ」

私が背中をさすりながら言うと
ナツとアキホは笑った。

私は、一番不安だった事を
二人に打ち明けてみようと思った。

「蛍先輩、彼女いるかも…」

「え?そうなの!?」

二人は声を揃えて驚いた。

「うん…蛍先輩の携帯にね、ペアのストラップがついてたんだ…だから、もしかしたらと思って」

確証は、なかった。

蛍先輩は学校で彼女がいるような
素振りを見せないし、
実際、彼女らしき人と一緒にいるのを
見た事もなかった。

No.87 2014/06/12 23:32
ハル ( deZwBe )

「なるほどね…」
「ペアのストラップかぁ…」

ナツとアキホはしばし考えた。

「蛍先輩の事、他の先輩に聞いてみようか」

アキホが提案する。

「それが一番手っ取り早いとは思うんだけど、なんか嗅ぎ回ってるみたいで感じ悪くない?」

「確かに…でも他に方法ないよねぇ」

私は、さっきナツに言われた事を思い出した。
『純粋なありのままの私』…

「やっぱり私、蛍先輩に直接聞いてみようかな…」

「えっ?」

「ナツ、さっき言ってくれたよね。まっすぐ気持ちぶつけろって。ありのままの私でいろって。だから、ズルしないでまっすぐ自分の言葉で蛍先輩に聞いてみる」

「うん、うん!それがいいよ!ハル、よく言った!」

ナツは嬉しそうだ。

「それに、ユキナの事も気になるんだ…。蛍先輩に色々、聞きたい事あるから二人で会いたいなぁ…」

「会いたいですって誘っちゃいなよ〜」

アキホはニヤニヤして言う。

「…なんか、恥ずかしいんだけどさ、好きって意識したら急に照れちゃって…」

「おい、可愛いな!でも今日の昼休み、追いかけて行ったじゃん」

「あれは勢いというかなんというか…」

「もー!ハルは奥手だなぁっ。もっとアタックしないと、取られちゃうよ!?」

ナツは私のほっぺたを引っ張りながら言う。

「いだだだっ!だって〜…」

「あ、そうだ!みんなでホテル行った時に私とペアだった先輩覚えてる?私のセフレの…」

「アキホの…あぁ!兜(かぶと)先輩?」

「そうそう!兜先輩が言ってたんだけど、もうすぐサッカー部は引退前の最後の大会があるんだって!」

「あ、私とペアだった蜂(ハチ)先輩も言ってた!確か、来週の土曜日だったような…」

「来週か!そう、それでね、みんなでその試合、見に行かない?」

「うん!行きたい!」

私は蛍先輩のサッカーしてる姿を
近くで見た事がなかったから
見てみたかった。

「大事な大会だから、話しは出来ないと思うけど、みんなで応援に行こう!」

「賛成〜!」

そんなわけで話しはまとまり、
来週の土曜日、蛍先輩達の
試合を見に行く事になった。

それにしても友達って、すごいな。
話すだけで元気になれちゃうんだね。

No.88 2014/06/13 01:05
ハル ( deZwBe )

一週間後の土曜日。

私とナツとアキホは
蛍先輩達の試合の応援に来ていた。

天気は快晴。
夏の日差しがとても暑い。

今日はたまたまうちの高校で
試合をする事になっているらしく、
グラウンドにはすでに
対戦相手の高校が来ていた。

「おう!マジで来てくれたのか!」

兜先輩が私達に気付いてこっちに来た。

「うん、頑張ってね」

アキホは親しげに話している。

そこに、蛍先輩と蜂先輩も混ざってきた。
ナツは蜂先輩に話しかけている。

私が蛍先輩と話せるように
配慮してくれているのだろう。

「ハルちゃん、来てくれたの?」

蛍先輩がタオルで汗を拭きながら言う。
汗がキラキラ光って眩しい…。

「…はいっ!突然来ちゃってすみませんっ」

私は緊張して蛍先輩の顔が見れなかった。

「なんで?すげー嬉しいよ!」

「あっ…えっと、試合、頑張って下さいね!」

「うん、ありがと!俺、スタメンだからさ。ハルちゃんに見られてると緊張するけど…活躍できるように頑張るからね」

少し話すと、先輩達は
グラウンドに戻って行った。

試合が始まり、私達は
先輩達を応援した。

結果は、2―0で勝ち。

あと3回勝てば県大会進出らしい。

蛍先輩は今日の試合で
一回シュートを決めていた。

「っしゃ!」とガッツポーズをした後、
私に向かって笑顔でピースしてくれた。

その姿がカッコ良くて、
私はドキドキしっぱなしだった。

先輩達は試合が終わった後も
片付けやミーティングが
あるみたいで、私達は先に帰る事にした。

No.89 2014/06/14 01:19
ハル ( deZwBe )

帰りに、私はナツとアキホと
学校の最寄り駅にあるカフェに
寄ってお茶をしていた。

今日の先輩達の試合の話しで
盛り上がっていたその時。

「…!」

「ハル、どした?」

「蛍先輩から、メールっ!」

「おぉ!なんだって?」

「…今日は応援に来てくれてありがとう。もう帰っちゃった?って…」

「ハル、すぐ返事しな!まだ近くにいますって!」

「う、うん!」

私はナツに言われた通り、

まだ学校の近くにいますよ、
とメールを送った。

すると、少しして、返事が来た。

「…いま部活終わったんだけど、少し会えないかな…だって!」

「ハル、やったじゃんっ」

「うん!ナツ、アキホ、ありがとー!」

私は蛍先輩と駅で待ち合わせした。

…やっと、蛍先輩とちゃんと話せるんだ。

私は、深呼吸をして心を落ち着けた。

No.90 2014/06/14 03:06
ハル ( deZwBe )

「ハルちゃん!」

私の名前を呼ぶ声がして、振り返る。

「お待たせ。急にごめんね」

そこには、いつも通り
優しく笑う蛍先輩がいた。

「いえ!試合、お疲れ様でした!」

「ありがとう。おかげさまで、今日は勝てたよ

「はい!蛍先輩がゴール決めたのバッチリ見ましたよ」

「うん、無事に決められてよかったよ。見られていて、かなり緊張したけどね」

先輩は照れくさそうに言った。

「どこかでゆっくり話そうか」

「はい」

私は蛍先輩の後について行く。

駅からしばらく歩くと、
広い河川に着いた。

「わぁっ…!こんな場所があったんですね」

「駅を出て学校から反対側の方向だから、こっちにはあんまり来ることもないからね」

河川の水面に夕日がうつって
キラキラと輝いている。

「綺麗…」

「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ」

「いいですね。私もここ、好きになっちゃいそう」

二人で河川敷に座り、夕日を眺める。
風が涼しくて気持ち良い。

「ハルちゃん」
「先輩」

同時に言葉を発し、
私が蛍先輩の方を見ると
蛍先輩も私の方を見た。

「あ、すみませんっ…」

「いいよ、ハルちゃん先に話して」

「え?いいんですか?」

「うん、いいよ」

「ありがとうございます…」

何から話そうか、迷った。
とりあえず、引っ掛かってる事、
はじめから聞いていこう。

「蛍先輩、ユキナとしたんですか?」

…言ってから、後悔した。
ちょっとストレートに聞きすぎたかも…。

すると先輩は、

「うん、したよ」

と短く答えた。

「そう…ですか…。あの日、ユキナを連れていった時はびっくりしました。でも蛍先輩のおかげで色んな事が丸く収まっちゃって…ありがとうございました」

「はは、お礼を言われるような事じゃないよ」

蛍先輩は、続ける。

「…あの子はね、本当は愛されたい子なんだよ。だからいつも、心の隙間を埋めたくて、ちょっと歪んじゃうだけなんだ」

「…?」

「つまり、寂しいんだよ」

「あ…」

寂しくて、埋めたくて、
誰かの身体を求める…
私、その気持ち、知ってる…

No.91 2014/06/14 08:09
ハル ( deZwBe )

「だけど、それで誰かを傷付けていいわけないです…」

「…そうだね。あの子の歪みの原因はわからない。けど、俺はあの日教えたよ。愛されたければ、愛さなければならない。愛し愛され、愛し方を知る」

ユキナが言っていた、
心も抱いもらった…っていうのは
このことだったんだ。

「ユキナ次の日、謝ってきたんです。もう酷い事はしないって言っていました」

「そっか。それならよかった」

「先輩は、ユキナがまた抱いて欲しいって言ってきたら、抱くんですか?」

「…あっちが求めてきたら、俺は断らないよ」

「そう、ですか…」

それを聞いて、
ちくりと胸が痛む。

「でも、俺じゃユキナちゃんの心を本当に溶かす事は出来ないよ」

「えっ?」

「俺は、本当の愛をユキナちゃんに向ける事は出来ないから」

…彼女が、いるから?

私はその一言が、言えなかった。
自分が傷付くのが、怖いから…

「ハルちゃんは、あれからどう?」

「へっ?」

いきなり聞かれ、間抜けな声が出る。

「好きな人とか、出来た?」

「…いえ」

「そっか。…でも、他の人としたんでしょ?」

「!?」

私はそれを聞いた途端、
何も言えなくなってしまった。

「…ごめんね。ハルちゃんの幼なじみって人と、小野寺くん、だっけ?ハルちゃんがこの二人としたってこの間、聞かされたんだ」

蛍先輩には、
知られたくなかったんだけどな…

「はい…」

私は仕方なく頷いた。

「いいんじゃない?」

「…え?」

「いろんな人と経験するのも、いいと思うよ。そこから好きになる事だってあるしね」

蛍先輩は、私の気持ちに
気付いているのだろうか。

気付いていないから、
こんな事を言えるのか。

もし気付いているのなら、
何を考えて言っているのか。

No.92 2014/06/14 08:40
ハル ( deZwBe )

…蛍先輩の考えは、読みづらい。

人を好きになると、
自分の事しか見えなくなるもの。

恋愛をすると、相手の気持ちを知ろうと
お互いの心を探り合う。

先輩は、今、どんな気持ち?

「…蛍先輩、モテますよねっ」

私は無理矢理話題を変えた。

「え?そんな事ないよ」

「だって、たくさん…」

私は、言葉が詰まってしまった。

「…あれ?」

目から、頬を伝って
何かが落ちる。

「おかしいな…」

止まらない。

「あはは、すみませ…」

蛍先輩は、何も言わず
私を抱きしめた。

「せんぱい…?」

「ハルちゃん」

「はい…?」

「ごめんね」

「何がですか…?」

「あの日、ハルちゃんが俺を追いかけて来てた事、知ってたんだ」

「…!?」

「知ってて、あのまま、空き教室に入って…」

「蛍先輩」

私、蛍先輩の言葉を遮った。

「すみません、これ以上、聞けません…」

私は声を上げて泣いた。

蛍先輩は私が落ち着くまで
ずっと頭を撫でながら抱きしめてくれた。

No.93 2014/06/14 08:46
ハル ( deZwBe )

「…落ち着いた?」

「…はい」

蛍先輩の髪が、夕日に当たって
オレンジ色に染まっている。
私は少し身体を離し、蛍先輩の髪に触れた。

「サラサラ…」

「はははっ、ハルちゃんの方が、サラサラだよっ」

蛍先輩は、笑った。

蛍先輩の手が私の頬に触れる。
そして、そのまま唇を重ねた。

長い長い、フレンチキス。

…エッチの時にする
どんな深いキスよりも、
ドキドキした。

唇を軽く合わせているだけなのに、
こんなにも胸が高鳴る。

胸の奥から指の先まで
身体に、ジーンと熱い感覚が染み渡る。

何度も何度も、キスをする。

そして、

「ハルちゃんが嫌なら、ユキナちゃんとは、もうしないよ」

蛍先輩は囁いた。

「えっ…?」

「でも、ごめんね。他のセフレに求められたら、俺は断れない…。俺も、きっと………」

その時、ざぁっ…と
強い風が吹いて
最後の方の言葉が、
よく聞き取れなかった。

「先輩、いまなんて…?」

「ごめん、何でもないんだ。今のは、忘れて」

「…?」

そう言われると、聞けなかった。

「ユキナちゃんの事は、俺に任せて」

蛍先輩は穏やかに笑うと
私の頭を優しく撫でる。

「…わかりました」

私は頷いた。

「そろそろ、帰ろうか」

「はい」

私と蛍先輩は立ち上がり、
沈みかけている夕日を背に
駅に向かって歩き出した。

No.94 2014/06/14 09:35
ハル ( deZwBe )

「送っていこうか?」

駅に着くと蛍先輩は
心配そうに私に言う。

「まだ明るいから大丈夫ですよ。先輩、明日も部活あるんですよね?早く帰って休まなきゃ」

「はは、俺は大丈夫だよ」

「大丈夫です、一人で帰れます」

私がそう言うと、

「…わかった。気をつけて帰ってね」

蛍先輩は私の頭をぽんぽんと撫でた。

「じゃあ、また学校でね」

「…はい」

蛍先輩が手を振ってから
背を向けると、私は

「蛍先輩、今日すっごくカッコよかったです!」

そう言うと、だーっと駅の階段を駆け降りた。
ホームに着くと、ちょうど電車が来た。

…蛍先輩、ぽかんとしてた。

「ふふ、言い逃げしちゃった」

私が電車に乗ろうとすると、
後ろから、ふわっと抱きしめられた。

「ハルちゃん、言い逃げはズルいよ?」

蛍先輩が耳元で囁く。

「…!」

色っぽい声に、私の身体が
ビクッと反応した。

蛍先輩は私の頬に手をかけ、
ぐいっと顔を後ろに向けると
私の唇にキスをした。

「…んんっ!?」

「ハルちゃん、俺を出し抜くなんて、させないよ?」

そう言って私の背中を押し、
電車に乗せた。

「…人前じゃしないって、言ったじゃないですか」

「はは、ごめんね。ハルちゃんが可愛いくて、つい」

「ズルいです…」

「…今日は、ありがとう」

先輩がそう言った途端、
電車のドアが、閉まる。

ニコニコして、蛍先輩は
手を振っている。

…顔が、熱い。

先輩の姿が見えなくなって
私は空いている席に座る。

「人前じゃしないって、言ったじゃん…」

まだ、唇に感触が残ってる。

…結局、また肝心な事は
聞けなかった。

「あーぁ」

私は深くため息をついた。

No.95 2014/06/14 09:56
ハル ( deZwBe )

月曜日。

学校でユキナはいつも通りだった。
まだ蛍先輩は何もしていないようだ。

私はナツとアキホに
土曜日の報告をした。

「…聞けなかったぁ?」

「うん…」

「こんのっ、ばかちんがぁーっ!」

「ナツ、落ち着いてっ」

フーッ!フーッ!と暴れるナツを
アキホが取り押さえる。

「…でも、ユキナの事はもう大丈夫かもね」

「え?」

「蛍先輩が上手に動いてくれるよ、きっと」

「うん、そうだね…」

アキホの手から離れると、
ナツは私のほっぺたをぐいぐい引っ張る。

「い、いひゃいよぉ…」

「でもさぁ、話し聞いてるとやっぱり蛍先輩は、ハルが本命じゃないかって、思っちゃうんだよねぇ…」

「私も、そう思うよ。…そうだったらいいなって。ハル、次は頑張って聞いてくるんだよ?」

「…うんっ」

「よしよし」

私が返事すると、
ナツはニカッと笑った。


放課後、私はまた先生に
教材の片付けを任された。

また、あの社会科準備室に
行かなきゃならないのか…。

山川くんが、教材を手にする
私の事をニヤニヤと見ている。

「ハル、一緒に行くよ」

ナツとアキホがこっちに来てくれた。

「…ありがとうっ!」

今日は、二人が一緒だったからか
山川くんは手を出して来なかった。

No.96 2014/06/14 10:20
ハル ( deZwBe )

数日後。

今日も、午後の最後の授業は社会。

案の定、先生は私に
教材の片付けを頼んでくる。

「ハル、一緒に…」

ナツとアキホが言いかけると、

「ナツ、アキホ!」

私達の担任が教室に入ってきた。

「ごめんな。先生言い忘れてたんだけど、今日体育委員は集まりあるから!隣のクラスに集合だそうだ」

「えーっ!」
「なにそれーっ!」

「悪かったって。とにかくほら、もう始まるから行くぞ〜」

担任は体育委員会の担当だった。
二人はズルズルと引っ張られて行く。

「私は大丈夫だよっ!ちゃちゃっと片付けて戻って来るからさ」

「ハル、ごめんね…」
「気をつけるんだよ?」

「うんっ」

二人が隣のクラスに行ったあと、
私は教材を持って教室を飛び出した。

教室を出る時、
私達のやり取りを見ていた
山川くんがニヤッと笑ったのが見えた。

「どうしようっ…」

とにかく、追いつかれる前に
片付けて逃げて来よう。

私は重たい教材を抱えて
社会科準備室に駆け込んだ。

そして、資料室のドアに手をかけた。

「…あれ?」

もう一度、ドアノブを回す。

ガチャガチャッ

「開かない…」

鍵がかかっている。
先生が鍵を閉めたのだろうか。
でも今までそんな事はなかった。

私は教材を机に置いて仕方なく
鍵を取りに行こうとした。

しかし、後ろには…

「逃げるなんて、ひでぇなぁ」

ニヤニヤと笑う
山川くんが立っていた。

追いつかれてしまった。
でも、今ならまだ逃げられる。

私が山川くんを無視して
横を通り過ぎようとすると、
山川くんが私の腕をつかんだ。

「どうしたの?」

「別に…」

「鍵、かかってるの?」

「………」

「開けてあげようか?」

「え…?」

山川くんはそう言うと、
資料室のドアを5回ノックした。

すると、ドアが開いた。

「なんで…!?」

私が動揺していると、
資料室の中から手が伸びてきて
私は中に引きずり込まれた。

No.97 2014/06/14 11:27
ハル ( deZwBe )

「きゃっ…!」

ドサッ…

私は資料室の床に倒れ込む。

「やっと来たな」
「待ってたぜ」

山川くん以外の、男の声…
聞き覚えのある声だった。

見上げると、そこには
同じクラスの男子が二人、
立っていた。

「倉田くんと…坂下くん…?」

倉田くんと坂下くんは、
山川くんといつも一緒にいる。
つまりチャラい系のグループだ。

この二人も山川くん同様、
いろんな女の子に手を出しているという噂を聞いた。

山川くんは資料室に入ると、
内側から鍵をかけた。

「こいつらにこないだの事話したら、ヤッてみたいって言うからさぁ」

「…ハルちゃん、すげぇ感度良いんだって?」

倉田くんがニヤニヤと
笑いながら私に手を伸ばす。

「やっ…」

「痛い事はしないから、安心しろよ。気持ち良くしてやるからさ」

坂下くんは私の身体を抑えつけた。

「やめてよっ!」

私は坂下くんの腕から
抜けだそうと暴れたが、
男の子の力には、敵わない。

倉田くんは私の制服のボタンを外し、
山川くんは私のパンツを脱がせた。

ブラも外され、
私はスカートだけの姿になった。

「…っ」

坂下くんに抑えつけられていて
動く事が出来ない…。

倉田くんが、私の胸に触れる。

「やっ…あぁっ…!」

胸の突起をクリクリと刺激され、
私の身体はビクンと反応してしまう。

下の方では、山川くんが
私のアソコに吸い付いている。

「あっ!あぁっ…!」

ジュルッ、ジュルッと
山川くんは音を立てて
激しくそこを吸い上げた。

「んぁっ…あぁっ…」

嫌なのに、勝手に身体が感じて
声がもれる。

「嫌ッ…!やめてっ…んん…あぅっ…」

「そんな風に気持ち良さそうに言ったって、全然説得力ないぜ?」

坂下くんは抑えていた手をどけて
すでに大きくなったモノを
私の口にくわえさせた。

「んぐっ…!」

「ほら、ちゃんとやらないと帰れないぜ?」

私は仕方なく、坂下くんの
モノを舐めた。

「上手いじゃん…やっぱり先輩に教え込まれてんの?」

坂下くんはニヤニヤしながら
自分のモノを出し入れした。

No.98 2014/06/14 11:31
ハル ( deZwBe )

「んん…!んはっ…苦しいっ…!」

ジュプッ…ジュプッ…

「んんっ!あぁんっ…!」

倉田くんは私の乳首をチロチロと舐め、
山川くんは私の下の口に
指を入れながらクリトリスを吸い上げる。

「はっ…あぁっ…」

私が感じていると、
口の中に白い液体が
ドクドクと流れ込んできた。

「んんんっ!?」

私は思わず咳込む。
びっくりして殆ど飲み込んでしまった。

「苦ッ…!なにこれ…!」

「もしかして、口出し、初めてだった?ごめんなー」

坂下くんはそう言うと、
私の口を自分の制服で拭き、
キスしてきた。

私の唇を舌でこじ開け、
私の中に坂下くんの舌が入ってくる。

「んっ…!」

坂下くんはねっとりと舌を絡ませ
深いキスをする。

下の方では、山川くんが
激しく指を出し入れし
クリトリスを攻め立てている。

「んっ…!はあぁんっ…」

アソコの刺激に集中すると、
今度は倉田くんが乳首を
強く吸い上げる。

私は一気に刺激を受け、
抑えきれずにビクビクと身体が痙攣した。

「あっ…あっ…」

嫌なのに…
身体が…

「…感じてんの?」

倉田くんのその一言で、
私は大きく乱れた。

「んっ…あぁぁっ!」

やばい、イッちゃいそう…!
こんな事されてイクなんて…
ダメ、堪えなきゃ…!

「んっ…ふぅっ…」

「イクの我慢してんだろ?お前のアソコ、ヒクヒクしてるぜ?我慢しないでイッちゃえよ。気持ち良いぜ」

「だ…めっ!」

私がそれでも堪えようとすると
山川くんは私の一番感じるところを
指で押し上げた。

「ああああぁッ!!」

「ほら、イけよ!気持ちいいんだろ!」

私のアソコがきゅぅっと
山川くんの指を締めつける。

山川くんはさらに
グリグリとそこを押し上げて
刺激する。

「いやぁぁぁ!もうやめてえぇっ!」

私はあまりの快感に潮吹きしてしまった。

「潮吹きしやがった。…ほんと、エロいカラダだな…」

山川くんは私のクリトリスを
吸い上げながら中を刺激し続ける。

「だめえぇっ!も…イッちゃうっ…あああぁーっ…!」

私はついにイカされてしまった。

No.99 2014/06/14 23:15
ハル ( deZwBe )

「あっ…あっ…」

身体がビクッビクッと
イッた余韻で痙攣している。

イッちゃった…
嫌だったのに…

「中で待ち伏せして正解だったな」

倉田くんと坂下くんが言う。

待ち伏せ…?
始めから、二人は私が
ここに来るとわかっていて
中から鍵をかけていたの?

確かに、社会の授業で
出席を取った時、
倉田くんと坂下くんはいなかった。

まさか、この為にサボったの…?

山川くんしかマーク
していなかったから、
倉田くんと坂下くんの事は
気にも止めていなかった。

「俺が言ったんだ。ここまで追い込んだら、中に引きずり込めって。俺らの作戦勝ちってやつ?残念だったな」

「…最低」

私は吐き捨てるように言った。

「でも、気持ちよかったんだろ?」

山川くんはニヤニヤしながら言う。

「そんなことないっ…!」

私は意地を張る。

「生意気だな…でもこれから、お前の穴に俺達のコレが入る事、期待してんだろ?」

山川くんは大きくなったモノを
ズボンから出した。

「ほら、早く股開けよ」

「…嫌だ」

私が抵抗すると、
倉田くんが私の腕を掴み、
自分の膝の上に私の頭を乗せて
身体を無理矢理仰向けにする。

「ちょっと、やめてよっ…!」

坂下くんが私の乳首に吸い付く。

「あっ…!」

私は思わずあえぐ。

その一瞬の気の緩みを狙ったかのように
山川くんは、がばっと私の股を開き、
私のアソコに自分のモノを突き刺した。

「やあああぁぁッ…!!」

一気に奥まで突かれ、
私の身体が跳ね上がる。

「やべぇ、やっぱ気持ち良すぎんだよ…」

「やだぁっ…!抜いてよっ…!」

山川くんは深く突きまくる。

「あっあっあっ…!」

「くっ…もう出そうだ…」

更に激しく腰を打ち付けられて
私はまたイキそうになる。

「やぁぁっ…またイッちゃうぅっ…!もうやだぁぁっ…!お願いっ…やめてぇ…!」

「うっ…イク…!」

山川くんが先に昇りつめ、
私はイク寸前で快感の波がおさまる。

No.100 2014/06/14 23:18
ハル ( deZwBe )

「…そんなに、イイのか?」

ゴクリと倉田くんと坂下くんは
唾を飲み込む。

「次は俺がヤる。さっきイキかけてたよな?俺がイカせてやるからよ」

ぐったりした私を今度は坂下くんが抑えつけ、
私の下の口に、倉田くんの固いモノがあたる。

「もう…やめて…」

私は涙を浮かべながら言った。

「悪いけど、そいつは聞けないな…っ」

ズブッ!!

「あっ…ふぁぁっ…おっきい…!」

倉田くんの大きいモノが
私の中にズプリと刺さる。

「…おい、コイツ名器だ」

私の中に入って腰を動しながら
倉田くんが言った。

「やっぱりな。他の女に挿れてんのと、全然違うんだよ」

「…あぁ。中で吸い付いて、すごい締め付けだ。まるで、ローションの入った壺に出し入れするような…やべ…亀頭がこすれてっ…」

倉田くんは、気持ち良さそうに
激しく腰を動かす。

「やあぁっ…!」

「これは、クセになるな…」

「んっ…んぅっ…」

「全部絞り取られそうだっ…」

「あっ…あぁっ…!」

「どうだ?倉田のはデカいから、奥にズンズンくるだろ…?」

山川くんが耳元で囁く。

「んぁっ…あっ…」

「腰が止んねぇ…!」

ジュプッジュプッジュプッ…!

「…気持ちいいんだろ?我慢しないで快楽に溺れちまえよっ…」

「あぁっ…んっ…だめぇっ…」

倉田くんは下から
突き上げるように腰を振った。

やばい…
ナカがこすれてっ…

「あぁうっ…イッちゃうぅ…やだあぁっ…」

ダメなのに…
ダメなのにっ…

「あっ…あっ…!いやぁぁぁっ…!!」

ビクンッビクンッ…

「…イッたか。俺もそろそろ、限界だな…」

倉田くんはそう言うと
私の脚を肩に乗せ、
より深く中を突いた。

「やっ…深いぃ…あぁっ!!イッたばっかりなのっ…やめてぇぇっ!!」

ズンズンズンズン…!

「ナカが…うねって…!もう、出るッ!」

倉田くんは激しくピストンすると、
私の中で絶頂を迎えた。

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