２ Become One

そうしてレイモンド氏と二人でフロントでチェックインをして

明日の集合時間を６時半に決めて時間場所をフロント前に決めた

レイモンド氏と私は男性コーナーと女性コーナーにそれぞれ別れて解散した

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私はファーストキャビンの自分の居住スペースに入って貴重品をしまって鍵をかけて

支給されたパジャマに着替えて

歯みがきとお風呂をしに行った

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男性コーナーと女性コーナーに別れてはいるけれど

一緒に旅行に来ていてレイモンド氏と一緒にファーストキャビンで今夜はひと晩過ごす事には変わらない

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清い間柄を保ったまま、２日間ご一緒できる事に感謝した

明日には故郷に帰ってしまうけれど

会えない期間がある事で私とレイモンド氏が一緒に居られる時間が貴重な時間になり

プレミアになる

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お風呂に入って歯みがきをして自分の居住スペースで眠った

翌朝は係員が起こしに来るよりも早く目覚めて歯みがきをした

着替えて髪の毛をとかしたりしてメイクも軽くした

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早目に来てチェックアウトをしてレイモンド氏を待った

フロント前にある椅子に座った

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レイモンド氏が来ておはようを言った

レイモンド氏はチェックアウトをした

私とレイモンド氏はファーストキャビンを出てターミナルを移動して外に出た

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NH869便

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9:35→13:35

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第一ターミナルを出たすぐ目の前にシャトルバスが来ていたので二人で乗り込んだ

第三ターミナルへとシャトルバスで向かったのである

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国際線ターミナルに到着してレイモンド氏は日本円をフィリピンのお金に両替しに行った

同じ便に乗るであろうフィリピン人男性が何人か来ていた

レイモンド氏は同じ便に乗るであろうフィリピン人男性の人達と雑談をしていた

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フィリピン人男性の旅のお仲間さんができて良かったなあと私は微笑ましい気持ちでいた

出発ロビーの搭乗手続きカウンターが開くまでは結構な時間、待った

私はカウンターの椅子に座って国際線出発ロビーの雰囲気を味わっていた

レイモンド氏は同じ便の飛行機のお仲間との雑談をしていた

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搭乗手続きカウンターが受付開始した

搭乗手続きを終えてレイモンド氏は手荷物検査へ


私とレイモンド氏は手荷物検査場入り口でお別れをした

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３年前にレイモンド氏と別れた場所、手荷物検査場入り口で

レイモンド氏は７月に日本に戻って来ると言っていた

そして私にピアノ動画を送ってくれと言っていた

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フィリピンの家族のもとに帰るレイモンド氏は私とハイタッチして別れた


学生さん同士のような清い私とレイモンド氏

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レイモンド氏は手荷物検査場へと進み、私はレイモンド氏が見えなくなるまで見届けていた

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出張へと旅立つ夫を見送る妻の気持ち

清い間柄ながら音楽を介して魂と魂で結び付いている二人である

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レイモンド氏の姿が手荷物検査場の奥へと消えたので私は屋上の展望デッキを目指した

デッキへ出て駐機している全日空機を眺めた

朝食を取りにカフェに入ってサンドイッチを注文した

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NH869便　羽田発マニラ行き

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9:35→13:35

マニラへの到着は現地時間で13:35の到着

日本時間では14:35になる

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カフェでサンドイッチを食べてジュースを飲んだ

その後展望デッキに出て全日空機の離陸を見届けようと思った

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時間を見て駐機している全日空機を屋上の展望デッキから眺めた

レイモンド氏との楽しかった思い出と紆余曲折な思い出を思い出していた

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2018年の5月の下旬には怒らせてしまって俺のステージには来るなと言われたっけ。ミスターやケニー氏のステージに行けと言われた

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マイナスからの起死回生に１年と半年の年月がかかった

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フィリピン人ピアニストの皆さんから慕われているホセとの交流会とか

その１ヶ月後の朋友ミゲルさんとの交流会を開いて

レイモンド氏を楽しませた事が功を奏した

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駐機していた全日空機が動き出した。

いよいよお別れか


頭の中にレイモンド氏と私の二人の曲、Lovers Moon の歌が流れた

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レイモンド氏と私は清い間柄だけど

レイモンド氏が私に贈ってくれた数々の歌は

恋人同士の契りを交わした彼氏から彼女へ贈るような歌になっていた

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ゆっくりとターミナルを離れて滑走路へと向かう全日空機

レイモンド氏と分かち合った美しい曲が頭の中を流れる

出張へ出発する夫を見送る妻の気持ち


泣きながら泣きながら、遠くの滑走路へと移動する全日空機に展望デッキから精一杯手を振った

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かなり遠くの滑走路へとレイモンド氏が乗った全日空機は移動した

とても遠くの滑走路だけど私は全日空機をしっかりと見つめていた

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遠くの滑走路で小さく見える全日空機がエンジンを全開にして滑走を始める

どんどんどんどん加速してフワッと離陸した


国内線とは違い国際線の飛行機だから高度をどんどんどんどんあげて行く

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私は泣いていたけれど泣きながらでも離陸してどんどんどんどん高度を上げて空高く飛んでいく全日空機をしっかりと両目に焼き付けた

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日本での仕事を終えて故郷へと旅立つレイモンド氏が

えぬ子や杉子ではない私を旅立ちの日に立ち会わせてくれた事に感謝をした


清い間柄ながら沢山の曲を共有して二人の思い出を互いの心に刻んだ

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全日空機は空の彼方へと飛んでいき見えなくなった

私は気持ちを切り替えてモノレールに乗って浜松町経由でまっすぐ自宅へと帰った

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自宅へ帰ってパソコンでフライトレーダー24ライブトレッカーで

レイモンド氏が乗った飛行機の位置を見た

飛行位置が地図で表示されて

高度と速度と到着予定時間が表示された

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レイモンド氏が乗った全日空機がマニラ国際空港に着陸をしてターミナルに接岸されたのを見届けた

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それから長い長い自粛期間に入った

7月に再び日本での仕事があると聞いたので

予定の日になり出かける前にホテルに電話した


フィリピン人ピアニストはどこも全滅なのを知った

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現在に至るまでに沢山沢山の歌の動画で私にメッセージをくれた

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フィリピン人ピアニストはまだ日本での仕事に復帰していない

まだまだコロナ禍だ

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レイモンド氏をシーズン１の時に怒らせてしまってからメールのやり取りが途絶えてしまったが

2022年の9月に無事に復活した

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二人でまた会える日まで

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ご本家のミクルの小説の

Ballade of John and Yoko にて

レイモンド氏と私のリアルを描いた

その続きはMoonlight in Vermont と関連小説の解説という

小説の感想カテゴリーのスレに描きました

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更にその続きをこのスレに描きました

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🔷レイモンド氏を初めて見かけた時の事

2013年の５月だった。体が大きい黒人の後釜として来ていて

黒人の最後のステージの時にピアノのそばに座っていた

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🔷初めて見かけた時にはご挨拶もしなかった

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半年後に行ったらレイモンド氏の最後のステージだった

初めて私からご挨拶をした

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そして‥ミスターと2016年３月に再会した時にレイモンド氏の話をした

それからレイモンド氏の勤務地を教えてくれるようになった

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ミスターと知り合ったのが2008年の８月はじめだった

その後８月だけでかなりの回数をミスターのステージに行った

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８月の２日に知り合い

26日が最後のステージだった

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つらい事ばかりが多かった私はミスターのステージでピアノを聞く事で慰められていた

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2008年８月の私はミスターのステージでピアノを聞いてミスターとご挨拶するのが心のよりどころだった

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