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好色一代男 下編

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匿名さん
23/10/08 08:42(更新日時)

・若き日の過ちを反省

世之介はひとりひとりの女性に対し、誠実だったわけではない。将来を誓った女性を放置して旅に出ることもしばしば。牢獄で出会った女も不注意から元亭主の仲間にさらわれ、殺される。

「あの女が殺されたのは、俺のせいだ。もうどうなったっていい」と心を痛めた世之介は、かつて出家をした頃に男色の契りを結んだ男のもとを訪れる。男が自分のことを忘れていなかっただけでなく、親しかった頃に贈った仏像を肌身離さず持っていたことに感動した世之介。「馳走したいので、山で狸を狩ってきます」と出かけた男を見送り床についた世之介。そこに奇妙なものが二階から降りてくることに気づく。

世之介が目にしたのは、頭は女、足は鳥、胴体は魚そっくりの化け物。磯に打ち寄せる波のような声で「世之介様、私をお忘れになりましたか。石垣町の鯉屋の小万が執念、ここで思い知らせてやります。」と言う。この他にも「俺たちは比翼の鳥だ」と言っておきながら見捨てた女、既婚者だったが世之介に恋焦がれるあまり夫を毒殺した女、尼だったが世之介と関係を持って再び煩悩の道に戻ってしまった女の怨念が其れ其れに化け物の姿となって襲いかかる。

観念し南無阿弥陀仏の念仏を唱えていた世之介だが、朝になると化け物たちは消えていた。気を取り直し二階に行くと、そこには女たちに書かせた起請文(男女間の愛情が変わらないことを互いに誓い合って書いた文書)が切り裂かれて散らばっていた。これをきっかけに、世之介は女性に起請文を書かせることを辞め、これまでの行いを悔いた。

・異性への探究心

世之介は34歳で大きな転機を迎える。父親が亡くなり、25,000両もの莫大な遺産を相続した世之介は日本各地の遊女と関係を持つために遊び歩き、遊里に詳しい人物を指す“粋人”と称されるまでの男となる。

60歳となった世之介は、遺産をもとに若者に家を買ったり、馴染みの女郎に金を与えて自由の身にしてやった。

世之介は気の知れた7人の友人を誘い、難波の小島で新しい舟を作らせた。名を好色丸といい、かつて関係を持った吉野太夫の形見の腰巻を使った吹流しを立てた。

世之介が「好色丸」と名付けた舟には食料や着物、春画、大人の玩具乗せていた。世之介は仲間たちに「この舟で日本を出ようぞ。歳をとったからとて“若い頃は良かった”と嘆くのではなく、最後に一花咲かせてみせよう」と遊女ばかりの島、女護島(にょごがしま)へ行こうと誘う。彼らは好色丸に乗って日本を旅立つが、その後の彼らの行方を知るものは誰もいなかった。

終幕

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No.3894423 23/10/08 08:42(スレ作成日時)

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