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黒百合女学院中等部 恋の時間割

No.127 19/03/24 20:43
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫126

「おっぱー先生、熱で早退したいので体温貸してください」

そう、ここは黒百合女学院山手校の本館保健室。

おっぱー先生というのは、あまりの巨乳ゆえのボインを超えて、おっぱいがドシン!な感じの、まだまだ新米な美人先生だ。

「先生おはようございます」が、何時しか「先生、おっぱー」になり、今や幼稚部や初等部の生徒におっぱー先生と呼ばれている石内先生が、あおいに体温計を差し出す。

ベッドのカーテンの向こうに行くあおいと雪穂

「雪ちゃん、今から見るのは大人になるまで真似しちゃダメ。背が伸びなくなるからね」

そう言うとあおいは、両手を動かしながら深く息をする。

武術氣功だ。打撃時の破壊力アップと撃たれた時のダメージ軽減のためのものだが、全身の筋肉を使うため血行も良くなり体温も上がる。が、背が伸びなくなる副作用が人によっては現れる。

そうして二本の体温計を脇に挟むあおい。すぐに効果が出る。実はあおい、この手で何度も学校エスケープしてるのだ。

「おっぱー先生、38度でした!」

「あら!またやったわね!汗ばんでるじゃない!」

そう、バレているのだが、おっぱー先生をすでに抱き込んでいるあおいだ。ため息をつきながらだが、おっぱー先生は

「バレないようにね」

そう言って帰らせてくれた。




その頃、昼休憩の終わりを告げるチャイムが初等部側に鳴り渡る。六年一組のクラスに、遊んでいたグランドからあおいのクラスメートが帰ってくる。

五時間目の社会の授業に教室に来た待った先生、あおいがいないのに気付く。そんな頃

「先生、遅くなりました!ごめんなさい!」

そう言ってカネコたちが、合格発表の帰りにあおいとランチしていたマクドナルドから慌てて飛び込む。授業遅刻を謝り席につこうとするゆかりが気付く

騒ぎ出すあおい組の五人娘。いや、あおいはさっきエスケープしたから四人娘だ。

さっきのあおちゃんの言葉は、いつもの悪ふざけや気まぐれじゃなく、本気の別れだったんだ!

「先生!あおちゃんを探してください!」

「わたしたちも探します!」

「待て!授業中だ!まず説明しろ!」



クラスの引き戸が開く音。顔を覗かせたのは、おっぱー先生。

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