子供の頃の話
No.135 18/08/10 13:57
匿名さん ( 41 ♀ )
あ+あ-
★
結局6時間目の終わりまで先生のお説教は続いた。
くじ引きのやり直しは無かった。
私の隣はくじ引き通り渡瀬くん、ひとみちゃんは廊下側の一番後ろの席のままだった。
(先生って何がしたいんだ??)
さっぱり意味が分からなかった。
放課後になってすぐ、持田さんがひとみちゃんの席に駆けて行った。
「吉田さん!!ごめんね!私が悪いの!私がシルシつけようって言ったの!ごめんなさい!!」
両手を合わせてひとみちゃんに謝る持田さんの声は大きくて教室中に響く。
ひとみちゃんは何も言わず、困った様な顔で持田さんを見ていた。
「ほんとにね、ちょっといたずらしようと思っただけなの。ごめんね!」
偶々私の側にいた数人の女子が
「なにあれ……」
と言っているのが聞こえた。
「なに自分だけあやまりに行ってんの?」
「ぎゃくに一番にあやまったからって自分は悪くないみたいに見えるよね」
「白ブタとかずっといってたのに『吉田さん』だって」
他にも小声で色々言っていたが
(どーでもいい……)
と思い、私はランドセルを背負って教室を出た。
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