黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.201 2019/12/17 10:44
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「何よっ!。お兄ちゃんの分からず屋の優柔不断の意気地無し!。ハッキリしないお兄ちゃんなんか、わたし大っ嫌い!」
今日、四つ上の双子の従姉の紫蘭と青蘭の二人と一緒に、招かれていた誕生日パーティー。その主役、紫蘭と誕生日が近いから、紫蘭たち双子と一緒のお誕生会の先輩。
紫蘭の同級生で、あおいの先輩の、あおいを妹同然に可愛がってくれる、倉橋しおりお姉ちゃんに言われた言葉
「ねえねえ、あおいちゃんは真鍋のお兄ちゃんが好きなのよね?。早く告白しないと、緑先輩に取られちゃうよ。ちゃんと掴まえるまで、どんどん繰り返し告っちゃえ!。じゃないとエッチな緑先輩のことだから・・・」
しおりお姉ちゃんの
「エッチな緑先輩のことだから・・・」
の意味は全くわからなかった、あおい。当たり前である。まだ小学一年生なのだから。それに、このときのあおいはまだ、まさか
『実の姉の緑お姉ちゃんが、エッチなイラストを描きまくり、エロ漫画作家を目指してる』
なんて、知らないし思ってもいない、あおい。
でも、緑から立ち上る邪心の香り
『緑お姉ちゃんは瞬お兄ちゃんを独り占めしたがってる』
そう気づいていたあおいだから、恥ずかしくても今日も小さな勇気を振り絞り・・・瞬お兄ちゃんに・・・なのに・・・
一回り下の妹扱いしかされず、部屋を飛び出したあおい。
ママに抱きついて涙するあおい。
「ねえ、あおい。瞬くんはあおいが嫌いとかじゃなくて、死んじゃった藍子お姉ちゃんの彼氏だったから、まだ緑かあおいかを選べないだけだと思うな」
「それに、告白されたからって、誰とでもカンタンに仲良くなるような、そんな瞬お兄ちゃんでいいのかな?。そんな男の子は女の子を大切にはしてくれないんじゃないかしら?」
注目の話題
おとなチャンネル 板一覧