先輩に調教されてます
職場の先輩に調教されてます。
彼は私よりも10歳年上で、お偉いさんのご長男。有名進学校を出て有名大学を卒業。
高校大学スポーツで国体出場して成績を残してる。
頭はキレるし喋りも達者。
キリッとした顔立ちにガッチリした身体。
憧れるなんてとんでもない。
私なんか相手にされないのわかってる。
側にも寄れない。
なのに、ある日いきなり食事に誘われた。
ろくに話したこともないのに。
…何で私を誘ってくれたんだろう?それとも、誰でも簡単に誘うの?
びっくりしすぎて「はい」って返事するのが精一杯だった。
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「なんだあの空気は(笑)」
会うなり、Kさんは苦笑いをして話し始めた。
「今日昼Gに「Nさんと付き合ってるんですか?」って聞かれて、「いや」って答えたら「Oさんが今朝、あの二人付き合ってるのか?」って聞いて歩いてたんだと」
Oさん…小さいおじさんってのはわかるけど。顔が思い出せない。部署も違うし…
あんな年配の人がそんなことを聞いて歩くんだ…
「Oさんならすれ違っても気付かなかったかも」
「俺もだ。誰かわかんなくてさ、昼にそれ聞いてから社員名簿の写真見た」
「なーんか嫌な感じ」
「ま、気にしないで堂々としてよう(笑)」
「…そうですね」
…彼女か聞かれて否定したんだね?
…そりゃそうか。
…今更なのに、わかってたことなのに…
…ほんのちょっとだけ、寂しかった。
翌日、私が大量のコピーを頼まれてコピー機の前にいたとき、Kさんがそばに来た。
「手伝うよ」
…一瞬耳を疑った。
「いいですよ。Kさんは自分の仕事をして下さい」
「…こんな量あったら時間かかるだろ。俺今日手あいたんだよ。いーから」
Kさんは私から書類を半分取ると、隣のコピー機にまわった。
「…一緒にいて誰かに見られたらどーするんですか」
「…別にいいよ(笑)…N気にしすぎ」
「…でも…」
そんなやりとりをしながら、Kさんが手伝ってくれたおかげで短時間で終わらせることができた。
コピーを終えて、戻ると、扉の奥でSさんの荒い口調が聞こえた。
「…Nさん、Kさんに仕事やめさせて自分のコピー手伝わせてたんですよ!課長から言って下さいよ!Kさん困ってるんです」
「…わかったわ」
「…コピー機のとこまで来て下さい」
…え?私?
こちらに向かってきた二人に、扉の前で会った。
…?
「…おまえ、自分の仕事くらい自分でやれ」
…汚い言葉遣い。
Sさんの言葉間に受けた?
「…はい」
課長はそのまま歩いていって、Sさんは私を睨みつけていた。
…何で?
二人とも仕事中おしゃべりばっかりしてんじゃない?
…何でそんなことを言われなきゃならない?
翌日、シュレッダーがいっぱいになってついでに中の掃除をしていたら、またKさんがそばに来て周囲を掃き始めた。
「Kさん、いいですって…」
「いいじゃん?ちょっとくらい」
そう話していたところに、Sさんが通りかかった。いや、違う。きっとKさんを追ってきたんだ。
…Sさんは何をしに来たのか、また私たちに気づくと戻っていった。
Kさんは手際よく周辺を掃いてゴミを持って外へ行った。
そしたら、また課長とSさんが来た。
「自分のことくらい自分でやれっつったよな?」
課長、50代半ばなのにその口調はキツいものがある。
後ろにはSさんが腕を組んで立ってる。
…何か大昔のドラマのワンシーンみたいだ。
「…はい」
私は返事だけして、作業に戻った。
…自分のことは自分でやれ???????
…誰もやらないシュレッダー掃除してお礼言われてもいいくらいなんですけど。
「…Kさん最近、職場で近くないですか?」
私の昼食後の歯磨き中、なぜか隣で歯磨きしてきたKさん。
「そう?」
「歯磨きのタイミングとかも…」
「だって、時間少しずれると混むから嫌なんだよー。俺と一緒が嫌ならNが時間ずらしたら?」
「…やですよ。少し遅くなると混むし」
「俺と一緒じゃん」
「…Kさんが真似してきたんでしょ」
「Nがたまたま俺の前にいただけだって」
…そのやりとりをしていると、課長が入ってきた。
私は何も言わず、歯磨きをさっさと終えてその場を離れた。
Kさんもさっさと歯ブラシを片付けてる。
その後も似たような状況で、課長とSさんに何だかんだ言われながら週末になった。
二人とも、Kさんがいないところで私にいろいろ言ってきた。
きっとKさんは気づいていないだろう。
仕事帰りに近くで待ち合わせてKさんの車に乗った。
「…やっぱり、直接は誰も何も言ってこないもんだな」
「…え?」
「あの日1日雰囲気悪かったくらいだよな?」
…Kさんがいるところでは誰も何も言わないんだよ。
「そうですね」
…ホントは言いたいけど、Kさんに面倒な女だと思われたくなかった。
「今日はまっすぐホテルでいい?」
「どうぞ」
Kさんは高速を飛ばした。
Kさんはホテルに着くなり、私の服を脱がせた。
「…今日の下着は黒だ」
「Kさんのお好みでしょ」
「…すごくイイよ」
「…嬉しい」
「…こっちおいで」
Kさんはベッドに座った。
私も彼の膝の上に乗った。
Kさんは私の背中に腕をまわして、胸に顔をうずめた。
それから、両手ではずしにくそうにホックを外して、胸に吸い付いた。
「…ん…」
Kさんはそのまま私のショーツ越しに敏感な部分をまさぐる。
「…もうぐちゃぐちゃだ」
Kさんは私を寝かせて、自分も服を脱ぎ始めた。
私は上体を起こして、Kさんのベルトを外した。
「…お口でさせて」
Kさんは服を全部脱いで、私の隣に寝た。
「…嬉しいな」
Kさんは、私を見てにっこり笑った。
私も嬉しくて、Kさんが気持ちいいように、丁寧に優しく…ねっとりと舐めた。
Kさんが私の頭を撫でる手に力が入った。
「…もう入れる」
Kさんは私の身体を組み敷いた。
ショーツを脱がされて、ソコにKさんのがあてがわれる。
「…痛…」
…思わず腰が引けた。
「…大丈夫?」
Kさんはすぐに身体を離した。
「…この間は大丈夫だったのに、一週間で、元通りか」
「大丈夫です!すぐ気持ちよくなるから…入れて?」
Kさんは、少しためらいながら再びそこにあてがった。
…きっとそのうち慣れる。
…痛いのは今だけだ。
私はその先にある快楽が早く欲しかった。
きっと私はKさんがくれる快楽が欲しくて一緒にいる。
…多分。
Kさんはセックスなしでも素敵な人だと思う。
顔だって整ってるし、身体もキレイだし、頭もいーし、スポーツもできるし…私が持ってないもの、みんな持ってる。
…だから怖い。
完璧な人は怖い。
私みたいな何の取り柄もない人のこときっと見下してる。
…いつからだろう。
そんなふうに思うようになった。
…もしかしたら、私がそうだからかもしれない。
私は物心ついたときから、習い事の毎日だった。
私は人より物覚えが悪くて、いつもつらかった。
どこに行っても、落ちこぼれだった。
苦しくて毎日、毎日夜がくるのが待ち遠しかった。
私は何もできない子。
ずっとそう思ってたけど、ある時、自分よりできない子がいることに気が付いた。
ああ…良かった。
なぜか私は安心した。
私の能力が上がったわけでもないのに…人を見下せたことが嬉しかった。
嬉しいのに、悲しかった。
できない人を見て安心した自分が怖かった。最低だと思った。
でも、気が付けば、そんなことの繰り返しだった。
人と比べて安心する。
こんな性格が悪い自分が、たまらなく嫌で、たまらなく恥ずかしくて、自分を出すことすら嫌になった。
もし、私がKさんみたいな人に生まれてたら、私みたいな女は相手にしない。
でも、男の人ははけ口が欲しいから、一緒にいるだけなら誰でもいーんだって誰かが言ってた。
私はやっぱり、ただのおもちゃなんだ。
「シャワー先にあびるね」
「…一緒いこーよ」
「今日は一人がいい」
行為を終えて、すっかり冷めた。…Kさんのセリフが蘇った。
「…N、俺何か変なこと言った?」
シャワーを浴びてたらいきなり扉をあけられた。
「いーえ」
「泣いてるの?」
Kさんは自分も浴室に入ってきた。
「…一人で入りたいって言いましたよね」
「…何で泣いてるの?」
「…」
「…今日、何かエッチしてても冷めてたよね。俺何かした?」
「…してないですって」
「じゃあ何で泣いてるの?」
自分でも急にだ。
急にいろんなことを考えて、いろんなことを思い出した。
よくわからなかった。
私はすっかり悲しくなっていた。
「N、ちゃんと話さなきゃ、俺わかんないよ」
「…」
「あがってお酒飲んだら話せるかな?」
「…」
「はやく、あがろ?ここのホテルNの好きなアイスもたくさんあるよ!メロンソーダもあるし!」
…子供じゃないのに、食べ物でつろうとしてる。
「わかりました」
私は素直に釣られた。
Kさんは先にあがって、お酒とかいろいろ頼んでくれてた。
私が浴室を出る頃には食事は揃ってた。
「乾杯しよ」
「…はい」
「…見て見て!このパンツ!しょーぶパンツ」
「…キティちゃんだ」
「Nが前にキティちゃん好きーって言ってたから履いてみました(笑)似合う?」
「…似合わない(笑)」
「え?なんで?」
「キティちゃんを可愛く着こなすにはムキムキすぎるんじゃないですか(笑)」
「えー!キティちゃんならN喜んで脱がせてくれると思ったのにー…似合わないかー」
「…冗談ですよ。可愛いです」
「…ホント?」
「…ホントホント」
…Kさんは、何だかんだ、うまーく私を乗せてくる。
…気が付いたら私はKさんのトークに笑い転げていた。
「…職場、Nは大丈夫?何も言われてない?」
…Kさんとのことは言われてません。だけど…
「…何も言われてませんよ」
…言えないよね。あんなこと。
「…それならいいけど。俺も特に言われてないな」
「…そうですか」
「…ま、言われても気にしない気にしない!お互い独身なんだし!不倫してる奴らとは違うもんな」
「…不倫してる人なんているんですか!」
「いるいる!N、そーゆー話に疎いよな」
「…あんま興味なくて(笑)」
「興味なくても、最低限の人間関係把握しとくのは大切!社会人としてな」
「はーい」
…不倫はダメだ。
私、前に友達が不倫してる話を聞いて嫌いになってしまったことがある。
…ドラマとか芸能人の世界じゃないんだから…
でも、実際いるんだ。
Kさんから職場の人間関係を聞きながら、クリームソーダをツマミにお酒を飲んだ。
…不倫、私にはとーい世界の話だけど…
もしかしたら、本命の彼女がいるのかもしれないKさんと、会ってセックスしてること自体が、たいして変わらないことのかもしれない。
「…Nってバツついてないよね?」
「…え?ついてませんよ」
「…だよな。経験人数二人だもんな」
「…うるさいなー!三人に増えました」
「俺な(笑)」
「…実は10人くらいいたんですけど、それ言うと引かれるかなーと思って2人って言ったんです」
…Kさんはなぜかふきだした。
「…なんですか」
「…いーや。10人ね(笑)」
「そーですよ」
「…可愛い嘘つくね(笑)」
「本当ですって」
「…一緒にいたら経験どんくらいかってなんとなくわかるよ」
「…」
「…実は処女でしたって言われたら「やっぱり」って思ったけどね(笑)」
「…」
「…あのお子ちゃまっぷりは演技じゃできないよ(笑)」
「…うるさいなー」
「Nが怒った(笑)」
「…Kさんは経験人数何人なんですか?」
「…」
「人にばっか聞いてズルいです」
「…忘れたよ」
「…忘れるくらいたくさんいるんだ?」
「…Nより10年長く生きてんだよ。…それなりには」
「…みんな彼女ですか?」
「…もう忘れたよ」
「なにそれー」
「…男と女は根本的に違うんだって」
「…そうですか」
「…つか、そんなアイス食いながら酒飲む人初めて見たんだけど」
「…美味しいですよ」
「…俺は食後にもらうよ」
「私も食後にもう一個食べます」
「…ご飯あんま食べないのに、アイスは入るんだな」
「…そうかも!」
…飲んで喋って時間が流れた。ふいにKさんが私の腰に手を回した。
「今日はバックでさせてよ」
「…嫌です」
「…なんで」
「…恥ずかしいから」
…バックなんて、男の人にお尻向けて四つん這いになるじゃない。…絶対無理。
「…俺、バック好きなんだよー。だめ?」
「…だめです」
「…わかった。今日は我慢するよ」
「…今日はじゃなくて」
「…いつならさせてくれる?」
「…」
「この日って言ってくれたら俺その日まで我慢するよ。無理にしようとしない」
「…じゃあ来月なったら」
…来月なんてもう3週間くらいしかないけど。
「…絶対ね」
Kさんは私に唇を重ねた。
「…ベッドに行こ」
私は頷いて立ち上がった。
Kさんは私を上から見下ろして、再び優しくて深いキスをした。
Kさんの手のひらで乳房を乱暴なくらい揉まれて、乳首を吸われると、いつも頭のてっぺんまで痺れる。
「ね!挟んで…」
Kさんは私の胸の間に、かたくなったそれを当ててきた。
私は両方の乳房を自分の手で持ち上げてKさんのを挟んだ。
「…これはエロいな!興奮する」
Kさんは私の胸の間を上下した。
私はKさんのを胸で挟みながら、その先端を舐めた。
「…あぁ、いいそれ。もっと舐めて」
私はKさんのをくわえて舌を這わせた。そうしながらも、胸も挟んだまま上下させた。
「…N…いいそれ。すげーエロい…」
Kさんの声もいつもより色っぽかった。
Kさんは私から身体を離して、いきなり挿入してきた。
「俺の首に手まわして」
いきなりで、びっくりして硬直していると、Kさんは私の背中に腕をまわして抱き上げてきた。
「駅弁ってしたことある?」
「…ないです」
…あるわけない。
私の体重がかかってる…
…Kさんのが私の奥を突き上げてきてる…苦しい。
「…Kさん、重いですよ」
「へーきへーき」
そう言うと、Kさんは私の奥を思い切り突いてきた。
…変になるんじゃないかってくらい、強い刺激で、私はわけがわからないくらい声を上げてた。
Kさんはそれでもお構いなしに、どんどん突いてきて…
気持ちいいのに、苦しくて…どうしていいかわからなくなって…
結局、涙でぐしゃぐしゃになってからベッドにおろされた。
「…N、泣かせるつもりなかったんだけど(汗)」
Kさんは、私の顔を見て少し焦っている様子だった。
「…すごく、気持ちいい…」
「…知ってる。Nいつもと声違ったもん」
Kさんは正常位のまま、また、ゆっくり動きはじめた。
「…Kさん…」
「…Nのココぐちゃぐちゃだ」
Kさんは私の身体を抱き締めて乱暴なくらい力強く腰を打ちつけてきた。
…身体の奥がじんと痺れて、それでいて敏感になってる…
何か新しい感覚にたどり着きそう…
きっとイクのとも違う…
私はその言いようのない快楽の波の中で必死にKさんにしがみついた。
…きっと私をこんなふうにしてくれる人は、この人しかいない。
…私は完全にハマっていた。
明け方
…腰の重みで目が覚めた。
…だるい。二日酔いかな?
いっぱい濡れたせいでお尻が冷たい。
私はベッドから降りて、洗面所に向かった。
…ああ、やっぱり浮腫んでる。ひどい顔。
太ももを雫が伝った。
…まだ濡れてる…
…違う…
…生理だ
予定より2日も早い。
私は慌ててベッドに戻った。
シーツがうっすら赤く滲んでいた。
…良かった。このくらいならすぐ落とせる。
私はティッシュに水を含ませて、染み抜きをした。
…なんだ。
情緒不安定の原因はコイツか。
私は汚れを落として、自分もシャワーを浴びた。
私がシャワーを浴びて、ベッドの隅でのんびりしていると、目覚めたKさんが私の身体にかぶさってきた。
「おはよ。Nちゃん」
そう言いながら胸に顔を埋めてきた。
「おはようございます」
「…昨日はいつの間にか寝てた。動きすぎたな(笑)」
「本当ですよ(笑)」
「…昨日の機嫌は直ったの?」
「もうすっかり。…私生理きちゃいました」
「…え?」
Kさんが私から身体を離した。
「生理中って触られるの嫌になったりしない?」
「…いえ」
「…それでご機嫌斜めだったんだな」
「…多分(笑)」
「もう、心配させて」
「…すみません」
「Nは生理何日周期?」
「…はい?」
「…毎月規則正しくきてる?」
「…私ルナルナも驚くくらいきちっと毎回同じ周期で来てたんですけど、今回だけ2日も早くきちゃいました」
「…そーゆー人も珍しいね!すごく健康なんだね」
「よく食べてよく寝てますから」
「だいたい何日で終わる?」
「…5日。長くて6日」
「…前回きたのはいつ?」
「…忘れましたよ」
「ダメ!俺も入力するから思い出して」
「…え?」
私は仕方なくアプリを開いた。
「…きれーに生理来てるね。これなら、避妊も子作りもばっちりだね」
「…子?」
「…いや、俺、この子健康だなーって思うとムラっとすんだよな」
「…へんなの」
「本能なんじゃないかなーと思うんだよな。男って結局は女に子供生んでもらわなきゃ子孫残せないからさ。健康的な女性を見ると興奮するようになってんじゃないかなー」
…確かに、そろそろ子供が欲しい年齢だよね。
こんな話しながらも…相手は選ぶんだろうな…
Kさんはアプリに私の周期をしっかりコピーしている。
「…Nの安全日わかったから、これでもっと思い切りエッチできるね」
…いいんだけどね。
…何も考えない人よりは…きっと。
「今日はもうできませんけどね」
「…昨日いっぱいして満足したよ。具合悪くない?」
「…大丈夫です」
…生理周期まで管理されたのは初めてだ(笑)
…Kさんは変な人なのかもしれない。
一週間の前半は体調が悪くて大変だったけど、Kさんと食事したり、友達とディナーしたりは普通にした。
Kさんは生理中ってわかったら指一本触れてこなくて、それはそれで寂しい気もした。
職場のSさんの嫌がらせにも慣れてきたけど、都度イライラはした。
久しぶりの友人から連絡がきて、土曜日食事に行くことになった。
彼女はとても話しやすいけど、男関係が派手で、経験人数3ケタが自慢ていつも言ってた。
別世界に住んでるみたいで彼女の話はいつも面白かった。
…私の知らない世界の話だったけど。
…Kさんとのことで私も彼女の話が少しわかるようになったかもしれない。
金曜日、Kさんと食事をしながら週末の話をした。
「久しぶりの友達と明日会うことになったんだー」
「そうなんだ。俺も明日中学んときの同級生と飲むことなった」
「…迎えいきますか?」
「地元で飲むから大丈夫!お友達と楽しんできて」
いつもの流れで泊まって、
お酒飲んで
セックスして
シャワー浴びて
翌日はお昼頃にはホテルを出た。
友達のCとは、居酒屋で待ち合わせた。
彼女と会うと、まず男の話から始まる。
「彼氏とどーよ」
「彼氏?別れた(笑)」
…彼氏がいた頃、そんな前から会ってなかったんだっけ。
「まじ?…のわりに元気そうだね」
「うん(笑)彼氏がいたってことを忘れてたわ(笑)今はフリーを満喫してるよー」
「次できた?」
「…実はね、職場に気になる人がいるんだ!」
「…コクんないの?」
「…まだ…そこまでいってないなー」
「好きな人いたら、元カレなんて記憶から消えるよね(笑)」
「その前に消えてた(笑)」
「早(笑)Nって案外冷めてるとこあるよね(笑)」
「いや、忘れっぽいだけかも(笑)」
あーだこーだ私の話は簡単に終わり、Cのディープな話が始まる。
…出会い系のようなもので知り合った男との一夜の話。
…ラインしてホテルで待ち合わせたら写メと違う男が来た話。
…アブノーマルな男との話。
ハメ撮りが好きな男との話。
↑の事柄が彼氏にバレた話。
Cの話はリアルだから、AVより刺激的だ。
「去年さ、昔の塾の先生に会ったんだよね」
「…C、塾行ってたんだ」
「もう10年以上?12~3年も前かな。昔はわかんなかったけど、聞いたら大学生のバイトだったみたい。イケメンだったから覚えてた(笑)」
「再会するってすごいね」
「…話しもすごく面白くてね、優しかったし好きな先生だったんだけど、再会してホテル入った瞬間手出してきてさ「何こいつ」と思った(笑)」
…何で久しぶりに再会した先生といきなりホテル?
…割っちゃダメだ。終わってから聞こう。
「…先生鍛えてて超ムキムキなのに、アレはめちゃくちゃ小さくて笑っちゃいそうになった(笑)身体に合ってない~って(笑)入ってるかどーかわかんないの(笑)」
「…相性イマイチだったんだ(笑)」
「いや、先生ってので燃えたね(笑)顔と身体は良いのよ。あとね、かなりの変態(笑)」
「…変態?」
「いきなり自分でバイブ買ってこいとか言われたし」
「…いきなり?」
「そう(笑)いきなり!で、買ってったんだけど」
「買ってったんだ(笑)」
「で、まー少し喋るじゃない。こっちも彼女いるんですかーって聞くじゃん。そしたら、彼女いるけどうまくいってなくて、別の女とも会ったりしてるーって、最初っからそんな話。」
「…やりちんだ」
「まー、良い車乗ってたし金あるっぽかったから、仕事でストレスたまってんじゃない?FBの友達から探り入れたら、どこそこのお坊ちゃんで、やっぱり金あるって話でさ」
「…狙わないの?」
「…何か都合いい奴だったんだよね。ヤりたいときだけ連絡してくんの」
「…最近会った?」
「…年明けからぱったり連絡こなくなったから全然。どーしてんだか」
「けっこー会ってたの?」
「二回かなー」
「…たった?」
「うん。どーしてんだろ。…連絡してみよっかな?」
「…え?呼ぶの?」
「…連絡するだけよ」
Nはケータイを耳にあてた。
…少しして、
「いや、やっぱりやめよ」
って耳から離した。
さっきまで笑ってた顔は急に曇っていた。
「どしたの?」
「…なんでもない。」
「…そう」
Cはほんの少し不機嫌になっていた。…理由はいまだにわからない。
「…先生は今も塾の先生?」
「…わかんないな」
「…そーやって昔の生徒に手出してるのかな?」
「…いや、私にだけでしょう。そう言ってたよ」
…Cはこういうとこ素直だなって思う。私だったら、「君だけ」って言葉信用できない。
…だからまー、この年齢まで経験少なくきたんだろうけど。
「…何先生っていうの?」
…何気なく聞いた質問だった。
「それがすごく変わってる名前でね…」
…?
彼女の口から出てきた名前は、聞き慣れた響きの名前だった。
…Kさん。
「…いくつの人?」
「…ちょーどうちらより10コ上だよ。」
「…このへんの人?」
「…△△のあたりなはず、少し離れてるかな」
…これだけたくさんの人がいたら、同姓同名なんてたくさんいる…
…だけど、年齢だって、家は…引っ越す前はそのあたりにいたはず…
…がっちりしてて…
…大人の玩具…
…手が早い…
…何より名前だ。
あんな珍しい名前はそういない。
…Kさん?
「どうした?知り合い?」
「…もしかして、だけどね。だけど下の名前が曖昧だからなー。人違いかもしれない。」
「まじ?先生に会ったら、私のこと話しておいて!仲良しなんですー!いろいろ聞いてますって(笑)」
…そんな…オープンなことは言えない…
「…もし、本人だったらね」
…それから、Cは先生が彼女がいながら会ってた女の話とかし始めた。
…中に既婚女性がいたのにはさすがにひいた。
…バツイチは嫌だって言ってたくせに、既婚者はアリなんだ…
…Kさん、女にそんなことまで話すんだ…
「俺は浮気性だ」「遊んでる」って話をわざわざ、どうして女に言うんだろう?
…私もKさんにお子ちゃま認定されなければ、そんな話をされたんだろうか。
Cといるときは平気だったのに、帰った後、急に胸が締め付けられたように苦しくなった。
…わかってたことだけど、私以外の女も、みんな、みんな同じように抱いたんだ…
…君だけだって甘い言葉で誘って…
…そんなときだけ優しい瞳をして…
…二人になったら手が早い…
…それは私も思ってた。
…私が特別なんじゃない。
私が拒否しなければ、きっともっと早くKさんは私に手を出してきてた。
私がお子ちゃまだからKさんは面倒そうにしてた。
曖昧なことは曖昧なまま。
それで良かったのに。
毎日楽しかったのに。
Cから、Kさんの生々しい話を聞いて急に現実が見えてきたような気がした。
「…もう朝」
朝の五時。
七月の朝は早い。
もう陽射しが差し込んでる。
外からは子供たちの声までする。
Kさんから2時過ぎにラインが来てた。
「今解散したよー!これから帰ります」
…その後にまた、可愛いスタンプがたくさん…
「…いろんな女に一斉送信じゃないよね(笑)」
…なんて独り言を呟きながら、私はラインを返した。
「…先生か…確かに向いてそう」
女に合わせて違った対応がきちんとできてる
慣れてる子には軽い感じで…
慣れてない子には優しく丁寧に…
人妻にはどうやったんだろう
…女がしつこくなるのは、あーやって技を駆使して、さんざんハマらせておいて、急に連絡しなくなったり…
…次から次にいくからだ
Kさんは、その場が楽しければいいの?
私のことも、さんざん遊んで、やりたいプレイをひととーり全部したら終わり?
CにはSMまがいのこともしてたみたいだし…
たった二回。
しかも会ってから、二時間弱でそんなことをしたのもすごいけど…
私より15センチ程小柄なCはKさんのを小さいって言ってた。きっと簡単に入って楽しめてたんだ。
私が嫌がった玩具も好きに使えて。
…私は体型のわりに、毎回痛がるから面倒でしょう。
実際、面倒そうにしてたこと、何回かあった。
…それとも、たまには違った味が欲しくなった?
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