先輩に調教されてます
職場の先輩に調教されてます。
彼は私よりも10歳年上で、お偉いさんのご長男。有名進学校を出て有名大学を卒業。
高校大学スポーツで国体出場して成績を残してる。
頭はキレるし喋りも達者。
キリッとした顔立ちにガッチリした身体。
憧れるなんてとんでもない。
私なんか相手にされないのわかってる。
側にも寄れない。
なのに、ある日いきなり食事に誘われた。
ろくに話したこともないのに。
…何で私を誘ってくれたんだろう?それとも、誰でも簡単に誘うの?
びっくりしすぎて「はい」って返事するのが精一杯だった。
新しいレスの受付は終了しました
…一緒にいるでしょってなーんか、都合いい言葉。
そりゃ、今はね。
Kさんがいままで使ってきた言葉なんだろうな。
自分でもそんなニュアンスに気づかないで使っているのか。
そんな都合いい言葉がポンポンでてくるような関係が多かったのか…
翌日はKさんの仕事が遅くて、夜10時の待ち合わせだった。
私は家でシャワーを浴びてからのんびり待ってた。
「遅くなってごめんね」
「大丈夫ですよ」
「…さてさて、大人のお店に行きますか?」
「…どうぞ」
Kさんはスーツのままだった。
…私も服着てると細く見えると言われたけど、Kさんもだいぶ着痩せする。
…私の贅肉と違って、Kさんのは筋肉だけど。
「…ゴハン食べた?」
「いーえ」
「じゃあ、ホテル入ってから。あと…例のもの持ってきた?」
「…持ってきました」
…例のものっていうのは水着。
今日プールにいくわけではないけど、海水浴に向けてどんなのがあるかって。
私は可愛いと思うとすぐ買っちゃうから、かなりの枚数がある。その中から10着程厳選してきた。
「…昨日けっこう好き放題言ってノリノリじゃん」
「…うるさいなー」
「…俺お腹ぷにぷにしてるくらいがいいから、夕食も気にしないで食べていーからね」
「…やっぱり大人のお店やめようかな」
「すぐ怒る(笑)」
目的地に着いて、私が一目を気にしてるのに対して、Kさんはさっさと歩いて中に入る。
…何か個室まで付いてる。
「…よく来るんですか?」
「…たまにね」
「何しに?」
「AV買いに」
「え?AVなんて買ったりするんですか?」
「…ここでそういうこと大きい声で言わないの。ほとんどのお客さんはAV買いに来てるんだから」
「…ごめんなさい」
「…もう」
「どーゆーのが好きなんですか?」
「…やっぱり可愛いコ出てるやつかな。俺AVは体型どーでもいんだよ。顔が大事」
そう言いながら手にとったのは、可愛いとか美人とかは形容し難い人のもの。
「…可愛い…ですか?」
「…すげー可愛いじゃん!」
「…ふーん」
「…男と女は好みが違うの」
「こっちの方が絶対可愛い」
衝撃的な可愛さの女の子がついてるものを手にとった。並木優って名前も可愛い。
「…え…。かわいくないじゃん」
「…美的センス大丈夫ですか?」
「…うるさい。俺の好みに文句言うな」
「…その感覚じゃ、そのすごくキレイな元カノさんも、どうだったんだか…」
「はいはいどーせB専ですよ」
「…誰かに言われたんですか?」
「昔、同級生によく言われてた」
「…私のこと可愛いって言ってましたもんね」
「…俺が可愛いって思ったってことはそーゆーことかもな。Nちゃん残念でしたねー」
「…女とAV見てたら他のお客さんの邪魔になるから、さっさと目的のとこいくぞ」
Kさんは私の手を引いて大人の玩具のコーナーへ向かった。
「何で邪魔?」
「…AV探してるときにカップルがいると嫌なもんなの」
「…そうなんだ(笑)」
「さー、好きなの買ってあげるよ(笑)」
…そう言われても…
…前はキャンディみたいとかキレイとか思ったカラフルな棒も、使い方考えたら、凶悪なモノに見えてくる。
…Kさんはこーゆーのを、Cとか、他の女性に使ったんだね。
…それで楽しんだんだ。
「…こーゆーのは?」
Kさんが選んだのは俗に言うピンクローターってやつ。
「…高い…」
「…高くないよ(笑)こんなもんだよ(笑)」
「…だったら美味しいもの食べに行きたい」
「…まー、そうだよな」
「…ね?私、Kさんのエッチ満足してるし」
「…昨日演技って言ったくせに」
「…あれは…」
「…本音がポロッと出たんでしょ(笑)」
「…違…」
「…いーよ。Nあんまり気分のってないし、後で俺ひとりで買いにくる」
「…ひとりで?」
「Nが気に入ってくれそうなの想像しながら♪」
お店を出てすぐホテルに向かった。
一緒にシャワーを浴びて、浴槽に浸かって、お酒を飲みながら夕食を食べた。
「…明日俺野球の試合あるんだけどさ、見にくる?」
「…野球?」
…そういえば、野球チーム入ってるんだっけ。
「行きたい!」
「じゃー決まり!」
「…でも、ミニスカートしか無い、人目大丈夫?」
「大丈夫だよ。けっこう人集まるし、ムチムチした脚ならエロいけど、Nの棒みたいな脚なら誰も見ないだろーし」
「…Kさんって失礼」
「…口が悪いってよく言われるな」
「…本当に悪いですよね」
「…明日Nが見にきてくれるなら頑張らなきゃなー」
…Kさんは、私のご機嫌とりをしてるんだろーか。
…KさんだってCのことはきっと気になってるし、昨日のことも、きっと気になってる。
気になってるから、その溝を埋めようとして、KさんはKさんなりに歩み寄ってきてるっていうか…
明らかに態度が違うようになった
写真たくさん送ってきたり、野球見にきてって言ったり
まだ、私のことは手放したくないんだ
でも、飽きたらポイ捨てされちゃう?
…正直なところ、Kさんが信用できない…
それからKさんはスポーツについて語り出した
Kさんは何でもおもしろおかしく喋るけど、今日は真面目(笑)
本当に好きなんだなーって思った
私には、そうやって語れるものが何もない
Kさんがいろんなことを一生懸命頑張ってきたのに対して、私は本当に中身の無い生き方をしてきたんだなって思った
「ねぇ!水着どんなのあるか見せて」
私はバッグから水着を出して並べた。
「可愛いのいっぱいあるね。…これ着てみて」
Kさんはなんだかんだで一番子供っぽい可愛い系の水着を手にとった。
「…どうですか?」
…一瞬、Kさんの顔が引きつった。
「…それ、外で着るものじゃないな。夜のお楽しみ用だ」
「…え!これ一番楽なんだけど…」
ワイヤーが入ってるから脱げる心配もないし、がっちりガードされてるし…
「…エロ雑誌のグラビアじゃないんだから、そんなの着てたら捕まる」
「…そうかな?」
…前にテレビに水着で出てきたグラビアアイドルに嫌な顔をしてたのを思い出した。
…街中で胸元強調してる人のことも「嫌だな」って言ってた。
…外で露出してるのが嫌なんだ。
「…次、これ」
…次に選んだのは三角ブラタイプのもの…こっちのが露出度高いけどな
「…あー、まだこっちのがいいかな」
…本気かな。安定感なくて外で着るのはこっちのほうが怖いんだけどな。
「…こっち、あまり安定感なくて…」
「でもさっきのより谷間強調されてないからまだいいよ」
「…そうですか」
…強調されてるようにも感じるけどな…
…ちょっと垂れて見えるの嫌なんだけどな…
その後もいろいろ着てみたけど、Kさんは納得いかない顔してて、後でワンピースタイプの水着を買うことにして終わった。
それから
「今日はさっきの三角ブラの水着着てしよ」
って言ってきた。
「結局気に入ってたんじゃん(笑)」
「外ではダメ」
着替えて脱衣場の扉を開けたら、いきなり、Kさんが抱きしめてきた。
「ん?欲情しちゃった?(笑)」
「…いーや、別に」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「…Kさん?」
「…さんは嫌だってば(笑)」
Kさんは私の身体をギュッと抱きしめた。力強かったけど、いつもより優しく感じた。
「…K…くん?」
「…今日会ってくれて安心した?」
「…え?なんで?」
「…なんでもないよ。…ベッドいこっか」
Kさんは、いつもみたいにいきなりお姫様抱っこしたり、意地悪を言ったりしないで、優しく優しく抱いてくれた。
…一番最初もこんなふうに優しくてあったかかったなぁって思い出した。
「…いっちゃった…よね?」
「…うん」
「…いつもより声も反応もちっちゃいからわかんなかった(笑)」
Kさんはまた、私の身体をギュッと抱きしめてくれた。
…きっとKさんも、不安なんだよね?
「雨だ」
Kさんの声で目が覚めた。
「…あれ、もう朝?」
「…朝だよ。野球あると思って張り切って起きたのに」
「ありゃ、残念」
「…あー!中止のメールきた!!」
Kさんは携帯を持ってベッドに倒れこんだ。
「Nにかっこいいとこ見せる予定だったのに」
「また今度見せてください」
「次は8月だなー」
…8月、なんだかんだでもうすぐだ。
「…8月は忙しいぞ。海行って野球行って…」
それからKさんがニヤニヤしながら私にくっついてきた。
「…バックもしなきゃね」
「…よく覚えてましたね」
「…約束だからね!嫌だって言わないでね!」
「…はい」
「…Nのちっちゃいお尻掴んでガンガン突きまくるの楽しみだなー」
「…ちっちゃいは余計だなー」
「…俺がバックでいっぱい突いたらお尻もおっきくなるし、太もももムチムチになるよ」
…いつものKさんに戻ってる。
「…Kさんはどうせイイ身体の女性たくさん知ってるんでしょうからねー」
「…俺、すげーイイ身体の人と付き合ったことってないんだよな」
「…そうなんだ」
「…すげー華奢で可愛くて可愛くて仕方ないコと付き合ったとき、めちゃめちゃテンション上がってエッチするのすげー楽しみにしててさ。
なのに、いざ、脱がせてみたらガリガリで胸も尻も全く無いの…骨格も貧相で…たたなくて、どーしていいかわかんなくてさ。あれは衝撃だったなー。」
「…たたなくてどーしたの?」
「…いろんなエロいこと考えながら頑張ってした。そん時、服着てていくらスタイル良くても脱がせてみなきゃわかんないなーって思ったし、俺はガリガリがダメなんだともわかった。
逆に、ぽちゃぽちゃだと「太いな」って思っても、興奮するしたつんだよ。」
「…そのガリガリの人とはその後どうなったんですか」
「…性格は良い子でさ、続いたけど、何かいろいろ合わなくて振られた」
「…合わないから振らせるように仕向けたんじゃないですか?大人の男はズルいから、自分が悪者にならないよーにするんですよね。嫌になったら、嫌われるよーに愛想つかされるよーに仕向けて。」
「…それは、どうだろうな」
「正解だ。ほっぺた引きつった」
「…だって、男から振ると女ってめんどくさいんだよ!TELは何度もしてくるわ、職場に張り込んでくるわ、家の前で毎日待ってるわ」
「…それは、特殊な話なんじゃないですか」
「…そうでもないよ。いるんだよ。そーゆー奴けっこう。
…なのに、本当に好きになった人とはうまくいかないし。」
「…難しいね」
「…私の裸見たとき正直どう思った?」
「…正直に言っていいの?」
「…はい」
「…バランス悪いなって…」
…こーゆーとこだよな。
…普通、女性にこう聞かれたらうまいこと言うよなー。
「…普通、本人目の前にしたら、嘘でもスタイルいいって言いませんか?」
「…だって、正直にって言ったから…」
…わかってない。
「…でも、服着てるとすげースタイル良く見えるよ!会社でいつも眺めてたもん」
「…今裸の話をしてるんです」
「…だって、おっぱい大きすぎだし、なのにお尻は小さいし脚は細いし…栄養みんなおっぱいにとられたのかなって…」
「…私けっこうスタイルいいって言われるんですけど」
「服着てるときはすげースタイルいいって!」
「脱いだらアウト?」
「…アウトじゃないけど」
…最初と違ってずいぶん正直だ。
「…じゃあ、なんでこーやってエッチしてるの?」
「…Nといると楽しいよ。身体だって不満無いし、エッチも積極的になってきたし」
「…さっきバランス悪いって言いましたよね。それは不満じゃないの?」
「…またそれは別」
「へんなの。わかんない」
「…」
…バランス悪いか…
まぁ、仕方ない答えか。
Kさんは確かにバランス良いもんな。
「…N、一緒お風呂入ろ」
「…いーです。バランス悪い人は恥ずかしいから一人で入ります」
「…なんですぐ怒るんだよ?聞いたの自分なのに」
「…そーですね。私が悪いんだ。Kさんは正直に答えただけだもんねー」
Kさんは悪気なかったのかもしれないけど、この話で私は滅入ってしまった。
ショックで帰ったあとは、ベッドでずっと泣きながら過ごした。
体型を悪く言われたことはあまり無かった。身体つきなんて生まれつきだからどうしようもないし、人の体型を悪く言っちゃいけないって小学生のとき言われた。
でも、聞いた私が悪いんだよね。
Kさんは何の気なしにラインをたくさん送ってきたけど、今日は返すつもりもなかった。
本当に何もしないのは嫌だったから、とりあえずずっと腹筋した。…そしたら、少しくらいくびれてお尻もおっきく見えるだろーか…なんて。
夕食はカロリー低めの発泡酒350ml缶を1本飲んだ。
空腹だったからすぐに酔いが回った。
このまま全部忘れたかった。
「…ちょっとライン無視しないでよ」
月曜日の昼休み、マイお茶をいれてたら給湯室にKさんが来た。
「…携帯見てませんでした」
「…何か俺、言った?」
「…別に」
「…じゃあ、誰かから何か…聞いた?」
「ん?Cちゃんのこと?」
「…違くてさ。何か明らかに怒ってるもん」
「誰か来ますよ。こんなとこに二人でいたら、またいーネタにされちゃう」
「…出てけって?」
「…私が出ていきます」
そんな会話をしてたら、女性の先輩が入ってきて「あ、ごめん」って出ていった。
…なんだごめんて…お湯使いにきたんじゃ…
「あ~感じ悪いな今の」
Kさんはケロッとしてる。
「…Kさんのせいですよ」
「…俺と一緒にいるの見られるのそんな嫌?」
「…職場では嫌ですね」
その日は、幼なじみと出かけた。
近所で小さなお祭りがあったから、そこで出店の物を買ってお酒を飲んで、あーだこーだしゃべった。
ちょうどお互い恋がうまくいっていなかった。
私の状況も軽くだけど知っていたし、実質的にはどちらもフリー。
「ねー友達が男二人連れてくって話してるんだけど…一緒飲まない?」
「…ここで?」
「そーそー」
「いいよ」
「あーい。じゃあTELするわ」
Kさんのことちょっと気になったけど、もうどうでも良かった。
「はじめましてー」
なんて挨拶して、いろいろ話した。今彼氏彼女いるのー?とか、普段何してるのーとか他愛ない話。
職場の話になったとき、
「あれ?じゃあKって知ってる?」
って言われた。
「同じ職場ですよ」
「…あいつエロいよ(笑)そーゆー噂ない?」
「…エロいって?」
「…俺の小学校の頃の塾の講師だったんだけど、女の講師と付き合ってたんだけど、その女がめちゃめちゃ巨乳でさ、エロ代表みたいな見た目の女だったんだよ。「絶対身体目当てだ」って俺らも先輩も言ってた。」
「…そうなんだ」
「あと、俺、高校んときスポーツチーム入っててKそこの監督してたんだけど、あるときいきなりやめてさ…。高校生に手出してクビなったって噂。」
「…え?それは確かなの?」
「らしーよ。みんな言ってたし、火のないところに…って言うじゃん。会うといっつもエロい身体した違う女と一緒いるってのもみんな言ってるし!あいつはかなりのヤリだなー」
「そうなんだー。職場では真面目ーって感じだけどな。意外(笑)」
…私は知らない振りで、いろいろ聞き出そうとした。
彼も言いたそうだし…。
「それは作ってるな。あいつ昔から巨乳好きって話だったから、うまーくやってるだけで、職場でもかなり喰ってるみたいだよ。…声、かけられたりしてない?」
彼の視線が私の胸元に突き刺さる。
「…かけられてないよ(笑)」
「…多分そのうちかけられるよ(笑)Kが好きそうなタイプだから。食われんなよ(笑)泣くことになるぞー」
「…いや、私には来ないでしょう(笑)」
…彼は私とKさんのこと知らないよね?
何でこんな偶然そんな話が出てくるんだろう。
昔から、いーだけ浮き名流してるんだ…。
「そのKさんってすごい人だね。ヤリヤリなんだ(笑)すごくかっこいいとか?」
幼なじみもノってきた。
「いや、ただのデブだな」
彼はKさんのことをあまり好いていない様子。
「…デブなのに女つくの?」
「…筋肉ムキムキなんだよ」
…私がフォローした。
「…あー。私ムキムキ苦手ー。Nは昔からムキムキ好きだよね(笑)」
「…わーじゃあ、狙われたらすぐヤられちゃうんじゃね(笑)」
「私ガードは完璧なので大丈夫です(笑)」
「あいつ本当に口うまいらしーよ」
>> 424
ついつい読んでしまっています。
主さん、ここに残せるということは少し割りきれているからなのかもしれませんが 信じてしまう自分が惨めにはならないですか?
いい時をその相手に振り回され逃してしまっているように感じてきました。
きっとそれでも彼の事が一番だから離れられないとだと思いますがどうか将来のご自身の事を想い描き本当の伴侶に早く巡り合ってほしいと願ってしまいます。。。
- << 427 レスありがとうございます。 長々残してますが、読んでいただけて嬉しいです(*´`*) 状況はどんどん変わってきたので、書き残せている部分今は「昔話」みたいな感覚になってます。 惨めにも感じたり、期待したり、楽しかったり、辛かったり…それは今も変わらずですが… まだまだ続くのでお付き合いいただけたら嬉しいです(*^^*)
彼はしばらくKさんの話をしてた。
思春期の頃の噂話。
結構覚えてるもんなんだ。
それから、恋愛の話や、なんてことない話をして、連絡先を交換することもなく終わった。
週始めからこんな感じで、私はもう疲れ果ててしまった。
翌日は、Kさんに食事に誘われた。早く終わったし、まぁいいかと思って行った。
トゲトゲしくなる自分は簡単に予測できたのに。
「お疲れ様ー。昨日は何してたの?」
「友達と飲んでました」
「二人?」
「最初2人だったんだけど、途中から幼なじみの友達とその友達も合流して5人」
「楽しかった?」
「それなりに。Kさんのこと知ってる人がいてよろしく言っておいてって言われました。Bくんてコわかりますか?」
「…B…わかんないな」
「高校んときスポーツチームで教わったって」
「…ああ。いっぱいいたからなー。何人かは覚えてるけど…また、変な話聞いた?」
「…え?」
「…何かNの声のトーンがさ(笑)また変な話聞いてきたんだろうなって」
「…いきなり辞めちゃったって」
「…任期満了してやめました。Nと同い年なら、引退したあともやってたし…」
「…そうなんだ。」
「…高校生妊娠させて塾クビなったって聞いた?」
「…聞いてないけど…そうなんですか?」
「んなわけないだろ。大学卒業前に塾のバイトやめたら、そーゆー噂があるって、たまたま会った生徒に言われてさ。…高校生だの中学生は何噂してるかわかんねーな。」
「そっか」
「…あとは何か言ってた?」
「いろいろ。塾の先生と付き合ってたって…」
「…誰と付き合ってたって?」
「…名前はわかんないな。巨乳だったって言ってました。きっと私にも声かけてくるんじゃねーかとか」
「…塾に巨乳の講師いなかったよ。誰だ?」
「…彼女はいた?」
「塾にはいない。みんなで飲みに行ったり遊んだりはしてたけど」
「…ふーん。そっか」
「俺、巨乳あんまり好きじゃないし」
「…そう」
正直、どうでも良かった。
でも、なんとなく言わずにはいられなかった。
「…N生理前だね」
「…イライラして見えますか?」
「…いや、前に周期聞いたから、そろそろかなって」
「…そろそろかもなー」
「俺、やな噂ばっかりされてんだな(笑)」
「そうだね(笑)昔から目立つんだ?」
「…どうだろな。」
「…」
「…嫌いになった?」
「…いえ、別に。職場のイメージとはえらく違うんだなって」
「…仕事はきっちりやるんです。プライベートは別。」
「そうですか」
今まで聞いたいろんな女性のイメージが浮かぶ。
最近はCからのメールも返せなくなっていた。
割り切れているようで、割り切れていない。
自分で自分がおかしかった。
金曜日、仕事終わりにKさんの車に乗ると、Kさんが
「じゃーん」
と箱を出してきた。
…マッサージ器みたいな形のものが入ってて…値札も付きっぱなしだったけど、…結構高い。
「なにこれ?」
「…えっちな玩具」
「…」
「…やっぱり、嫌だった?」
「…いえ、びっくりして」
「先っぽちょっとあてるやつだから痛くないし…きっとNも気持ちよくなるよ」
「…うん」
「…使ってみてもいい?」
「…」
少し怖かったけど、せっかく買ってきたものだし、痛かったらすぐ辞めてもらおう。
大丈夫だ。
…ほんの少しだけCが頭を横切った。
…Kさんは玩具が好きだって言ってた。
Kさんはホテルに入るなり私に抱きついてきた。
「…ちょっと、私汗くさいですって」
「…ダメ。今日は我慢できない」
「…私お腹ペコペコ」
「…俺の下半身は言うこと聞けないみたいだなーごめん」
Kさんは私のシャツの裾から手を入れて片手で胸を、もう片方の手はスカートの裾を捲って、下着の中に滑り込んできた。
「…Kさん、本当に嫌です」
汗をたくさんかいたから、本当に気になって集中できない。
Kさんは無視して私の中に指を沈めた。
「…今日も暑かったからいっぱい汗かいたね…、N汗の匂いがする」
「…だから、嫌なの」
「…恥ずかしい?」
「…恥ずかしいとかじゃなくて、嫌」
「…じゃあ匂い嗅いじゃお」
「…ちょっと本当に…」
…私が言葉に詰まったのは
Kさんが私の中でまた指を器用に動かし始めたから。
「…やだ…」
「…あんまり嫌イヤ言わないでよ…」
Kさんの身体が離れた。
「…俺、自分で自分のことSだと思ってた。ちょっとくらい女性が嫌がろうが、痛いとか言ったって、どーせ最後にはあんあん言い出すんだから、うまくもってけばいいやって思ってた。」
…それが、Kさんの本性?
「…なのに、Nが嫌がると、急に悲しくなって、そういう気分じゃなくなる」
「…」
「…なんでだろうな。」
Kさんは私の服を直して、買ってきた食事を広げた。
「…お腹すいてるのに、ごめんな」
…なんだか、私が悪いみたいじゃない。
それから、別々にシャワーを浴びて、お酒を飲んだ。
「なぁ、Nって結婚とか考えてる?」
「…結婚か。全く考えてなくはないけど、まだ早いかなーとも」
「そっかぁ。俺、年も年だから早く結婚したいんだよな。子供欲しいし」
「…この前も言ってたね」
「…Nは子供何人くらい欲しい?」
「…三人は欲しいかな」
「…俺も。三人は絶対欲しい!男の子と女の子ならどっちが欲しい?」
「一人目は男の子がいいな」
「…意外。Nは女の子欲しいって言うと思ってた。お揃いの服着せたいとか、一緒にお買い物したいとか言うかなって。」
「そう?私昔から一人目は絶対男の子って思ってるんだけど(笑)」
「…女性ホルモン多そうだからNは女の子産みそうだな(笑)」
「…私背はでっかいし、骨盤狭いし男性ホルモン多いと思うけどな。Kさんはどっちが欲しい?」
「絶対男の子!スポーツ少年に育てる!」
「…Kさんこそ、そのムダ毛のないツルツル肌で、女性ホルモン多そうだから女の子うまれそ(笑)」
「女の子は二人目。一人目は絶対男の子!」
「わがまま(笑)」
…どうしたんだろう。急にこんな話。
Kさんは、ビールを置いて私を見た。
「…N、生理遅れてるだろ」
「…気づいてた?」
「…もしかして…って、思ったんだけど。」
「…2、3日遅れることは普通にあるよ」
「…今までの見たらそんなこと無いから」
「…排卵日付近にエッチしてないし、有り得ません。遅れてるのは誰かさんのストレスのせいだ」
「…そっか。そうだよな。最近N機嫌悪いしな」
「そうそう」
「…断言できるんだな」
「できるよ。Kさんは結婚するなら誰でもいいの?」
「…誰でもってわけじゃないけど…」
「…けど?」
「…子供は欲しいしな…」
「嫁より子供だ?」
「そりゃそうだろ」
「…そうだよね。でも、子供ができたからって理由だけで結婚したら離婚しそう」
「…そうかもな」
…少しだけ、ほんの少しだけ不安だった。子供がどうとかじゃなくて、Kさんが「女性」を軽く考えてることが。
「ね、早くしよう!」
今日は私から誘った。
「あれ?嫌なんじゃないの?」
「シャワーあびたもん」
「…Nから来るの珍しい」
「…そう?」
大胆になってたわけじゃない。
モヤモヤをかき消したかった。
Kさんはこの前みたいに優しく抱いてくれた。
玩具の出番は無かった。
ゆっくりいちゃいちゃして、すごく楽しかったのに、Kさんは元気が無いように感じた。
翌日、目が覚めてふと、昨日の言葉を思い出した。
…結婚するなら、誰でもいいんだ。
そんなくらい軽いんだ。
…子供みたいな顔をして眠るKさん。
…きっといいパパになるんだろうな。…女癖はどうかな。
朝もやっぱりKさんは元気がなくて、会話もあまり弾まなかった。
私も、二日酔いなのか、身体がだるかった。
ホテルから出る間際、生理が来て、Kさんに伝えたら、やっぱり安心したような顔をしてた。
それから車に乗って、少しドライブをした。
まだ、午前中。
今日はどこに行くのかなって思ってたら、
「…Nにちょっと大事なお話があります。」
って、私の手を握ってきた。
「…なに?」
…どうせ、たいした話じゃないんだろうなって思った。
…Kさんは話さない。
…少しだけ不安になった。
「…なに?」
「…しばらく会えなくなる」
…しばらくってどのくらい?
そう聞こうとしたけど、やめた。
「…そっか」
…もしかして、それが言えなくて、昨日から変だった?
…しばらくって、しばらく?
…もうすぐ、いろんな約束した8月だよ?
「今日はもう帰るよ」
「…お出かけしないんだ?」
「…しない。Nも生理きて体つらいだろ」
「私は全然。」
「…土曜日だし、友達と遊んだりしたら?」
「…そうだね」
「二人では会えなくなるけど、会社で会えるしな」
「…そうだね」
これが、Kさんの振り方?
…それを聞くのも怖かった。
子供ができてたら、こんなことは言われなかった?
わからない。
私は、日中いっぱい布団を被っていろんなことを考えてたけど、夕方になると考えるのもバカらしくなって、幼なじみに連絡をした。
…飲んで、とにかく嫌なことは忘れたかった。
いつもマメにくるKさんのラインが今日はこない。
…寂しかった。
幼なじみと、行きつけのお店で何でこーうちらは男運がないのかって話で盛り上がって、過去の男の文句とか、どんな男がいいかとかそんな話をしてた。
店員さん(♂)も地元の先輩だから、一緒に混ざって盛り上がったりしてた。
二件目はスナック。
ここも地元の先輩のお母さんがやってるから、一緒にあーだこーだ話して、みんなで飲んで、さっきの店員さんの先輩も合流した。
「…私生理初日だから潰れるかも(笑)」
幼なじみがビールを一気してから話した。
「まじ?私も今朝きたんだけど(笑)」
「わー!ミラクル(笑)」
「私も潰れるかもだ(笑)」
そんな話をしてるそばから、幼なじみは寝始めて、店員さんの先輩が私の隣に座った。
「最近どーですか?うまくいってます?」
「全然。あっちは土日休みだし、俺は平日だし休みが合わない」
…この先輩は、私の幼なじみのことが好きだ。
けっこう尽くすタイプで、いろんなプレゼント攻撃をしたりしてるんだけど、幼なじみには響いていないのか…
「告白しないんですか?」
「…こーやって一緒に飲めるの楽しいしな…関係崩れるのも嫌だしな…」
「…確かに」
「Nは職場の先輩とどーなの?」
「…遠まわしに振られたかなー。多分」
「…いー感じに会ってたのに」
「やっぱり、私じゃダメだったみたい。かっこいいもん(笑)女つくんだよ(笑)」
「…こいつも、可愛いから男つくんだよな」
爆睡してる幼なじみを見ながら言う。
「…確かに、モテるもんね。お互い、高望みやめますか(笑)」
「俺、Nでも全然いけるけどな」
「そんな妥協されて付き合いたくないです(笑)」
「…そうですか」
「何でこう、人生ってうまくいかないかな」
「なー」
二人で日本酒をガンガンに飲んだ。
こんなときいつもの仲間といると…本当に癒された。
「おーい、帰るぞ!」
幼なじみはなかなか起きなくて、気が付けばもう明け方だった。
「頭、いた…」
そう言いながら、サワーの残りを飲み干した。
「もう4時だよ」
「もう?Nうち泊まってかない?」
「泊まる!」
「でさ、昼から先輩(♀)と遊ぶんだけど一緒に遊ばない?」
「遊ぶ!どっかいくの?」
「浜で飲むよー」
「わー!最高!!今はもう飲みたくないけど(笑)」
「私も(笑)」
私はとにかく夢中で今を忘れたかった。
普通に仕事をして1週間が終わった。
Kさんは一度も私に話しかけてこなかった。
もちろん、連絡もこなかった。
いつもの感じだ。
戻ったんだ。
私も、極力Kさんを避けた。
いつもより、女子トークにも乗っていくようにした。
週末は、また、幼なじみと、プラス地元の友達で飲んだ。
でも、部屋でひとりになると、急に寂しくなった。
Kさんの腕の中はあったかくて、とても居心地が良かった。
あんなに、たくさん楽しかったのに、あっけなかった。
…いつでも戻れるなんて言って…私はもう、どっぷりKさんにハマってた。
抱きしめて欲しくて仕方なかった。
あんなに丁寧に抱いてくれたのも、たくさん気持ちよくしてくれたのだってKさんが初めてだった。
「ごめーん。Nさん!Kくんのお手伝いお願いしていい?」
「…私、ですか?」
ある日、上司から、Kさんのサポートを依頼された。
…もう二週間以上口を聞いていない。
正直、キツい。だからって断るわけにもいかないし…
職場が一緒。わりとつらい。
…私はKさんが嫌じゃないか怖かった。
あの冷たい目で見られるのが怖かった。
「失礼します」
Kさんは、別室にいて、私は上司にそこに行くように言われた。
「…よろしく。」
Kさんは、二人でいるときの柔らかい表情で、ホッとした。
「…嫌じゃないですか?お手伝いするの私じゃ」
「なんで?(笑)久しぶりに二人で一緒に居られるのに」
…振った相手にそーゆーこと言う?
「…そうですか」
「…何か…冷たいな」
「そんなつもりは無いですけど」
「…休みは何してるの?」
「…友達と飲んだくれてますよ」
「そっか!充実してるな(笑)」
「…Kさんは何してますか?」
「…家に籠もってるよ」
「…珍しい」
「…Nは俺がいなくて寂しいってこと無さそうだな(笑)」
「…自惚れないで下さいね」
無駄話はそのくらいで、あとは仕事をした。
Kさんは定時になると片付けを始めた。
「…ごめん、俺ちょっと今プライベートが忙しいんだわ。もう帰る」
「…そうですか。お疲れ様でした」
「まだ残る?」
「…少し」
「また明日やろう。今日なら家まで送ってくよ?」
「結構です。プライベート忙しい人は真っ直ぐ帰って下さい」
「…じゃあ、待ってる」
「…は?」
「スタバの裏にいるね」
Kさんはそう言い残して出て行った。
「…早かったね」
「…プライベートが忙しいみたいなので急ぎました」
「…ありがとう」
Kさんは車を走らせた。
「…久しぶりだと何か新鮮だな」
「…そうですね」
「…俺、この二週間で三キロ太ったんだよ」
「そういえばぷっくりしたかも」
「…やだぁ。動かなきゃ」
「Kさんもぷっくりしたくらいが可愛いかもね(笑)」
「…なぁ、夏の連休初日!海行こ」
「…いいですけど」
「約束な。それからお泊まりしよ!美味しいものご馳走するから。それまで待ってて」
「…わかりました」
土日過ぎたら、すぐ連休だ。
Cの言葉を思い出した。
…都合いいって…
…確かに都合いい。
私、都合いい女にされてる?
「おー!若いね」
Kさんは私が車に乗るなり太ももに触れた。
今日は水着の上にミニのワンピースを着てきた。
すぐ脱げる方がいいし…
「海だもん!少しくらい露出してもいいでしょ」
…いつものように話したけど…
本当は、久しぶりにKさんと二人で会って、私はとても緊張していた。
「…何か今日かたいな(笑)」
「…そうですかー?」
「久しぶりだからかな?」
「…どうでしょうね」
「…今日は遠くまでいくから、海の中でもいちゃいちゃできるよ」
「…結構です」
「…N泳げる?」
「…泳げます」
「…なーんだ。泳げなかったらずっと俺に抱きついててほしかったんだけどな」
「残念でした」
「多分人もあまりいないから、いっぱいくっついても大丈夫だよ。…会えなかった分」
…どうして連絡くれなかったの?
…どうして連絡くれたの?
聞きたいのに、聞けない。
聞いたら、面倒だと思われそうで。
海まで、前と変わらない何てこと無い話をした。
Kさんは相変わらずで、いろんな話をして私を笑わせてくれた。
私は、涙が出そうなくらい、すごく幸せだった。
「あー!その水着で来たの?」
私は、前にダメって言われたワイヤー入りの水着で来た。
フリルのスカートもついててお尻も大きく見えるし…
…三角タイプは脱げそうで少し怖かったし…
これが一番似合う気がした。
「…何か露出狂みたい」
「三角よりはマシです」
「…胸の谷間が…。警察来たら捕まるよ」
「…じゃあ服着ます」
「いーよ!そのまんまで」
「…どっちですか」
「…似合うよ!ちょっとからかっただけ(笑)」
「感じ悪…」
「…痩せたね。お腹まわりに肉が無い」
「そうですか」
「水着だとすげースタイル良く見える!」
「…見えるだけですか?」
「…いーや!スタイル良いよ!写真撮らせて」
…え汗
「…恥ずかしいです」
「いーから」
Kさんは勝手に写真を撮り始めた。
「わ~エロい身体してるなー!」
写真を見てニヤニヤしてる。
…そういえば、前にKさんの携帯見たときの待ち受けの画像、私だったな。
…そんなことも、遠い昔の話みたいだ。
海は思ってたよりも人が少なくて、カップルが目立った。いちゃいちゃしてるカップルも何組もいたけど、誰も気にしていない様子。
海の中ではKさんに負ぶさって深いとこまで行ったり、沈められたり、沈め返したりしてたくさん笑った。
しばらくして、お腹すいたねーって屋台のジュースとか焼きそばとか食べて、ひと休みして、砂山を作ったり、枝でお絵かきをしたりして…本当に楽しかった。
三時のおやつのかき氷を食べた頃には、さっきまでの人もほとんどいなくなってた。
入れ替わりのように、サーフィンの板を持った人たちがたくさん入ってきた。
「波も高くなってきたし、そろそろ帰るか」
「…そうしますか」
「N、眠そう。疲れた?」
「…眠くないですよー」
「…夜までもつかな。これから楽しいことたくさんするのに」
「あー、またエッチなこと考えてる」
「男ってそんなもんだよ(笑)」
シャワーがものすごく混雑してたから、簡単に水道水で身体を流して着替えた。
「目的地までは二時間くらいかな。着いたらもう夜だ。寝てていいよ」
「…寝ないもん」
「…いいって。疲れたと思うし、夜頑張ってもらわなきゃいけないし」
「…何を?」
「…それはお楽しみ(笑)」
「ふーん」
「…さー!飛ばすぞ!」
Kさんは高速に乗って一気にスピードを上げた。
…私は結局ウトウトして、いつの間にか眠りについてた。
「着いたよ」
私はKさんの声で目が覚めた。
「…ねちゃった…」
「いーよ。疲れたでしょ」
「もう着いたんだ?」
…お寿司やさんだ。
なんか…高そう。
「ここ美味しいよ~!!」
「…高そう」
「気にしないの」
「私かっぱ寿司でいーですよ!アイスもケーキも食べれるし」
「ここもアイスならあるよ(笑)かっぱさんも今度行ってみような」
「かっぱ寿司行ったことないんですか?」
「…ない。家の近くに無いもん」
「…そっか」
「いーから入るぞ!」
…緊張しながらKさんについていった。
夕食が済んで、車に戻って、Kさんはまた車を走らせた。
「おいしかったー!あんな美味しいお寿司初めて食べた」
「お酒も飲んで良かったのに」
「私お酒弱いから、飲んだらせっかくのお寿司の味がわかんなくなるかなと思って(笑)」
「また連れてくるよ」
Kさんはニコニコしてた。
私は、少し緊張してた。
このあとのこととか。
「…真っ直ぐホテル行ってもいい?」
Kさんは私の手を握った。
「…お酒買ってから」
「了解。何かたくなってるの?」
「…かたくなってないです」
「…久しぶりだから緊張してる?」
「…少し」
「あらら(笑)」
Kさんは強く私の手を握った。
「今日は楽しいこといっぱいするのにな」
「…」
「玩具も使うし、バックでもするし、いっぱいNのこと気持ちよくするから緊張しなくていいよ」
「…はい」
「…何か元気ないな。お酒飲んだら少しは緊張とれるかな」
Kさんは私の頭をポンポン撫でてた。
…私は本当に緊張してた。
しばらく連絡がとれなくなって、すごく不安で、それなのに、何事も無かったみたいにKさんが今はそばにいて。
また、ふっといなくなっちゃうんじゃないか。
私の身体に不満だから他の女性と遊んでたんじゃないか。
考えたらキリが無かった。
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