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黒百合女学院中等部 恋の時間割

No.145 19/04/14 12:55
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫144

三時間目の社会科が終わった休憩時間。決断すれば行動は極めて早いあおい。カネコと職員室に。

四時間目は最後の、一年生との合同自由体育だが、あおいはカネコと一緒に児童会長と副会長連名で、六年生と一年生の学年主任にお願いし四時間目を五時間目に移動、同じく五時間目を六時間目に移動する変更してもらった。

そして六年生全クラスを学内放送で講堂に集めた。

こんな無茶苦茶が通ったのは、初等部トップ成績の頭のいいカネコが、あおいならこうする!と読んでアクションしていたのだろう。



講段マイクに立つカネコ。その後ろでは、両手の指を組んでボキボキ関節を鳴らすかの仕草をしながら、あおいが皆を睨みつけている。無言の圧力だ。

しかも高等部のしおり先輩や鬼のように怖い紫蘭先輩まで来ている。これはただならぬと気付く六年生。

「児童会からお願いがあります。異例だと思いますが本日、五時間目から転校生のお友達二人が六年一組に編入します。卒業まであとわずかな時期ですが、一組だけでなく六年生全クラスの皆さん、仲良く勉強し仲良く遊びましょう」 

カネコはあおいにマイクを譲る

「二人のお友達はスッゴく恥ずかしがり屋さんで、中等部からの入学だと仲良くできる自信がなくての、初等部への一時転入です。外部入学の子はわかるよね?。幼稚部からの子には仲良しグループが出来てたのが。二人に同じ淋しい思いさせたいの?。それはわたしがゆるさない」

あおいはマイクをカネコに返す

「外部入学生の子とか新しい仲間がお友達出来なくて淋しい思いをする。これは黒百合初等部六年生のわたしたちの今日、今から無くしていきましょう!。そしてこれは安倍学長先生からあおいちゃんが頼まれたことです。よろしくお願いします」

だが、一部から

「あの子のことじゃない?」

もちろん計算内のあおい。カネコにマイクを借りる。

「今しゃべった人、ここに来てマイクで喋っていいのよ?。異論があるんならね。みんなに優しいしおり先輩にこれからスルーされたいならね。紫蘭先輩にこれから毎日睨みつけられたいならね。わたしと毎日喧嘩したいならね」

「有言実行!異論ある人は、わたしたちのより素晴らしい提案と能力あるのよね?。それ堂々と教えてくれないかな?」

そうしてカネコと二人で

「主任先生、締めくくりお願いします」

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