黒百合女学院中等部 恋の時間割
No.100 19/03/02 15:52
あかいあおい ( 37 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
「わたし呑むわ」
このあたりで記憶の途切れてるあおい、つまり作者のわたし。
なんや、うっすらとパパと瞬お兄ちゃんが、ものスッゴく気持ち悪そな真っ青な顔で苦しそうに吐いてる姿が、おぼれげに脳裏にあるんやけど。
朝、瞬お兄ちゃんや緑お姉ちゃんに、従姉の紫蘭お姉ちゃんや同級生の美佐ちゃんに、昨日お友達になった晶ちゃんからも、おじいちゃんやパパや勝兵おじちゃんにママとおばあちゃんからも
「おまえパンツ一枚で踊ってたで!」
「パンツ一枚で瞬お兄ちゃんにキスをしつこく迫ってたで!」
なんて、口々にからかわれたけど、顔が真っ赤になるのがわかるほど顔から火が出てるな思うたけど、お転婆やゆうてもお嬢様のわたしがそんな下品なこと、するわけないやん。
なかったことにするんや!。みんなが同じ初夢を見てたんや。
明けましておめでとうございます!。
大晦日が明けて新年の朝、目覚めた一同は赤井家の道場で挨拶しあっている。
日本武術の礼式を教えるため、クリスチャンの赤井家の道場なのに何故か存在している
普段は「神前に礼!」でなく「正面に礼!」で稽古が始まる
そんな赤井家敷地内の道場の神棚にお神酒を捧げる、あおいの祖父晋太郎。この新年の朝だけは日本文化というか日本そのものに敬意を払い、「神前に礼!」で一同がこうべを垂れる。
道場の台所からお雑煮の味噌のにおいが漂ってくる。それが使用人により、お膳に盛りつけられ道場に運ばれる。着物姿で平らげる赤井家と関係者。
クリスチャンの赤井家だが、先祖の眠る靖国神社に表敬訪問し皆が着物から普段着に着替えるなか、あおいは何かをひらめいたようで部屋に急ぐ。
「新年いちばんのデートはあおいとしてね。」
気を利かせた婚約者の緑に言われ、あおいの部屋に行く瞬。ガラス戸越しに筆を握るあおいの姿が。
「あおい~何してんだ?。書き初めか?。デート行ってやるよ!」
そう声をかけて戸を開いた瞬の目に飛び込んだのは
書き初めは ふでおろしなる ひめはじめ
墨のしずくは 帯解く口実
冬休みの宿題か、墨も鮮やかなエロ満載な短歌の記された短冊。
緑のエロ同人癖がその妹のあおいに感染か?。そう怯える瞬は赤井家に一緒にお泊りしていた父を呼ぶ。
「親父!ちょっと来い!。てめえが昨日あおいに酒呑ますから!💢」
正月物語 完
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