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とあるバレンタインとひな祭り物語

No.4 2020/01/21 18:44
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-

≫3

《あおい12歳 怒りのバレンタイン復讐劇》

毎朝の日課を終え真鍋が部屋に戻ると、そこには血溜まりと倒れているまだ幼い少女が・・・・。真鍋は我が目を疑うが、その少女は・・・・

その少女は、いつもの可愛らしい色したフレームの眼鏡はしていないものの、その少女は自分に一方的に初恋し付き纏っている、あおい。自分の彼女、婚約者の緑の九つ下の妹のあおいだった。

そのあおいの首には紐が巻き付けられ、その膨らんでもない真っ平らな胸は真紅に染まり、傍らには、あおいのものであろうパンツと血濡れたナイフが転がっている。



『俺がバレンタインにあんな事言ったから・・・・。いやいや、年頃の女の子がわざわざパンツ脱いで自殺するはずがない!』

『誤って転んで自分で自分を刺したか?。それにしては料理しようとした形跡はないぞ!。それに、それなら何で首に紐が巻き付いてるんだ?。やはり変質者の仕業か?』

血塗れで倒れているのが婚約者の妹のあおい、つまり彼自身にも妹同然のあおいだと、そう気付いた真鍋には、そんな刑事ものや探偵もののドラマか映画かのように冷静に分析出来るはずもなく。彼の口から出たのは

「死、死ぬなーあおい!」

「俺が悪かった!謝るから!」

「た、頼むから目を開けてくれー!」

血溜まりの中に倒れているあおいを抱き抱え、揺さぶり、必死に叫ぶ真鍋。だが、血溜まりの量つまり出血量からして、あおいが目を開くはずはなかった。でも、それでも大声を出したからか、少し冷静さを取り戻した真鍋は

「そうだ!応急手当てしなければ!」

「人工呼吸と心臓マッサージ!それに止血だ!」

蘇生措置しようと、あおいの顔色や呼吸そして心拍を確認しようと、あおいを抱き抱えた状態から床に寝かせようとする真鍋。だが・・・・

真鍋の『人工呼吸』の言葉に反応したのか、あおいは・・・・


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