現代版シャーロックと私の危険な愛

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2016/03/20 05:46(更新日時)

セクシーな、現代版シャーロックと私の愛情小説



16/02/26 03:38 追記
もしもシャーロックが、愛に目覚めて推理よりも私に夢中になってしまったとしたら………


No.2306532 (スレ作成日時)

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No.1

彼と私の愛の日々を描いていきます。


No.2

どうしてあなたと出会ってしまったのか…


普通の生活、普通の愛は得られないというのに。


彼との出会いは運命…


あれはそう、
ロンドンのベーカー街221Bで始まった、彼と私の、誰にも知られることのない、謎めいた密やかな愛…



No.3

『すまないが、君との愛に溺れるわけにはいかない


君は危険だ。

会うべきじゃなかった。


僕は今、とてつもなく恐怖に震えている

僕が今まで最も危険だと考える愛にたいして…』


そう言ってあなたは私から静かに目を反らした。


わずかに肩が震えているのが見える。


No.4

お願いシャーロック、こっちを向いて!

何も怖くなんかないのよ、私はそのままのあなたを受け止める。

たとえあなたが社会不適合の変人でも、他人から嫌われていても、空気読めなくて上目線な発言していても、私にはあなたの優しさや孤独、素晴らしい感性をよくわかってる。

あなたをそのまま受け止めてあげたい。

私は貴方をマフラーやコートのように暖かく包んであげたいの…


だからこっちを向いて。

No.5

『僕は…


僕は仕事と結婚してる男だ。


推理に集中してる時が一番の幸せ。


僕と一緒にいれば危険なことに巻き込まれるかもしれないんだぞ

それがわかっていて言っているのか?』


彼の海のように澄んだ綺麗な青い瞳が私をじっと真っ直ぐに見つめている。


わずかに迷うような、切なげな瞳で…


No.6

怖いわ!

この先に何が待っているのか。

でも、それでもあなたと一緒に居たい。

どこまでもついて行きたい。



私は黒いコートの襟下に手をそっと添えて、彼の青い瞳をじっと見つめ返した。

No.7

『君は危険な女だ。

今まで出会ったどの女よりも危険…


僕の理性を奪うつもりなのか?』


コートに手をかけた私の指にそっと触れてわずかに目を伏せた。


No.8

『君はバカだ。
僕みたいな社会不適合で冷たい男より、優しくて思いやりに溢れたジョンのような男を選べばいいものを、
なぜ君は僕に近づいた?
危険だとわかっていて…』


No.9

ジョンと同じ気持ちなのかも…

退屈な毎日に耐えられなくて危険な日々、危険なあなたを選んだ。

私もジョンと同じで、あなたが何だってかまわないのよ



そうつぶやいて、彼の胸に顔を埋めた。

背の高い彼の胸に私の頭を寄せて彼の心臓の音に耳を傾けてみる。

ドクドク…心臓が速く大きく鳴り響いて、彼が緊張してるのか、とても興奮しているように感じる。

おそらく私の心臓の音はもっと超高速で動いているに違いない。


No.10

私はもっと彼の心臓の音、化学実験で使用したであろうセクシーな薬品の残り香を堪能しようと、彼の身体を引き寄せるようにしてコートの中に手を入れて抱きついた。


その時…!


何か小さい固いものの感触を胸ポケットから感じて思わずさらに手を差し込んで取り出した。


それは年代物の懐中時計だった。


『返せ』


すかさずシャーロックが小さい声で、しかし険しい顔で命令する。

No.11

どうして?
こんな年代物のクラシカルな時計、初めて見たわ。
私アンティークなものが大好きなの。
ちょっとだけ見せて?


『ダメだ。それは今すぐ返してくれ。ロンドンにアンティークショップは49店舗ある。
おすすめはリージェントパークの右隣。今度案内するから、とにかくそれは返してくれ』


珍しくわずかに焦りの表情を浮かべるシャーロックの様子にますます好奇心は刺激された。


『お願い見せて。
私はシャーロックの時計が見たいのよ。』

そう言って取り返そうとするシャーロックの手を払いのけた。


No.12

そして、懐中時計の蓋を開いてみた。


そこには…


あの女…


アイリーンの写真が………!!



No.13

アイリーン!


アイリーン・アドラー


シャーロックが『あの女』と呼び、唯一シャーロックを打ち負かした天才詐欺師の女性!


まだ忘れていなかったんだ!


こんなに大切に写真を肌身離さず…


私の心は急降下…

まさに崖に…いや、ライヘンバッハの滝にでも突き落とされた気分だ。


No.14

おそらく私が彼女と張り合おうなどと100万年早い。
勝てる相手ではない。


彼女は唯一彼にパワーゲームをしかけ、圧倒的な色気で彼を翻弄し、充分に楽しませた後、アメリカに亡命して消えた女なのだ。


シャーロックを唯一打ち負かした


まさに女王様…


まず勝てない相手だ。
勝てるはずがない。

外見も知力も色気もはるかに彼女より劣る私………


No.15

『君は、ずいぶんと無礼だな』


時計はすぐにシャーロックに取り上げられた。


その場で呆然と立ち尽くす情けない私…


No.16

シャーロックの言われたとおりにすぐ返せば良かった。


あの写真を見たばかりに私の心はズタズタ…

パンドラの箱は、絶対に開けてはいけないんだ!


No.17

ハドソン夫人
『コンコン!
ドアベル鳴ったの気がつかなかった?
シャーロックにお客様よ~』


するとレストレードが少し緊張した面持ちで部屋へ入ってきた。

シャーロックが一言
『連続殺人事件だったんだな?』

レストレード
『あぁそうだ。
今回も協力してくれ』

『もちろんだ。すぐに行く』


レストレードは私の顔を見て不思議そうな表情を一瞬浮かべたが、すぐに回れ右をして去って行った。


No.18

しばらく沈黙があり、今まで不機嫌だったシャーロックの表情が、徐々に明るいものになる。

そして瞳を輝かせ、指を前で組んで飛び上がった。


『やったぁ!やっぱり予想した通りに連続殺人事件に発展したか!
やはりな。こうなると思っていたよ!
こうしちゃいられない!
さっそく現場に急行だ!』


少年のようにワクワクした顔のシャーロックが、目の前にいた私を見て引き寄せ抱きしめた。


ドキン!

私の心臓が、身体全体が、宙に浮いた!
そしてシャーロックが私の口の横あたりにキスをする。

うっわ~ヤバい!
気絶しそう…

No.19

新しい秘密基地を見つけた少年のように嬉しそうなシャーロックを見て私まで嬉しくなった。

さっきまでアイリーンのことで落ち込んでいたのが嘘みたいだ。


シャーロックは鮮やかにスペンサーハートの黒いコートを見にまとい、マフラーを素早く首に巻いた。


美しい仕草…


シャーロックの優雅な手の動きと身のこなしにボーっと見とれていると

一言、
『助手がいるな。ジョンはメアリーと新婚旅行中だし、モリーに連絡して呼び出すか…』


つぶやくシャーロックに思わず

『わ…私でどう?』
考えるより先に言葉が出ていた。


マフラーを整えていた彼がチラッと私を見た。

No.20

『君が?』


美しい凛とした青い瞳をこちらにまっすぐと向ける。

『君には医学の知識も検死の経験もないだろ?
僕と一緒に行って何か役に立つのかい?』


確かに、
そう言われてみると私は何の役にも立たない…


何も言えずに立ち尽くすと、

『君はこの部屋でお留守番していて。
帰って来たら、君の依頼についても真剣に取り組むから…』

そうだ。
私は彼に頼みたいことがあってここに来たのだった。


No.21

『まぁシャーロックったら、殺人事件で喜ぶなんて、不謹慎ですよ!』

顔をしかめてシャーロックを叱りつけた。

ハドソン夫人を見て微笑んだ彼は、颯爽と階段を降りて行った。


窓からタクシーを捕まえて乗り込むのが見える。

『あー、あの様子だと長いこと帰って来ないわね。
事件が起きるといつもあぁなんだから。
子供みたいにはしゃいで。
別れた亭主にソックリよ』

苦笑いを浮かべるハドソン夫人が私に話しかける。

『よければ下でクッキーとお茶でもいかが?』


No.22

それではお言葉に甘えて…


私は階段を降りながら、彼の嬉しそうな表情やコートを着る優雅な手つきや凛とした青い瞳を反芻した…


やっぱり彼は美しい…

なんてセクシーな男性なんだろう!


No.23

アールグレイの上品でふんわりした香りを堪能しながらシャーロックへの想いで胸をいっぱいにしていると、ハドソン夫人が興味深そうに話しかけてきた。
『シャーロックがジョン以外と仲良くするなんて珍しいわ。
あなたとシャーロックはどんな関係?どこで出会ったの?』
うれしそうな顔のハドソン夫人がクッキーをテーブルに置いた。

焼きたての、少し塩気のあるバターたっぷりの甘いクッキーを食べながら私はシャーロックと初めて出会った日のことを思い出していた。

No.24

彼と私の出会い…

あれはそう、私がロンドンへ来て10日目のことだった。

世界的に有名な名探偵がロンドンにいると聞いて探しまくったところ、やっとシャーロックホームズの居場所にたどり着いた。

私は化学者の1人として病院に侵入し、研究所で働く彼と接触することに決めた。
白衣も用意したし、ある程度の化学の知識も頭に入れた。

あとは彼に会って私の話を聞いてもらえるようにアプローチするだけだ。

私にはどうしても解決しなければならない問題がある…

それには名探偵シャーロックの豊富な知識と推理力が必要なのだから。

No.25

彼の助手として来た私は受付で彼の居場所を聞いた。4階までエレベーターで上がり白い壁の廊下を進むと突き当たりに研究所を見つけた。
軽くノックをしてドアを開ける。

『すみません、こちらにミスター・シャーロックホームズがいると聞いて来ました』

すると顕微鏡を覗きこんでいた1人の男性が顔を上げて私を見た。

『日本人?君は化学者じゃないだろ。僕の助手でもない。
あぁ探偵の依頼ならお断り。
今は忙しいんだ』


No.26

いきなり化学者でないことがバレてしまった私は驚いたが、それよりも私は彼の氷のような冷たく青い瞳と、謎めいた色気のある雰囲気に一瞬で魅了されてしまった!


なんて美しくてセクシーな人なの!


私は言葉もなくただただ彼に全神経を集中させ、息を呑むほどの神々しいまでの彼の白くてノーブルな顔立ちに見とれていた。


あぁ!神様!
私の人生にこんなにまで感動できる出来事が降ってくるなんて!


No.27

立ち尽くす私を完全に見なかったかのように無視して、私から目を反らした彼は、シルバーの光り輝く顕微鏡のレンズへとゆっくりと視線を落とした。


そのままピントを合わせるために指を調整ネジに添えて慎重にゆっくりと動かす。

彼の繊細で神経質そうな指先に私の視線は釘付けになった。

なんて優美で美しい指先なんだろう…!

あの指先で操られたい。

触れられたい…


No.28

彼の指先を見つめながら、彼の細くて綺麗な指が、私の白い肌をゆっくりなぞるように滑らせるのを想像した。


お臍の付近をなぞり、徐々にお腹へと移動し、一番膨らんだ丘へと…


私の妄想はどんどんと膨らみ、ついにピンクの小さな突起物へとたどり着く…


私の小さな身体はビクン!と電流が流れたように弾けた。


No.29

『君は…何をそんなに興奮しているんだ?頬も赤いし瞳孔も開いているね?身体の調子でも悪いのか?ここは病院だ。診てもらって来たまえ』

ふいに顔を上げた彼が不思議そうに私を見つめた。


そして、彼のブルーの瞳が顔から下の胴体へと移動し、足元まで視線を下げ、再び私の腰と胸へと移動した。


今、私はシャーロックホームズに観察されている。

顕微鏡のレンズ越しから観察するスライドガラスに挟まれた微生物のように…!

思わず喉がゴクリと鳴った。

No.30

お願い、これ以上私を観ないで!!


今までに経験したことのない混乱した気持ちと淫らな欲望に、私は気が動転して研究室から逃げ出してしまいたくなった。


私は今、どんな酷く恥ずかしい表情をしているのだろうか…


No.31

あぁ…クラクラする。今すぐにでも彼を押し倒したい!


興奮状態の私を完全無視し、分析に戻った彼は顕微鏡を覗きながら口を開いた。

『どうしても僕に探偵の依頼をしたいなら3日後にベーカー街221Bへ来るといい』


再び顔を上げた彼はシャーレの中の液体をピペットで取り出した。


グリーン、ブルー、ワインレッド…たくさんのフラスコの中にはいろんな種類のカラフルな色の薬品が入っていて、彼の横顔をさらに理性的でクールな雰囲気に彩っていた。



No.32

『それって引き受けてくれるって意味ですか?』

『内容を聞いてから決めるよ。とりあえず話しだけは聞いてあげる。
君は急いで日本に帰るつもりはないようだから3日後でも構わないだろう?』

???どうしてそれを知っているの?

確かに私は何ヵ月かロンドンに滞在する予定なのだけど…


『君のそのシューズ、限定品だがハロッズで買ったんだろ?一週間かそこらで帰国する人間が、わざわざ高級店で高いウォーキングシューズを買って街を散策するはずはない。
しかも泥もついてない。数時間前に買ったものだね。いろいろとロンドンでやることがあるからだ。何か重要な目的があってここへ来たし、少なくとも数ヶ月は滞在するはずだ』


No.33

『ミスターホームズ私は…』


『シャーロックでいい』


高い頬骨が引き立つ冷たいブルーの瞳をこちらに向けて、さっきより低めの声がささやく


『天才で人気者の僕は君と違い忙しくてね、まぁでも少し君に興味を持ったから20分くらいは時間を割いてあげてもいいよ。
話しをなるべく簡潔にまとめて手短によろしく』


上目線の王様ぶった口調の彼はもうこれ以上話すことはないといった様子で、反対側を向いてスライドガラスを取り出した。

No.34

『ありがとうございました。では3日後にご自宅へ伺いますので、宜しくお願いします』


お礼を言った私は研究室のドアを閉めた。

私の頭の中には彼のあのフレーズでいっぱいになった。

『君に少し興味を持った』
あの世界的に有名な天才探偵シャーロックホームズ様が…! この平凡な私に興味を持ってくれた?


私は夢にも昇るような気持ちで舞い上がった。


No.35

その日の夜に彼が夢に出てきた。

黒いクラシカルなコートを着ていて、研究室の時の理性的な白衣姿と異なり、ミステリアスで少しエロチックな雰囲気がある。

立てた襟の隙間からセクシーなクチビルが覗き、私を見てわずかに微笑みを浮かべている。


窓のそばに立つ彼にゆっくり近づいて私は彼を見つめた。

吸い込まれそうな淡いブルーの瞳をじっと見つめる。

彼はゆっくりと口を開いた。

『君は…何者なんだ。今まで出会ったどんな人間よりも謎めいている、実に興味深いよ。君を解読してみたいな』

掠れたセクシーな声でそう囁くと

彼の指先が私の冷たい頬に触れた。

No.36

そのまま指先をずらして私のクチビルに触れた。そのまま輪郭に沿って人差し指でなぞる。


ドキドキして心臓が壊れそうだ!


『クチビルも頬も冷たいね。
よければ僕に暖めさせて欲しいのだけど…』


彼のクールな青い瞳の中に、僅かに欲をはらんだ炎を見た。
顔をゆっくりと近づけると彼は両手で私の頬を包みこんで引き寄せ私の口にそっと自分の口を重ねた。

微かに震えた彼のクチビルは暖かくて柔らかい…

緊張のあまり彼の胸を押して口を話した。

あぁ、無理だ!心臓が張り裂けそう!

手も足もガクガクに震えている。

そんな私を見てまた優しく微笑んだシャーロックは、今度は離さないとばかりに力強く私の腰を強引に引き寄せた。

彼の顔が再び私の顔に近づき、クチビルを重ねてきた。

No.37

『お願い、ちょっと待って』
『待てない』

そう言うと色っぽい表情のシャーロックは私のクチビルに噛みつくようにキスをした。

何度も、何度も…

話す隙を与えずに大胆に角度を変えてキスをする。

突然の嵐に飲み込まれた私は彼のコートの端を掴んでしがみついた。


No.38

するとシャーロックは私の頭を上向きにして手で支え、口をこじ開けるようにして柔らかい舌先を侵入させてきた。

歯をなぞられ、あっと驚いた瞬間には口の中に彼の舌の侵入を許していた。

温かく柔らかい彼の舌と私の舌が合わさり触れあった。


『ふっ…あっ…』

唇の隙間から声が漏れる。

彼は舌をゆっくりと私の舌に絡ませてきて何度も転がしたり吸ったりを繰り返す。

あ…もうどうなってもいい。
彼にすべてを委ねよう…

私の体温はどんどん上昇して燃え上がるように熱くなる。


No.39

私と彼の混じりあった唾液の音が部屋中に静かに響き、私は彼の柔らかな舌と愛撫に夢中になった。
もうおかしくなりそうだ…

何度も私の口の中を弄び堪能したシャーロックは、口を離して私を見る。

少し息を荒げて興奮ぎみに囁いた。


『君は僕のものだ。君は僕の、実験材料…逆らうことは、決して許されない。
…いいね?』

シャーロックは有無を言わさぬ獲物を捕らえた美しい獣のような瞳で私を射ぬいて同意を求めた。

『断ったら?』

シャーロックは不敵な笑みを浮かべる。
『断らないよ君は。危険だってわかってても僕に従うはずだ』


No.40

『実験材料ってどういう意味?』

『僕は君に興味を持った。しかしそれは恋愛感情などではない。化学者として君の精神、身体、思考に興味がある。』

『ひどい!なにそれ?私は実験のウサギかマウス?』

『いや、それよりは上だよ。』

そして目を輝かせながら宣言する。

『僕は恋愛には全く興味がない。でも君には興味がある。まずは君の身体の反応を隅々まで確かめたい』


No.41

『いやよ!ふざけないで!
愛されてもない男にどうして抱かれなきゃいけないの!
貴方ってサイテーな人ね!』

彼の頬を思い切りぶってやろうと右手を振りかぶった。

瞬間、彼に右手を簡単に掴まれて阻止される。
そのままグッと引き寄せられこう囁いた。
『大丈夫。君は僕を拒まないよ。』

自信に満ちあふれた好奇心の塊のような男は私を楽々と持ち上げてお姫様抱っこをした。

『いやー!離して!絶対やだ!』


私は手足をジタバタさせて最大限に抵抗したが、彼の細い身体のどこにそんな力があるのか、私がどんなに暴れてもびくともしない。

No.42

軽々とお姫様抱っこした私を寝室に運び始めるシャーロック…

イギリスの男が紳士だなんて嘘っぱちだ~

青ざめる私…

このままだと彼に…

混乱した私はなす術もなくあっさりとベッドの上に落とされた。

No.43

薄暗い寝室の中に浮かび上がる彼はまるでそう…死神のようだ。

黒いコートをまとった色っぽい死神だ。

電球が照らし出す薄い明かりの反射でシャーロックの白い横顔と、立てたコートの襟元だけが私の瞳に映った。

彼は怪しげな笑みを浮かべ
『すぐに逆らう気力を無くしてあげるよ。僕が居なければ生きていけない身体にしてあげよう…』

そうささやくとベッドに横たわる私に跨がり顔の横に両手をつく。

『痛がることはしないよ。
あぁ、多少はするかもしれないが。
しかし問題ないだろう、君はマゾヒストだから』

私がマゾ?どうしてそんなことがわかるのよ…


私は何とかこの状況から逃れたいと頭を働かせる。

そうだ、この強姦魔のアソコを蹴って逃げだせれば…

No.44

私は片足を持ち上げようとそっと動かし始めた。
だがしかし瞬間彼に掴まれて両足を広げられ、身体が隙間に素早く入りこまれてしまう…

あ…!ダメだ。
これじゃ、蹴るどころか逃げられない。
額から汗がにじむ…

『お願いやめて、私を帰して。
怖いの…』
『怖い?何が?
僕に溺れてしまうのが?』
『は?うぬぼれないでよ!
誰がアンタなんかに…!』
『いいね、気の強い女は好きだ。征服のしがいがある』

そう言うと彼は優しく私の口元にキスをした。

No.45

そして私の口内に舌を再び割り込ませてきた。

カリッ!

彼の舌先に噛みついた。

うっ…

彼は小さくうめいて僅かに顔を歪ませた。

『今度キスしたら舌を噛みきるわよ?』
すると彼はニヤリと笑い
『やってみろ』
鋭い目つきで言い放つと今度は私の顔を両手で固定して容赦なく舌を差し入れてきた。
今までよりももっと大胆に、力強く奪うように舌を動かす…
息もできないほどのキスに噛みつくのも忘れ、全身の力が奪われ始めた。

ふっ…やめっ…

生理的な涙が頬を伝う

弱めることなく、さらに熱く深く舌を絡めたシャーロックはそのまま私のシャツのボタンを外し始める。

逃げなきゃ!
そう思うのに身体は石のように動かない。
それより頭の中に霞がかかって徐々に思考が奪われいく…

No.46

彼の舌の柔らかさ、動き、唾液、音…

感覚がすべて支配されていく…

あぁ、気持ちいい…
溶けてしまいそうだ。
我を忘れて彼の首に両手を巻き付けて彼の舌を追いかけるように自分でも彼を求めてしまう…

どれくらいそうしていたのだろうか。

隙間がないくらい互いの身体を密着させて苦しいくらいに燃えあがる熱に意識は朦朧とし始めてきた。

顔をあげたシャーロックは言った。
『そうだ、最初から素直に感じていればいい。
もう抵抗しないのか?
案外簡単だな。
まだ始まったばかりなのに。
夜は長い。朝までこの実験を楽しもう』

耳元でささやく悪魔が首筋に優しく口づけをした。

No.47

愛のない男…
彼は私を愛していないし、愛する気もない

私は彼の実験材料…

なんだか、それでもいいような気がしてきた。

彼のキスはすごく気持ちがいい…

フワフワとして溶けそうだ。

今は、この快楽に身を委ねていたい。

これがどんなに危険で愚かな結果を招くとしても…


でも彼は本当に私を愛していないの?
こんなにも長く情熱的なキスをしてくるのに…

こんなにも激しく何度も…

No.48

耳の後ろやうなじに口づけていたシャーロックが私を見つめた。

青くて透き通るように綺麗な瞳が瞬きをする。


そして悲しそうに私を見る。

『僕のような男に捕まって運が悪いな、君は…』


そして頬にかかった前髪を指先でよけると

『だが後戻りはできない。
ゲームは始まってしまったから…』

そうつぶやくと再び私の唇を奪い、嵐のように情熱的に舌を絡ませてきた。

No.49

私も差し入れられた舌を拒まずにハッキリと彼の欲望に応えた。


彼の寂しさや悲しみ、何かを強く求めているような、彼の想いがこのキスに含まれていることを信じて…

『シャーロック、私はあなたが好きよ。
一目惚れだったの。
一瞬で恋に落ちた。
あなたに愛はなくとも私はあなたが好きよ。

だから好きにして。
もう逃げないわ』

正直な今の気持ちを彼に伝えた。

No.50

彼は顔をあげてしばらく私の顔を見つめた。
穴が空きそうなくらいにじっと…

そしてセクシーな薄いクチビルが開き、何かを言いかけた瞬間、


けたたましいサイレンの音が私の鼓膜に鳴り響いた。

びっくりして起き上がる、


そこは私が泊まっていたホテルの部屋のベッドの上だった。

あぁ夢?夢だったのか…


目覚ましの音を止めると呆気にとられて再びベッドに横たわった。

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