とあるバレンタインとひな祭り物語
No.5 2020/01/21 20:20
青木あかね ( 38 ♀ sq6JBe )
あ+あ-
キスをして欲しそうに、唇を突き出してるあおい。大好きな瞬お兄ちゃん、つまり真鍋の
「蘇生措置だ。人工呼吸と心臓マッサージそれに止血だ」
の言葉に、ついつい
『夢にまで見た、大好きな大好きな瞬お兄ちゃんとの、憧れのファーストキスのチャンス到来!』
と、ついつい反応してしまったのだけれど、抱き抱えた状態から床にあおいを寝かせようとしている途中で、まだ気付かぬ真鍋。
が、しかし
『ん?。さっきまでダラーンとしていたはずの、あおいの両腕が何で胸元で祈るかのように手を組んでるんだ?』
あおいの顔を見る真鍋。
目が合ってしまい、慌てて目を閉じるあおい。
「お前ってヤツは!紛らわしいイタズラしやがって💢」
怒りのままにそう叫ぶと、抱き抱えた状態から床に寝かせる途中の、あおいの頭を床に落とす真鍋。
「イッ、痛~い!。何よ!何も床に頭落としてぶつけることナイでしょ!。酷ぉい!。女の子はもっと優しく扱わなきゃダメでしょ!。」
「オマエがつまらんイタズラするからだろが!💢」
「それでもさぁ、ふつう「血ぃ流したら死ぬぞ~」とか言いながら、血塗れで倒れている女の子の顔を足でツンツンするか?。ふつう慌てて手当てするか、ビビって腰抜かすでしょ。それにぃ」
「それにぃ、女の子襲えるチャンス作ってあげたのに、キスもしてくれないなんて、お兄ちゃんの意気地無しの優柔不断のバカ真面目!」
「あの状態の女なんか襲えるわけねえだろがっ!💢それに俺は変質者じゃねえ!」
言い合いしながらも、どっきりイタズラにケチャップで作った血溜まりを、ちゃんと拭き掃除するあおい。そんなあおいの後ろ姿に
『あおいに今日こそは謝るぞ』
『いや、気まぐれなあおいは覚えてるか怪しい』
『いやいや、謝らなきゃいけない』
そう思い、意を決して
「なあ、あおい、バレンタインのときはゴメンな」
あおいにちゃんと謝ろうと、口を開こうとあおいを見やれば、一難去ってまた一難で、あおいは着ていた服を脱ぎ捨て、全裸状態だ。
「お前には恥じらいが無いのか!」
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